Fate/Zero フィオ・エクス・マキナ(完結) 作:ファルメール
・フィオ・レンティーナ・グランベル
身長:187cm
体重:77kg
年齢:17歳(自称・外見的に)
起源:極限
いかなる技能・分野であっても、人として究極の域にまで身に付ける事が出来る。
あくまで「鍛錬すればそこまで至る事が可能である」というだけであり、技術や知識を習得する為に必要とする時間や手間は一般人のそれと変わらないし、特定の分野に於いて学習を始めた当初から他者の平均値より秀でているような事もない。他に分野Aは飲み込みが早いがBは覚えが遅いというような事もない。
RPGのキャラクターで例えるなら、全能力の成長限界値がMAXかつ初期能力・成長率が平均値に設定されているようなもの。
フィオはこの起源を持つ事により、魔術・武術・料理・娯楽などありとあらゆるジャンルに対して凝り性である。
経歴など
時計塔において名門中の名門である錬金術の大家・グランベル家の17代目当主であり、時計塔に在籍していた時には現・魔導元帥であるバルトメロイ・ローレライが第一魔法の具現者以外には唯一敬意を持って接していた人物。どうしても失敗出来ない任務を行う際には招聘され、クロンの大隊の訓練を任されていた。
数年前に封印指定を受け、それをきっかけに時計塔を脱退、行方不明となる。
その後、冬木市でイタリアンレストラン「虹色の脚」を開店、オーナーシェフとして過ごしていたが、第四次聖杯戦争の開始に伴い、本人に参加する意志は無かった、と言うか聖杯戦争の存在自体忘れていたが、マスターの空席を埋める為の人数合わせとしてマスターに選ばれる。
当初は聖杯戦争に乗り気ではなかったものの、連続殺人犯がマスターとなっている事実を知り、早期の戦争終結を目的として参戦する。
第五次聖杯戦争に於いては、60年前と同じく聖杯戦争の存在自体をすっかり忘れてしまっており、再び人数合わせのマスターとして令呪を宿す。
今度こそ令呪を放棄して教会に避難しようと考えるが、自分を頼ってきたクロエの願いに応える形で参戦を決める。
自称ながら根源に接続しているとされ、故に根源に至ろうという欲求を持たない(そもそもわざわざ至る必要が無い)。よって紛れもなく現代の魔術師としては最高の才能と能力を持つが正確な意味では魔術師ではない。
本人や周囲の者の言を信じるなら「80才を越える言峰璃正神父よりも年上」であり、それから60年後もその姿は全く変化しておらず人間の寿命を遥かに越えて生きている事になる。彼女曰く長生きと若さを保つ秘訣は「自然と共に生きる」事だとか。
【パラメータ】(サーヴァント基準)
筋力:D 耐久:D 敏捷:D 魔力:A~∞ 幸運:E(A+)
【能力】
料理上手:EX
美味しい料理が作れる。相手によっては他者と良好な関係を築ける。ここまで来るとあまりの美味さに食べた者の体が健康体になるレベルである。これほどまでの腕を彼女が持つのは、実家が錬金術の大家であるため(錬金術は台所で発展したもの)。
接続:EX
詳細不明。『』に繋がっていると言われている。
格闘技:A
八極拳・サンボ・合気道・柔術などの技術を総合した白兵戦の能力。Aクラスは人間としては最高峰のレベル。
武器術:A
ナイフや刀、銃器や爆発物などを取り扱うスキル及びその為の専門知識。Aクラスは人間としては最高峰のレベル。
魔術:A
五大元素と二つの架空元素を含む七重属性。現代の魔術師としては最高レベルの才能。
上記に加え、世界中の全ての星を掻き集めたかのような昼の如き光量を持つ夜空と、草花の咲き乱れる平野によって構成される固有結界「遍星丘」を持つ。
その正体は結界に敵を引きずり込んだ後、上空より炎を纏う星を無数に落下させ、平地から草一本も無くなるほどの”空爆”によって殲滅する対軍結界。降り注ぐ星は、一つ一つが並の死徒であれば一撃で倒すだけの破壊力を持つ。
戦闘時以外でもフィオの体内に常時展開されており、日常で使用しなかった余剰魔力を新しい「星」として結晶化・貯蔵している。このようにして結界内に本来存在する物とは別に新しく加えられた「星」については「爆弾」として使用する以外に、純粋魔力としてフィオに還元する事で人間の限界を超えた魔力行使を可能とするなどの使い方がある。
また体外での展開中には、星々の配置を操って星穹を巨大な魔法陣に見立てる事で、様々な大魔術を一工程で発動させる事を可能とする。
※この他に格闘術と武器術、更に魔術を組み合わせた全く新しい我流戦闘術「魔術CQC」を行使する。
不幸:EX
旅行に行けば滞在先のホテルがテロリストに占拠されたり爆破される、乗る飛行機がよく墜落したりハイジャックされるなどトラブルの場に居合わせて厄介事に巻き込まれる才能。ここまで来るともはや呪い・悲劇をも通り越して、宿命・喜劇のレベルである。
あくまで「厄介事に巻き込まれる」才能であり、本人にその厄介事を解決出来るだけの実力があるかどうかとは無関係。
また、パラメータの幸運値がEに固定される。
・クロエ・フォン・アインツベルン
身長:133cm
体重:34kg
年齢:?
