神々に祝福されし者達【完結】   作:マイマイ

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ロミオの血の力「圧殺」によって、螺旋の樹の内部調査が可能になったフィア達。

完全なる制御はまだできないものの、遂に彼等は螺旋の樹の調査を開始する事となった……。


第4部捕喰198 ~調査、開始~

 

 

『――いいぞロミオ、作戦開始時刻だ』

「り、了解……」

 

 通信越しにマリーの声を聞き、ロミオは自身の神機を両手でしっかりと握り締めた。

 そんな彼の視線の先には、嵐のように吹き荒れるオラクル細胞を吐き出し続けている螺旋の樹の入口が広がっている。

 

――遂に螺旋の樹の内部調査が始まろうとしていた。

 

 ロミオの血の力である「圧殺」の制御が味方側に影響が出ない程度まで完了したので、フェルドマンの指示の元ブラッド隊を中心とした内部調査班が結成された。

 しかし予想通りというべきか、彼の表情はひどく緊張しており、彼の少し後ろで待機しているフィア達ブラッドと、カズキとリヴィは苦笑を浮かべる。

 とはいえ、ロミオの緊張を解すのは彼らの役目ではない。

 

『また緊張しているのかお前は? 情けないヤツだな』

「う、うるさいな!」

「ロミオ、緊張する気持ちはわかるが大丈夫だ。落ち着いて自分の血の力を解放してみるんだ」

「お、おう……」

 

 ロミオの緊張を解そうとするのは、マリーとリヴィ。

 それにより彼の緊張が少しずつ解れていく、やはり可愛い女の子には弱い彼であった。

 

「よし…………いくぞ!!」

 

 精神を集中させ、自身の血の力を一気に開放させていくロミオ。

 彼の神機に淡い光が纏い始め、ゆっくりと刀身を上段に構える。

 

「――おとなしく、しろっ!!」

 

 吹き荒れるオラクルの嵐に向かって、神機の刀身を振り下ろすロミオ。

 瞬間、顔を両手で覆い隠さなければならない程の勢いを放っていたオラクルの嵐が、ピタリと消え去ってしまった。

 その光景に予想できていたとはいえフィア達は驚き、何故かロミオ自身も驚いてしまっていた。

 

「……ロミオ、なんで君が驚いてるの?」

「いや……まさか本当にできるとは思わなくて、オレの血の力ってヤバイな……」

「ロミオ先輩、自分で言っちゃうんだ……」

 

 まあ、その気持ちはわからなくはない。

 それはさておき、フィア、ロミオ、ナナ、ギルの4人は早速螺旋の樹の中へと進入していった。

 残りのメンバーは後方支援と神機兵の護衛の為に、ある程度フィア達が道を切り開いてから第二陣として出撃する予定だ。

 

 螺旋の樹の中へと侵入してすぐ、フィア達は樹全体から異常な空気を感じ取った。

 一歩一歩中へと足を踏み入れる度に、心がざわめき蝕まれるような感覚に襲われる。

 この中に居るだけで精神が磨り減るかのようだ、それに……あちこちからアラガミの気配を感じられた。

 どこからアラガミの襲撃が来るのかわからないので、フィア達は警戒心を全開にしながらゆっくりと歩を進めていく。

 

「それにしても……螺旋の樹の中って、思ってたよりもスッカスカだったんだね」

 

 視線をキョロキョロと泳がせながら、ナナは言う。

 彼女の言う通り螺旋の樹の中はかなりの空洞が広がっており、更に所々には分岐のような穴がぽっかりと空いているのが見えた。

 まるで天然の迷路や迷宮のような作りだ、それによく壁や天井に視線を向ければ……僅かではあるものの、脈動を繰り返している。

 すなわち螺旋の樹自体が生物のように生命活動を行っているという事だ、オラクル細胞の塊であり謂わばアラガミ化したジュリウスそのものなので何もおかしくはないが……。

 

