櫻田家の末っ子   作:ツユカ

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完全に趣味によるものです。

一人称などの細かい間違えがあると思いますが。
気にしないでください!


第一話 櫻田 帯

朝日を肌に感じ、目を覚ますといつも通りの天井が見える。上半身を起こし大きく伸びをする、意識が覚醒してきたころに横ですやすやと安らかに眠っている、俺の双子の姉の肩を揺らす、

「おい、栞ねぇ、そろそろ起きろ……」

「ん、も、起きる。」

 と言いながら、体を起こしていく姉はいつも通りだ。そして、大きく伸びをして俺の方を見てこう告げる、

「おはよ、帯。」

 

 

     

 俺、櫻田帯には前世の記憶がある。前世の俺は高校三年の三月、大学への進学を待つ間に死んだ。そして、今は四歳の少年をやっている。転生者というやつだ。しかし、俺にはこの世界の知識がない。つまり、原作知識というのが全くない。この世界には特殊能力はあっても、戦争やバトルがないことに心底安堵した。この世界は日常物のようだった。だから、俺はこの世界で生きることに抵抗せずに受け入れた。

 

 そして、俺には六人の姉と三人の兄がいる。毎日賑やかで退屈しない毎日だ。これは、そんな日常を描いた物語だ。

 

 

 

「おはよう、栞、帯。」

 長女の葵が料理をしながら栞ねぇと俺に朝の挨拶をする。

「おはようございます、葵お姉様。」

「ん、おはよ、葵。」

 それに、栞ねぇ、俺と続く。そして朝の準備を二人で始める。顔を洗い、パジャマから幼稚園の制服に着替える。

「栞ねぇ、襟、おかしいぞ。」

「ん、ほんとだ。ありがと、帯。」

 そうすると、次に洗面所に入ってきたのは次女の奏だ。

「あら、栞、帯、おはよう。いつも早いわね。」

「おはようございます、奏お姉様。いつも帯が起こしてくれるの。」

「へーそうなんだ。帯は栞には優しいのね。」

「そんなんじゃねぇし、うっせえ、奏。」

「……やっぱりかわいくないガキね…」

 奏が苦い顔をし、俺に悪態をつくが、俺はそ知らぬふりだ。

「奏、言い過ぎだぞー。」

 現れたのは父親である総一郎だ。

「でも父さん!」

「帯も帯だぞ。お姉ちゃんにも敬意を払え。」

「う、はいはい。」

 言いながら、栞ねぇを連れて洗面所から出る。リビングに向かう途中で遥と岬とすれ違う。

「おーい、栞ー、帯ー、おはよー。」

「岬、朝からうるさい。二人とも、おはよう。」

「おはようございます、岬お姉様。遥お兄様。」

「ん、おはよ。遥、岬。あ、遥、また何か問題貸してくれよ。」

「もう終わったのか、相変わらず早いね。わかった。明日渡すよ。」

「ありがと」

 リビングに入ると、母親の五月が葵と一緒に朝食の準備をしていた。

「あ、栞も手伝う!」

「んじゃ、俺は座っと「帯もやるの!」…うん、わかったよ。栞ねぇ。」

 栞ねぇに命令されたんじゃ仕方ないか。

 準備も着々と進む中、まだ起きてきてない馬鹿者を起こして来いとの命令が下った俺は、茜と光の部屋に向かう。扉を開け中に入ると、まだ気持ちよさそうに眠っている、二人の姿があった。

「茜、光、起きろ。朝だぞ。」

「「ん……あと五分で起きるよぅ……」」

「そろって同じ反応しやがって……起きねえと、わかってるよな。」

「「はい!起きます!!」」

 そろって飛び起きる二人に急いで準備しろと伝えておく。

 次に向かうのは修と輝の部屋だ。部屋に入ると、まずは輝の肩を叩いて優しく起こす。

「輝、起きろ朝だぞ。後、ちょっと借りるな。」

「おはよう!帯!……借りるって何に使うのかわからないけど、僕の力を使うことを許そう!」

 輝が部屋を出たのを見計らい、修のベットに近づく。そして修を軽々とお姫様抱っこし、ベットから降り、そのまま手を離す。

 ゴツッ

「なあ、帯よ。」

「なんだ、修。」

「もう少し、優しく起こせないものだろうか。」

「無理だ。」

「そうか、なら仕方あるまい。」

 そう言って、修は立ち上がり、準備を始める。

「なあ修。」

「ん、なんだ弟よ。」

 Yシャツに袖を通しながら修がこっちを向く。

「今度、中国に連れて行ってくれ。」

「ん、いいけど。どうしてだ?」

「中国拳法を見に行く。」

「そうか、三時間だけだぞ。」

「なら、一時間は観光だな。とりあえず、ありがとう。」

 と言って、修と輝の部屋を出ていき、リビングに向かう。と修は先にリビングの席についていた。

「さあ、全員そろったことだし。食べましょうか。いただきます。」

 母さんの声の後を全員が復唱し、朝食が始まる。賑やかに朝食が進む。

「そうだ、みんな。聞いてくれ。」

 父さんの声にみんなの視線が集まる。

「……なんで王冠してるんだよ」

「あ、いや、間違えて持って帰っちゃったから、せっかくなんで。」

「パパなんか王様みたい!」

「いや、本物なんだけど……いや、それよりも。」

 ごほんと咳払いをして父さんは続ける。

「今度の選挙のための、テレビの企画、今日の夕方にするから予定を開けておくように。」

 急に爆弾を落とした。

 




うあぁぁぁ!!
難しい!!
くだけた文で書きたいけどこれでいいのか!?

読みやすくしたいなぁ……

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