ハイスクールD×Dの規格外   作:れいとん

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体育館裏のホーリー
第二十九話


あのゲームから二週間が経ち、リアス達の夏休みが終わった。夏休みが終わったのだがリアス達は相変わらず俺の家に住んでいる。手狭になったこともありリアスが勝手に家を改築しやがった。その後俺が拳骨をくらわせたがな。それはともかくとして、俺は今駆王学園オカルト研究部の部室にいる

「紫藤イリナさん、あなたの来校を歓迎するわ」

放課後の部室。グレモリー眷属全員とソーナ、アザゼルが集まり、イリナを迎え入れていた。それと俺の膝の上に小猫が居座っている。あのゲームで猫股の力を使ってから俺に甘えてくるようになった。猫のように

「はい!皆さん!初めまして――の方もいらっしゃれば、再びお会いした方のほうが多いですね。紫藤イリナと申します!教会――いえ、天使さまの使者として駆王学園にはせ参じました!」

その言葉を聞いてリアス達が拍手をする

イリナが「主への感謝~」とか「ミカエルさまは偉大で~」とか言い始める。リアス達は苦笑しながらも聞いていた

それから少ししてアザゼルが口を開く

「おまえさん、『聖書に記されし神』の死は知っているんだろう?」

知っていて当然だろう。ここは三大勢力の協力圏内の中でも最大級に重要視されている場の一つだ。ここに関係者が来るってことは、ある程度の知識を持って来ているということになる

案の定イリナは笑顔で答える

「もちろんです、堕天使の総督さま。私は主の消滅をすでに認識しています」

そんなイリナを見て意外そうな表情をするゼノヴィア

「意外にタフだね。信仰心の厚いイリナが何のショックも受けずにここへ来ているとは」

そんなゼノヴィアの言葉のあと、一泊開けて、イリナの両目から大量の涙が流れる

「ショックに決まっているじゃなぁぁぁぁい!心の支え!世界の中心!あらゆるものの父が死んでいたのよぉぉぉぉっ!?全てを信じて今まで歩いてきた私なものだから、それはそれは大ショックでミカエル様から真実を知らされた時あまりの衝撃で7日7晩寝込んでしまったわぁぁぁっ!ああああああ、主よ!」

イリナはテーブルに突っ伏しながら大号泣してしまった。まぁ今までの心の支えが無くなったのだからしかたがないのだろうが……

「わかります」

「わかるよ」

アーシアとゼノヴィアがうんうんとうなずきながらイリナに話しかける

イリナがゼノヴィアに抱きつく

「ゼノヴィア!前に別れ際に酷いこと言ったわ!ごめんなさい!」

ゼノヴィアがイリナを話しながら言う

「気にするな。あれは破れかぶれだった私悪かった。いきなり、悪魔に転生だものな。でも、こうして再会できてうれしいよ」

「これからは同じ主を敬愛する者同士、仲良くできたら嬉しいです」

アーシアもイリナに話しかける

「ありがとう!アーシアさん!これからよろしくね!」

『ああ、主よ!』

そうして祈り始める三人

「ミカエルの使いってことでいいんだな?」

アザゼルの確認にイリナもうなずく

「はい、アザゼルさま。ミカエルさまはここに天使側の使いが一人もいないことに悩んでおられました。現地にスタッフがいないのは問題だ、と」

「ああ、そんなことをミカエルが言っていたな。ここは天界、冥界の力が働いているわけだが、実際の現地で動いているのはリアスとソーナ・シトリーの眷属と、俺を含めた少数の人員だ。まあ、それだけでも十分機能しているんだが、ミカエルの野郎、律義なことに天界側からも現地で働くスタッフがいたほうがいいってんでわざわざ送ってくると言ってきてたのさ。ただでさえ、天界はお人好しを超えたレベルのバックアップ態勢だっつーのに。俺はいらないと言ったんだが、それではダメだと強引に送ってきたのがこいつなんだろう」