経歴など
第四次聖杯戦争終結直後に衛宮切嗣、アイリスフィール・フォン・アインツベルン、ネロ・クラウディウスらが行ったアインツベルン城への襲撃によってイリヤが奪取された後、失われた「最高傑作」たる彼女を再現すべく、残されていた体細胞をベースに鋳造されたホムンクルス。つまり、もう一人のイリヤと言える存在。
本来は聖杯戦争の為だけに育てられ、鋳造主であり育ての親でもあるアハト翁からの教育も手伝って「天の杯」に至る事を彼女自身も至上の目的としていた。
しかし、第五次聖杯戦争開始の数ヶ月前にアーチャーを召喚するも、彼女へ課せられた虐待にも等しい苛烈な訓練内容に激怒したアーチャーがアハト翁以下アインツベルンの重鎮達を軒並み殺害し、マスター共々城から逃亡するという事件が起こる。
その後、アーチャーとの逃亡生活の中で自分を守ろうとしてくれている彼の心に触れて「生きたい」と願うようになり、今回もマスターとして選ばれていたフィオを頼って来日。彼女を聖杯戦争の勝者とする対価として自らの調整と新しい世界での生活を望み、同盟を組む。
【能力】
マスターとして想定されていたイリヤには劣るものの、それでも聖杯戦争史上最高の適性を持ち、いかなる大英雄であろうと生前と同等もしくはそれに限りなく近いレベルまで能力を発揮させ(生前に劣る可能性があるのは、その英霊がサーヴァントとしての役割に当て嵌められている為)、十分な戦闘行動を取らせる事が出来る。
聖杯戦争の為のみに育てられた為、魔術師としての腕前は発展途上。しかし、クロエは本来のイリヤがそうであるように「願望機」である聖杯である為、それが彼女の魔力で叶う事ならば過程をすっ飛ばし、結果を現出させられる。つまりクロエ自身が必要な魔術理論を知らなくても、魔術を行使出来る。
・ライダー
真名:ネロ・クラウディウス
マスター:フィオ・レンティーナ・グランベル
触媒:無し
属性:不明
性別:女性
身長:不明
体重:不明
【パラメータ】
筋力:B 耐久:C 敏捷:B 魔力:D 幸運:B 宝具:A+
【クラス別スキル】
対魔力:D
一工程による魔術行使を無効化する。魔力除けのアミュレット程度の対魔力。
騎乗:A+
騎乗の才能。獣であるのならば、竜種を除く神獣、幻獣まで乗りこなせる。
【保有スキル】
皇帝特権:EX
自分が持っていないスキルを短期間だけ獲得できる。A以上だと神性やカリスマ等、肉体に寄与しない能力すら獲得可能。
(頭痛持ち:B)
消滅。
【宝具】
「日輪の戦車」(ヘリオス・チャリオット)
ランク:A
種別:対軍宝具
レンジ:4^30
最大捕捉:120人
炎を纏う四頭の神馬によって牽引される戦闘馬車。平時は異空間に格納されており、ライダーの剣である『原初の火』によって空間から取り出され、空中も含めたあらゆる地形を高速で走破する。
自らを太陽神ソルに匹敵する戦車御者と疑わなかった彼女だけが乗りこなす事の出来る宝具。
基本的な戦術は突進による体当たりであり、その際には馬と車輪の二つにダメージ判定がある。
派手な外見からそのイメージとはかけ離れているが常時発動型宝具であり、イスカンダルの『神威の車輪』のような真名解放による瞬間的な高出力の発揮などは不可能。またパワーでも劣るが、その分、魔力の消費効率や航続距離、最高速に達するまでの加速性能では勝っている。
「招き蕩う黄金劇場」(アエストゥス・ドムス・アウレア)
ランク:A+
種別:結界宝具
レンジ:1^99
最大捕捉:1000人
自己の願望を達成させる絶対皇帝圏。生前の彼女が自ら設計し、ローマに建設した劇場「ドムス・アウレア」を、魔力によって再現したもの。固有結界とは似て非なる大魔術。世界の「改変」ではなくあくまで劇場の「書き加え」である為、固有結界の内部にも展開する事が出来る。