「にしても……オレ達4人だけで先行調査って……大丈夫かなあ?」

「まーたロミオ先輩のビビリ癖が出ちゃってるー」

「うっせえ、こんな未開の地なんだから慎重になるのは当然だろ」

「仕方ないよ。作戦としてはまずロミオを含んだ4人のチームが先攻して活性化してるオラクルを沈静させ、神機兵が制御装置を組み込んで場を安定させて、それから他のメンバーが内部の詳しい調査と安全な場所を確保してベースキャンプを構築、及びアラガミの討伐。

 そういう内容である以上、僕達が先攻してある程度の安全圏を確保しないと進まないから」

「それはわかってんだけどさー……いや、頑張らねえとな!」

 

 ついつい不安になってしまう思考を切り替えるために、わざと大きな声で上記の言葉を口にするロミオ。

 そんな彼に3人は大きく頷きを返し、改めて周囲を警戒しつつ移動を続けていく。

 

――やがて、4人は広い空間へと辿り着いた。

 

「ここ……広いね」

「だが道自体は狭いもんだ……まるで蟻の巣みてえだな」

 

 気をつけていくぞ、そう告げるギルに頷きを返しつつ、フィア達はその空間の調査を開始した。

 ギルの言った通り、道は狭く蟻の巣のように入り組んでおり、もしここで戦闘となれば乱戦は避けられない造りになっている。

 なるべくこの場では戦いたくない……4人は共通の考えを抱くが、そう簡単にはいかなかった。

 

「…………」

 

 柱の一つに背中を合わせ、見つからないように顔だけを出してある一点へと視線を向けるフィア。

 そこに居るのは……壁をガリガリと捕喰している、ハンニバルの姿があった。

 アラガミの気配があちこちからしていた以上、交戦は免れないとはわかっていたが……思っていたよりも早かった。

 視線を3人に向け、ジェスチャーのみでこの先にアラガミが居る事を伝えるフィア。

 3人も無言で頷きを返し、それぞれ神機を持つ手に力を込めた。

 

(ハンニバル以外のアラガミの姿は……ないな、ここは一気に接近して倒した方がいいか……)

 

 相手はまだ気づいていない、ならば気づかれる前に……最悪でも気づかれると同時にその命を奪う。

 そう決意し、フィアは一気に間合いを詰める為に頭の中で攻撃の手順をシミュレートしながら、両足に力を込めていく。

 そして、尚も変わらず捕喰を繰り返しているハンニバルの首に狙いを定め、溜めに溜めた力を一気に爆発させるかのような踏み込みを行った瞬間。

 

「っ!? なんだ!?」

「えっ?」

 

 フィアはハンニバルに奇襲を仕掛ける事を忘れ、後方へと視線を向けた。

 その驚愕に満ちた表情を浮かべる彼を見て、3人はどうしたのかと首を傾げていると。

 

『おい! 凄まじい速度でそちらに接近してくるアラガミを感知した、すぐに離れろ!!』

 

 マリーの焦りを含んだ通信が、全員の耳に入ったが。

 時既に遅く、フィア達の背後から一体の大型アラガミがマリーの言う通り凄まじい速度で接近してきた。

 接近してきた大型アラガミは――ハンニバル。

 だがそのハンニバルは通常の固体とは違い、各部位が紫がかった色に変わっており、通常種とは違うのがわかる。

 

「ナナ!」

 

 そのハンニバルは両腕から紫に輝く炎の剣を生み出し、ナナを標的に向けていた。

 それを察知したフィアはすぐさま彼女の前へ、しっかりと両足に力を込めながら装甲を展開。

 振り下ろされるハンニバルの剣、それがフィアの装甲とぶつかり合い――彼の身体はまるで砲弾のように吹き飛ばされた。

 

「ぐっ……!?」

 

 背中を強打し息を詰まらせ一瞬だけ意識を混濁させるフィア。

 すぐに反撃を、そう思った彼に一瞬で踏み込みハンニバルはその左腕でフィアの身体を荒々しく掴み上げてしまった。

 そのスピードに驚愕しながら、フィアはミシミシと骨が軋む音を体内から響いているのを耳に入れながら、吐血する。

 

「フィア!!」

 

 その光景を見たナナは瞬時に思考を怒りによる激情に駆られ、神機の柄が悲鳴を上げる程の力で握り締めながらハンニバルに吶喊した。

 そして頭部を叩き砕こうとハンマーを振り下ろし――彼女の視界からハンニバルの姿が消えた。

 

「えっ――」

(速い……!?)