アザゼルはため息を吐きながらそう言う

確かにここには悪魔と堕天使だけなので天使の一匹や二匹きてもおかしくはないのだろう

イリナはふいに立ち上がると、祈りのポーズをする。―――するとイリナの体が輝き、背中から白い翼が生えた

俺以外が驚くなか、アザゼルはあごに手をやりながらイリナに訊く

「―――紫藤イリナといったか。おまえ、天使化したのか?」

「天使化?そのような現象があるのですか?」

木場がアザゼルに訊くと、アザゼルは肩をすくめた

「いや、実際にはいままでなかった。理論的なものは天界と冥界の科学者の間で話し合われてはいたが……」

そんなアザゼルの言葉に頷くイリナ

「はい。ミカエルさまの祝福を受けて、私は転生天使となりました。なんでもセラフの方々が悪魔や堕天使の用いていた技術を転用してそれを可能にしたと聞きました」

さらにイリナは話を続ける

「四大セラフ、他のセラフメンバーを合わせた十名の方々は、それぞれ、A(エース)からクイーン、トランプに倣った配置で『御使い(ブレイブ・セイント)』と称した配下を十二名作ることにしたのです。カードでいうキングに役目が主となる天使さまとなります」

その話に食いつくアザゼル。こういった技術的な話が大好きだからな、こいつ

「なるほど『悪魔の駒』の技術化。あれと堕天使の人工神器の技術を応用しやがったんだな。ったく、伝えた直後に面白いもん開発するじゃねぇか、天界も。悪魔がチェスなら、天使はトランプとはな。まあ、もともとトランプは『切り札』という意味も含んでいる。神が死んだあと、純粋な天使は二度と増えることができなくなったからな。そうやって、転生天使を増やすのは自軍の強化に繋がるか」

簡単に言えば『悪魔の駒』の天使バージョンってとこか

「そのシステムだと、裏でジョーカーなんて呼ばれる強い者もいそうだな。十二名も十二使徒に倣った形だ。まったく、楽しませてくれるぜ、天使長さまもよ」

アザゼルは楽しげに笑いを漏らしていた

「それで、イリナはどの札なんだ?」

ゼノヴィアが気になりイリナに質問する。するとイリナは胸を張り、自慢げに言う

「私はAよ!ふふふ、ミカエルさまのエース天使として栄光な配置をいただいたのよ!もう死んでもいい!主はいないけれど、私はミカエルさまのエースとして生きていけるだけでも十分なのよぉぉぉぉっ」

目を爛々と輝いているイリナ。その左手の甲には『A』の文字が浮かび上がっている

「今度は神の代わりにミカエルか?」

俺は口を吊り上げながら皮肉を言う。するとゼノヴィアが応じる

「自分を見失わないよりマシさ」

まぁ、それで生きる意味を無くして死ぬよりはマシなのだろう。俺には理解できんがな

イリナは俺たちへ楽しげに告げる

「さらにミカエルさまは悪魔のレーティングゲームに異種戦として、『悪魔の駒』と『御使い』のゲームも将来的に見据えているとおっしゃっていました!いまはまだセラフのみの力ですが、いずれはセラフ以外の上位天使さまたちにもこのシステムを与え、悪魔のレーティングゲーム同様競い合って高めていきたいとおっしゃられていましたよ!」

へぇ、中々に面白そうだ。『悪魔の駒』と『御使い』の対決か

その言葉に驚く悪魔たちを尻目にアザゼルが感心しながら言う

「天使や悪魔のなかには上の決定に異を唱える者も少なくない。長年争い合ってきた中だ、突然手を取り合えと言えば不満も出るさ。しかし、考えたな、ミカエル。そうやって、代理戦争を用意することでお互いの鬱憤を競技として発散させる。人間界のワールドカップやオリンピックみたいなもんだ」