聴衆に自らの公演を強制的に最後まで聞かせるべく、劇場の出入り口を全て封鎖し閉じ込めたという逸話に由来。
展開されている間、閉じ込められた敵は弱体化する。
「三度、落陽を迎えても」(インウィクトゥス・スピリートゥス)
ランク:C
種別:対人宝具
レンジ:-
最大捕捉:1人
死亡した際、一度だけ蘇生(レイズ)が掛かる。
自害したネロに対して3日後、兵士が亡骸に外套を掛けた所「忠義、大儀である」と最後の言葉を遺したという逸話に由来。
・キャスター
真名:玉藻の前
マスター:雨生龍之介→フィオ・レンティーナ・グランベル
触媒:白面金毛九尾の狐に刺さった矢(に、付着していた血液。つまり本人(?)の肉体の一部)
属性:不明
性別:女性
身長:不明
体重:不明
【パラメータ】
筋力:E(EX) 耐久:E(EX) 敏捷:B(EX) 魔力:A(EX) 幸運:A(EX) 宝具:A+(EX)
【クラス別スキル】
陣地作成:C
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。が、どうも性格的に向いていないらしく、工房を作る事さえ難しい。
道具作成:B
魔力を帯びた器具を作成可能。
【固有スキル】
呪術:EX
ダキニ天法。
地位や財産を得る法(男性用)、権力者の寵愛を得る法(女性用)など、権力を得る秘術や死期を悟る法がある。しかし過去さんざん懲りたのか、あまり使いたがらない。
変化:A
借体成形とも。
玉藻の前と同一視される中国の千年狐狸精の使用した法。過去のトラウマからか、あまり使いたがらない。
神性:E(EX)
太陽神の分霊であり本来ならば最高クラスの神霊適性を持つが、九尾の狐は魔物としての側面も持つ為に低下してしまっている。
本来の霊格を取り戻した場合には、神そのものであるが故に規格外の神霊適性を発揮する。
【宝具】
「水天日光天照八野鎮石」
ランク:A+(EX)
種別:対人・対軍宝具
レンジ:1^99
最大捕捉:1000人
キャスターの持っている鏡。後の八咫鏡、天照大神の神体であり、魂と生命力を活性化させる力を持つ。真の能力を発揮すれば死者蘇生すら可能とする冥界の神宝中の神宝だが、サーヴァントであるキャスターではそこまでの力は引き出せない。
自分一人に使う場合には、短時間魔力消費に気兼ねせずに呪術を使えるようになる。
本来は味方の大軍勢を強化する為に用いられる。
・アーチャー
真名:ヘラクレス
マスター:クロエ・フォン・アインツベルン
触媒:無銘の斧剣
属性:混沌・善
性別:男性
身長:253cm
体重:311kg
【パラメータ】
筋力:A 耐久:B 敏捷:B 魔力:B 幸運:B 宝具:B
【クラス別スキル】
単独行動:B
マスター不在でも現界し続けられる能力。ランクBならば二日間は行動出来る。
対魔力:B
詠唱が三節以下の魔術を無効化する。大魔術・儀礼呪法等を以てしても傷付けるのは難しい。
【固有スキル】
戦闘続行:A
瀕死の重傷を負っても生存を可能とし、怪我による死亡の可能性を下げる。クー・フーリンのそれは往生際の悪さとして現されるが、ヘラクレスの場合は生還能力の高さとして現れている。
宝具”十二の試練”とは相性が抜群であり、高い効果を発揮する。
心眼(偽):B
直感、第六感による危険回避能力。虫の知らせとも。
セイバークラスに選ばれるような熟練の剣士が相手でも、生半可なフェイントには引っ掛からない。
勇猛:A+
勇猛果敢な精神であり、威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する。
