神の守護者ーボンゴレ最強!?   作:神王龍

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今回は、XANXUSの炎と武器が出てきます!

それでは!イッツ、死ぬ気タイム!


標的73 大空戦ー憤怒の炎

三人称 side

 

「先にこいつを片付ける」

「片付けるだぁ?昨日のあの程度の力で」

「昨日の俺と、同じに見えるか?」

ツナとXANXUSが睨み合う。

「観覧される方は此方へ」

「急いでください。守護者戦と同様、赤外線センサーにより、

出ることが出来ませんのであしからず」

「貴方達もです」

チェルベッロ二人がそう言いながら、犬と千種にもそう言った。

「げ!ばれてんの」

 

それぞれの守護者が苦しそうに倒れていた。

 

竜司は倒れたまま、ポールを見つめている。

同時刻、雲雀もポールを見て何かを思っていたようだ。

 

「それでは、大空のリングXANXUSVS(バーサス)沢田綱吉」

「バトル開始!」

ボゥ!

「やはり、何も変わって見えんぞ」

ツナがXANXUSに向かって走り、拳を振るうが躱され、

XANXUSは蹴りを入れるが、ツナが止める。

そしてすぐXANXUSが蹴りを入れ、ツナが吹き飛び、校舎にぶつかる。

「沢田殿!」

「まぁ、何つースピードだ」

バジルとシャマルがそう言った。

「こんなものか?」

煙からツナが走り出てきて、拳を振るいXANXUSが腕を掴んで止める。

「もう、終わりなのかと聞いてんだ」

キュイーン!

「そいつはやべえぞ」

リボーンがXANXUSの手の炎を見て言う。

その炎の噴出をツナはグローブから下に炎を出し、躱す。

そして放った方向の校舎が大きく削れる。

「おい、鉄筋の校舎だぜ?」

「一瞬にして、風化した!」

「憤怒の炎だ」

シャマルとバジルが驚き、リボーンが炎の名前を言う。

そして、ツナは上へ逃げて校舎に足をつける。

「憤怒の、炎?何ですかリボーンさん」

「死ぬ気の炎は死門や生門と同じで一人一人、形や性質が異なるんだ。

そしてXANXUSの極めて珍しい高級の炎だ。

歴代のボンゴレのボスでは唯一武器を持たず、素手で戦った二代目だけがこの炎だったと言う。

この炎の特徴は、『全てを灰に帰す圧倒的な破壊力』

そして、二代目が激昂した時にのみこの炎を見せたことから、

今では死ぬ気の炎とは別に憤怒の炎と言う。

「なぜお前と同じグローブを武器とした初代ボンゴレが逃げる様に日本へ隠居したか分かるか?

二代目との勝負を恐れてだ。軟弱な死ぬ気の炎が憤怒の炎に焼かれたとあっちゃ、

最強の名が廃るからな。この炎にビビったんだ」

「試してみるか?」

XANXUSの言葉にツナはそう言った。

「貴様の炎と俺の炎、どちらが強いかを」

「…何?」

ツナの言葉に視線を鋭くするXANXUS。

「沢田殿一体何を?」

ツナは炎を逆噴射し、XANXUSに向かっていく。

「ガチンコか!」

「どこまでもカスが!それ程消えたきゃ、カッ消えろ!」

二人の炎がぶつかる。

ドゴーン!

爆発が起きた後、ツナはXANXUSを殴る。

「お、おいこいつは…」

「沢田殿の炎がXANXUSの炎を上回った!」

シャマルとバジルが驚く。

「フン、修行の成果だな。

総合的な破壊力はXANXUSの炎の方が上かもしれねぇが、

ツナは炎をコントロールして一箇所に集中することによってXANXUSの炎を突き破ったんだ。

…だが、こんな物でくたばるXANXUSじゃねーぞ」

ツナが追い打ちをかけようとするが校舎の方からカチャリッという音がし、

ツナが炎を盾にするがツナに向かって一直線に放たれた炎がそれを突き破る。

「炎のシールドを突き抜けたぜ!」

「何だ!?」

XANXUSは下に炎を放ち、ツナの背後に降りる。

「カス如きに…武器を取るとはな」

XANXUSがそう言うと、手に二丁の銃が握られている。

「XANXUSも武器を使うのか…しかもあれは七代目と同じタイプ。

二代目の炎に七代目の銃…こいつは、凶悪の組み合わせだぞ」

リボーンがそう言った。

「じゅ、銃だって!?素手だけじゃなく銃も使うなんて」

「ボンゴレには色んな戦闘スタイルのボスがいたが、

銃をメインウェポンにしたのは七代目だけだ。

七代目は射撃の腕だけでなく、炎の性質からも銃をチョイスしたと言われる。」

「どんな炎の性質だ?」

リボーンの言葉にコロネロがそう聞いた。

「七代目の炎は歴代のボスの中でも一際弱かったんだ。

だからこそ、あの武器でそれを補った。

恐らく、XANXUSの銃のカートリッジにこいつと良く似た弾が入ってる。」

「死ぬ気弾かコラ!」

リボーンの説明にコロネロが声を上げる。

「七代目が改良した、戦闘用のな。奴の手を見てみろ。」

「炎が銃に吸収されている?」

「そうだ。」シャマルがそう言うと、リボーンが肯定する。

「死ぬ気弾には死ぬ気の炎を一時的に圧縮して、吸収する性質がある。

七代目もそれに注目したんだ。

例え微弱な死ぬ気の炎でも蓄積され、一気に解放すればその威力は計り知れない。

現に七代目の銃の破壊力は凄まじく、その銃でどんな敵でも仕留めたという。

並居るボスの中でも、攻撃力といえば必ず七代目の名が上がる程だ」

リボーンが説明を終える。

「っ!?待ってください!XANXUSの炎は七代目と違い、破壊力抜群の憤怒の炎です!

