一話 ドイツ艦娘はうろたえないッ!
深海棲艦との戦いが始まり、二年が経った。
日本近海は全域が開放され、隣国間の海上輸送経路も開通。今は遠洋航海の安定化に向け、全国の鎮守府が日々暁の水平線に出撃を繰り返している。
そんな折、下田鎮守府ジョジョ提督率いる波紋艦隊、つまり俺の艦隊はドイツへの親善大使として大海原を旅していた。
航空機を飛ばすと未だ高確率で深海棲艦の艦戦に撃墜されるため、自然と輸送は海上に限られている。各地に寄港し補給をしながら、日本を出て二ヶ月。ドイツは目前に迫っていた。
ドイツ親善大使派遣の目的は今後の深海棲艦対策における国際協力の折衝である。
開戦から二年。既に大多数の国で近海の開放が終わり、国家間の海上輸送経路開放が進んでいる。どこの国も国防だけで精一杯だった開戦直後ならいざ知らず、近頃は国家間での協調が問題になって来ていた。
例えばアメリカ=日本間の輸送経路を切り開こうとした場合、日本主導で行うのか、アメリカ主導で行うのか、という話が出てくる。日本主導で行うなら、日本はそのために多くの時間、資源、人材を費やす事になる。それに対しアメリカはどう応えるのか。まさか「日本がやってくれたんだラッキー! サンクス! HAHAHA!」で済むはずがない。その輸送経路を利用した貿易において関税を緩めたり、金銭を支払ったり、そういった相応の見返りを出すのが当然だ。
あるいは日米共同で輸送経路を切り開くなら、攻略海域の分担や、連携についての相談が必要になる。
どちらにせよ、密な交渉は欠かせない。
今回俺がドイツに親善大使として派遣されるのにもそういう訳があるのだ。もっとも実際の交渉は船に同乗している外交官の方がやってくれるのだが。
ちなみに現地では親交の証として相互に艦娘を贈り合う(正確には建造の触媒となる物資を交換する)事になっているらしい。
ブラウザゲーム「艦隊これくしょん」でもサービス開始から時間が経つにつれてイタリア艦やドイツ艦、アメリカ艦が実装されていった裏にもこういう事情があったのかも知れない。
ちなみに俺が留守の間、下田鎮守府は新人提督に任せてある。ここ数ヶ月は日本の鎮守府正面海域はどこも平和なもので、出るとしても散発的な駆逐級。新人でも充分務まる。海軍本部の支援も充実していて、指揮艦娘数・種に応じた通常補給の他、本部から発行された任務をこなし報告すれば追加の補給も受けられる至れりつくせりっぷり。
良い時代になったもんだ。鎮守府正面海域に鬼級が戦艦と空母を山ほど連れて突撃かましてくる時代は去った。
さて。
そろそろドイツ上陸地点である北部の町キールが見えてきた。ハチが無線を通じてドイツ語で現地の海軍と話している。遠くの海上で信号弾が上がり、ハチは俺に入港許可が出ました、と頷いた。
「はっちゃーん、工廠はすぐ借りられそう?」
「入国手続きをパスしてから申請して、最短で許可が下りるのは翌日みたいです。だから、明日ですね」
「そっかあ。早いとこ艦内工場のちゃんとした整備したいんだけど。ま、仕方ないかな。みんなもコッチに居る間に一応整備してもらってね、私も手抜きしたつもりないけど」
明石が言うと、同行していた艦娘達は威勢の良い返事を返した。やっと長旅が終わる開放感からか、皆テンションが高めだ。
現在は俺と外交官さん、ハチ、明石が乗っている小型客船を中心に輪形陣を作るような形で波紋艦隊は海上に展開している。
