オメガ&ルビー~マグマ団カガリ隊に配属された件~   作:れべるあっぷ

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一方その頃、ウサギちゃんは

「ごめんくださーい。ソライシ博士いますかー?」

 

「ごめんなさい。博士はアクア団に連れていかれちゃって不在なの……」

 

「はいはい知ってましたともーーー!!お邪魔しましたーーー!!」

 

 2週目のテンションってこんなものだろうか。

 

 2週目だからといってこのイベントを避けて流星の滝には行けないだろう。

 

 ただし少女ルビーの場合、たとえ2週目だろうとテンションはだだ下がりである。

 

「あっそう……」の一言で片付けて博士の自宅を後にし流星の滝へと向かうだけであった。

 

 憎むべき敵がそこにいるから。

 

 抹殺したい対象がそこにいるのなら。

 

 アクア団の団長が流星の滝に現れるのだから……

 

『嬢ちゃん、一時休戦してマツブサのバカを止めるぜ!』

 

『えぇ、アオギリ。アンタから言わなかったアタシから言ってたかも!一緒にマグマ団を止めましょう!!』

 

 過去の記憶が脳裏に過ぎる……

 

 信頼していたからこそ背中を預けたというのに……信じていたからこそ絶望した。

 

「アオギリ……アンタ、なんでアタシを裏切ったのよ…………」

 

 今の言動を理解できもる者は数少ない。

 

 道中、言っても仕方がないことを口にする。

 

 この世界のアオギリにではない。

 

 かつて少女のいた世界でのアクア団の団長をしていた男の名を口にしているのだ。

 

『がははっ、勝手に勘違いをして騙された方が悪いんだぜルビー嬢っ!!俺の望みはカイオーガの復活ただそれだけだッ!!マツブサを止めてくれて感謝してるぜ!!』

 

 かつてルビーはアオギリに裏切られた。

 

 たった1人の男の裏切りによって古代ポケモンは復活し絶望した。

 

 ルビーのいた世界は災厄に見舞われホウエン地方は海の底に沈んだ。実際には海抜が上がったわけだが……

 

 世界が崩壊したかだなんて最後まで見届けていない。

 

 ただ知っているのはホウエン地方が海の底に沈んだってことだけ……

 

 パパも、ママも、お隣のサファイアも、オダマキ博士も、おばさんも、街の人たちもジムリーダーの皆もマグマ団もアクア団もアオギリも……自分自身も皆沈んだ。

 

 そして、理解した。

 

「この世界にアタシの居場所なんて最初からなかった……」

 

 初めてオメガ少年と出会った時に悟った。

 

 過去にタイムスリップしたワケじゃない。

 

 生まれ変わったわけでもない。

 

 やり直しのできない世界……やり直しをしても意味がない世界。少女の生涯は既に終わっている。そう諭された。

 

 亡霊と云うべきか……復讐鬼であるべきか……ドッペルゲンガーと名乗るべきか……平行世界の少女と存在していいのか……時折自分自身が何者なのか、なんて名乗っていいのかすら分からなくなる。

 

 この白い肌、白い髪はルビーという少女の特徴を消している。

 

 この憎しみでいっぱいの赤い瞳は主人公兼ヒロインをしていい目じゃない。

 

 少女が少女じゃなくなり、ウサギちゃんと呼ばれ別人となってしまった。

 

 オメガ先輩の後輩としてずっと寄り添っていく人生も悪くないと自分に言い聞かせた。

 

 でも、無理だ。

 

 やるせない思いばかりが募っていく。

 

 少女はルビーであり、少女ハルカのポジションの人間なのだ。

 

 本当に人生をやり直すにはあのポジションに戻らなくては魂が磨り減る。心が苦しい。悲鳴をあげている。

 

 しかし、こんなナリではハルカに成り代わっても成りきれない。殺しても入れ替わっても意味がない。オメガは絶対に許さないだろう。

 

