今回も雪乃sideです。
八幡とのお付き合いが認められてそれを伝えるために私は八幡の家に向かっている。実家に帰っていたため会うのは久しぶりで少し緊張するが、八幡に会いたい気持ちが強いため非常に楽しみである。
八幡とのこれからの事を考えているとあっという間に家に着いた。八幡の家族には普通に家に入ってもいいというが正式に家族になるまでは辞めようと思う。…恥ずかしいもの。
ドアを開くとそれを予期していたかのように小町さんが迎えてくれた。
「雪乃お姉ちゃん!やっと来てくれた!」
「遅くなってごめんなさいね。実家でいろいろと話をしていたら遅くなってしまったわ…」
「ちゃんと来てくれたので良かったです。それでお兄ちゃんとの話は…」
「大丈夫よ。後でちゃんと2人に話すから」
「はい!」
小町さんには一応話をしていた。私の母は八幡との交際を否定すること、八幡と引き離すために海外へ行くこと…。
母が認めてくれた今は関係ないことだ。
「ところで八幡は?」
「レポートが終わらくて徹夜だったらしいです。さすがに辛そうだったので寝かせてます」
「起こしに行ってもいいかしら?」
「7時間ぐらい寝てるのでいいですよー」
「わかったわ」
小町さんに許可を得て八幡の部屋に入れることになった。初めてという訳では無いがやはり緊張してしまう。私の場合だと好きな人と一緒の空間にいるだけで幸せな気持ちとドキドキする気持ちが溢れ出てくるので仕方ない。
とりあえず八幡を起こさないといけはいので意をけして入ることにした。
コンコンコン…
八幡は深い睡眠なのか返事が無い。普段なら許可が無いのに入ることはしないが八幡の部屋なので入ることにした。…私たちは恋人だから全く構わないわよね。
部屋に入ってみるとベットの上ですぅーという寝息が聞こえる。私が部屋に入ったことを気づかないなんて相当疲れているようだ。
八幡の寝顔を見れることは少ないので少しだけ拝む事にした。
――私が誰よりも好きな顔。目が腐っているとよく言われるが最近は澄んでいることが多い。このアホ毛も好きなものの1つだ。
八幡を見ていると心が満たされていく気分だ。彼が私の寝顔を見たらどんな反応をするだろうか?私と同じような気持ちになってくれるだろうか?今度狸寝入りをして試してみようかしら
なんて今後の予定を立てている間に八幡が寝返りをうち私の方へ顔が向いた。つい無意識で八幡のほっぺたを触った。
…柔らかくて気持ち良い。
なんでこんなに柔らかいのだろう?私としたことが例えが見つからない。男の子の肌ってこんなにも柔らかいものなのかしら?経験が無い私にはわからない。…八幡以外の男性とはしたくない。
ずっと頬を突っついていると起きてしまうとしまったので次はキスをすることにした。頬を突っつくよりは恥ずかしいが私が彼にしたいことなので思い切ってすることにした。
まずは頬に、次はおデコに…最後に唇にそっとキスをした。
私がキスをした瞬間に八幡が目を覚ました。
「…おはよ」
「お、おはよく八幡」
私のしたことがバレてしまったのだろうか?悪いことはしていないがそれでも恥ずかしい。
「どうしたんだ?」
「は、八幡が起きないから私が起こしに来たの」
「俺の家に来た理由を聞いたんだが…まぁ後から聞くか」
「そうしてくれると嬉しいわ」
「顔とか洗って着替えるからリビングで待っててくれるか?」
「ええ」
「後、雪乃からのキス嬉しかったぞ」
「え、えぇ。ならよかったわ//」
起きていたなんて知らなかった。でも八幡が喜んでくれて良かった。そしてもっと喜んでもらうために話をしよう…。
資格試験の勉強とテストが重なって遅くなってしまいました。すいません。
空いた時間に書いたのですがまだテスト週間のために頻繁に更新できません。把握よろしくお願いします。