編成は旗艦は不知火。他、天龍、北上、神通、長門、加賀となっている。二期艦を中心に三期艦である天龍と一期艦不知火を混ぜた。
一期艦や二期艦というのは、建造時期に応じて艦娘を区別する半ば公称の俗称だ。
一期艦……開戦から政府による深海棲艦迎撃態勢確立まで(日本なら不知火アイアンクロー事件まで)に建造された艦。劣悪な環境で戦い抜いた歴戦の強者で、ただでさえ数が少ない上に半数以上は既に轟沈している。生き残りは練度100を超える。
二期艦……政府主導の組織的反攻開始から領海開放までに建造された艦。練度は80後半から、100に達している者もいる。鎮守府の精鋭。
三期艦……領海開放以後に建造された艦。このあたりになると決死の戦いを経験した者は少ない。練度は70以下。
と、このように区別されている。
主戦力の一期・二期艦を中心に、経験を積ませるために天龍を混ぜた。手堅い編成にした甲斐あって道中の散発的な深海棲艦の襲撃も問題なく返り討ち。天龍の顔つきも出発前と比べてスゴ味が増している。うむうむ。
現地の方々の歓迎を受け上陸し、簡単な入国検査を終えると、プリンツ・オイゲンのエスコートでキール鎮守府に案内された。オイゲンは日本語も勉強しているようだが、まだ会話ができるレベルではなく、最初の形式ばった挨拶の後はハチが通訳をしてくれている。当たり前だがドイツ語ペラッペラで、スンゲードイツ人っぽい。
オイゲンが運転するドイツ車(いかにもな高級車だが名前は知らない)に揺られながら、そういえば案内役に人間がいないな、と思って聞いてみる。日本ならこういう時に艦娘とは別に提督か海軍の高官がつくもんだが。
「Es gibt Menschenrechte in Deutschland von Mensch-Kriegsschiff. Deshalb Ich habe ein hohes Maß an Diskretion in militärischen Aktivitäten」
「えっと、ドイツの艦娘は人権が認められていて、軍内部では高い裁量権を持ってるそうです」
ルームミラー越しにオイゲンの胸の徽章を確認すると、かなり豪華なヤツがピカピカ光っていた。確かアレ中佐ぐらいのヤツじゃなかったか。下手したら俺と同じぐらいの階級だぞこれ。
興味本位で投票権もあるのか、と聞いてみる。
ハチが質問すると、オイゲンは軽く頷いて、ja、と言った。これは俺にも分かる。イエスだ。
おいおい日本なんてまだ艦娘に正式な人権与えられてないぞ。すごいなドイツ。過去の人種差別の歴史からの反省がそうさせているのかも知れんが。
コッソリ事前に持たされた資料で徽章を確認したところ、プリンツは中佐だった。よかった俺の方がギリ上だ。階級制度が違うからはっきり格差があるわけではないが。
オイゲンが鎮守府前に車をつけると、ビスマルクが出迎えてくれた。オイゲンの敬礼に鷹揚にこたえ、親しげに話しかけてくる。
「ようこそドイツへ、歓迎するわ。私はビスマルク型戦艦のネームシップ、ビスマルク。このキール鎮守府の管理責任者よ」
「はじめまして、下田鎮守府提督の上城です。日本語お上手ですね」
「ふふ、そうでしょう。よく勉強させてもらったわ。日本文化もね」
握手しながらビスマルクの徽章を確認する。
こ、この徽章は……!?
う、うわあああああああああッ! 『少将』だッ! 少将だコイツ! 俺より偉いぞ!