人外の存在も人間と大差なってことだ。

「じゃあ、私たちグレモリー眷属と天使のゲームシステムが戦うこともあるのか?」

ゼノヴィアの問いにアザゼルは首をひねる

「将来的にはそうなるかもな。と言っても、すぐにじゃない。少なくとも十年……もしかしたら二十年後だ。ま、お前らはその頃ちょうど新人悪魔としてもいい時期だろうし、楽しめるだろうさ」

アザゼルがそう答えるとソーナや木場が興味津々と言った感じになった

逆にギャスパーは教会に対して恐怖感があるらしい

教会は三大勢力協定後も表向きは今まで通りの教えをしているらしいが裏では悪魔や堕天使といろいろと協力しているようだ。それによる新たな悪さが生まれないように専用の取り締まりチームも組んでいると聞いた。グレモリー眷属とシトリー眷属もその権限を得ているらしい。つまり、三大勢力で不審な行動をした輩を独断で捕縛できるということだ。ついでに俺に何かをしてきたとき、相手の生死は問わないとのことだ。

「その辺りの話はここまでにしておいて、今日は紫藤イリナさんの歓迎会としましょう」

ソーナが笑顔で仕切り直す

イリナも改めて皆を見渡して言う

「悪魔の皆さん!私、いままで敵視していきましたし、滅してもきました!けれど、ミカエルさまが『これからは仲良くですよ?』とおっしゃられたので、私も皆さんと仲良くしていきたいと思います!というか、本当は個人的にも仲良くしたかったのよ!教会代表として頑張りたいです!よろしくお願いします」

その後、シトリー眷属も加わり、イリナの歓迎会がおこなわれたのだった

 

 

次の日俺は今使い魔にできる魔物が多い森へときている。前に冥界で異常繁殖していた魔物がここでも繁殖しているらしくその討伐だ。しかし、今まで見られなかった新種の魔物(・・・・・)が人目につかず、こんなにも繁殖しているのはどういうことだ?

俺はそんなことを思いながらも魔物を虐殺していく

「ガァァァァァァアアア!」

数匹の魔物が俺に襲ってくる。

「グアァァァァァア!」

こいつら、魔物のクセに連携している?ここには珍しい生物も多数いるので、前回みたいに吹き飛ばすのはやめてくれといわれているしなぁ、どうしたもんか?俺は槍を振るい魔物を数十匹纏めて消し飛ばす。―――めんどくせぇ、よし久しぶりにあれ(・・)を使うか

俺は空間を開き、そこからあれを取りだす(ゼノヴィアのデュランダルと同じ原理だ)

(めずらしいな。相棒がそれを使うなんてな)

(ああ、こいつはあれと同じで製作するのにメチャクチャ苦労したからな。偶には使うさ)

(それならば、確かに魔物のみを殲滅することも可能だな。しかし、それといい、あれといい、相棒の作る武器は規格外だな)

両方作るのに三日三晩、計一週間かかったのだ。弱かったら作った意味がねぇ

「久々にこいつをだしたなぁ」

俺が手にしたこいつを見て魔物が逃げ出す

「おいおい、せっかくこいつをだしたんだ。無様に逃げまどうんじゃねぇよ」

カッ!一瞬の閃光。

ブワァァァァァァァァアア!!魔物の体が芥子粒となって消滅する

「………っま、こんなところか」

俺は空間にこいつをしまう

「帰るか」

俺はやることはやったので部室まで転移する

 

 

ちょうど放課後だったらしく部室にはオカ研+イリナがいた。しかし、全員が顔をしかめていた

「どうした?」

俺が訊くとリアスが答える

「一誠、実は若手悪魔のレーティングゲーム戦、私たちの次の相手が決まったの」

へぇ、もう決まったのか。前回のゲームからまだ一カ月も経っていないと言うのに

「相手は誰なんだ?」

俺がどう聞くとリアスは顔をしかめながら答える

「次の相手は――ディオドラ・アスタロトよ」

ディオドラ・アスタロト、現魔王アジュカ・ベルゼブブの血縁者にしてリアス達と同じ若手悪魔。さらにアーシアが昔助けた悪魔であり、アーシアが教会を追い出されるようになった原因でもある。今現在アーシアに求婚しているとも聞いている

 

 

ガガガガガガガガガガガガ!キキキキィン!ガゴン!

