こんなに多いのは確認しないととは思っているのですが、なんせ時間が無いので…
今回は雪乃目線です。
――雪乃side
私は一人暮らしの家にではなく、実家に帰ってきている。理由は簡単だ。
八幡との交際及び、結婚を認めてもらうためだ。
今の八幡は大学生であるから結婚とかは考えていないと思う。でも私は八幡と結婚したい。あの人以外で私は心を許せる気がしないから。由比ヶ浜さんは別だけど…
家の前まで来たが、緊張して足が動かない。八幡に付いてきてもらっても良かったが、それを見た親が(主に母が)怒ると思ったからだ。1度怒ると手がつけられなくなるので常に冷静を保ってもらわなければならない。だから今回は連れてきてない。おそらく話したら付いてきたが。
家の前で考えていても仕方が無いので意をけして入ることにした。
「ただいま」
「あらあら雪乃ちゃんじゃない。どうしたの?」
家を入ってから声をかけてくれたのは母ではなく姉さんだった。母よりましだが姉さんも苦手だ。
「母に話があるの」
「ふーん。私は今から出かけてくるからまたねー♪」
「いってらっしゃい」
姉さんが家にいたら助けてくれたかもしれないが、居たらそれはそれで手を出してきそうなので外周してくれて少し安心した。
私はすぐに母の部屋へと向かった。ノックをしてから部屋に入る。
「失礼します」
「あら、いつ帰ってきたの?」
「先ほど帰宅しました」
母はまだ優しい。これからどうなるかは私には予想がつかない。すんなりと行かないことだけは明らかだ。
「何か用があったの?」
「はい。…話があります。」
緊張して上手く言えないが八幡との交際を親に認めてもらうためにも今言うしかない。
「言ってみなさい」
「私は高校の同級生で同じ部活だった、比企谷八幡くんと付き合っています」
「…やはりその話ですか」
母は感ずいていたようだった。
「何か知っているのですか?」
「比企谷八幡とはこの子の事でしょ?」
母はタブレットを取り出し写真を私に見してきた。写っていたのは私の彼氏の比企谷八幡本人だった。
「はい。その人と結婚を前提にお付き合いさせてもらっています」
「それは本当なの?」
「はい。私から想いを伝えてお互いの了承の元付き合いを始めました」
「なぜあの子なの?」
「私のことを理解しており、私も彼のことを理解しているからです」
「一般家庭の子よね?ダメとわかっていて付き合ったの?」
この質問は予想通りだった。私は八幡と付き合えなければ全く知らない人とお見合いをして、雪ノ下家の発展のために利用されるだけだった。親がひいたレールを歩いて行くのはどうしても気に入らなかった、でも私には心から好きな人が出来た。その人とずっと一緒に居たい、平和な家庭を築きたい。本当に八幡の事が好きだった。初めて私は心の底から愛おしい人が出来た。一緒に居るためには母を納得させなければならない。ここで間違えたら全てダメになる…。
「私は雪ノ下家には全く興味がありません。だから一般家庭の子、上流階級の子…家柄のことは関係ないです。確かに八幡が一般家庭の子では無かった方が良かったかもしれない。でも私には関係ない。八幡自身が好きだから…。」
ありったけの想いを母に伝えた。これではダメかもしれない、否定されるかもしれない。その時は縁を切るだけ。
「…そう。なら雪乃のことはその比企谷八幡さんに任せるわ。そんだけ雪乃が好きになったんだもの。安心だわ」
「ありがとうございます!」
本当に嬉しかった。結婚を認めてもらったというより八幡が認められたような気がして嬉しかった。
「ただしひとつだけ条件があります」
やはりただで許可されるわけでは無かった。どんな難しい条件でも乗り越えたい。それだけクリアすれば一緒にいれるから。
「その子と一緒に幸せになりなさい」
「は、はい!」
母の出した条件は簡単であり一生かかる難しいものだった。私にとってはこれだけでいいなら簡単だ。私の想いをしっかりと伝えて八幡に尽くすだけだ。それを応えてくれればいいのだが…
それはまたのお楽しみにしよう。
今回はハッピーですね。
更新についてですが、これから週に2~3回投稿にします。
理由は資格の勉強で忙しいです。個人的な理由で遅くなりすいません。明日は投稿しないと思います。把握お願いします。