きんいろモザイク‐ボーイズ・ビー・アンビシャス‐ 作:星の翼
「…………」
武は静かに明日の休日をどう過ごすか考えていた。
帰り道で聞いたのだが―明日、忍達はアリスに街を案内する事を込めて遊びに出かけるらしい。
「……………良し。」
携帯を開き四人にメールを打つ。
忍達の事を考えれば―おそらくは集合場所は駅前の公園だろう。
時間は――――――――
男もお洒落には気を使うものだ
何故かって?もてたいからだ―高校に入って今どき自分の身だしなみ一つも満足にできないなどそれはガキだ。
真の高校生デビューとは!!自らの自立にこそ意味がある!!金銭の管理を始めご時勢のファッションを常に気に掛け、最先端を行ったうえで自らのベストを編み出すッ!!髪を染める?そんなものはッ自らを偽りで塗り固める愚行だ。 そんなものには1ミリの価値もない!!肌と顔のケアこそが大事だ。 それを怠るからニキビなどと言う不純物を生み出す―食生活のバランスを怠るから吹き出物などと言う異物が出来上がる。 一高校生たる者、自らを大事にせんで如何する!!
巷じゃ『ああぁ~彼女が欲しいわ』『出会いが欲しいわぁ』だの温いこと言ってるが―それはお前らの怠惰の結果だ。 もてたければ自分から女に声をかけて見ろ、女の方から声を掛けたくなるような姿勢を貫いて見せろ!!そんな事すら出来ずにモテない事を僻むなぞ負け犬にすら劣るッ!!!因みに俺はナンパする度胸なんてないから後者を取った。
―と言う訳で
「……………これも違う。」
俺―【宗像宗吾】は絶賛、遊びに出かける為の私服を吟味しているのだがこれが中々決まらない。
因みに出かける面子は武達だ。 男同士でもお洒落には気を遣え―逆ナンの可能性あるかもしれないぞ?…まぁ、俺にとってはそんなの如何でも良いが。声かけてもらいたい相手が居るし。……………でも気づいてもらえないんだよなぁ
「……うぅむ…決まらん」
インナー・ズボン・アクセサリーは決まっている。
後はアウターだ―2着まで絞れたこの状況―どちらも捨てがたいッ!!
だが、選べる道は1つだけ―くそっ!このままでは時間がッ!!白か?それとも暗…暗?黒だろこれ―何で【暗】何て言葉が出てきたんだ?混乱してるからか?
「兄貴―居る」
「うおおぉ!?」
自室に堂々と入り込む侵入者によって思考は中断される。
俺のテリトリーにこんなことができるのは一人しかいない。
「ノック位しろよ―夏希」
【宗像夏希】―自宅の中だからって下着一丁でどかどか歩く相ッ変わらずお洒落の手本にもならねぇ可愛くねえ俺の妹だ。
「はあ?別に兄貴に何か用あるわけじゃないし…大体何大人ぶってキモイんですけど?」
おまけに絶賛反抗期真っただ中―俺に対して平然と罵倒浴びせて来るっていうおまけ付きだ。昔は【お兄ちゃ~ん】って着いて歩いてくる可愛い奴だったのに、ホンッッットもうドウシテコウナッタ!!!
「そう言って―お前この前俺が着替え中に入ってきてめっちゃパニクってたじゃねぇかよ」
「あれ関係ないし!大体着替えてるなら着替えてるって言えよ!」
「お前がノックもせずに勝手に入って来たんだろうが!!俺に文句言うのは筋違いだろ!!」
「何よ兄貴のくせに生意気!」
「そりゃこっちの台詞だよ、妹なら兄貴をもう少し敬え!!」
「「ぐぬぬぬぬぬぬぬ!!!」」
犬猿の仲とはよく言ったものだと我ながらよく思う。
『煩いわよ二人とも!!いい歳して兄妹で喧嘩すんじゃない!!喧嘩したきゃ表出てやりなッ!!』
床下からドンドンと疲れる音とともに飛んでくる肝っ玉太き我が母の声に俺達はしぶしぶ引き下がる。
「で…何の用だよ?」
「兄貴の漫画借りに来ただけよ。」
「あーそうかよ、勝手に持ってけ、ちゃんと返せよな」
「分かってるわよ………どっか行くの?」
「ああ、たけちゃん達遊び行くんだよ」
「…………………………ふーん」
暫く冷たい訳でもない視線を此方に投げた後―夏希は漫画数冊持って俺の部屋を出ていこうとする
「兄貴ってさぁ―今好きな人いるの?」
「ブッフォ!?」
その直前に投げつけられた爆弾に俺は思わず噴き出した。
「居るんだ―」
「だ、だから何だよ!お前には関係ないだろ!!」
「そうね、関係は無いわね……『直接』には」
「はあ?何の話だよ?」
「さーねぇ、じゃあ借りてくよー」
適当にはぐらかして出て行きやがった。何だってんだよ―アイツは最近どんどん可愛げ無くなってくよな。
ってヤッベェ!!時間が迫ってるッ…………
「ッゥ……ええいこっちだッ!!」
直感で片方を羽織りポーチを掛けて部屋を出る―その前に愛用のヘッドホンを首に掛けるのを忘れずに今度こそ部屋を出た。
待ち合わせは―駅前の公園だったな。
「ふぃ~着いたぁ」
集合時間からおおよそ30分前って所か?