早朝。は今、近くの公園で木場とゼノヴィアを相手に槍を振るっていた(結界を張っているので一般人にはバレない)

「ほらほら、『騎士』なんだからもう少し速度を活かせ」

俺はそう適当にアドバイスをしながら二人の斬戟を受け流す。なぜ俺が二人と戦っているのかというと頼まれたからだ、この二人に。まぁゼノヴィアの場合は慣らすためでもあるんだがな。おかげで朝っぱらから体を動かすはめになっている

ガァン!

俺は二人の得物を吹き飛ばす

「ここまでだな」

俺がそう言うと二人は悔しそうな顔をする。

俺たちはリアス達が作ってくれた朝飯を食いながらも話す

「どうだ、ちったぁ慣れたか?」

俺がゼノヴィアに訊く

「ああ、デュランダルよりかは制御が楽だ。しかし本当に良かったのか?私がアスカロンをもらっても」

そう、俺がゼノヴィアにアスカロンをあげたのだ。元々必要性を感じられなかったこともあり、ちょうどいいと思ったのでゼノヴィアに与えたのだ

「別にアスカロン如きがなくっても問題ないからな」

俺は適当に答える。そもそも俺はアスカロン以上の聖剣を持っているので必要性が感じられないのだ

最初はゼノヴィアがアスカロンに慣れたいからと言ったので模擬戦をするつもりだったのだが木場も参戦したいとの事だったので二人纏めて相手をしていたのだ。前の聖剣騒動の時に比べて二人は格段に強くなっている。木場なんかは下手したら最上級悪魔に食い込めるほどだ

「お疲れさま!」

「お疲れ様です!」

俺たちが話している間にアーシアとイリナが来たようだ。木場とゼノヴィアの模擬戦が終了次第、駆王学園の体育祭のための練習をするんだそうだ

「模擬戦はどうだった?」

イリナが二人に訊くと、ゼノヴィアが苦笑する

「どうもこうも、完敗だったよ。しかも、思いっきり手加減されているのがわかるだけにな」

最後は苦虫を噛み潰したような表情でそう答える

「そう、一誠さんは相変わらずですね」

イリナが笑顔でそう言う。相変わらずってどういう意味なんだか。

「そう言えば聞いてくださいよ、一誠さん!」

イリナが俺の耳元で大声をだしてくる

「いきなりなんだ?」

俺はめんどくせぇと思いながらも聞き返す。セラに似た騒がしさがあるな、こいつ。

「実は私、クラブを作ることにしたんですよ!」

「クラブ?」

俺が思わず聞き返すと嬉しそうに話すイリナ

「はい!聞いて驚いてくださいね!その名も『紫藤イリナの愛の救済クラブ』です!内容は簡単!学園で困っている人たちを無償で助けるの!ああ、信仰心の篤い私は主のため、ミカエルさまのため、罪深い異教徒どものために愛を振りまくのよ!」

妙なポーズで天に祈りを捧げながら、目を爛々と輝かせるイリナ。つーか、そのネーミングセンスに俺は驚いたぞ?

「……いや、うん。まぁ、がんばれ」

俺は適当に相づちを打つと、イリナは胸をどんと叩いて言う

「任せてください!もちろん、オカルト研究部がピンチのときはお助けするわ!今回はリアスさんのお願いでオカルト研究部の部活対抗レースの練習を助けるんです!」

今更だが、天使が悪魔の手助けをするってのもおかしな話だよなぁ。

「一つ訊くが、部員は他にいるのか?」

もし俺が学生だったら絶対に入らねぇな。怪しすぎるし

「まだ私だけです!おかげで同好会レベルに留まっていて、正式な活動と運営資金は規制されています。ますはソーナ会長を説得するところからスタートですね」

こんな怪しさ満点の同好会をソーナは認めるのだろうか?