 あの時、ハルカを殺さずポケモンだけを没収しただけに留まった自分に驚いた。そして落ち込んだ。自己嫌悪した。あのタイミングだったからかもしれない。早くても遅くも出会うタイミングが少しでもズレていたら気が変わっていただろうか。

 

 今も葛藤は続いている。無駄に永遠と悩んでいる。

 

 自分と同じイレモノを殺すべきか生かすべきか助けるべきか無視するべきか……仲良くだけは絶対にムリ。

 

 だから……

 

「アオギリ、アンタを殺す……」

 

 自分を裏切ったから。

 

 皆を犠牲にしたから。

 

 望まない世界に誘われたから。

 

 彼らに出会わせたから。

 

 ハルカなんて人物など最初から存在しなかったらよかったのに。

 

 オメガが腑抜けなユウキのままであればよかったのに。

 

 チャンピオンは相変わらず無能だったわけだが……

 

 だから、アオギリをこの手で無き者にする……それで終わりにしよう。少女ハルカに八つ当たりで衝動的に殺したくなることもしなくて済むだろうか。

 

 命を狙われたアオギリは理不尽極まりないがな。

 

 本人が今の話を聞かされたら「勘弁してくれ」と絶望するだろうか。

 

 しかし、ルビーは本気だ。

 

 流星の滝の決闘。

 

 前回、マグマ団はサファイアとタッグを組んで撃退したが今回は1人だ。

 

 だが、それがどうした。

 

 何人手下を連れていようが憎悪に満ちた今のルビーは誰にも止められない。

 

 自身の影と一体になっているゲンガーで十分だ。

 

 ただし、少女ルビーが想像を怠っていなければの話だが……

 

「アオギリ……」

 

 目当ての人物を発見した。

 

「アオギリ……アオギリッ…………アオギリッ!!」

 

 流星の滝の洞窟内、前回と同じく初めて出会った場所に彼はいた。

 

 前回と今回とでコスチュームが違う。ウエットスーツに鎖に繋いだ碇を首からかける奇抜なセンスではあるのだが。

 

『ちくしょう、マグマ団はいつも俺たちの先を行きやがる!あん?なんだ、このガキんちょ共……』

 

『アタシ、ガキんちょじゃないかも。ルビーって名前があるのかも!お・じ・さ・ん!!』

 

『がははっ、それは失礼した。ルビー嬢……だがなんにせよ、俺達アクア団の邪魔すれば嬢ちゃんだろうが容赦しないぜ。おぼえておきな!!』

 

『あっかんべーかも!!』

 

 また過去の記憶が脳裏を過ぎる。

 

 今まで記憶に隅に追いやったはずの忌々しい記憶が次から次へと過ぎっていく。

 

 ルビーの怒りは頂点に達した。

 

 怒りを全てアオギリにぶちまけた。

 

「アンタをちょっとでも信じたアタシがバカだった!!」

 

 目の前のアオギリに言っても仕方が無いと頭で理解はしているのだが、こうでも言わないとルビーの気が済まない。

 

 見下ろすアオギリに向かって叫んだ。

 

「アンタが裏切ったせいで皆死んじゃった!パパもママも、腰抜けのサファイアも無能なチャンピオンもアンタの仲間も街の皆もポケモン達も何もかも全てホウエン地方の海に沈んだわ!!どこが海に住むポケモンたちを守るためなのよ!!マグマ団のバカ共より馬鹿してんじゃないわよ!!どれだけアタシが絶望したかわかってんの!!どれだけアンタを呪ったか知ってるの!!腰抜けや無能共よりアンタを信じたのにこの仕打ちはなんなのよ!!アタシの選択が間違ってたっていうの!!こんなクソッタレみたいな世界に飛ばされて哀れにハルカまで嫉んで惨めったらありゃしない!!だからアンタは殺してアタシも死んでやるっ!!」

 