また、格闘ダメージを上昇させる効果もある。
神性:A
主神ゼウスとペルセウスの孫・アルクメネの子で半神半人であり、死後に神の座へと迎え入れられた事から最大級の神性スキルを持つ。
「粛清防御」と呼ばれる特殊な防御値をランク分だけ削減する効果がある。また「菩提樹の悟り」や「信仰の加護」といった加護系スキルを打ち破る。
【宝具】
「十二の試練」(ゴッドハンド)
ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:-
最大捕捉:1人
生前のヘラクレスが十二の試練を乗り越えた際に神々より受けた祝福・呪いにより不死の肉体を持つに至ったという伝承に由来する、彼の肉体そのものの宝具。その効果は以下の3つ。
1.Bランク以下の干渉の無効化
肉体を強靱な鎧へと変化させ、物理・魔術を問わずランクB以下の攻撃は全て無効化する。
2.自動蘇生
無効化不可能な攻撃によってヘラクレスが死亡した場合、自動的に蘇生(レイズ)が掛かる。その回数は11回であり、つまりヘラクレスを完全に消滅させる為には12回殺す必要が生じる。
また、マスターに十分な魔力があれば蘇生ストックの回数は回復させる事が可能である。
3.既知のダメージに対する耐性付加
一度受けたダメージを学習し、その克服の為に新たなる耐性をヘラクレスの肉体に付加する。これによって、どのような手段でヘラクレスを倒そうとも同じ手段での攻撃は二度と通用しなくなる。
上記に加えてヘラクレス自身の技量によって攻撃を見切る能力があり、二重の護りとして効果を発揮する。
「射殺す百頭」(ナインライブズ)
ランク:?
種別:対人・対幻想種宝具
レンジ:1~?
最大捕捉:?人
ヘラクレスが最も信頼する宝具。
本来は9つの首を持つ蛇・ヒュドラを殲滅した際に用いたもので弓矢の形状をしている。ヘラクレスはその後、この能力を模した技をあらゆる武器で使用する事を可能としている。
つまり、あらゆる武器で使用可能で、かつ状況に応じて形を変える万能型宝具。
この宝具の本質は「全ての攻撃が重なるほどに高速の9連撃」であり、ハイスピードな9連続攻撃を放つ対人用、ドラゴン型のホーミングレーザーを9発同時発射する対幻想種用などの型分けがあり、それらを一つの武器で様々に放つ事が出来るいわば「流派」である。剣や弓といった武器は勿論の事、防具である盾からも放つ事が可能。
・ファニーヴァンプ
真名:アルクェイド・ブリュンスタッド
マスター:タマモ
触媒:無し
属性:混沌・善
性別:女性
身長:167cm
体重:52kg
【パラメータ】
筋力:A+ 耐久:B 敏捷:A 魔力:B 幸運:D 宝具:EX
【クラス別スキル】
ブラッド・ドリンカー:A
相手の血を吸う。彼女自身が吸血鬼であることも相まって強力になっている。
しかしファニーヴァンプはあまり使用したがらない。
ライフ・イーター:B
対峙した相手の体力を徐々に奪う。
ファイナンス・クライシス:B
その場での通貨を強制的に消費させる。男を惑わす毒婦。
【固有スキル】
魔眼:A
魅了の魔眼を所有。
意志を込めて目を合わせた相手を魅了し、短時間ながら意のままに操る事を可能とする。他にも行動の束縛・洗脳・記憶操作を可能とする。ランク『黄金』に位置する最上級の魔眼。
原初の一:EX
アルテミット・ワン。
星からのバックアップを受ける事で、敵対する相手より一段階上のスペックになる。
しかし星からの絶対命令によりそれ以上のバックアップは不可。
【宝具】
「プルート・ディ・シェヴェスタァ」
ランク:A++
種別:?
