ハイスクールD×Dの規格外   作:れいとん

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第二話

次の日の早朝、サーゼクスから連絡がきた。

「準備ができたから、今日の午後三時に駒王学園に来てくれないかな? 校門の所に案内を用意しておくから」

俺は少しあきれながら言った

「用意するのが早すぎるだろ……」

「これが悪魔の技術力だよ、兵藤君」

サーゼクスの呑気な声が余計に腹が立つ

「りょーかい、三時にそっちに行けばいいんだな」

「ああ、その時にリアス達に君の事を紹介するよ」

そこで俺はふと気になったことを聞いた

「そういえばよ、サーゼクス……」

「なんだい?」

「昨日、なんでわざわざ直接俺の家まで来たんだ? 今日みたく連絡だけでもよかったんじゃないか?」

「……それは、君が普段私たちからの連絡を無視するからじゃないか」

「……ああ、どうせ面倒ことだろうと思って基本シカトしてたからなぁ……」

「そうだろう?それに前に連絡して頼みごとをしようとしたときに『頼みごとがあるんなら、てめー自身が直接会いにきて頭下げろ』って言ったのは君じゃないか」

「あ~、確かにそんなことを言ったな~」

「そうだろう? ……それにこちらとしても交渉役を送って君に潰されてはかなわないからね」

「そもそもあいつ等がいけないんだろ、やれ悪魔の為に役立てるんだ光栄に思えだの、やれ人間如きが調子に乗るな、とかなんとか言ってこっちを見下してくるのが悪いんだよ」

苦笑気味の声が電話の向こうから聞こえる。

「まぁ、彼らは純血の悪魔だからね。無駄にプライドが高いところがあるが許してやってくれないかな?」

「手加減してやったから廃人程度ですんでいるんだろうが……」

俺は呆れながらそう言った。

「もし、お前らの妹達が他のクズどもみたいだったら叩き潰すからな」

「……まぁ大丈夫だろう、彼女達はプライドが高いが人間に関して見下していたりしないからね」

「……変り者であることは確かだけどな 普通の悪魔は人間界の学校なんかに通ったりしねぇよ」

「転生悪魔ならともかく純血の悪魔はそうだろうねぇ」

「ともかく三時だな」

「ああ、よろしく頼むよ」

「一応善処はするけどな」

そう言って俺は電話を切った。

「……相棒、どういった風の吹きまわしだ?」

ドライグがいきなり聞いてきた。

「何がだ?」

「とぼけるな、いつもの相棒なら面倒くさがって断っていただろうが」

俺はドライグの言葉に少し考える。そもそも俺が今回あいつの頼みを聞こうと思ったのはもうすぐ原作が始まるからだ。最初はどうとでもできるので無視しようかと思ったがサーゼクスの頼みを聞いて気が変わった。

俺というイレギュラーの所為でどうなるのか、この物語が気になったからだ。(もっとも原作がそろそろ始まることくらいしか覚えていないが)

「……ぼ……う」

「…あい………う」

「相棒!」

「っ!? どうした? ドライグ?」

「どうしたも何も、さっきから呼んでも反応しなかったじゃないか」

「……ああ、…悪い」

「所でさっきの質問の事なんだが…」

「……あぁ、そのことか いや何これからもしかしたら面白い事が起きるかもしれないんだ」

「面白い事?相棒が気になるほどの事か?」

少し胡散臭げな赤龍帝様に向かって俺は言う

「面白いことだ、それも全世界を巻き込むほどのな……」

ドライグは気になっていたようだがそれ以上追求してこなかった。

 

 

俺は飯を食べた後時間が余っていたので寝ていた。時刻を見たら15:42

支度をして歩いて行くので向こうに着くのは16時くらいだろう

転移で一瞬で行くこともできるのだがそこまでして急いでやる義理は無いので歩いていってやる。

 

 

