あまりいいのが書けなくて… とりあえず気合いで書きます。
喫茶店に着いてからも雪乃の事が頭から離れなかった。雪乃のことを想ってやっていることが裏目に出ているんじゃないか?逆に捨てられてしまうのではないか?
そんなことを考えていると言葉に出来ないような不安が押し寄せてきた。
「比企谷くん?大丈夫かい?」
俺のことを気を使って声をかけてくれたのは店長だった。
「えぇ。まぁ」
「体調悪そうだね。今日はもうあがるかい?」
「すいません。今日はそうします」
「気にしなくていいからね。体調良くなったら連絡して」
「はい。ありがとうございます」
本当にここの店長は良い人だ。俺のことなんか気遣ってくれる。そんな良い人に迷惑はかけてられない。
今日、全て決めよう。
22時に帰ると伝えていたが、バイトを早くあがってしまったので俺は目的である指輪を買いに来た。
「いらっしゃいませ。どのような指輪をお求めですか?」
「え、えっと、雪が強調されている指輪はないですか?」
「それでしたらこれなんていかがでしょうか?」
店員が勧めてきた指輪を見た時に直感的にこれだと思った。どう表現していいかわからなかったがこれは雪乃に似合うということだけがわかった。
次に指輪を渡すための場所を考える。
スマホを使って探していると良い店を見つけた。景色も良く評判がいいのでその店に連絡をして予約をした。
ラストは雪乃への連絡だ。
あいつは勘がいいから気づかれないように慎重に…。
「もしもし?八幡?」
「あぁ、そうだけど」
「もしかしてもう帰ってこれるの?」
俺が早く帰ってほしいのが電話越しでも伝わってくるぐらい声が弾んている。本当に寂し想いをしてるんだな…。ほんとごめんな。
「その前に久しぶりに外で食事をしないか?俺が予約してるところがあるんだ」
「本当?!ならすぐ行くわね!場所はどこ?」
「それはLINEで伝えるよ。22時に来てくれ」
「わかったわ!また後でね!」
「おう」
雪乃との電話を終えると急に体の力が抜けたような感覚に陥る。
何故緊張しているのか?それは俺が今から俺の人生をかけるからだ。これで断られたら八幡もう無理。立ち直れない。
俺は伝えた時間30分前に着ていた。緊張のあまり手汗が止まらない。もうやばい。本当にやばい。
「八幡??」
声をした方に体を向けるとそこにはドレスを身を包んだ雪乃が立っていた。少しだけ首を傾げてるのが可愛い。
「あ、あ。」
「どうしたの?」
「な、何でもない。それにしても、その、綺麗だな。」
「あ、ありがと」
だだ服装を褒めているだけなのにいつまで経っても俺と雪乃は顔を赤らめて照れている。変わらないな。
「さぁ店にはいろうか」
「ええ、そうね」
俺は雪乃の手を優しく引いて、店の中へ入っていく。店の中は調べたとおり落ち着いた空間が広がっており、俺らにぴったりだった。
「どうして私をこんな時に呼んだのかしら?」
いきなり確信へと迫る質問ですね。さすが雪乃さん。
「そ、そうだな。雪乃に大事な話があったんだ」
「な、なに?」
とても悲しそうな顔をしている。別れを告げられるとでも思っているのだろうか。
…違う。これは俺のせいだ。俺がうじうじしているからいけなかったんだ。覚悟を決めろ。勇気を降り絞れ!
俺はさっき店で買った指輪を雪乃の前に差し出す。
「雪ノ下雪乃さん。僕と結婚してください」
珍しく噛まずに言い終えると心臓の音が聞こえる。周りに聞こえるんじゃないかと思うほどバクバクと音を立てている。
「…」
「ゆ、雪乃さん?」
「本当なの?そんなのいつ用意したの?」
「指輪はバイトで貯めたお金で買ったんだよ。後はこれからのためかな」
「これからって…」
「俺も早すぎるとは思ったよ。でもあってそんはないだろ?」
「そうだけど…あなたね…」
「バイトのせいで雪乃に寂しい想いをさせてたのはすまなかった。どうしても内緒でやりたかったんだ。このこと伝えたら雪乃は俺と一緒に働くとかいいそうだから」
「当たり前でしょう!私たちのこれからのためなんだから!」
俺は勘違いをしていたのかもしれない。2人の将来のためなんだからそれが当たり前か。
「そう、だな。すまない」
「わ、わかればいいの」
1つ心のモヤモヤが取れたところで1番重要なことを聞いてみる。
「そ、それで雪乃さん?」
「なにかしら?」
「へ、返事は?」
「そんなの…OKに決まってるでしょう!!」
そう言って抱きついてきた雪乃を抱きしめると心の底から暖かい気持ちでいっぱいになった。やっぱりこいつが、雪ノ下雪乃が好きなんだと感じた。
ここで一区切りとなります。
次の章から雪乃と八幡子供がいます。2人ですよ!w
なぜ急に場面が飛ぶかというと、僕が書きたいからです!作者の勝手ですがご理解いただきたいです。
これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします!!