今回難しかったのはユエルの口調だ。
今…、俺たちは危機的状況だ…
「「お腹…空い(きまし)たぁ…」
二人して自室でゴロゴロしてるところだ、理由はお腹が空いたから…。
「しかし、まさかリプレが家の前で待ち伏せしてるなんてな…」
「当然と言えば当然ですよ、見られてたみたいですし…」
「あの時のリプレ、怖かったなぁ…」
少し前に孤児院に帰って来た時の事を思い出した。
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「お帰りなさい♪」
「「た、ただいま…」」
笑顔で迎えてくれるリプレ、しかしその表情にどこか怒りを含んでることに流石に気づく。
「こんな日に二人で内緒で出かけてしかも仲良く手を繋いで帰ってきて……服までボロボロなんてね…」
二人で顔が真っ青になる、そりゃそうだ。
何処かで戦っていたことなんて容姿を見れば簡単にわかるだろ、
おまけに手までつないでるし、クラレットは手を放してくれないし。
「正座」
「え?」
「正座って言ってるの!!みんなに内緒で危険なことしたんでしょ!正座しなさい!!」
「「は、はい!」」
肝っ玉お母さんのリプレの怒号に流石に俺達も耐えきれずそこに正座する。
地面だけどこれも罰だよなぁ…。横目でクラレット見るとすでに涙目だし。
「大体貴方たちわね、いつもいつも自分で物事を解決しようとし過ぎなのよ、この前もね…」
「「………」」
「聞いてるの!!」
「「き、聞いてます!」」
その後リプレのお説教を数十分近く聞かされ、おまけに罰で夕ご飯抜きにされた…
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「当然と言えば当然だよなぁ…」
「それはそうですよ、みんなに内緒で家を抜け出たのは間違いないですし、おまけにアカネがいなかったら捕まってたんですから」
「しかも、抜け出すのをアルバに見られてたなんてなぁ…」
俺達が孤児院を抜け出すのを見ていたのはアルバだ。
アルバはその後、抜け出したことをみんなに伝えたそうだ、
色々あってみんなでラムダさんに会って話をしたらしいが…、
詳しいことを聞く前に俺たちはこうして反省させられている。
「なんでも自分で解決しようとしすぎかぁ…」
「そうですね、少しみんなに頼ってもいいんじゃないですか?」
「だけどなぁ」
「もうフラットのメンバーですし、これからの事はみんなで考えてもいいんじゃないですか、まあ…、私が言える立場じゃないですけど…」
「……」
天井を見ながら考える、
確かにもうフラットのメンバーになってもうすぐ一月だ。
家族とかなんとか言ってるのに結局のところ、
みんなを巻き込みたくないってだけで俺達だけで行動するのはちょっと違うよな。
「そうだよな、少しわがまま過ぎたよな」
「ですね…、それにしても」
「「おなかすいたー」」
正直もう限界だ、いや魔力を絞り出すと腹が減る、
俺ほどじゃないがクラレットも結構お腹が減ってるようだ。
なんでお腹が減るのかというと魔力を回復するために体のエネルギーを使って周辺に漂う魔力を体に取り込むそうだ、
その際、外の魔力を体の魔力に変える変化を行い時に体力を使う為、空腹になるそうだ。
ある程度なら技量次第で操作できるが俺はそんなことできない、クラレットは単に腹が減ってるだけだ。
そして空腹を紛らわすために水を飲もうと二人して立つとき扉からノックする音が聞こえる。
「反省した?」
リプレの声だ、ゆっくりと扉が開けられる、
流石に怒りも収まったのか普通の状態の様だ。
全力で反省をあらわさないとご飯にありつけない!