 

 完全に決まっていた筈のナナの攻撃は外れ、既にハンニバルはフィアの身体を左腕で掴んだまま全員の間合いから離れてしまっている。

 今までのハンニバルの、否、今まで戦ってきたどのアラガミよりも素早い動きだ。

 予想外の展開に全員が焦りを見せる中、捕喰をしていた通常のハンニバルさえもが戦場に現われ4人を囲むように退路を塞いでしまっていた。

 

「ぐ――ああぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

 全滅する、最悪の未来がすぐそこまで迫っているフィアは躊躇いなく己の力である“ブラッドレイジ”を発動させた。

 彼の背中に展開されるオラクルエネルギーに満ち溢れた漆黒の翼、強化された肉体で彼は強引にハンニバルの左腕を開き拘束から抜け出した。

 すぐさま拘束された際に手放してしまったアスガルズを拾い、ヴァーティカルファングを展開しながら通常のハンニバルの顔面にその一撃を横薙ぎに叩き込む!!

 ぐちゃりという気味の悪い音を響かせながら、通常のハンニバルの顔の右横半分が文字通り抉り砕かれ鮮血が舞い散った。

 

「スタングレネード、いくぞ!!」

 

 そう宣言し、ロミオはバックパックからスタングレネードを取り出し地面に叩きつける。

 辺り一面を包む白い光、それにより新種のハンニバルも動きを止め、その間にフィア達はその場から全力で逃げ出した。

 

「ぐ、く……」

「フィア、大丈夫!?」

「大丈夫……骨は折れてないから」

 

 とはいえあのハンニバルに掴まれたのだ、肉体のダメージは決して小さくはない。

 更に既に解除したとはいえブラッドレイジの反動もある、このまま樹の内部の調査を続けるのは得策ではないだろう。

 とにかく今は後続に居る第二陣と合流する――つもりであったが、無慈悲な王はそれを決して許さない。

 

『先程のハンニバルが接近中だ、注意しろ!!』

「いいっ!?」

「チッ……もうスタングレネードの効果が切れやがったのか……」

「で、でも向こうは私達の事見失ってるよね? だったら……」

 

 だったら、こちらの居る場所を特定できるわけじゃない。

 確かにナナの言う通り、一度こちらの姿を見失っている以上、簡単に再補足される事はないだろう。

 彼女の意見は正しい、尤も――それは通常のアラガミに限る話ではあるが。

 

―――こちらに真っ直ぐ来ます、足を止めてはいけません。

 

「えっ――」

 

 フィアの頭の中に響く、女性の声。

 優しく暖かなその声は、静かにフィアへと警告を送ってきた。

 当然フィアは驚愕し立ち止まろうとするが……すぐさま止めようとした足に力を込め直した。

 

(今の声は……あの時の……)

 

 かつて魔神と戦い、螺旋の樹の最下層エリアまで落とされた時、フィアは今のように不思議な声を聞いた。

 その時の声と今の声は同じだった、故にフィアはその声を信じたくなったのだ。

 得体の知れなさは変わらない、だがフィアはその声に従えと自らに訴えかけられていた。

 

「みんな、きっと向こうにはこっちの動きを読まれてるから、このまま走るのを止めないで!!」

「えっ!? で、でもフィア……」

「なんでそんな事がわかる?」

「……なんとなく、でも今は僕を信じてほしい!!」

「えー……って言いたいけど、フィアがそんな事言うなんて珍しいもんな。よっしゃ、逃げ続けてやるぜ!!」

 