「気軽にビスマルクと呼んでくれて構わないわ、ジョジョ提督」
「ではビスマルク少将と」
いきなりのニックネーム呼びである。ドイツでも俺の通り名はジョジョ提督なんだろうか。
隣の外交官さんは笑顔のままで、ビスマルク少将と丁寧に挨拶を交わしている。彼女とは仲良くなれそうだ。
外交官さんは今日はキールで一泊して旅の疲れを癒し、明日首都ベルリンに経つため、軽い挨拶の後早々にホテルに案内されていった。
俺はというと、不知火をお供にビスマルク少将閣下直々にキール鎮守府を案内してもらっている。他の艦娘は現地の艦娘に会いに行った。ハチはそっちの通訳だ。
キール鎮守府は古めかしい煉瓦造りで、年季の入った見事な前庭までついていた。そこに幾つか真新しい建物が併設されている。
鎮守府から見える近所の家々も壁に蔦が這っていたり壁のヒビを補修した跡があったり、それなりの年月を感じさせる。港のすぐ近くだというのに、破壊された痕跡が無い。キールには深海棲艦の初期の襲撃が無かったのだろうか。
先を歩いてそれぞれの建物の役割を説明してくれているビスマルク少将に聞いてみる。少将は自慢げに答えた。
「ああ、私が提督の指揮で侵攻を防いだのよ。完全にね。開戦から一度もキールの町に奴らの攻撃は許していないわ」
「マジで!? すげえ! ……あ、いや失礼」
「ふふ、海軍少将は伊達じゃないのよ。実力で勝ち取った栄誉だもの、大抵のカンムスには負けるつもりはないわ。彼女とやればどうなるか分からないけどね」
「恐縮です」
ビスマルク少将に挑発的な流し目を向けられ、俺の斜め後ろに影のように控える不知火は無表情に目礼した。
「良い娘ね。大切にしなさい、ジョジョ提督。こっちの提督は優秀なのはいいのだけど、最近ちょっと私を放置気味なのよね。厄介な仕事押し付けてくるし」
そう言って少将はため息を吐いた。色々大変そうだ。
キール鎮守府に大音量の警報が響き渡ったのは、一通り施設を案内してもらい、そろそろ他の艦娘を回収してホテルに引き上げようかという時だった。
慌ただしく人と艦娘がごっちゃになって駆け回り始め、館内放送を聞いたビスマルク少将が顔を青ざめさせ、相当口汚い感じの悪態を早口に吐き捨てた。
「ジョジョ提督、緊急事態よ。護衛をつけるから急いでここから――――」
少将が言い終わる前に、俺は異変に気づいた。
妙に視界が霞む。窓の外に見える、夕日に照らされていた町並みがぼやける。
奇妙な寒気が走った。これは久しく見ていなかった、懐かしくも忌まわしい……
……深海棲艦の、霧だ。
そう遠くない鎮守府のどこかから、爆音と、それに続いて建物が崩れる音、そして悲鳴が上がった。
舌打ちしたビスマルクが、通路の端から息を切らせて駆け寄ってきたオイゲンから艤装を受け取り一瞬で装着。音のする方へあっという間に走り去る。
「Hier besteht……今、ココ、アブナイ、ヨクナイ。POWニゲタ。提督ニゲル!」
オイゲンも身振り手振りで俺にわたわたもどかしそうに説明して、ビスマルクを追いかけていく。
やばそう、というかやばい。状況がイマイチ掴めないが、ここにいるのはマズい。この霧を出せるのは深海棲艦だけ。近くに深海棲艦がいる。建物の中にいれば崩れた時に潰れて死ぬ。超人たる波紋使いでも、大重量の下敷きになれば死ぬのだ。
「司令、こちらへ」
不知火に手を引かれ、建物を脱出する。罵声とサイレンが鳴り響く中、どちらへ逃げようか周りを見回すと、ハチを先頭に俺の艦娘が全員ひと塊になってこちらへ走り寄ってきた。
ハチは俺の前に来るやいなや見たこともないほど焦った様子で言った。
「提督、状況は把握していますか!?」
「いや、逃げろと言われただけだ」
「では簡単に説明します。私も館内放送を聞いただけですが、捕虜が牢を破って暴れているそうです。脱走したのは――――」
衝撃波と砲撃音が全員の身体を揺さぶった。地面と建物がビリビリと振動し、壁のタイルやベランダにかけられていた観葉植物がバラバラと落下する。
耳を抑えて音源を見る。
そこにいたのは、病的に白い肌に角を生やした女性型のモノ。砲身をビスマルクに向け、犬歯をむき出しにして赤い瞳を爛々と光らせている。
「――――深海棲艦、姫級です」
ハチの声は震えていた。
「オイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイ! 『捕虜』だって? 姫級が捕虜?」
信じがたいが、腑に落ちるところもあった。ビスマルク少将が言っていた「提督に押し付けられた厄介事」。施設を案内された時、説明されなかった地下へ続く階段。
ドイツ海軍は! 姫級を捕縛し! 管理下に置いていたのだッ!