 ルビーのいた世界のお隣のサファイアは腰抜けでレーナーとしての才能もなかった。

 

 ルビーのいた世界のチャンピオン・ダイゴもやはり無能と呼ばざるを得ないほど期待できなかった。

 

 だからアクア団と協力して圧倒的な勢力を誇っていたマグマ団に立ち向かったのだ。

 

 期待のルーキーでしかなった彼女にとって、もうその方法しか手段がないほど事態は深刻だった。

 

 アオギリは見た目は厳つくゴツイが良い奴だった。

 

 手持ちのポケモンはおろか野生のポケモンにも良く懐かれていたとても良いトレーナーだった。サファイアやチャンピオン・ダイゴより頼りになる男……それがアオギリだった。

 

 共に戦う中、それは信頼に変わっていった。マグマ団の崩壊した施設の中、2人閉じ込められ2日間脱出できないような展開になっても、彼は紳士であり続けた。

 

『いつつっ、足捻っちゃったかも……』

 

『どれ、見せてみろ嬢ちゃん』

 

『とかいって、変なことしないでほしいかも……』

 

『がははっ、そんなことしたらイズミの野郎にぶっ飛ばされるわ』

 

『そ、そうだよね、アオギリにはイズミってヒトがいるもんね。変なこと言っちゃってごめん、あはは……』

 

 アオギリはロリコンではなく紳士であった。

 

 少なくともルビーの瞳にはそう映っていた。

 

 少なくともルビーは好意を持っていた。

 

 でも、そう良い奴に見えていたのはルビーだけだった。

 

 アオギリは演技をしてるだけだった。

 

『嬢ちゃんがちょろくて助かったぜ!がははっ!』

 

『アオギリ……ッ!!』

 

 だから殺す。

 

 目の前のアオギリがいくら別人であろうと、アクア団であろうとなかろうと殺す。

 

 オメガがアクア団を見るだけで破壊衝動が起きるほどに、ルビーもアオギリという人物を見るだけで殺害衝動に駆られるのだ。

 

 だから、この手で殺す。

 

「だから……」

 

 返事の無いアオギリに語りかける。

 

「だからアタシの手で殺されろ!!他の奴等に寝首かかれるな……お願いだから勝手に死ぬな!!ねぇ、アオギリ!!」

 

 アオギリが深い傷を負って横たわっていた。

 

 毒を盛られてもいて顔や身体の一部が変色していた。

 

 絶命している……ルビーにはそう見えた。

 

 だから叫ばずにはいられなかった。

 

「誰がアオギリを殺した……??」

 

 獲物を横取りされた。

 

 状況から見て第三者の介入とは考えにくい。

 

 ソライシ博士が返り討ちにしたのなら惨すぎる。

 

 考えうるのはアクア団のしたっぱ共……

 

 裏切られたか。謀反されたのか。哀れなもんだ……

 

 アクア団のクズ野郎の伝言でここに誘われたルビーなわけだが、この惨劇も計画の内でまるでルビーを嘲笑うためだけに用意されたみたいであった。

 

「バカにして……どいつもこいつも皆キライッ!!」

 

 ルビーは膝から崩れ落ち泣いた。

 

 ルビーは今、生きる意味を無くした。

 

 アオギリを殺すのが目的で生きていたみたいなものだったから。

 

 相当ダメージを受けたのは確かだ。

 

 こっからマグマ団アジトへ戻ってオメガのサポートをしていくのは困難だろう。また、それとは相反してハルカをマグマの底へ叩き落す気力も残っていない。

 

 何もする気になれない。

 

 ただただ泣き続けるしかなかった。

 

 ただし、何度も言うが今のルビーは想像力が足りていない。

 

「がはっ……がははっ……勝手に俺を殺すんじゃないぜこそ泥の嬢ちゃんよぉ」

 

「ア、アオギリ……アンタまだ生きてたの……っ!?」

 