俺はクラレットと目を合わせ同時に土下座をする。
「「ものすごく反省しました!すいませんでした!!」」
それを見てリプレは何も言わない、俺達もリプレの顔は見れないからどんな表情してるかわからないんだけどな。
「ま、まあ反省してるならいいわよ、皆にもキチンと謝るなら許すわ」
「「ありがとう!リプレママー!!」」
「ちょ、ちょっと二人して抱き着かないでよ!ってハヤトは抱き着くなぁーーー!!!」
ちょっとばかり調子に乗ったせいで綿棒の一撃を受けたがご飯にはありつけた。
うん、これからはみんなと相談して行動しないとなぁ…
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食事を終えた俺とクラレットはレイドさんと話をしていた、
そしてレイドさんがラムダさんに会ってその目的を聞いたそうだ。
「それじゃ、ラムダさんは暴動を繰り返して危機感を煽っているのですか?」
「ああ、召喚師たちの危険性を民衆に認識させるためにな」
ラムダさんの目的が人を犠牲にして現状を変えることだったなんて…
だけどそれじゃ…
「意味がありませんよ…、例え領主や召喚師を倒してもまた新しい領主と召喚師が来るだけです。ここは聖王国の一都市にすぎないんですから」
「確かにな…」
「どうすればいいんだろうなぁ…」
全く何も思いつかない、それはそうだ、
戦ったからわかるがあの召喚師たちは金だけで動いている、
いわゆるお金を欲しいだけで行動しているといってもいいんだ。
そんな相手にどういってもなぁ…
「方法はありますけど…」
「え!?」
「それは本当か!?」
「はい、といっても現状は不可能です…、長期的な財政運用を教えてあげればいいのですが、伝手がありません。せめてどうにかしてあの人より上の人に会えればいいんですけど…」
「上の人か、さすがにそれは…」
「無理ですよね…」
まあ、無理だろうなぁ…、イムランたちは金の召喚師、そのうえ結構上の地位らしい、
それと同じかそれより上は流石に難しいのだろう。
「大体、政治に口出しするのが召喚師でそのうえ実力主義ってどういう事なんですか、この街の領主は…」
「まあまあ、愚痴言っても仕方ないだろ?とりあえず今は現状を見よう、クラレット」
「そうですね…、はあぁ」
大きくため息をクラレットが吐いた、
流石に今の街の現状は目に余るようだ。
まあそれ以外にもいろいろと問題があるんだけどなぁ
「しかし、まさかアルバに説教されるとは思わなかったよ」
「アルバにですか?」
「ああ、涙目になりながら怒られたよ。「オイラの知っているレイドはずっと逃げてる奴なんかじゃないって」それを言われたとき思ったのさ、少しでも先に進もうとな」
「もしかして俺たちの話を聞いてたのかもな」
「そうですね…」
アルバも勇気を出して自分の信じてる人を先に進ませたんだな…
「しかし君たちが召喚師と戦っていたとは思わなかったよ」
「あはは、成り行きで…」
「そのせいでリプレにすごく怒られました…、!?」
厨房からこちらを覗くリプレが見える…
迂闊なことは言えない、朝ご飯抜きにされる!
「まあ、君たちは大変だったかもしれないがそのおかげで助かった人もいるんだ。暴動を起こしていた民衆の大多数は逃げれたようだし、あのローカスとその仲間たちもな」
「あの人、助かったんですか」
「ああ、召喚師が来てればそうはならなかったからな、しかし良く逃げ切れたものだな」
「それは…、色々ありまして…」
アカネの事は話せないって約束だからな…、
そういえばアカネってくのいちって言ってたけどもしかしてはぐれなのかな、
だとすればシルターンなのかな、俺達の世界じゃ忍者なんていないし。
「ところでレイドさんはこれからどうするんですか?」
「これからか…」
クラレットがおそらく今一番聞きたいことをレイドさんに聞く、
これからどうするか、ラムダさんに協力するか、それとも…
「私は…、先輩の、ラムダのやろうとしてることは間違ってると思っている、さっきも話したが結果とかではないんだ。何かを犠牲にしてまで達成した理想が正しいとは思えない、甘い考えだと思われるが、私は彼のやっていることを止めたいと思っているんだ」