まぁ、これならいざデートって時も問題ないだろうな……デートかぁ、何時か行きたいなぁって――
「あゃ……じゃなくて、小路?」
「え?宗像君、如何してこんな所に?」
「いや、俺―今日はたけちゃん達と此処で待ち合わせで―――ッ?!」
まさか―――図ったな―――ッ!!!
確かに、思い返してみるとたけちゃんのメール内容が大雑把だった。
真面目なたけちゃんならもう少し内容も細かいはずだっただろ!!迂闊だった―きっとこの前の放課後俺がドラさんに問い詰めてた時にこの情報聞き出したんだな!そうでなきゃあんないきなりな提案来るわけねぇもんッ!!しかも、このタイミングであ、あ、あゃ…じゃなくってッ!!こ、小路が居るなんて―まさか、大宮達もグルか?!
いや―落ち着け宗吾ッ、鬼畜眼鏡ならともかく【あの】たけちゃんが俺が小路のこと好きだって事を安易に大宮ちゃん達に話すとは思えないッ!寧ろ―バラしたらバラしたで大宮ちゃんの口からうっかりぽろっと漏れ出すのが目に浮かぶ!!っとなれば―これは、女子陣のスケジュールにちゃっかりと俺を忍ばせたトリック!!完全なる偶然を装ったハプニングだとでもいうのか?!ええい連邦のモビルスーツは化け物か?!
「む、宗像君?」
「は、ひゃいッ!?!」
「大丈夫?凄い汗だけど―」
「え?あ、ああ!大丈夫大丈夫、ちょっと走っただけだから全然平気ッ!!」
落ち着けぇ落ち着くんだ宗像宗吾。平常心を取り戻せ―逆に考えるんだ…これは好機だ。
少しでも多く小路綾と言う少女の情報を得て今後の事に生かす情報を手に入れる貴重なチャンスだ!!とにかく―話題を振らなくては――――――――だがっ
静かに―悟られぬように俺は小路の服を上から下へ―そして下から上へと視線を移す。
可愛いッ!!可愛すぎるッ!!
恐ろしい子だ小路綾―普段の御淑やかさを全面に押し出した水色とピンクの組み合わせッ!リボンも何時もと違う奴だ、さり気ない所にも事を欠かさない何て!これが乙女かッ―後光が見えてまぶしいぜ
この服何て言うんだっけ?………くっそぉ分からんッ!!やはり男性誌だけでなく女性誌も読んでその手の情報を掴むべきだったか?不覚ッ!!とにかく褒めなくては!まずはそこからだッ―いけよファング!!
「その服―か、可愛いな。」
「え?そ、そうかな?ありがとう。」
「!…ど、どう、いたし、まして」
い、言えた――ッ!!良くやったえらいぞ宗像宗吾、百万年無税だ!!
「宗像君もその服似合ってるわよ。」
「え、え?!そ、そうか?今流行りらしいんだけど―」
「うん、良いと思うな」
「………………………」
フゥゥォォォオオオオオオオーンッ!
綾に良いって言ってもらえた綾に良いって言ってもらえた綾に良いって言ってもらえた綾に良いって言ってもらえた綾に良いって言ってもらえた綾に良いって言ってもらえた綾に良いって言ってもらえた綾に良いって言ってもらえた綾に良いって言ってもらえた綾に良いって言ってもらえた綾に良いって言ってもらえた綾に良いって言ってもらえた綾に良いって言ってもらえた綾に良いって言ってもらえた綾に良いって言ってもらえた綾に良いって言ってもらえた綾に良いって言ってもらえた綾に良いって言ってもらえた。
やっべぇ……嬉しいとかそういうのではなく何かこう――もう死んでもいい!!
めちゃくちゃ嬉しすぎて心臓止まりそうだァッ!!!あぁ~なんか花畑の向こうで爺ちゃんが手を振ってるよぉ。
OK、及第点だ―だから、この話はもう止めよう。俺の心臓が持たない―このままじゃあ、俺の心臓【キングエンジン】になっちまうッ!!綾に心臓の音聞こえる何て思うと恥ずかしくて死ぬ――死因?心臓麻痺に決まってんだろッ!!って、誰に話してるんだぁ俺ぇ~?
