神の守護者ーボンゴレ最強!?   作:神王龍

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今回は、体育館で獄寺たちとベルたちの駆け引きが行われる!?

それでは!イッツ、死ぬ気タイム!


標的79 大空戦ー駆け引き

三人称 side

 

ー中庭ー

 

「よし、大分楽そうになったな。俺も!」

了平は拳を握ってそう呟いた。

 

ー南校舎ー

 

「僕の学校をここまで好きにしてくれた礼はしなくちゃね」

雲雀は壁にもたれながらそう言った。

 

ー運動場ー

 

「うぉぉお!許さねぇ!」

XANXUSが黒いのを出しながら、そう言った。

 

「スクアーロ!」

「おせぇぞ、ディーノ。」

バジルが驚き、リボーンは何事も無いかのようにそう言った。

「悪い、でも間に合っただろ?」

「どういう事だ、コラ!」

「信じられない、生きていたなんて!しかし、どうやって」

ディーノの言葉にコロネロがリボーンに聞く。

バジルはまだ驚いている。

「雨戦の日、俺は万一の事を考えて部下を忍び込ませていたんだが、

水槽に落ちてきたのは山本ではなく…」

〜説明中〜

「それからずっと黙りだ」

「では、何故ここに?」

「こいつに大空戦を見せてやろうと思ってな。

それに、ここでなら話す気になるんじゃないかと」

ディーノの説明が終わり、バジルがそう聞いてディーノはそう答える。

「あなたは!」「スクアーロ!」

チェルベッロがそう言った。

「そうか、生きている守護者は全員大空戦に強制参加させられる。」

「おい、ねーちゃん。今頃こいつをフィールドに入れるのは無理があるんじゃねーか?」

バジルが納得し、シャマルがそう言う。

「生きてる事を突き止められなかったそっちのミスだしな」

「分かって、おりました。大空戦はこのまま続行します。

ただし、全員観覧席に入ってもらいます。」

「ああ、分かった。」

チェルベッロの言葉にディーノはそう返事をした。

「いいぞぉ〜、その怒りこそがお前の野望を現実にする力だ。

その怒りに俺は憧れ、ついて来た。」

スクアーロはそう言った。

 

ー体育館ー

 

「てめぇら」

「お前の持つリングを渡してもらおうか」

獄寺は睨み、ベルがそう言う。

「さもなくば、この二人がどうなっても知りませんよぉ〜?」

「ふざけんじゃねぇ!そんな安っぽい手に引っかかると思ってんのか?」

ガイアの言葉に、獄寺はそう言った。

「俺らを誰だと思ってんの?暗殺部隊ヴァリアーだぜ?この手のことに嘘はナッシング」

ベルが槍で凪の頬をペチペチと叩く。

「やめろ!きったねーぞ!リングを渡したところで、

髑髏を解放する気もねぇんじゃねーのか?」

「お前らが信じる信じないは自由だけどさ、

ぐずぐずしてっと俺たちがやっちまうぜ?」

ベルがそう言った。

「…くそっ!」

「くっそー!」

竜司と獄寺は悔しそうにする。

「どうすんのさ?」

「しょうがねぇ、リングを渡すしかないみてぇだな」

「何言ってんだよ!」

山本の言葉に獄寺が怒鳴る。

「俺が持っているリングが雨、雲。獄寺が嵐と晴れと雷。竜司が神と宇宙。

つまりお前たちが持っている霧のリングを合わせれば守護者のリングは全て揃う」

山本が二人にそう言った。

「ラッキー、集める手間が省けたじゃん」

「おい、野球バカ。わざわざそんなこと教えるなんて何考えて…」

「ただし、いっぺんにはやらねぇぜ。まずその子の解放とこの雨、雲、神との交換だ。

それが出来たら信用して、残りのリングとバイパーとの交換に応じる。」

山本がそう言って説明した。

「おいおい、どっちが主導権握ってんのか分かってんの?こいつらを助けたいんだろ?」

「ま、良いじゃないですかベルさん。これで全てが揃うんですよ」

「それもそうだな。あいつら手も足も出ないんだし。リング貰ってから片付ければいっか」

ガイアの言葉にベルが納得する。

「だが、お前の刀と後ろの奴の刀のリーチには範囲内だ。

その距離からそっとリングを転がしな」

「同時にだ!そっちも解放しろ」

ベルの言葉に山本がそう言った。

「生意気〜、自分の立場全然分かってないじゃん。しょうがないなー」

ベルは紐を外して凪を前に押す。

山本もリングを転がすが、足元の何かで滑る。

「おわたっ!」

「しっしっし、何やってんの?」

(行くぜ…)

山本の刀の入ってある入れ物が肩から落ちる。

(時雨蒼燕流、攻式三の型…遣らずの雨)

そして足で蹴って刀をベルに向かって飛ばし、直撃する。

「ぐわぁ!」

「何!?」

「足で、刀を!?」

ガイアと獄寺が驚く。

そして山本はガイアの首に刀を当て、

「動くな」

そう言った。

「いでぇ!」

「形勢逆転だな」

「やるじゃねぇか山本!」

獄寺がそう褒めた。

「感謝するぞ、武。」

「良いって良いって」

「やはり、只者では無い連中ですね。警戒しておいて良かったです。」

ガイアがそう言うと、二人が場所を移動しており、

「体育館に入った時からあなた達から見えないようにし、

鏡のような反射でそこにいるように見せたのです。」

ガイアはそう言った。

「しっしっし、残りのリングも頂こうか」

「錯覚だったのか」

「形勢再逆転!」

ベルがそう言い、山本が悔しそうにそう言った。

 

