過去の感想を漁っていたら『イリヤ視点も書いて欲しい』という感想があったので書いてみました。
こんな感じに感想の意見も取り入れるかもなので積極的に書くべきそうするべき。
ただし今回は『短編』なので文字数は1300ちょいです、ざっと原稿用紙3枚程度なのでボリュームは期待しないで下さい。
いやー就活生キツイっす^q^
--(1)
これは私がルビーに出会う前の、魔法少女になっちゃう少し前の話。
セラが体重増加と言う名の地雷を盛大に踏み抜き、脂肪分討滅計画が始動したせいで家族の食生活が激変した時のお話です。
「ダイエットってゅうのゎ。。」
「逆から読むと。。『トッエイダ』」
「ィミゎかんなぃ。。。。」
「もうマヂ無理。」
「何が無理なのかってゅうと。。ハラヘッタの。。」
「空腹ヲガマンとかもうホント無理。」
「ウドンクぉ…。。」
セラによる脂肪分討滅計画が始動して三日、私の目の前にはよく分からない口調で話し、文字通り幽鬼と化している"彼"が居た。
理由は単純にお腹が空いたから…だと思う、セラの計画が始動してから出されるショウジン料理は僅か三日で彼の精神を摩耗させてしまったみたい。
昨晩の「何でネロってパトラッシュでBBQしなかったんじゃろ」などという感動物語を粉砕しにかかる発言から考えると二日目で既に相当キテいたのかもしれない……いや、彼のこういった所はいつも通りなのかもしれないけど。
「イリヤも来る?何か奢るけど」
「行くー」
口調が戻った彼の誘いに二つ返事で答えてついて行く、こういった所で勿体を付けずにさり気無く誘ってくれるのは素直に嬉しい。
………だから人気なのかもしれない、主に男子に。
「うどん屋で何食べよっか?ざるうどん?」
「肉でも釜揚げでも何でも良いじゃろ…計画性なんて知らん、我慢してた分好きな物を好きなだけ貪れ。 何なら丼でも頼むか?」
貪れ…なんというか、本当に彼らしい表現だと思う。
一体どこからそんな言葉を覚えて来るんだろう、昔からこんな感じだった気もするけど……今はいっか。
「一応食べた後だから丼は流石に……お兄ちゃんとリズお姉ちゃんは誘わないの?」
「リズさん呼ぶと散財どころか財布が炭化する、士郎さんは……自炊出来るから無問題だろうけど一応誘っとくか」
後が怖いからリズさんには内緒な、と人差し指を口に当てる姿は何というか、少し大人びているようで…ほんの少しだけかっこ良く思えた。
「……財布忘れた」
あとそういった感想をものの3秒で撤回させるのも実に彼らしい……。
ついつい溜息をついてしまうのも仕方ないと思う。
「幸せ逃げるぞ」
「誰の所為だと思ってるの……」
「知らん」
変わらず無関心を貫く彼に再び溜息を吐いた。
あと結局仲間外れにして外食したのがリズお姉ちゃんにバレてしまい彼はアームロックをかけられていた。
痛そう(小学生の感想)
「があああああ!!!」
それ以上いけない。
--(2)
セラの脂肪分討滅計画が始動してから7日、とうとうセラが倒れた。
彼曰く「最低限な食生活に対して日常的な業務、急な運動量の増加、サウナなんかを追加した生活リズムの変更、そりゃ倒れる」との事らしい。
あとセラがダイエットを止めた事で家にいつもの食事が帰って来た、これで彼も夜な夜な外食をする事は無いだろう、昨晩なんか友達と鍋パしてたみたいだし。
やっぱりうどんだけじゃ物足りなかったんだろうか?
「炭水化物オンリーとか飽きるじゃん」
さいですか。
「セヴァ―――ッッ!!?」
あ、お兄ちゃんがセラに殴られてる…実にいつも通りな光景に私は少しだけ安心感を覚えるのでした。
「士郎さんって何で女じゃないんだろ、女子力スゲーのに」
ほんとそれ。
宜しければ感想や評価、誤字報告下さい。リクエストやシナリオ内の疑問なども歓迎です。
……………感想下さい。
●イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
主人公の行動、言動、奇行を日常的に見ていた為か原作と比べると微粒子レベルで成長しているのかもしれない。
縦しんば成長していたとしても誤差レベルなので殆ど変わらない、というか違いを見つける方が大変。
●裏話
原作ではツヴァイの第6.5話として描かれた番外話だそうですがルビーが一切介入していない点や仮に第6話後の話だとするとクロのアインツ家合流までの期間は僅か2日~4日程度。
ソレを踏まえるとラストにクロが登場していないのは不可解と考え今作では原作の少し前として作成しました。