「ごほっ、ごほっ、ポケモンの毒技をくらっただけだ……それよか、さっきから理不尽にも身に覚えの無い言いがかりをふっかけられていたんだが……」

 

「その話はあとで!今は解毒が先よ!!アンタを治療して元気になったら100回殺してやるかも!!」

 

「がははっ、マジか…そりゃムゴい……」

 

 瀕死までボコって回復させてまたボコるというのはどうだろう、と提案してみるルビー。

 

 影のゲンガーに手を突っ込んでまさぐる。毒消しを探した。

 

 毒消しではなくオレンとモモンの実が出てきたがこれで十分だ。

 

 ルビーはなんのためらいもなくアオギリの口に無理やり突っ込み押し込んだ。

 

「わかってるわよ、アンタを殺すのはお門違いだってことを……でも、これしか生きる意味が見いだせないのよ。パパやママ、皆の仇を他の誰で取ったらいいっていうのよ……というか、死に掛け手負いのアンタを殺してもアタシは素直に喜べないかも!!」

 

「………さいですか」

 

「それより聞かせてアオギリ。ここで何があったっていうの?このアタシの獲物を横取りしようとした詰めの甘い馬鹿はアンタの部下よね?」

 

 お礼参りが先かしら、とルビーが殺意を込めて訊ねた。

 

 毒が少しずつひいていき体力も少し回復したアオギリは、マグマ団のガキ共の子守はたいへんだろうなとマツブサを同情した。

 

 やれやれ物騒な嬢ちゃんの将来が心配になるアオギリであった。

 

「お礼参りをする前にそこら辺にソライシ博士が倒れているはずだ。助けてやってくれ……」

 

「そうだ、このイベントは隕石回収フラグの……」

 

 ルビーはゲンガーを使ってその辺を探し、丁度びしょ濡れで半身が水面に浸かって気絶しているソライシ博士を保護した。

 

 どうやら彼は水中へと突き落されたらしい。

 

 運よく水中へ落ちた。段差の多いこの洞窟内、地面に叩き落されなくて大事には済んだようだ。

 

「う、う~ん……」

 

 唸っているが命に別状はないようだ。

 

「奴ら、隕石いらないのかしら……??」

 

 ソライシ博士が気絶しながらも隕石にしがみ付いて守っていた。

 

 ふとルビーは違和感を覚える。

 

「嬢ちゃんはどこまで俺達の計画を知っているかは知らなんだが状況が変わったんだ……」

 

 運命がルビーを変える。

 

「気まぐれなのか初めからそのつもりだったのか先生の描くシナリオが変わったのは間違いねぇ。隕石など無くても古代ポケモンは復活させられる」

 

「藍色と紅色の珠……」

 

「そこまで知っているのか」

 

 ルビーは目を逸らして舌打ちをした。

 

 誰にも言えるはずないのだから。

 

 それは既にルビーの手元にある。ワケは聞くな。考えるな。

 

 話を戻す。

 

「いや、そうだ。その珠はおくびり山に祭ってあるはずだったが、それはどこぞのこそ泥にパクられたと嘆いていたぜ先生は……だが、問題はそこじゃない。そこは大して重要じゃない」

 

「なんですって……??」

 

 珠がなければグラードンもカイオーガも制御できない。

 

 ルビーはそれを理解している。

 

 だからこそあの時……

 

「先生がその気になりゃ古代ポケモンなど使わずともこのホウエン地方を海の底へ沈めることだってできるんだぜ。災厄は1人の人間の気分次第だってことだ」

 

「な、なにを馬鹿げたことを……ッ!!」

 

 あの災厄を、あの絶望をたった1人の人間の気分次第で引き起こされたらたまったものではない。

 

「本当だ。先生の気分で俺に教えられた。狂気じみていた。だから俺は反対した。だからイズミの野郎を人質に取られて、情けない話だが俺は何もできず……そして、用済みになったんだろう」

