一人の女性へ愛を捧げる男の物語 作:( ∴)〈名前を入れてください
バーサーカーがマスターの言葉を受け先程戦っていた者逹等目にも入れず、炎の様な揺らぎを体から出しなが突撃していく。
「◼◼◼◼ ◼◼◼◼◼!!」
「ふん、狂った身で我を倒そう等とは余りにも頭が高い。先ずはこの程度耐えて見せよ」
男が傲慢にバーサーカーを見下ろし自らの後ろに展開した武具を発射していく、武具一つ一つに込められた魔力に神秘それは余りにも強大で間違いなく凡百のサーヴァントならば当たればそこで終わりだろう。
例えば今のシモンが此に当たればそれこそ其処で終わりだろう…だが
「◼◼◼◼◼ ◼◼◼◼◼◼ッ!」
「ほぅ…その程度の事は出来るという事か。しかし、我が宝物を傷をつけるとは許されないと知っての行いかッ!!」
バーサーカーはその一つ一つの武器を気にも止めず突き進む。目の前に来たら己が拳で振り払い、体にかすろうが刺さろうが気にも止めない。
まるでその程度の攻撃では自分は倒れないと確信しているかの様に
「やれ!バーサーカー!!」
「◼◼◼ッ!◼◼◼◼◼◼◼◼ッ!!」
バーサーカーが男に肉薄し男がいた電柱を殴り抜く、その攻撃に思わず男が避け地へと足を下ろしてしまう。
「貴様っ…天に仰ぎ見る我を地に落とす暴挙……生きて帰れると思うなよッ!雑種風情が!!」
男の激昂に反応したかの様に更に武器は数を増やし打ち出されていく。
だがそれをバーサーカーは避けたりなんてしない、只突撃あるのみと男目掛けて突進していく。
その姿は例えるならば重戦士、太古の昔から存在する、大きな盾を持ち敵の攻撃を気にせず突撃してくる戦士。
バーサーカーは無手ではあるが、うちだされた宝具を気にも止めず突き進める肉体に、その肉体から生み出される破壊力は正しく重戦士と呼んで差し支えは無いだろう。
「此は…バーサーカーが少々不利か?」
「えっ…どうしてですか?バーサーカーはあのサーヴァントを追い詰めていますよ?」
「そうだが…直にそれも限界が来るだろう……如何に優れたマスターであったとしてもサーヴァントにあそこまで魔力を供給出来るとは思えん。恐らくだがあのマスターは持って3分と言った所か。」
思わず口に出してしまった言葉にウェイバーが反応する。
この戦いにおいてサーヴァントだけが戦っているのではない。戦場を共に駆け抜けたりは出来ないがマスターも共に戦っていおり、己の魔力をサーヴァントの戦闘の為に行使するという重要な使命がマスターにはある。
如何にバーサーカーのマスターが優れた魔術師だったとしても彼処までの回復力には間違いなくマスターの魔力を食い潰しているに違いない。
「行け…倒すんだバーサーカー!此処で時臣を終わらせてしまえッ!!」
「◼◼◼◼ッ!◼◼◼◼ーッ!!」
チラリとバーサーカーのマスターを見るもその傾向は見られない、それどころかバーサーカーは速度をあげ目の前に来る武器を拳で砕きそれ以外は体で受け止めながら男に攻撃を仕掛けるべく突撃していく。
「ちっ…魔力が足りんッ時臣!貴様我の臣下を名乗りたければ粉骨砕身全ての魔力を我に捧げよッ!!」
「◼◼◼◼ッ!◼◼◼◼◼!!」
魔力の限界が来たのは男のマスターが先であったか…しかし、時臣ということはこの男…
「貴様…臣下の分際でありながら我にこの場を引けというのか!?その様な言葉が陳言だと!?真の英雄王たる我が退くなど有り得ん!控えろッ!!」
…間違いない、この男は英雄王ギルガメッシュ。御三家の1人である遠坂時臣のサーヴァントか
だがサーヴァントとの関係は上手くは言っていないようだな。
レイラインを通じてシモンに確認を取るここはどう動くのが得策かを確認しなければ
「シモン…お前はこの場をどう動く?」
「ケイネス…ウェイバーを連れて此方に早く来い。」
「何?それはどういう」
「ヨーコが此方を遠くから狙っている奴が居るって」
「直ぐそちらに行く!」
それを聞いた瞬間私は水銀を回りに展開し防御壁を作りつつウェイバーを連れてシモンの元に行く…糞ッ!シモン逹の邪魔にならないよう後ろに下がったのは愚策であったか!すっかり失念していた。この聖杯戦争には魔術師殺しがいるという事を!!