「…そうですか、よかったです」
「え?」
「私達と同じ気持ちだったんですから、ですよねハヤト?」
「ああ、そうだな、クラレット。レイドさん協力させてください、俺達にも何かができるはずですから」
「ああ、その時はよろしく頼む、ハヤト、クラレット」
レイドさんがこれから何をするかを決めたようだ、
だけどラムダさんの気持ちだって無視はできない。
分かり合うのが一番だと思うけど、何とかならないもんかなぁ…
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次の日、俺は街に出ていた。
いや、本当は出てはいけないんだろうけどちょっと気になることがあったからだ。
街に出た俺は工場区へとやってきていた。
「こんなところに来てどうしたんですか?」
「いやなぁ…、普通に工場が動いてるなぁって…」
「…」
「うう、変なにおいがするよ」
一緒にいるのはクラレットとクロにユエルだ、
流石に一人で来るのはまずいと思い声をかけておいた。
もちろんリプレには話してあるから問題ない。
「暴動程度じゃ工場を止められないんでしょう…、普通じゃありませんけどね」
「はあ、つくづく実際に見ると酷いもんだなぁ」
「おぬしたち、ここで何をしとるんだ?」
声をかけられと後ろを振り向くとそこには見知った顔がいた、
ウィゼル師範、俺の先生がそこにいたのだ。
「師範!?なんでこんなところに?」
「お爺ちゃん、空気悪いからここに来ちゃだめだよ」
「ああ、すまんなユエルや、つい、泣き声が聞こえたものでな」
「…」
「泣き声ですか?」
泣き声…?幽霊とかそういうのなのか?
いやでも昨日の戦いで死傷者が出たなんて話聞いてないけどな…
「ほれ、そこらに転がっている連中の泣き声だよ」
「転がってるって…、この折れた剣ですか?」
「ああ、そうだ。武器はな、口をきいたりしなくても、心を持っておる、間違った使い方をすれば怒りもするし泣きもするさ…」
「…?…?」
「ユエル、わからないなら無理に考えなくてもいいですよ」
「…俺にもよくわからないんだけど」
「…(はあ」
クロに溜息吐かれた、いや武器は武器だろ、さすがに2回も折ってる俺が理解できないのは間違ってるのか?
「ハヤト、お主にもいずれわかるだろ。それじゃあな…」
そういうと師範が歩いてその場を去ってゆく、
武器の声を聴くかぁ…、難しいなぁ
「私達も帰りましょうか?」
「そうだな」
「ここにいると鼻がおかしくなりそう!」
ユエルが自分の鼻をつまんでいる、工場の匂いはあんまり合わないようだ。
「そこにいるのは誰です?」
俺達が帰ろうとすると後ろから声をかけられた。
俺達が振り向くとそこには今一番会いたくない人たちが立っていた。
「あなた達は…!」
「おや、また君か、ここに戻ってくるとは随分と度胸があるじゃないか」
「い、イリアスさんにサイサリス…さん」
「イリアス様です」
「は、ハヤト、どうしましょう」
「……っ」
唇を噛みながらサモナイト石を握ろうとするがそれをイリアスさんは静止してくる。
「そう警戒しなくても平気だ、君たちを捕縛する理由はもうないのだからね」
「理由が…ないですか?」
「召喚師たちは君達との戦いは【なかった】ことにしたんだよ、理由はわかるね」
「えっと…」
「私たちが基本的に平民扱いだからですか?」
「そう、平民に負ける、それもたった二人にね。それを表沙汰にできないからなかったことにしたようだ、まあ本人たちに会ったらどうなるかはわからないがね」
「そうですか…」
となるとしばらくは安心ってことなんだな、
良かった…、まあ確かに平民に負けると召喚師としてはマズいよな。
「できれば貴方たちをあそこで捕まえておけばこんなことしなくてもよかったんですけどね。イリアス様、今ここで捕まえるべきではないでしょうか?」
「そういうわけにはいかないさ、何もしていない民を捕まえるなんてできるわけないじゃないか、サイサリス」