 

「うそ、だ……ちょ、ちょっと待ちなさい……話が急展開すぎるわ!そんな馬鹿げた話しをこのアタシが信じろっていうの!?イズミを人質に取られアンタが悪行の限りをつくした!??作り話もほどほどにしなさいよっ!!ふざけんな!!そんなのでアタシが救われるワケがない!!アンタを許すワケがない!!」

 

「だが真実だ!確かに俺は今でもカイオーガ復活を望んでいる!!それは一重に海に住むポケモンたちのためだと信じているからだ!!でも先生は違った!!海に住むポケモン達のためなんかじゃない!!あいつは古代ポケモンを兵器として利用しようとするような人格者だ!!目指すべき方向性が違ったんだ!!」

 

「バカ、どっちもカイオーガを復活させた時点で一緒よ。絶望以外にありゃしない。アンタにあの地獄を今からでも見せてあげようか……いや、それはあとで見せるとして」

 

 ルビーは推測した。

 

 このアオギリも馬鹿だ。カイオーガを使い方次第で海に住むポケモンのためになると本気で思っているらし。

 

 でも、アオギリのいう先生は本気でクレイジーらしい……

 

「そのアンタらが言っている先生って何者なのよ……一体何の目的のために…………」

 

 否、ルビーは知っているはずだ。

 

 先生が何者かってことぐらい……否、どんな存在なのかを知っている。

 

 ルチアちゃん事件の時、ウシオがセンセーと言っていた。オメガが先生と呟き考えるのをやめたことを多々目にしているのを記憶している。

 

 それよりも、

 

『がははっ、先生がな俺達を誘ってくれたんだ。アクア団を作らないかって』

 

 身震いした。

 

 オメガが思考を停止したい気持ちが今ならわかる。

 

 知っていはいけない真実に答えが辿り着いた。

 

 ルビーは知っている。覚えている。話を聞かされた過去がある。

 

 過去を遠い彼方へ追いやったはずだった。

 

 ふと何気ない会話の記憶までもが蘇る。

 

 アクア団に黒幕がいる。

 

 裏でアクア団を操っていた奴がいる。

 

 きな臭い奴をルビーは知っている。

 

 2週目にしてそいつの存在を初めて知った。

 

 1週目には存在をその1回の会話でしか知らなかった。姿、年齢、声、性別すら知らなかった。

 

 そして、とてもめんどくさい。

 

「先生は今回のこのクソッタレなゲームを開催してご執着している例のガキんちょを完全に支配することがお望みだそうだぜ?そしたら災厄も回避してハッピーエンドだってなクソッタレ」

 

 どこがハッピーエンドだクソッタレ。

 

 あんなことやこんなえぐいことをクレイジーオメガきゅんを意のままに操れたらさぞ愉快だろう。

 

 それがここまで物語を掻き乱した黒幕の狙いであった。

 

「人質の1人や2人、例のガキんちょの目の前で失ったらそれこそおしまいだ。洗脳なんて容易いあっという間だ……これ以上先生の……いや、あの嬢ちゃんの思い通りにさせるな!!ヒg………ッ!!」

 

 黒幕の名を口にしようとしたアオギリ。

 

 ………でも、まだ信じれない。アンタの言葉を信じることなんてできない!!と声にならなかったルビーよりも先に第三者の介入が入った。

 

 お喋りが過ぎたようだ。

 

「うん、喋りすぎだよアオギリさん。戻ってきて正解だった。隕石の回収がてら死んでよアオギリさん……エルレイド、サイコカッター!!」

 

「がぁぁああああああああ!?」

 

 ポケモン技のダイレクトアタックは厳禁である。

 

 アオギリは絶叫をあげ倒れた。

 

 迸る鮮血がルビーを飛び散り視界が真っ赤になった。

 

 まただ。

 

 獲物を横取りされたルビーの思考は停止した。


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