いや奴だけではない!姿を見せぬサーヴァントの中にはアサシンがいる。
この戦場に姿を見せていないだけでいつ襲い掛かって来るのか何て分かりはしないのだ!
「せっ先生!?」
「少し黙っていたまえ、今彼等の元に戻る所だ…君も礼装を展開しておきたまえ」
「…分かりました!」
急ぎ彼等の元に戻り安全を確保する。見ればヨーコがライフルを片手に何処かに牽制しているように見える。その間にも目の前の戦いは熾烈を極め辺りには大穴が空きコンクリートは地割れの様に割れたりと此処が家があった事を忘れさせる様な状態に陥っていた。
「しっかし…困った闇夜から隠れて見ておる根性なしがいると思えばこの目の前戦い……これには到底入ることなんぞ出来んわ」
「そうね…ちょっと不味いかも」
カチャリと銃を構えつつヨーコが答えライダーが心底困った様にため息を吐く。今この場において私達は非常に難しい立ち位置に居るのだ
撤退しようにも闇夜から背中を刺しに来る者がいる今これ以上はそう簡単に動けない…そして目の前の戦いは私達がどうこう出来る物ではない。カミナもあの一撃を受けて現界出来なくなっている
「◼◼◼◼ ◼◼◼◼◼◼!!」
「貴様ァァ!!その在り方を認め裁定してやろうと云うのに最早許しがたい!一片たりとも残さず消滅してくれる!!」
目の前の戦いも佳境に入ったのかバーサーカーが男を肉薄しその拳を叩き込む瞬間に男の前に盾が現れ其を防ぐ。
そしてバーサーカーの拳が男に迫る瞬間パンッと音が鳴り響いたと思うとバーサーカーのマスターが倒れ伏す。
「がっ……あぁ…バーサー…ガハッ!」
バーサーカーのマスターの胸が赤く滲んでいるのが見える。
恐らくは何処かから打たれたのだ…そんな事があって良いものか?これは魔術師同士しのぎ合いの筈それを何処からかスナイプするなどと許される筈がない
「ヨーコ!何処からか分かるか!?」
「分からない!恐らく複数でここを狙撃しようとしていたのよ!!」
「慌てるでないランサーは自分のマスターを守れ!ほれ此方に来んか坊主!!」
「ちょっ…一体どうなってモガッ」
此が聖杯戦争?魔術師同士が己が全てを出し戦う場所?あの一撃の何処にその要素が有るというのだ?
魔術師殺しがいると知って尚、聖杯戦争を魔術師の誉れ有る戦場と思っていた私が浅はかだとでも言うのか?
「ケイネス!早く乗れ!!」
「あっ…あぁ今行く」
急ぎラガンに乗りシモンに防御壁を出してもらい先の光景を見る。
倒れ付したバーサーカーのマスターから止めどなく血が溢れておりその場は赤い絨毯の様になっていた
「◼◼◼◼ ◼◼◼◼◼◼◼◼!!!」
「貴様ァ!待て!逃げるというのか貴様!!」
其を見たバーサーカーが一瞬で踵を返しマスターを抱くとそのまま闇夜の中に消えていく
それを見ながら舌打ちをし消えていくギルガメッシの姿を見て一息つく
「犯人を誅殺するつもりがこのザマとは…全く度しがたい。結局犯人を見つける事は出来なかった」
「バーサーカーのマスターはあの犯人じゃないのか?」
「あぁ…恐らくだが違う。あの男は殺人を許さないと言っていたしその言葉に嘘は感じられなかった、恐らくは…神父から聞いたと始めに言っていた事から犯人を捕まえようとこの場に来たのだろうな。」
つまりは真犯人はまだ闇の中という事であり、あのような惨劇は……
「シモン…必ずや犯人を見つけ出すぞ」
「当然だ!絶対に見つけてやる!!」
その日はそのままライダー逹に別れを告げ本拠地に戻りそのまま眠りにつく
あの者逹の仇を取って見せる、そう心の中で誓いながら
今思ったんですが螺旋力ってfateで例えるとなんなんでしょうね?何でも出来ますし…リスクは螺旋力が強くなりすぎたら宇宙が滅ぶくらいですし(感覚麻痺)
うーん…根源とか何か違う気がするんだよなぁ。
何だろ?