これを励みにさらに頑張っていきます。
これを読んでくださってる皆さんに祝福を!
-------遠くから声が聞こえる。
「お……きろ、おい、……マン、起きろ!ハチマン!」
俺の頬を叩きながらカズマが声をかけてくる。
すると、全身にヌメっとした感覚が襲ってくる。
「うわ!なんだこれ、臭いしぬめぬめするし!気持ちわりぃ」
「あのあと、気絶したハチマンはカエルに食われてしまったんです。」
俺の隣でこちらも同様に全身をぬめぬめにした、めぐみんが答えてくる。
しかし気絶?俺は死んだはずだが…?
そんなことを考えているとカズマ(こちらは全身が綺麗)が、俺に小声で説明してくる。
「いや、一応死んだって、めぐみんに伝えようとしたんだが、めぐみんはお前の爆裂魔法を気に入ったみたいで、少し言い出しづらくてさ、なんかアクアなら、生き返らすことができるみたいなこと言ってたから、なら、気絶ってことにしとくかってことになったんだよ」
なるほど、まぁ、そんなポンポン人が簡単に生き返るのも変な話だしな。
と思いながら周りを見渡すとダクネスの姿が一向に見えない。いや、まさか、俺の爆裂魔法に巻き込まれて…?
「…なぁ、…そのダクネスは…?」
そんなのことを俺が聞くと、めぐみんとカズマは、2人とも俯いてしまう。
まさか…まさか…本当に俺の爆裂魔法に巻き込まれて生き返ることもできないぐらいに粉々になってしまったのか…?嘘だろ。
するとアクアが俺の後ろを指差してくる。
「ダクネスなら後ろにいるわよ」
そう言われ後ろを振り返ってみると…
カエルに粘液まみれにされて喜んでいる女騎士がそこにいた。
「ハァハァ…さあこい!もっとこい!お前らの本気はその程度か!ハァハァ…んっっ!いいぞ!そのヌメヌメをもっと私に!…カズマぁ!私は!私は!この快感に溺れてしまいそうだ!」
この騎士は、なんでこう、なんでこう残念なんだろうか…?
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「はぁ…、生き返るー」
あのあとは、ダクネスが相手をしていたカエルをカズマが倒し、その後、モンスターに遭遇することもなく街へ帰還し、異世界に来てから初めての風呂に入っている。
「つまり、ハチマンの能力『レベルブースト』は、なんちゃってチートだったのか?」
「なんちゃってというか、凄まじく使い方が制限されるというか、今のところはうまい使い道が思い浮かばないな…。」
俺は先ほど、エリスから聞いた話をそのままカズマに話していた。
カズマはぶつぶつと「なんで俺のパーティはこんなに残念になってしまうんだ。」なんでつぶやいている。それを言うならカズマもチート能力じゃなくて駄女神を連れてきちゃうあたりかなり残念だと思うのだが。
だが、まぁ、爆裂魔法が使えないのであって、別に上級魔法や中級魔法は使えるのでどこぞのロリっ子よりは役に立てるだろう。先ほど聞いた話だとめぐみんは、爆裂魔法しかし使えないらしい。先ほどのあれ?めぐみんって実はすごいんじゃね?っていう評価を返してもらいたい。
そんなことを思いつつ俺は異世界に来て初めての風呂を堪能した。
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風呂から上がった俺たちはとりあえず報酬を受け取り兼腹ごしらえをするためにギルドに向かった。
俺の初めての給料(報酬は)、10万だった。爆裂魔法でカエルを粉々にしていなかったら、さらに高かったらしい。惜しい事をした。と思いつつ、カズマに登録料を返し、料理を注文する。
そうして、アクアは宴会芸をギルドのメンバーに見せ、カズマとダクネスは、白い髪の盗賊の子と話をしていて、俺はというとめぐみんの、爆裂魔法の素晴らしさの講義を適当にあしらいながら、料理が来るのを待っていた。
すると、ギルドの人がこちらに向かってくる。