 ロミオがそう言ったのを皮切りに、怪訝な表情を浮かべていたナナとギルもフィアの言う通り後退し続ける事に決めた。

 3人が自分を信じてくれた事に感謝しつつ――フィアは振り返り、アスガルズを両手に構える。

 

「はあっ!!」

「――ゴアアッ!!」

 

 刹那、風を切り裂きながら炎の剣が4人を薙ぎ払おうと振り下ろされ、それをフィアは裂帛の気合を込めてアスガルズで受け止めた。

 いつの間にか接近されていたのか、既に新種のハンニバルはフィア達の真後ろまで迫っていた。

 それに気づいたフィアはすぐさま振り返り相手の一撃を受け止めた――が、その一撃は重く再び彼の身体は吹き飛ばされてしまう。

 

「チィ――!」

「こんなろおおおおっ!!」

 

 新種のハンニバルに向かって踏み込むギルとロミオ。

 ギルはチャージグライドの体勢に入りつつ、ロミオは大きく跳躍してバスターブレードを右上段に構える。

 

「オラァッ!!」

「どっせええええっ!!」

 

 そして、ギルの突きは新種ハンニバルの横腹を。

 ロミオの上段からの振り下ろしは、逆鱗目掛けて放たれた。

 だが――2人の渾身の一撃は、それぞれ虚しく空を切る。

 

「くそっ、速過ぎるだろアイツ!!」

 

 地面にめり込んだ刀身を強引に抜き取り、身構えるロミオ。

 彼の抗議のような言葉通り、このハンニバルはあまりに動きが速過ぎた。

 神融種だけでも厄介だというのに、通常の倍以上速いこのハンニバルの出現は調査に対する足止めに成りかねない。

 

「――ガアッ!!」

 

 ハンニバルが奔る、そう思った時には――既に相手は2人の眼前に迫っていた。

 反応が遅れた2人はすぐさま装甲を展開しようとするが、既にその時には新種のハンニバルは両腕に炎の剣を展開した後であった。

 横薙ぎに振るわれる炎の斬撃、それは2人を焼き尽くそうと迫り――けれど、その一撃が届く事はなかった。

 

「ゴアッ!?」

「えっ!?」

 

 新種のハンニバルから放たれる、苦悶の声。

 それと同時にハンニバルの身体が大きく後退し、そんな2人を守るように1人の青年が場に出現した。

 

「カズキさん!!」

「……少し気配の質が変わったと思ったけど、まさかこの状況でコイツが現われるとはね……」

 

 青年――カズキの出現に喜びの声を上げるロミオ。

 ギルも声すら出さないものの、カズキの登場に表情には安堵の色を見せていた。

 一方、カズキは新種のアラガミを睨みつつ、先程相手の剣を受け止めた――ピターに変形させた左腕に目線だけを向ける。

 その左腕は焼け焦げており、たいしたダメージではないにしろ、ハンニバルの高い攻撃力を示していた。

 

「気をつけてください、このハンニバル……どういうわけか、素早いですよ」

「知ってるよ。――コイツはハンニバル“神速種”と呼ばれてるアラガミでね。過去に何度か交戦経験があるんだ」

「……新種じゃなかったのか」

「一応はね。でも限りなく交戦記録が少ないからノルンのデータベースには記載されていないし、知らないのは無理ないさ。

 動作は通常のハンニバルと変わらないけど、攻撃力と何よりスピードが段違いに強化されてる。まさしく“神速”の名に相応しい程にね」

「……納得ですよ。こんなに素早いアラガミと戦うのは初めてだ」

 

「――カズキ、助かったよ」

「フィア、無茶しちゃ駄目だよ!!」

「大丈夫だよ、ナナ」

 

 吹き飛ばされたフィアも、ナナに連れられる形で場に戻ってきた。

 その瞳にはまだ戦う気概が残されていたが……カズキは、フィア達にとって驚くべき事を口にする。

 