とにかく、話題を変えなくては…………
「そ、そう言えば―小路は此処に何時から居たんだ?」
「え?今からだと―30分くらい前かしら?」
「30分前?それ猪熊はともかく、大宮ちゃん達も、誰も来ないの?」
「ええっと私が早く来すぎたのかもしれないわね」
「集合時間は?」
「…………今から30分後」
「こっから30って事は――――い、一時間っ?!」
何てこったぁッ!!もてる男の大前提8つの秘訣において―【デートの待ち合わせには彼女より30分前には到着しておくべし】ってあれ、嘘だったのかよ!!畜生―あれはもう信頼でいないな。っとなると―仮に、綾と付き合うことになって―デ、デートとか行くことになったら、俺は待ち合わせの一時間30分前に来るようにする必要があるって事か?間違った情報を鵜呑みにするところだったぜ―これはメモして忘れないようにしておかないと。
「と、とにかく―女の子がずっとこのまま立ちっぱなし何て疲れて危ないって!どっか座ろうぜ?な?」
小路を促して空いてるベンチに座らせる。すぐに自販機から飲み物を買って持ってくる
「い、良いわよ―私は平気だから」
「それでもだ―要らなくなったら捨てていいから―持っとけ、まだ春の移り目でも油断してると水分持ってかれるぞ」
「…………ありがとう、宗像君って優しいのね」
「ッ!?!?!?!?!?」
綾に優しいって言ってもらえた綾に優しいって言ってもらえた綾に優しいって言ってもらえた綾に優しいって言ってもらえた綾に優しいって言ってもらえた綾に優しいって言ってもらえた綾に優しいって言ってもらえた綾に優しいって言ってもらえた綾に優しいって言ってもらえた綾に優しいって言ってもらえた綾に優しいって言ってもらえた綾に優しいって言ってもらえた綾に優しいって言ってもらえた綾に優しいって言ってもらえた綾に優しいって言ってもらえた綾に優しいって言ってもらえた綾に優しいって言ってもらえた
ああ、たけちゃん…マジでありがとう。俺もう死んでもいいわ。
人生悔いないかもしれない―気合い入れた甲斐はあったと思うぜ、咄嗟とは言え俺もそれなりの【紳士】って奴を体現できたかもな―ふっ、我が生涯に一片の悔い―
大有りだバカヤロウコノヤロウバカヤロウ!!!
これで終わりで良い訳ねぇだろ!!俺は綾が好きだ―ここで死んだとしても綾からは【ちょっと良い人】って印象で終わりだ。そんなの嫌だァ!!猪熊にくれてやるつもりなんざ毛頭ねえ!!綾に好きだって――言うんだッ!伝えるんだァ
あれ?
ふと嬉しさに舞い上がってたけど―改めて今の状況冷静に考えてみ?俺。
今―俺と綾だけ。
他のメンツが来るのには―時間がある。 周りに俺の知人もいない。
………今、これ、チャンスじゃね?
俺の待ち合わせ予定時間と綾の待ち合わせ予定時間は計算上なら同じだ―――となれば今から20分後か―舞い上がって思考がおろそかになった結果10分も経過していたのか―迂闊だったぜ、何で早く気付かなかったんだ宗吾ォ!!
とにかく―これは千載一遇の好機なんだ――他の奴らが来る前に、この残り20分、その間に―――片を付けるッッ!
「宗像君―宗像君も座ったら?」
「うぇ?!あ、そそ、そうだな…」
ベンチに腰掛ける―丁度綾とは隣同士になる―けどやっぱり恥ずかしいから俺はなるべく端っ側によって距離を取る。 ってか、告白するにしたって何て声かけたら良いんだ?駄目だ―全然頭が回らねぇ、ぐるぐる回って気持ち悪くなる。
「…………」
綾に気づかれないように視線を移す。
何時もピシッと席に座ってるけど―こうしてプライベートでもそうなんだな。
立ってた時もそうだし―本当、綾って真面目な奴なんだよな。だからほっとけないって言うか―ああもう!!
「み、皆―遅いな…」
「そうね、シノ達が事故にあってなければいいんだけど―」
「あ、ああぁ……そうだな。」
……駄目だ、会話が続かねぇ。
もっと、もっと会話を―しなくては―こうして二人きりで話す何て――あ、よくよく考えたら初めてじゃん。
「宗像君たちは何処に遊びに行くの?」
「え?あぁ……………………………………」
「? 如何したの?」
「………そんな話してない」
「そうなの?」
「………………」
言葉が返せない―そうだったじゃないか。
昨日のたけちゃんからの大雑把メールの内容―やべぇ…空気がちょっと微妙になった。
とにかく何かごまかさないと
「な、なら―いっそ、小路達と皆で遊び出掛けるのもありかもなーなんて」
「え?」
「………あ」
な、何を言ってるんだ俺ハァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア?!!ほら見ろよ―綾スゲェ困った顔してるよ。そりゃあそうだぁ男が―女の子勢に男混ぜてくれなんて言うとかテンぱっても言う言葉じゃないだろ馬鹿―ッ!!完全に好感度(?)下がったって阿呆馬鹿おたんこなすへたれ童○ッ!!