レンジ:?
最大捕捉:?
血の姉妹による盟約。
宝具というよりは彼女自身が持つ特性のようなもの。
周囲を地球環境化(テラフォーミング)し、通常の状態へと帰還させる。
「千年城ブリュンスタッド」
ランク:EX
種別:結界宝具
レンジ:?
最大捕捉:?
アルクェイドが空想具現化で創り上げた、固有結界であるお城。
アルクェイドは人生の大半をこのお城で過ごしていた。アルクェイドのオリジナルではなく、過去において最も力があった真祖が空想具現化によって創り上げたもの。
アルクェイドが現れる以前は六百年廃墟となっていたとされる。
この空間内では制限だらけのアルクェイドが本来持つ能力を十全に発揮することが可能。
・キャスター
真名:フィオ・レンティーナ・グランベル
マスター:シャーレイ
触媒:無し
属性:中立・善
性別:女性
身長:187cm
体重:77kg
【パラメータ】
筋力:D 耐久:D 敏捷:D 魔力:A~∞ 幸運:E(A+) 宝具:A
【クラス別スキル】
陣地作成:B
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
道具作成:B
魔力を帯びた器具を作成可能。
【固有スキル】
呪術:A
玉藻の前直伝のダキニ天法。
地位や財産を得る法(男性用)、権力者の寵愛を得る法(女性用)など、権力を得る秘術や死期を悟る法がある。しかし、師である玉藻の前の忠告もあってかあまり使いたがらない。
接続:EX
根源と繋がっている。
根源から無尽蔵の魔力を汲み上げる事で魔力切れが事実上発生せず、適性が低いマスターであっても供給される魔力量の不足からくる能力低下を最小限に抑える事が出来る(知名度による能力補正やマスター自身の生き方や在り様によるステータス補正は受ける)。
つまりは無限の魔力を行使出来る能力。ただし、単位時間当たりに汲み上げられる魔力量には限界がある為、短時間にあまりに膨大な量の魔力を消費すると一時的に魔力が不足するといった状態になる場合がある。
また、このスキルはランクA+の単独行動としても作用する。
キャスターは使おうとはしないがこのスキルは応用によっては過去の聖杯戦争に召喚されたサーヴァントや、黙示録に記された「666の獣」聖杯戦争に於ける禁断のクラス「ビースト」の召喚すら可能とするらしい。
圏境:A+
気を纏い、周囲の状況を感知し、天地と合一する事で自らの存在を消失させる技法。早い話が透明人間化。
魔術ではなくあくまでも「自然との同化」による景色への浸透である為、魔術によって透明化を看破しようとする限り絶対に発見する事は出来ない。
生前、自然と共に在る事で常人よりも遥かに永い時間を生きたキャスターはこの能力を更に昇華させ、単純な不可視化のみならず肉体そのものを自然に溶け込ませ、必要に応じて実体として安定させる事が可能な境地にまで達している(サーヴァントの霊体化とは異なり、あくまでも実体化を維持したまま肉体が自然と一体になる)。
この状態のキャスターに対する攻撃は、全てが文字通り空を切ってすり抜けるので「見えないなら周りを闇雲に攻撃してみよう」という戦法は基本的に通用しない。ただし、キャスターが攻撃する際は体を固定化する(そうしないと彼女の攻撃も相手をすり抜けてしまう)ので、この時に当たればダメージを受ける。
また、このスキルはランクA+の気配遮断としても作用する。本来の気配遮断スキルとは異なり、攻撃に移ってもランクが低下する事はない。
ただしこれらの能力が効果を発揮する為には周囲が”通常の世界”である事が大前提であり、固有結界の内部や高度な魔術工房の異界化された空間など異なった概念・物理法則を持った環境下では無効化されてしまう。
【兵装】
「原初の火」
銘に『regnum caelorum et gehenna』(天国と地獄)と刻まれた真紅の大剣。ローマ帝国5代皇帝ネロ・クラウディウスが自ら鍛えたもの。