「とりあえずはオカルト研究部に籍を置くことになっているの」

それってほぼオカルト研究部の部員じゃねぇか!俺は思わずツッコミそうになったのを堪える。ここまで人をかき乱す奴も珍しい、ある種の才能なんじゃないだろうか?

「それはともかく、練習を始めよう」

ゼノヴィアのその言葉で、アーシア達の練習が開始される。

 

「ふぅー。ちょっと、つ、疲れましたねぇ」

アーシアが体操服をバタバタさせながら息を吐いていた。アーシアは早朝からずっと走っていたのだ、いくら人より強靭な悪魔とはいえ、体力の少ないアーシアは疲れるだろう

今、俺とアーシアとゼノヴィアは駆王学園の体育館倉庫にいる、なぜこんなところにいるのかというと公園は狭く、練習がし辛いからと、結局学園のグラウンドを使うことになったからだ。俺まで後片付けを手伝わされるのは納得がいかないが……。

俺はライン引きを奥に置いて帰ろうとした、そのときだった―――。

ガラガラ、ピシャッ。

扉が閉まる音、……見ればゼノヴィアが後ろ手に倉庫の扉を閉めていた

何事だ?アーシアもゼノヴィアの行動に首を傾げている

「どうしたんですか?ゼノヴィアさん」

アーシアがそう尋ねる。するとゼノヴィアは真剣な表情で語りだす

「アーシア、私は聞いたんだ。私たちと同い年の女子はだいたい今ぐらいの時期に乳繰りあうらしいぞ」

………………。………は?俺は思わず耳を穿る。

「ち、ちちくりあう?」

アーシアが怪訝そうに聞き返す。ゼノヴィアはハッキリとした口調で言う

「男に胸を弄ばれることだ」

―――こいつはいきなりなにを言い出しているんだ?いや、そう言えば前に子作りをしようと言いだしてきたことがあったな。まさか、ここでするつもりか!?

「む、む、む、胸を……っ!」

アーシアは顔を真っ赤に染め上げ、声も上ずっている

「ゼノヴィア!こんなところでそんな話をいきなりするな!」

俺がゼノヴィアにそう怒鳴ると真剣な表情で言いかえしてくる

「一誠さん、いや、一誠!少し黙っていてくれ。まずはアーシアと話す。一誠の出番はそれからだ。すまないが、倉庫の隅でウォーミングアップでもしておいてくれ。これから激闘になる」

いや、体力には自信が……じゃなくって!!ウォーミングアップ?マジでここで始める気か!?

俺が混乱しているさなか、ゼノヴィアがアーシアに話を続ける

「クラスの女子のなかには彼氏に毎日のようにバストを揉まれている者もいる。私はいろいろと調べたんだ」

お前は同じクラスの女子からなにを聞いているんだ!!?

「アーシア。私たちもそろそろ体験してもいいのではないか?」

ゼノヴィアはアーシアの肩に手を置き、真剣な面持ちで言う。なぜ、そこまで深刻な話しになっている!?

「あ、あぅぅぅっ!そ、そんな、きゅ、急に言われても……」

アーシアも困惑していた。それが常人として当然の反応だろう

「だいじょうぶだ。初めては多少くすぐったいらしいが、慣れてくればとても良いものらしいぞ。」

ゼノヴィアが悪魔の囁きのごとく言葉をアーシアに吹き込む

「いいかげんにせんかぁぁぁぁ!!」

スパン!俺はハリセンを作り出しゼノヴィアの頭を叩く

「むぅ、いきなり何をする」

少し涙目になりながらこちらを見てくるゼノヴィア

「そう言うのは自分の好きな奴と二人っきりの時にしろ!」

俺はそれだけを言い体育館倉庫から出る。正直あの状況で脱がれたりされたら危なかった




久々にレイヴを読みなをしては号泣し、コードギアスを観なおして号泣した作者です

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