それを蓄積して一点に集中させたら…!」

「ああ、とてつもない破壊力、貫通力になるだろうな」

バジルの言葉にリボーンがそう言った。

「あの一撃を喰らったら、今のツナと言えど相当やべぇぞ」

「あぁん?とっとと片付けるんじゃなかったのか?

それとも超直感が死を予感したか?」

ツナは無視して、XANXUSに向かっていく。

「ダニが、高速移動がてめぇの専売特許と思ってんなよ!」

XANXUSが下に銃を放ち、上へ逃げる。それをツナは追うように上に上がる。

「炎をこめた弾を推進力にしてやがる。これで機動力は並ばれたぜ!」

「なんて奴だ、あんな動き二代目も七代目も出来なかったはずだ」

ツナが拳を振るい、躱されて背後に回ったXANXUSが銃を撃とうとする。

ツナは放たれた炎を受け止める。

「なぜあんな避け方を!?」

「あの方向はやべぇんだ」

バジルの疑問にリボーンが答えた。

「あそこにゃ確か…!」

「霧と神の守護者が!」

シャマルとバジルが声を上げてそう言った。

「髑髏!」

ガシッ

犬が行こうとするが、千種が止める。

「犬、足元。それにクロームは無事だ、直撃じゃない」

「ツナが一瞬引きつけたおかげでクロームは無事だぞ。

それとあいつが動き出したみてぇだしな」

リボーンがそう言った。

「そうか、ほざいていたな。

守護者は誰も死なせんと、それで貴様は何を得た?

俺は部下が死のうがどうでも良いが、モニターを見ろ!」

XANXUSがそう言う。

「お願いボス、助けて。私なんだってしちゃう…」

ルッスーリアがそう言っていた。

「もう、負けません。ですからお助けください。ボス…」

とガイアが。

「リング、集めんの手伝うからさ…」

とベルが。

「お助けを…そして何なりとご命令を…」

とレヴィ。

「助けてボス、苦しい…」

とサン。

「ハッハハハハ!これこそが大空だ!」

そう言ってXANXUSは上に飛び、

「施しだ!」

銃をポールに向けて撃っていく。

「何!?」

「嵐と雷のと神のポールが!」

バジルとシャマルが驚く。

「ししっ、助かった…」

「ありがたき幸せ…」

「ありがとうございます、ボス」

三人はリングをリストバンドにはめる。

「リングが奴らに!」

コロネロが叫ぶ。

「どうしたモドキ?このやり方は想定外だったか?

お前もやりたきゃ、グローブでも投げつけろ!ダァーハッハハハハ!」

XANXUSがツナに向かってそう言った。

「くそあいつ、こんなの反則だ!」

「まずいぜ、解毒された敵の守護者が野放しになる。」

竜幻と花音がそう言った。

 

ー廊下ー

「一気にやっちゃうのもつまらないな。

爆弾少年にはもっと毒でもがき苦しんで貰おうか」

そう言ってベルは去っていく。

 

ー屋上ー

「まず、牛ガキを仕留める。」

ツナがそれを止めようとするが、XANXUSが阻む。

「ああん?何処へ行く?」

「ツナの奴、何焦ってんだ?」

「リボーンさんこのままでは守護者の皆さんが!」

「確かにXANXUSは型破りな男だがお前の守護者もただもんじゃねーはずだぞ」

 

ベルが下に飛び降りる。

「こっからだと雨が近いか」

ベルに後ろから攻撃が来るが、ベルは躱す。そしてリングが弾かれ、上に上がる。

「ふーんよく躱したね」

「お、お前は…!」

「君…天才なんだって?」

雲雀がそう言った。

 

ー体育館ー

 

「マーモンのために俺がリングを取ってあげるよ」

「その必要はない。俺が取って二人とも救う」

ガイアの言葉に竜司が()()()()()()()()

「な!?なぜ動ける!?」

「あのさ、俺毒効かないんだよ。効いても数分で効果が薄くなる。

まぁ残ってるから解毒しないといけないけど。んじゃまぁ、リング貰うぜ」

隙をつき、竜司が神と霧のリングを奪う。

「あっ!しまった!?」

そして竜司は解毒剤を注入する。

「さてと、ほら、二人とも腕を出せ。」

「ありがとう…」

「竜司…敵なのにいいの…?」

「気にすんな、俺がしたいからするんだ」

三人はそう会話し、竜司は二人のリストバンドにリングをはめて解毒剤を注入する。

 

side out

 




今回は、竜司と雲雀が動き出しました。

次回は、雲雀とベル、竜司とガイアが戦います!

乞うご期待!

活動報告にてリクエスト募集中です!

何か案がありましたらコメントをお書き頂ければ幸いです!

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