【宝具】
「遍星丘」
ランク:A
種別:対人・対軍宝具
レンジ:1^99
最大捕捉:1000人
世界中の全ての星を掻き集めたかのような昼の如き光量を持つ夜空と、草花の咲き乱れる平野という景観により構成される固有結界。
結界内に敵を引きずり込んだ後、上空より炎を纏う星を無数に落下させ、平地から草一本も無くなるほどの”空爆”によって殲滅する対軍結界。雨の如く降り注ぐ星は、一つ一つが対魔力を考慮しなければサーヴァントであろうと有効打となり得るだけの破壊力を持つ。
戦闘時以外でもキャスターの体内に常時展開されており、日常で使用しなかった余剰魔力を新しい「星」として結晶化・貯蔵している。このようにして結界内に本来存在する物とは別に追加された「星」については「爆弾」として使用する以外に、純粋魔力としてキャスターに還元する事で平常時を大きく上回る魔力行使を可能とするなどの使い方がある。
また体外での展開中には、星々の配置を操って星穹を巨大な魔法陣に見立てる事で、様々な大魔術を一工程で発動させる。
根源から無限の魔力を汲み上げる接続スキルとは相性が良く、相乗作用によって高い効果を発揮する。
・セイバー
真名:アルトリア・ペンドラゴン
マスター:フィオ・レンティーナ・グランベル
触媒:「全て遠き理想郷」(アヴァロン)
属性:秩序・善
性別:女性
身長:154cm
体重:42kg
【パラメータ】
筋力:A 耐久:A 敏捷:A 魔力:A 幸運:A+ 宝具:EX
【クラス別スキル】
対魔力:A
A以下の魔術を全てキャンセルする。
事実上、現代の魔術師ではセイバーを傷付けられない。
騎乗:A
幻獣・神獣ランクを除く全ての獣・乗り物を自在に操れる。
【固有スキル】
直感:A
戦闘時、常に自身にとって最適な展開を”感じ取る”能力。研ぎ澄まされた第六感はもはや未来予知に近い。
魔力放出:A
武器、もしくは自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出する事によって能力を向上させる。
カリスマ:B
軍団を指揮する天性の才能。
一国の王としてはBランクで十分と言える。
【宝具】
「風王結界」(インビジブル・エア)
ランク:C
種別:対人・対軍宝具
レンジ:1~2
最大捕捉:1個
剣の周囲に展開し、刃を不可視化する風の結界・聖剣の第二の鞘。一度きりではあるが、纏わせた風を破壊力を持った暴風として撃ち出す「風王鉄槌」(ストライク・エア)による遠距離攻撃も可能。
「約束された勝利の剣」(エクスカリバー)
ランク:A++
種別:対城宝具
レンジ:1~99
最大捕捉:1000人
生前のアーサー王が、湖の精から授かった至上の聖剣。星に鍛えられた神造兵装であり、人々の「こうあって欲しい」という願いが地上に蓄えられ、星の内部で結晶・精製された「最強の幻想」(ラスト・ファンタズム)。
所有者の魔力を光に変換、収束・加速させる事で運動量を増大させ、究極の斬撃を放つ。
攻撃判定そのものは光の先端だが、生み出された莫大な熱量は帯部分に持つ。
「全て遠き理想郷」(アヴァロン)
ランク:EX
種別:結界宝具
防御対象:1人
妖精モルガンがアーサー王から奪った聖剣の鞘。
「不老不死」の効果を有し、持ち主の老化を抑え、呪いを跳ね除け、傷を癒す。
真名解放を行なうと数百のパーツに分解して使用者の周囲に展開され、この世界ではない「妖精郷」に使用者の身を置かせることであらゆる攻撃・交信をシャットアウトして対象者を守る。それは防御というより遮断であり、この世界最強の守り。
魔法域にある宝具で、五つの魔法さえ寄せ付けず、多次元からの交信は六次元まで遮断する。
第四次聖杯戦争時にもセイバー召喚の触媒として使用され、その後アイリスフィール・フォン・アインツベルンの体内に埋め込まれていたが、戦争終結後に彼女の調整が行われた際に摘出され、以後はフィオが持ち続けていた。