「司令、不知火達は現在艤装がありません。即時撤退あるいは一時退却後態勢を立て直してからの援護を具申します」
不知火が俺を庇うように立ちながら、冷静に言った。現在、不知火達は整備点検のため艤装を全て預けている。徒手空拳で姫級に挑むのは無謀だ。
いや、俺の波紋ならどうだろうか。空母棲鬼にすら痛打を与えた波紋なら……!
オイゲンとビスマルクは、通常の海戦と比べて信じられないほどの至近距離で姫級と撃ち合っている。しかしお互い手数が足りていない。どちらも攻撃性能を回避性能が完全に上回っていて、当たる様子がない。が、マグレ当たりでも一発当たればそこから一気に崩れるだろう。
たった、一発!
今! 姫級の目は完全にドイツ艦二隻に向いている!
俺の存在や、武装もしていない日本の艦娘達は明らかに脅威と見なされていない!
これは好機ッ!
呼吸のリズムを変える。
血液の流れによって生まれる小さなエネルギー。それを呼吸法によってしだいしだいに集め作り出す太陽の振動!
生命のほとばしり「波紋」!
「司令、まさか……いえ、分かりました。お供します」
察した不知火が覚悟を決めた目になる。足元の瓦礫から突き出した鉄骨をねじ切って丸め、そこに自分の髪をひと房引き抜いて巻きつけた。
波紋エネルギーは生命のエネルギー。非生命体に波紋を流す事はできても、維持する事はできない。簡単に言えば、近接攻撃に波紋をエンチャントするなら拳だろうが剣だろうがなんでもいいが、投擲攻撃に波紋をエンチャントする場合、油を塗ったり植物を使うなどして生物的なエッセンスを帯びさせなければならないのだ。
不知火はそれを理解し、自分の髪を使って弾丸を作ってくれた。
髪は女の命。それを躊躇いもなく差し出した不知火のその覚悟に敬意と感謝を表そうッ!
弾丸を受け取り、そこに高めた波紋を増幅集中!
おおおおおおおおおおおおッ!
この一投に込める! 刻むぞ血液のビート!
ブッ壊すほど――――
「シュート!」
しばらく実戦を離れていたとはいえ、腕は鈍っていなかった。波紋入りの弾丸は姫級に着弾! 波紋が流れる独特の音が響き、姫級がおぞましい悲鳴を上げる。
「Feuer!」
その隙を逃さず、オイゲンとビスマルクの十字砲火が姫級に食らいつく。流石の超高練度艦、いくら俊敏な相手でも、足を止めれば良い的だ。姫級は大火力をマトモに受け、下半身を丸ごと爆散させた。
明らかに轟沈判定の一撃。しかしビスマルクに一切の油断も気の緩みもない。肉片一つ残さないと言わんばかりに、瓦礫の上に転がる姫級の上半身に厳しい目を向けたまま次弾を装填する。
「ビスマルク! 下です!」
唐突に不知火が叫んだ。叫びながら砲を構えようとして、何もない空間を掴む。
ビスマルクが目を下に向けるのと、瓦礫の隙間を縫って進んできた黒い紐のようなものがビスマルクに絡みつくのは同時だった。
意外ッ! それは髪の毛ッ!
なんて言ってる場合じゃねえ!