「そう、ですね」
「そういうことだ、さあ、君たちは帰りなさい」
「イリアスさん、実は聞きたいことがあって…」
「イリアス様です」
「……えっとイリアス様?」
「ああ、何かな?」
「暴動を起こした人たちはどうなったんですか?」
気になるのは暴動を起こした民衆だ、
アキュートに煽られて動いた人たち、甘い考えだが犠牲者だろう、
それが気になっていたんだ。
「心配するな、ほとんど全員が、武器を捨てて、おとなしく捕まったよ」
「誰かが召喚師様方を足止めしていたせいで時間がかかりましたけどね」
「…あはは」
「騎士団はむやみに人に命を奪いはしない、団長の自分が、この剣に懸けて約束するよ」
そういうと、二人が周りの騎士たちに指示を出して作業に戻ってゆく、
サイサリスはやはり俺の方を睨んでいるようだ、納得いかないよなぁ…
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「う~、鼻がムズムズするよぉ」
「工場の匂いのせいですかね、大丈夫?ユエル」
「うん、平気」
「…ん?、クラレットあれなんだ?」
孤児院に戻るために道を歩いていると市民公園に沢山の荷馬車が並んでいるのが見えた。
召喚獣を使っているのが特徴的で今は休んでいるようだ。
「あれは…、なんですかね?」
クラレットも知らないのか…、公園の方を見ていると動き回る一人の少女の姿が目に入った。
たれ耳風の帽子にオレンジと白の服を着ている少女だ、普通なら気にしないが特徴的な部分があった。
「尻尾?」
尻尾だ、尻尾が付いていたんだ、
ユエルと同じ尻尾を付けているってことはオルフルなのか?
「お~い、これを持って行ってくれー」
「はいですのー」
「今度はこれを持って行ってくれー」
「わかったですのー」
雑用なのか動き回っている、結構足が速いようだ、
それを見ているとユエルが何かを見つけたように少女を見た。
「あぁー!レビットだぁ!」
ユエルが突然走り始め、少女に近づいてゆく!
それを見て少女は驚いて持っていた荷物を放り投げてしまった。
「うにゅうっー!?」
「!」
「危ない!!」
俺とクロが放り投げられた荷物を掴み何とか落とさずに済む、
クロは呆れ顔でユエルの方を向いた、ユエルは少女に抱きついて喜んでるようだ。
「メイトルパの仲間に会えるなんて嬉しいよ!」
「離してくださいですのぉー!モナティは食べてもおいしくないですのーっ!!」
「きゅーっ!」
「わっ!?」
突然、液体のような何かがユエルの顔に飛び込む、
蠢いてる液体は犬のような形に変わっていった。
「もご…!? ディングだぁ!メイトルパの仲間にまた会えるなんて!」
「ユエル、ユエル、うれしいのはわかりましたから少し落ち着きましょ?」
クラレットの言葉を聞き、ユエルは落ち着いたようだ、
モナティという少女もどうやらユエルは自分を食べるわけではないと理解したようだ…、
オルフルって人とか食うのか?
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「お荷物を拾ってくださってありがとうですの、モナティはモナティ。って言いますの、この子はお友達のガウムですの」
「きゅー!」
「ユエルはユエルだよ、よろしくねモナティ♪」
「モナティも同じ世界の仲間に会えてうれしいですのぉ」
「きゅー!きゅー!」
「うん、ガウムのよろしくね!」
どうやら、モナティもユエルと同じメイトルパから来たのか、
レビットとディングか…
「なあ、クラレット。レビットとディングってなんなんだ?」
「レビットは垂れ耳兎の亜人でディングは不定形生命体だそうですよ?」
「そうですよ?って…」
「ディングはあんまり知られてる種族じゃないんですよ。レビットは調停者と呼ばれるほどの種族ですけど…」
「調停者ねぇ…」
たぬき顔だからたぬきの亜人かと思ってたけどウサギだったんだな…
ユエルが楽しそうにモナティと話してる、やっぱり同郷だと話が弾むみたいだな。
そんな様子を見てると荷馬車の人がモナティを呼び始めた。
