すごい勢いで増えていて嬉しいです!
あと、いろんな方から感想をもらえるともっと嬉しいです!
帰りたくないなぁ~という気持ちも抱えつつもようやく自宅へと着いた。
「ただいまー」
「おかえりお兄ちゃん」
玄関までわざわざ来てくれるわけではなくおそらくリビングでくつろいでいるのだろう。
「今日は夕飯要らないって言ったけど、どこ行ってたの?」
ニヤニヤしながらこっちを見てくる。…うぜぇ。
こんな顔をするという事はある程度察しは付いているのだろう。
「大学行ってその後に由比ヶ浜と昼飯食いに行って、夕飯は雪乃の家で食べたよ」
「結衣さんと雪乃さん…っえぇー?!何で名前で呼んでるの?!今までは呼んで無かったよね?!」
「落ち着け。飯を作ってくれたお礼をしたいと言ったら名前で呼んでほしいと言われたから呼んだだけだ。あくまでもお礼だからな」
「ふーん。」
またもや何かを察したような顔をする。
あの顔ムカつくな~。
「どっちが本命なの?」
ほらやっぱりこういう質問が来る。俺としてはあまり言いたくないが火がついた小町は止めることが不可能に近いので渋々答えることにした。
「雪乃だよ」
「やっぱりね。名前で呼んだ時点でそんな気がしてたよ」
え?わかってたの?
なら聞かなくてもよかったよね?こんな恥ずかしい思いをしなくてもよかったよね?
小町のやつ妹だからって。
「んで、どっちから?」
「え?それも答えないといけないの?」
「あったりまえじゃーん!」
いやーこの質問が来るとは思っていなかったですよ。本当のことなのに雪乃からなんて言ったら信じてもらえないんだろうな。
「…はぁ。雪乃からだよ」
「雪乃さんから?!あんな美人に告白されるなんてすごいね!もう一生ないよ!」
予想通りだった。
まぁ小町の言っていることは一理ある。あんな美人から告白されることなんてこれから先ある訳がない。てか、もしあったら今度は信じられるかすら怪しいまである。
まぁこれからずっと一緒にいるわけだから雪乃以外のやつに告白されるわけないけどな。あ、今の八幡的にポイント超高い!
あれ?本人より先に心の中で言っちゃった。テヘッ☆
「俺も最初は信じられなかったよ」
「さすがお兄ちゃん。いや、ごみぃちゃん。まぁそれでも小町の大切なお兄ちゃんなんだけどね!あ、今の小町的にポイント高い!」
「はいはい、嬉しいよ~」
「適当だなぁ。あ、さっさとお風呂入ってよ!小町も入りたいから」
「へーい」
小町に促されるように着替えを待ってお風呂場へと行った。
お風呂に入ると今日あったことが鮮明に思い出された。
由比ヶ浜と昼食を外で食べたことも珍しいが、やはり雪乃と一緒居た時間の方がとても心地よく感じられた。
まずプロ顔負けの料理を短時間で作り上げ、俺の胃袋を捕まえた。その後に名前で呼ばせることによって心を盗まれた。
あのコンボはずるい。叶わない。
でも、雪乃が一緒にいるだけで心が落ち着く。俺と雪乃はけして話す方ではないがあの無言の空気が息苦しい訳ではなく妙に心地よい。
あれが俺の求めていた本物だとようやく今確信できた。
あまりにも雪乃のことを考えていると長風呂になってしまうのですぐにあがろう。
風呂からあがった俺は冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出して部屋へと持っていく。
部屋に戻ると携帯がぶーぶーと鳴っている。誰からか確認すると雪乃だったのですぐ出ることにした。これが由比ヶ浜とかだったら無視するかもしれない。
「もしもし」
「八幡かしら?今時間ある?」
「名前で呼ぶのは慣れたんだな雪乃。全然あるぞ」
「わざわざ指摘しないでちょうだい!」
雪乃さん照れてますね~。顔を真っ赤にしている様子が脳裏に浮かび上がる。
「どうしたんだ?」
「今日会えたからもっと話したいと思って。会うのも良いけど電話もいいでしょ?」
「そうだな。俺も話したいと思ってたから良かったよ」
「そ、そう。それで明日の予定はどうしましょうか?」
「この辺散歩するとかでどうだ?」
「1人だったらつまらなそうだけど八幡と一緒ならどこでも構わないわ。そうしましょ!」
「お、おう。雪乃って電話だとちょっと強気になるな」
「そ、そんなことないわよ!八幡も同じでしょ?」
「それはどうかな?明日楽しみにしといてくれ」
「えぇ、デートも楽しみだけど、あなたの行動も楽しみにしておくわ」
「おう。もう遅いし寝るか」
「そうね。ならまた明日。おやすみなさい」
「おやすみ」
お互いに挨拶をしてから電話を切った。
好きな人との、彼女と電話をしていると時間の流れがいつもの2倍以上も速く感じられる。相対性理論?とかいうヤツだな。
明日も雪乃と会えるかと思うと寝れる気がしない。アニメ見て眠気に襲われるまで見るか…。
結局寝たのは5時過ぎだった。次の日が楽しみっていう感覚がつい最近まで無かったせいでこの気持ちの恐ろしさを知らなかった。次からは用心しよう。
ふと時計に目をやると10時過ぎだ。入学式の次の日は色んな理由があるおかげで今日は学校は無い。
雪乃早く会いたいなと思っていると会う時間を決めて無かったので携帯で確認してみる。何やら1通のメールが届いてたからだ。差出人はもちろん雪乃だった。
『昨日は嬉しくて時間を伝えるのを忘れてしまったわ。2時ぐらいに駅で集合でいいかしら?』
なぜだかいいなぁーと思いつつ雪乃にメールを返した。
『了解』
これ以上打つと照れて変なことを言いそうなので辞めておくことにした。
まだ時間があるなと思いつつベットに入ってもうひと眠りする事にした。
もっと長い方がいいんですかね?
2000文字を目あすとしていますがどれぐらいがいい
みたいな意見がもらえると参考になります。