ー運動場ー

「死に去らせ!」

XANXUSはそう言ってツナに向かって飛んでいく。

ツナも迎え撃つように向かっていく。

そして、ツナは一撃を顔に入れる。

二撃目を腹にぶち込む。がXANXUSは踏ん張り、

「それが、どうした!!」

そう言った。

ツナは空に逃げる。

「死ね!」

そう言ってXANXUSは銃を構える。

ツナも零地点突破・改を構える。

がXANXUSの炎が噴出された時、ツナは超直感で上に避けた。

「避けた!?」

「XANXUSのあれほどの炎を受けたら、吸収しきれずにツナの方がパンクしちまうからな」

コロネロが驚き、リボーンはそう言った。

「そ、そんな!あの沢田殿の力を凌ぐなんて!」

バジルが慌てる。

「カッ消す!」

XANXUSはそう言って空中にいるツナに向かっていく。

それを見てツナは目を閉じる。

「ツナ?何をする気だ!」

ディーノが驚く。

そしてXANXUSは銃を捨てて、二人は手を合わせて力で押し合う。

「ツナのやつ、あの炎を受けてたつ気か!?」

「だが、あの体勢では零地点突破ですら…」

「終わりだ…」

コロネロとバジルが慌て、スクアーロは勝ち誇ったように笑みを浮かべていた。

二人の手が光り、今度は周りが光に包まれた。

「ツナ!」

「沢田殿!」

ディーノとバジルがツナを心配して叫ぶ。

「煙で何も見えねぇぜ」

「いや、誰かいるぜコラ!XANXUS!?」

コロネロがそう叫ぶ!

「そ、そんな…」

「当然の結果だ。」

「そう慌てんな。奴の手を見てみろ」

バジルがショックを受け、スクアーロが嬉しそうにしている中リボーンはそう言った。

「あ、あれは…!」

XANXUSの手が凍っていた。

「XANXUSの手が…!」「凍ってる!?」

「この現象…この現象はまさか!あの時と同じ…!」

バジルたちが驚く中、スクアーロはすごい顔をしてそう言っていた。

「これは…」

ツナが驚いている。

「ツナ!」

「そうか、恐らくこれが初代ボンゴレが編み出した零地点突破だ」

コロネロが叫び、リボーンは納得する。

「死ぬ気の境地と逆とは、死ぬ気の炎の状態の逆でもあるんだ」

「そうか、炎の逆、つまり冷気!」

「ただの冷気じゃない、XANXUSの炎ごと凍らすなんてこの技のあり方はまるで…」

「死ぬ気の炎を封じるためにあるような技だな」

シャマルとディーノがそう言い、リボーンが付け足す。

「そんな、馬鹿な…こんな、事がぁぁぁあ!」

 

ー体育館ー

 

「振り出しに戻ったな。いや、雨と雲のリングは貰ったからさらにこっちが有利だけど」

「クッソォ!」

ベルの言葉に悔しそうにする獄寺。

「さぁ、残りの五つのリングも渡しな」

「さもなければバイパーは、もっと苦しむことになりますよ!」

「うぅっ!」

ベルに続いてガイアがそう言った。

「やめろ!」

山本がガイアの本体を探そうと刀を振っていくが

パリンッ!パリンッ!

鏡が割れていくのみ。

「果てろ!」

獄寺もボムを投げて鏡を割っていくが、まだまだあるようだ。

「どれが本物なんだ!?」

「まだわかってないようですねぇ!?」

獄寺の言葉にそう言うガイア。

「あなた達には、幻覚を見てもらいましょうか。」

ガイアがそう言うと、鏡から触手が出て獄寺達を縛った。

そして、獄寺と竜司がリングを手から落とす。

「!しまった!」「やべぇ、動けないな…!」

獄寺と竜司がそう言った。

山本も刀を落とす。

「お前たちもここで終わらせましょう。自分自身の想像力によってね!」

触手が力を強めて、獄寺達をさらに拘束する。

 

「隼人たちが!」

「まずい!これではどうする事も!」

シャマルとディーノが慌ててそう言った。

(来たぜ、絶望的ともいえる状況が。お前しか、救える男はいないぜ!

ファミリーを襲う逆境を自らの肉体で砕き、明るく照らす日輪!!)

 

極限太陽(マキシマム・キャノン)!!」

ドガーン!

「な、なんだ!?」

「外から!?」

獄寺たちが驚く。

体育館が壊れ、中が現れていた。

ガラッ…

「だ、大丈夫か?」

「ああ、髑髏も無事だ。」「バイパーと俺も無事だ。」

獄寺の言葉に二人はそう返す。

「にしてもこれ、一体なんだ?体育館ごと吹っ飛んでる。」

「今の一撃ってまさか!」

「ああ、了平さんだぜ」

どこからか翔太の声が聞こえる。

獄寺たちは声のする方を見ると、

「すまんな、まどろっこしいのは嫌いでな。」

そう言う了平と後ろに翔太が立っていた。

 

side out

 




今回は、了平がカッコよく竜司たちを助けましたね。

次回は、凍りつく炎です!

乞うご期待!

活動報告にてリクエスト募集中です!

何か案がありましたらコメントをお書き頂ければ幸いです!

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