何かあったのだろうか…と思っているとカズマに何やら話しているようだ。聞き耳を立ててると「プリーストが必要」とか、「教会が忙しい」とか、断片的に聞こえてくる。そんな会話に、聞き耳を立てつつなんだが嫌な仕事を任されそうだなぁ…と、疲れた社畜並みに目を腐らせながら思った。
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カズマ視点
俺とダクネス、クリスが話をしていると、ギルドの人が慌てたようにこちらに来た。
「カズマさん!お話中にすいません。少しお話大丈夫ですか?」
俺とダクネス、クリスは何かあったのだろうかと三人で目を合わせる。
「実は最近、街に外れた丘の上にある共同墓地があるのですが、そこでゾンビが沢山出るそうなんです。ゾンビならプリーストがいれば簡単に倒すことができるのですが、今この街の冒険者のプリーストはアクアさん以外でてしまっていて、街の教会の人たちも忙しいから討伐できないと、そこでお願いなのですが、特別報酬を出すので、カズマさんたちに討伐をお願いできないかと」
ゾンビ討伐か、特別報酬が出るなら言ってもいいけど、ただ今日はカエルを倒したばかりだし、カエルの粘液のせいでダクネスの鎧がダメになってしまった。
さすがにダクネスも、鎧なしで戦うのも厳しいだろう。と悩んでいると
「カズマ、このクエストを受けたらどうだ?このクエストならアクアのレベル上げも簡単に行うことができるだろうし」
と、ダクネスがそんな事を言ってきた。
そしてクリスも、
「そうだね、プリーストは一般的にレベル上げが難しいとされてるんだ、だけど、ゾンビは、不死という神の理に反したモンスターなんだ、だからプリーストの、神の力が聞くから回復魔法を受けると体が崩れてしまうんだよ」
あぁ、なんかその話は聞いたことがある。なんかのゲームで回復魔法はアンデットへの攻撃魔法になるみたいな…でもなぁ、あの駄女神を鍛えても意味はない気がするんだよなぁ…。ん?いや待てよ。
俺は先ほどカエルを倒したおかげでレベルが上がったカードを見る。そこには先ほどのレベルアップで上がった様々なステータスがあった。
そう、レベルが上がるとステーテスも上がる。じゃあアクアは?あちらで、宴会芸を披露しているバカのレベルが上がり、知力が上がれば何よりの戦力アップだ。
「うん、悪くないな、特別報酬も出ることだし。ただ問題は、ハチマン、めぐみんが魔力切れでダクネスの鎧が粘液のせいで使えないということだが…」
それを聞いて、ダクネスは腕を組み得意げに言ってくる。
「うむ、ハチマンと、めぐみんは今回は、相手がゾンビだから、特にやることもないし平気だろう、それに私なら問題ない。伊達に防御スキルに特化しているわけではない。鎧なしでも、アダンマイマイより硬い自信がある。それに殴られたとき、鎧がない方が気持ちいいしな」
「お前今殴られると気持ちいいって言わなかったか」
「……言ってない」
「言ったろ」
とそんなやり取りを後ろで、はははとクリスが笑う。
「ふぅ、とりあえず、アクアやハチマンに話して伝えなきゃな」
そうして、宴会芸を披露していたアクアに先ほどの話を話すと嫌がるかと思ったが、むしろ行く気満々だった。しかし問題はハチマンの方だった。
「俺は行かない。俺の信条の一つに働いたら負けというのがある。それにもう今日はカエルを倒して、風呂入って飯も食ったから早く馬小屋でもなんでもいいから、帰って寝たい。」
という、元ニートの俺の生前のようなことを言っている。
すると、クリスがハチマンに向かって何かを言うとハチマンが「はぁ…なんで俺は」なんて呟きつつ、俺に向かって
「…わかった。俺もついて行くよ」
こうして俺たちのゾンビ討伐クエストが始まった。
この作品のダクネスは作者の意向によりさらに変態度が上がっている可能性がありますが、気にしないでください。
それと、明日はワンフェスに行くのでもしかしたら明日は投稿できないかもしれません。
すいません。
比企谷八幡
レベル 4
スキルポイント 7
習得スキル 初級魔法