「ごめん―それは迷惑だよな、忘れてくれ。」
もう駄目だぁ…お終いだぁ―決定的な失敗を確信し―俺はヘッドホンを耳に装着して自分の世界に逃げ込んだ。
「ごめーん☆遅れちゃった~」
「遅い!」
それから猪熊―それに奇妙…な格好の大宮ちゃん達も来て女性陣がそろう。
そのまま綾も行ってしまうのかまあ、当然だよな。 待ち合わせしてた皆がそろったんだからここから離れるのは至って自然の流れだよな、うん分かってた。
はぁ~皆早く来ないかなぁ………。
「宗像君」
「………ん?如何したの小路」
「えっと―シノ達に相談してみたんだけど、日本君達が来たら合流しないかって」
「………へ?」
それって―つまり
「一緒に……遊び行こうって事?」
「そうなる…のかな?でも、聞いた話だと宗像君達特に集まるだけみたいだし折角ならって意味で―無理だったなら一声かけてもらえればいいから。」
「……………あ、ああ、うん、わか…った。」
「…………あ、でも、俺―連絡先―知らない。」
「じゃあ、メールアドレス、交換しよっか」
「……………」
「くぁwせdrftgyふじこlp!?!?!?」
「? 大丈夫?」
「だ、大丈夫ッ!…そうだな、でも、それならたけちゃん達が」
「私、日本君達の連絡先知らないわ」
「!!!!?そうなの?!」
「うん―シノ達も知らないっていうからね?」
「そ、それなら仕方ない―かな?今後、何かしら重要になっていくし。」
「そうよねーじゃあ、宗像君の番号教えてくれる?」
「は、はぃ……。」
「じゃあ、俺―皆待ってるから、集まって方針決まったらメール送るから、ゆっくりしていってね」
「ソーゴ、またねー」
手を振って見送る女性陣―一人ポツンと残る俺
ってか―俺、今、何が起きた?綾と―アドレスを――――ッ?!?!?
やべぇ―すげぇ―今、口抑えてないと変な声が出そうッ!!
「宗吾殿―」
「おわあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?!?!?!?!?!?」
「ヒデブゥ?!」
咄嗟の声に裏拳かましてしまった。
ってか、この声―
「かか、か、観九郎?!お、お前―何時から!?」
「つ、ついさっきでござる―ひ、ひどいでござるよ宗像殿!?」
「わ、わりぃ―久遠達は?!」
「久遠殿なら今日は用事でこれないでござるよ―連絡来てなかったでござるか?」
「………来てない」
けど、良かった―これならバレるって言う事はまずないだろうから。
心が何となく安心する。
「悪い、遅れたって―観九郎、その顔如何したんだ?」
「宗吾殿の裏拳を食らったでござる。」
「………何で?」
「知らないでござるよ。」
「お、遅かったじゃねぇか―何してたんだよたけちゃん、ドラさん!」
「財布に金がなくておろしてた―? 宗吾。何か良いことあったのか?」
「え?あ、いや―何で?」
「…………顔が凄いニヤついてる。」
「大宮達と何か話したのか?」
「いや―そういうわけじゃない。で、如何するんだ今日―予定決めてないだろ?」
「ああ、まあ、実は―昨日忍達の話聞いた思い付きだからな。まあ、特に予定がないと言えばない」
「…………………………はあ、じゃあまぁ、大宮達と合流って事で良いか。」
「「「ん?……」」」
「な、何だよ?」
「…いや………何で、宗吾殿が大宮殿たちの連絡先知っているのか?」
「ッ!!!ど、如何でも良いだろ!!」
生徒手帳―その5
名前:宗像 宗吾
なまえ:むなかた そうご
身長:177cm
体重:52kg
好き・趣味:お洒落、アクション系統の作品、ジークンドー
嫌い・苦手:早起き・脂っぽいもの
得意教科:体育 苦手教科:理数全般
座右の銘:命短し恋せよ乙女……後、男も
キャラ印象:【チャラい】・【弄られ】・【純情】
紹介
武の友人、見た目はチャラい。 愛用のヘッドホンを何時も首に掛けている。
見た目だけなら軽い性格の様だが、根はとても一途な心の持ち主。その為久遠にはよくからかわれるが、小さい頃に見た映画の影響で【ジークンドー】を習っていた事があり腕っぷしなら5人の中で一番強い。
中学の頃から【小路綾】に恋心を抱いているがいざ本人だけと言う場面ではヘタレて思うように進展させられない心が。この恋心は武達にはバレているが女性陣にはバレていない。