まにわにが幻想入り   作:ミスターサー

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首狩りの蟷螂が幻想入り

・・・幻想郷。

美しく幻想、儚い幻想、脆い幻想、怖い幻想、そんな非日常が有る隠れた幻想達の都。

その一角に一つの寺、守矢神社に一人の男が立っていた。

 

目は鋭く、忍び服で蟷螂が描かれている紋が腹に有り、蟷螂の顔みたいな被り物を被っていた

 

真庭忍軍十二頭領の一人、蟲組指揮官、真庭蟷螂(かまきり)で有る。

 

 

蟷螂は生前、いや生きている場合は生前とは言わないが、蟷螂は一度死んだ。

虚刀流当主の姉である鑢(やすり)七実(ななみ)によって、自身が使った忍法の凶器を使われて死んだのだ。

 

(今も信じられんがまさか黄泉から蘇り、そして今。幻想郷と呼ばれる世界の空気を吸っているとは・・・

あの人外(虚刀流の姉)に殺され、人外を越える猛者共の場に来るとは、な)

 

 

蟷螂はフンと軽く鼻で笑いながら山々の木々を見る。

 

実は蟷螂が木々を見つめている理由は、真庭の誰かがもしかすると幻想郷に入ってるかもしれないという希望が有ったのだ

 

「あ、蟷螂さん」

 

「ん?」

 

しかし蟷螂は木々を見つめるが、狼煙(のろし)は上がらず、下から声をかけられた。

 

「早苗殿、か。何か用か?」

 

「ですから、ご飯と言いましたよ」

 

「・・・そうか」

 

「あと鳥居の上に載らないでくださいよ」

 

「一番高い所が無いからな」

 

「だからといって登っちゃダメです!」

 

と早苗は一喝し、プンスカと頭から煙を出しながら頬を膨らませて怒る。

 

「・・・分かった、悪かったな。」

 

蟷螂はヒョイっと鳥居から飛び降り、早苗の前に立つ。

 

「じゃあ、ご飯食べましょう!」

 

「・・・あぁ」

 

蟷螂は早苗の後に続き、母屋に入った。

 

 

 

 

 

ちなみに早苗はただの女の子ではない。

緑の髪をし、奇跡を起こせる。現人神だ。

 

この二人の出会い話は、いづれしたいと思う。

 

 

 

 

 

 

おまけ

 

「早苗殿」

 

「あ、諏訪子様。口にお弁当(米粒)が・・・

あ、なんですか?」

 

「聞きたいのだが幻想郷に海は無いのだろう?何故、川魚ではなく海鮮の鯛が出ているのだ?」

 

「・・・奇跡を起こしました。諏訪子様の為に」

 

 

 

「甘いね、早苗」

 

「早苗だからねー」

 

「バカにされてるんだぞ」

 

「なにッ!?」

 

そんな夕食の出来事だった

 

そして何気(なにげ)に初登場の神。祟り神の諏訪子と軍神の神奈子だった。

 

実は出す気はなかったんですが今宵の幻想話はここで終わらせていただきます

 

 

 

次回予告

「あなたは一体?」

 

「ふん、お主に語る事など無い」

 

「まぁ、良いです。斬れば分かります」

 

 

 

「それでは皆様、名乗ろうかのワシは真庭忍軍十二頭領の一人で魚組指揮官の―」

 

「いざ!始め!」


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