校門の前には見慣れた銀髪のメイドが、グレイフィアが待っていた。こっちに気がついたのか近づいてくる。

「お待ちしておりました。兵藤様」

そういって俺に頭を下げてくる。

「それでは、ご案内いたします」

そういって歩き出すグレイフィア。

まだ部活動中の生徒なのだろう、こちらに対して複数の視線を感じる。

俺は物珍しさから辺りを見回す。

感想としては「でかい」の一言だな、校舎は勿論敷地も広い。

そうこうしているうちに少し古い建物に着いた。

「ここか?」

「はい、そうでございます」

そう言って中に入るグレイフィア俺もその後に続く。

 

コンコン

「失礼いたします」

そう言って中に入る。

「兵藤様をお連れいたしました」

そういった後に中に入る俺。

「きてやったぞ、サーゼクス」

サーゼクスは微笑みながら言った。

「よく来てくれたね兵藤君 だいぶ遅かったじゃないか」

「ああ 寝てたからな」

その言葉に

紅色の女が口を挟んできた

「ちょっと貴方、魔王様にたいしてその口のきき方は失礼でしょう!そ もそも遅れてきて謝罪の一言もなし!?」

そういって喚き散らす。

「おい、サーゼクス。このカスがお前の妹か?」

「カス呼ばわりはひどいなぁ 彼女が私の妹のリアス・グレモリーだ」

「お兄様! この人は誰なんですか!魔王様にたいする態度もそうですけど余りにも失礼すぎます!!」

「彼は兵藤一誠、赤龍帝だよ」

その言葉に部屋にいた奴らの顔が強張った。それだけ神滅具が規格外なのだろう。

「彼には君達の護衛を頼んでいてね」

「何故ですか?」

「君らもしってのとおり私達悪魔は天使と堕天使と敵対している 君たちは確かに将来有望だが今の君たちでは手も足も出ない敵もたくさんいる

もしそういった存在が君達を襲った場合最悪死んでしまうかもしれない、だから彼に護衛を頼んだんだよ」

「それは、私達がそこの人間より弱いということですか」

その言葉に俺は口を挟む。

「事実弱いじゃねぇかよ お前ら全員合わせてもグレイフィアの足元にもおよばねぇじゃねぇか」

「貴方はグレイフィアより強いと言いたいの?」

そういって皮肉げにいってくる、俺がグレイフィアよりも強いとは微塵も思っていないのだろう。

「リアス様、彼は私などでは足元にも及ばない程の強者です 過去に四大魔王様とその眷属達全員が敗北しています」

その言葉に息をのむリアス達。

「わかったか、サーゼクスはおろかグレイフィアの足元すら及ばねぇお前ら何ぞ雑魚なんだよ」

その言葉に悔しそうにしている。

「ところでセラの妹ってのはどいつだ?」

「ああ今から紹介するよ ソーナ君こっちに来てくれるかい?」

「はい」

そういって前に出てくる青髪の美少女。

「彼女がセラフォルーの妹の・・」

「ソーナ・シトリーですはじめまして」

そう言って無表情にこちらに挨拶してくる。

「ふ~ん」

俺はソーナを見る。

「私の顔に何か付いていますか?」

「いんや、別に……ただあのバカの妹なのにおとなしいなぁとおもってな」

「誠に遺憾ですが、お姉さまと同じにしないでください」

そういって顔を歪ませるソーナ。どうやら妹からしても姉のあの性格は恥らしい。

「彼にはこの別校舎に部屋を用意した、普段彼はそこにいると思うがあくまで護衛なので基本的には君達に干渉はしないよ」

「めんどくせーしな」

「じゃあ私たちはこれで帰らせてもらうよ」

「失礼します皆様」

そういって魔法陣の中に消えていく二人。その後リアス達に部屋に案内させて今日一日は終わった。

 




こんな駄文を読んでくださっている方誠にありがとうございます。
これからもがんばっていきたいと思うのでよろしくお願いいたします

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