「おーい、まだかぁー!」
「あ、すぐ持っていきますのー!ごめんなさいですの、モナティまだお仕事の最中で…」
「この街にはまだいるんですか?」
「はい、モナティはサーカスの人たちに拾われたんですの、できれば見に来てほしいですの、じゃあユエルさん、みなさんまた今度っ!」
「きゅー!」
「うん、また会おうねー!」
そういうと荷物を持ち上げてモナティが運んでいく、
俺達もこの場所に留まると邪魔になると思いその場を離れていった。
「よかったですね、同郷の人に出会えて」
「うん♪」
「…」
「そういえば、クロ。お前もメイトルパ出身なのに気にならなかったのか?」
「ムイ」
「この世界の方が長いって…、まあそうだよなぁ」
しかし、サーカスに拾われたってモナティは言っていたよな、
じゃああの子もはぐれ召喚獣なのか、まあユエルみたいな感じじゃないしきっと幸せなんだろうなぁ。
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孤児院に戻った俺は軽い訓練をすることにした、
今日は訓練がなかったが手が空くと暇になるんでこうして訓練だ。
街の方へは一人では行かない事にしている、イムランたちにあると危ないからな。
「あんたがハヤトか?」
「ん?えっと、あなたは…」
庭に来たのは一人の青年だった、確か暴動の時にいた人で名前は…
「ローカスさんでしたっけ?」
「俺を知ってるのか、自己紹介が省けていいな、ハヤトで間違いないか?」
「ああ、俺がハヤトだよ」
「まずは礼を言っておく、お前がマーン三兄弟と戦ってくれたおかげで仲間たちは捕まらなかった、ありがとな」
「そうだったんですか、まあこっちもなりゆきで戦っただけですから」
「それでだ、お前に頼みがあるんだ」
「頼み…?」
「ああ…、お前は召喚術を使えるらしいな、それにマーン三兄弟にも勝っている、だから俺達と一緒に領主と戦ってくれ!」
ローカスさんは頼むというか、まるでそれが当たり前のように俺にそのことを伝えてきた。
領主と戦うか…、気持ちはわかるけど…
「ごめん、俺は戦えない」
「なぜだ!?どうしてそれだけの力を持ちながら、領主と戦おうとしない!騎士団や召喚師とだってやり合ってるんだろ!」
「ほとんどなりゆきだし、それに俺が戦えば俺を助けてくれたこのフラットのみんなに迷惑がかかる、何より俺は戦うのが嫌なんだ」
「!?」
「俺の事頼ってくれたことには感謝します、でもやっぱり手を貸すことはできません」
「……そうか、残念だ。だがお前が戦わなきゃ今回の様に犠牲が増えるかもしれないんだぞ、わかってるのか?」
「俺が戦わなくても…」
「召喚師に勝てるやつはいない、それに勝てるお前が立てばこの街は変わるかもしれねぇんだ 」
「……」
ローカスさんの気持ちはわかる、だけど。
俺はこの街の人間じゃない、フラットのメンバーだけどこの街のために戦おうなんて思ってるわけじゃないんだ。
「じゃあ俺はもう行く、悪かったな無理に誘ったりして、だけど、後悔してからじゃ遅い事は覚えときな」
そう伝えるとローカスさんが庭から出て行った、
よく見るとラミの姿が見える、ラミが案内したのか…
ラミはローカスを見届けたあとこっちによって来る。
「…だいじょうぶ?」
「うん、ちょっと考え事してるだけ」
「げんき、だしてね?」
「うん」
ラミの頭を優しく撫で先ほどの事を考えていた、
召喚師に勝てる強さかぁ…、
強くなりすぎたのかな、だけどこの力で何かを変えたいんじゃない、
俺はこの力でクラレットを守りたいだけなのに…
そう思いながらこれからの事を考えてゆくのだった。
今回は前回のその後、
レイドさんの決意、ハヤトの処遇、モナティの顔だし、ローカスさんの勧誘の5つでした。
モナティは早く出したいがためにぶち込んだよ!
書いてみて思うけど難しいなあの口調。
ローカスさんは仲間たちは捕まってません、二人が時間稼ぎしたために何とかなりました。
ハヤトを勧誘しようとしましたが彼はクラレットの為に基本戦うんで、無しですね。