ぐん、とビスマルクの身体が姫級の髪に引っ張られる。姫級自身もビスマルクに引き寄せられ、衝突。ビスマルクは砲撃でトドメを刺そうとするが、髪に振り回されて照準が定まらない。
蠢く髪でビスマルクの足に絡みついた姫級は、なんとビスマルクの身体にズブズブと沈みこみ始めた!
ビスマルクが絶叫を上げる。オイゲンが悲鳴を上げる。俺たちは息を飲んだ。これはまさか、話に聞いていた、深海棲艦の「侵食」!
「引き剥がせッ!」
俺たちは急いでビスマルクに駆け寄った。肌の白化が始まったビスマルクから、全員で姫級を引き剥がそうとする。しかし、既に肉体が完全に融合していた。引っ張ってもビスマルクが苦悶の声を漏らすだけだ。
恐怖そのものの顔で涙を流すオイゲンにビスマルクは優しく声をかけ、それから決然とした表情で俺たちに言った。
「ジョジョ提督、もういいわ。こうなったら私はもう助からない…自分ごとこいつを吹っ飛ばす覚悟よ!」
ビスマルクは魚雷を手に握り締めていた。大型戦艦とはいえ、それを抱き抱えて起爆すれば木っ端微塵。陸上の戦いだからこそ使えなかった魚雷を、ビスマルクはここで使おうとしていた。
「少将、それは! そ、そうだ、俺の波紋で!」
ビスマルクに手を当て、波紋を流す。しかし姫級が剥がれるどころか、ビスマルクが血を吐いた! その血は恐ろしい事に、タールのように黒くねばついている!
愕然とする俺に、ビスマルクは脂汗を垂らしながら言った。
「もういいと言ったでしょう。離れなさい、もう間もなく、このままこいつを爆破するわ」
「それでは少将も死んでしまう!」
ビスマルクはくわっと目を見開いた。
「私はこれでも誇り高きドイツ艦娘! その程度の覚悟はできてこの任務についているのよッ! あなた達
自ら死に向かっているとは思えないほど、その言葉は力強く、心からの誇りに満ちていた。
「しかし死ぬ前に言っておく事があるわ。我がドイツ海軍は単なる軍事上の好奇心で姫級を捉えたわけではないの」
ビスマルクの目から色素が抜け始め、額の下で何かが蠢く。
「喋るな! 深海化が早まる!」
「聞きなさい! 貴方は、貴方と不知火は聞かなければならない宿命にあるッ!
現在我が軍はこの姫級の他に複数の姫級の存在を確認し、その追跡調査を行っているわ。それによると、太平洋のどこかに『姫級の巣』があるらしいの。その場所を突き止めるためにこの姫級に尋問をしていたのだけど、思わぬ事が分かってね。『姫級の巣』は特別に霧が濃い。特殊能力を持つ提督の指揮下にある超高連度艦、つまり練度100以上の艦でなければ近づく事すらできないの」
ビスマルクがフラリとよろめき、自分の徽章を外してオイゲンに握らせた。何事か言い、下がらせる。よろよろと俺たちから距離をとりながら、ビスマルクは続けた。
「だからいずれ姫級は敵となりうる貴方のような提督と、その艦娘を集中的に狙うようになるでしょう! それが貴方と深海棲艦の因縁! どちらかが滅びるまで終わる事はない!
そして、さあ、終幕よ! フフフ、こいつと道連れなら悪くはないわ。提督には、ビスマルクは勇敢だったと伝えて頂戴……」
その遺言を残し、ビスマルクは爆発を起こし、消えた。
膝をついて嗚咽を漏らすオイゲン。俺も項垂れるしかなかった。ちくしょう、かっこつけやがって……!
こいつの提督にどんな顔して会えばいいんだ……!
全てを包み込み、半壊したキール鎮守府に静かに夜の帳が降りていく。それは同時に、最終決戦へ向けた幕開けでもあった。
シリアスなのかシュールコメディなのか書いててわからなくなった。どっちとでも受け取っても下さい(´・ω・)