もっと書きたいです。w
俺は雪ノ下の家でご飯をご馳走になるために家に向かっている。
料理がとても上手で、由比ヶ浜とは比べると月とスッポン、天と地の差ぐらいあるので期待しないわけ無い。楽しみすぎてスキップしている。
あれ?これ俺のキャラじゃないな。
とか、アホなことを考えていると雪ノ下の家に着いた。
「何度見てもでけぇー」
俺は雪ノ下が体調をこわした時に1回だけここに来たことがあるが2度目の俺は慣れない。だってでかいもん。大豪邸だもん。
マンションの中に入るには中の人の許可が必要なので、雪ノ下の家の番号を入力する。ピンポーンという音とともに雪ノ下に繋がった。
「はい、どちら様ですか?」
「カメラついてて俺の顔が見えるんだからその対応はないだろ」
「あら、ごめんなさい。目が腐っていて知らない人に見えたわ」
「付き合っても態度は変わらないのな」
「ふふ、その方がいいじゃない」
「まぁな。早く行きたいからここ開けてくれよ」
「わかった。15階に着いたらインターホン押さずに入ってくれていいから」
「了解」
いつもと変わらない会話を終えると閉ざさせれていた目の前の扉が開いた。すぐにエレベーターに乗り、15階のボタンを押す。すると、ウィーンという音がしながら上にあがっていく。たった30秒程の事なのだが、たったそれだけの時間でも雪ノ下に会うのが待ち遠しい。
ご飯は何かなぁ~と考えていたら15階に着いた。そして雪ノ下が住んでいる「1502」の扉を開ける。
「おじゃましまーす」
家に入って瞬間に香ばしい料理の匂いがする。予想より遥かにいい匂いなので思わず期待してしまう。
「あら、やっと来たのね。待っていたわ」
「あぁ、大学の入学式が終って由比ヶ浜と昼ごはんを食べてたからな」
一瞬怒ったような、怒りの表情が見れたがすぐに見ていて可愛らしい笑顔に戻る。
「そう、一緒にご飯を食べていたの」
「そうなんだよ。いきなり高校の話してさーあいつの記憶がいろいろ間違ってたから訂正してたんだよ」
「なるほどね。その話は置いといて早くあがりなさい。もう少しで料理完成するから」
「おう」
雪ノ下が猫が付いたスリッパを出してくれたので嫌だけど履いた。なぜ嫌かって?だって、猫好きだし、履いたら汚いとか言われそうだし。付き合ってなかったら絶対言われてたよこれ。
少し待てば料理ができるという事なのでリビングに荷物を置いてからすぐにテーブルに向かった。
サラダがすでに準備されており、とても色鮮やかだ。ドレッシングは俺が家で使うようなやつではなく、手作りらしい。何でも手作りですね、専業主夫志望なのに負けてますよ完全に。
「さぁ出来たわよ。どうぞ」
キッチンから出てきた雪ノ下が運んできたのはパスタだった。おそらくカルボナーラだろうか?食欲をひきたてるほどいい匂いが部屋に充満している。
「いただきます」
「どうぞ」
フォークを使って器用にパスタを巻いていく。口に運ぶとクリーミーな味が口の中全体に広がっていく。
「美味しい!」
心配そうな顔をしながらこっちを向いていたのでいつもよりリアクションを大きくして感想を述べた。
その感想を聞くとほっと胸をなでおろした。
「当たり前でしょう。私が作ったんだから」
俺が褒めた途端に急に饒舌になったなおい。感想言うまでは心配そうにこっちを見てたくせに。
雪ノ下といろいろ話をしたかったがパスタやサラダが美味しすぎて会話するのを忘れていた。
「ご馳走様」
「お粗末さまでした」
「片付けぐらい俺も手伝うよ」
「いいえ、あなたはお客さんなんだから座っておいて」
「あんな美味しい料理を作ってもらえたんだからそのお礼としてそれぐらいさせてくれよ。な?」
「そ、そう そこまで言うなら手伝ってくれても構わないわ」
偉そうに言っているが雪ノ下なりの照れ隠しなのだろう。褒めた瞬間に顔を赤くしやがった。可愛いすぎて抱きしめたくなるぜ。
20分ほどかけて皿洗いをした。雪ノ下1人でやった方がもう少し早く終わったかもしれない。俺は手伝いたかっただけなのでその気持ちは察してくれると俺は信じてる。
「手伝ってくれてありがとう」
「いやいや、礼を言うのはこっちの方だ。ありがとな」
「か、構わないわ。後1つだけお願いをしてもいいかしら?」
顔を赤くして俯きながら聞いてきた。何か恥ずかしいことでもさせるつもりなのだろうか。
「俺に出来ることならやるけど?」
「なら、…前で…で」
「え?なに?」
相当恥ずかしいことなのかいつもの覇気が感じられない。
「名前で呼んでくれないかしら?」
「…え?」
全くの予想外だった。もう少し恥ずかしいことをお願いするかと思っていたので少し驚いた。まぁ俺が名前で呼ぶのも恥ずかしい事だけどな。
「ダメかしら?」
目をうるうるさせて上目遣いでこちらを見てくる。どこぞの生徒会長ですかね?まぁ雪ノ下はあざとくないけど。
「…雪、乃」
「なにかしら?」
「雪乃」
「もう1回」
「可愛いよ雪乃」
「あうう…」
口をぱくぱくしながらトマトのように顔を真っ赤にして下を向いてしまった。雪乃は押しに弱いのか、覚えておこう。
「ありがとう八幡」
「?!」
これも予想外だった。だって俺だけが名前で呼ぶと思っていたら雪乃が呼ぶとは思ってなかったもん。
恥ずかしすぎてめっちゃ熱いぞ。
「お、おう。なら今日はもう遅いし帰るわ」
「そうね、もう10時を過ぎているもの」
「おう。なら明日も会おうな」
「え、えぇ!またね」
「またな」
明日会う約束をして雪乃の家を出た。
ふと、家に帰りたくないなぁ~と思った。
「絶対あいつうるさいぞ…」
あいつとは我が妹の比企谷小町の事である。何か材木座みたいになったな…。
あいつは恋愛関係のことになるといきなりテンションが高くなってめんどくさくなる。
あれこれ考えていても仕方ないので思い足取りで家へ帰ることにした。
まだ最初なので名前で呼び合うぐらいにしておきました。
楽しみは最後まで取っておくべきですよ…w
アドバイスお待ちしております!