「――全員後退しろ。ここは……僕に任せるんだ」

「えっ……」

「ちょ、いくらなんでもカズキさん1人でって……」

「このアラガミと交戦経験があるのはこの中で僕だけだ。無理をして押し通る必要はないからね」

 

 だから退がっていろと、強い口調でカズキは4人にそう告げる。

 その声に込められた覇気は凄まじく、4人はそのままカズキの言う通り少しずつ後退していった。

 同時に動くハンニバル神速種、その圧倒的なスピードで後退しようとする4人に迫り。

 

「ギャッ!?」

「……お前、馬鹿か? お前の命を奪える存在を無視するなんて……喰われたいようだな」

 

 目にも止まらぬ斬撃でハンニバル神速種の右腕を破壊し、背筋が凍りつきそうになるほどの冷たい声を発した。

 その声を聞き、後退していた4人はぶるりと身体を震わせ、ハンニバル神速種も右腕を破壊された傷みも忘れカズキを見て弱々しく唸り声を漏らす。

 王と呼べるべき力と迫力を持ったハンニバルですら、今のカズキを前にしては単なる小さな餌に過ぎない。

 そんな憐れな獲物にも、カズキは決して情けなど見せず、すぐに終わらせようと左腕を変形させていく。

 ゴキゴキという音を響かせながら、カズキは左腕をマルドゥークのガントレットへと変化、同時にその左腕には離れていてもわかる程の高熱が宿り始めた。

 

「ギ――」

「遅い」

 

 攻めあぐねていたハンニバル神速種に、カズキは一瞬で肉薄する。

 破壊した相手の右腕を変化させた左腕で掴み、一気に宿した高熱を相手に叩き込んでいった。

 炎属性に耐性のあるハンニバル種であったが、カズキの左腕から放たれる熱は耐性など無意味だと告げるかのような超高熱を孕んでおり、瞬く間にハンニバル神速種の右腕は炭化していってしまう。

 激痛と予期せぬ熱で悲鳴を上げるハンニバル神速種、その隙だらけの姿を一瞥してから、カズキは右手を動かした。

 

『――――』

「ッ、カ…………!」

 

 誰もが言葉を失い、目の前の光景――呆気なく首を刎ね飛ばされ絶命したハンニバル神速種の最期を見届けることしかできなかった。

 地面に落ちるハンニバル神速種の首、続いて身体もぐらりと傾きながら倒れそうになったが、その前にカズキは神機による捕喰を行いコアを摘出し亡骸から離れる。

 ……あまりも圧倒的なその力に、4人は茫然とするしかない。

 

「……一度戻ろう。周囲のオラクルは沈静したようだから通常の神機使いでも活動できる筈だから、これ以上の進撃は負担になるだけだ」

「そう、ですね……戻りましょう」

 

 カズキの言葉に反応したギルが上記の言葉を口にして、残る3人に視線を向ける。

 3人も同意見なのか、無言で頷きを返しカズキと共に螺旋の樹を後にしていく。

 

「…………」

「……フィア、どうしたの?」

「…………なんでもない」

「なら、いいけど……」

「…………」

 

 自分は何て弱いのだろうと、フィアは思わずには居られなかった。

 ブラッドの隊長として、先遣隊のリーダーとして、やらなければならないことが何もできなかった。

 そればかりか、第二陣であるカズキに助けられるだけなどと……笑い話にすらなりはしない。

 

(強くならないと……もっともっと、強くならないと……!)

 

 そうでなければ、今回のようにカズキに助けられるだけで誰も守れない。

 螺旋の樹の調査において、強大な力を持つアラガミとの戦闘は避けられないだろう。

 その為にも強くならなければ、フィアは強く決意を抱き――皆と共に螺旋の樹を後にしたのであった。

 

 

 

To.Be.Continued...




神速種さんは強い、そんな個人的な感想があるのでここでの神速種さんはかなり強めに設定されています。ご了承ください。

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