一人の女性へ愛を捧げる男の物語 作:( ∴)〈名前を入れてください
私の名前は遠坂時臣、魔術師の名家である遠坂に生まれ魔術師としての才を磨きあげてきた男だ…そんな私は絶賛命の危機に瀕している。
「我に…あのような雑種に宝具を使えと言うのか?」
「いっいえ…王よ貴方の力を他の者共に見せ付ける為にもここは我が策に……」
「くどいっ!!我が臣を名乗りながら何たる無礼かッ!!!」
「良いか…?我は今は非常に機嫌が良かったのだ……それに水を指すような…我にアサシンの一匹を誅せよだと?此度…我は全力を持ち裁定すべき者を見付けたのだ…その様な細事で我を使おうとは大きく出たな?時臣よ?」
「いっ…いえその様な事は決してッ!」
我が王が私の案に乗ってくれず機嫌を損ねるだけ損ねてしまうこの体たらく……。
このままだと私は王に殺されてしまう可能性が……
何やら王は非常に機嫌が良く何かあったのだろうと思い今なら私の案に乗っていただけると思っていたのだが……
「それに我にその様な道化の様な事をさせようなど…余りに頭が高い!お前の顔は今は見たくは無いッ失せよ!!」
「はっ失礼します」
その言葉に返事をして部屋を後にする
どうしてこうなった……どうしてこうなった
アーチャー陣営…サーヴァントの駄々によりマスターである時臣の考えた作戦は一蹴され
これからどうなるのか一切不明。
――――――
「ガッ……ァア!!」
「ほれほれ頑張るがよい、雁夜よお前が出来なければ桜にやらすだけだぞ?」
巫山戯るなよ…クソジジイッ!こんな事をもう桜ちゃんにやらせるかよ……。
俺はその為にこの身をお前に委ねたもんなんだからな…
そう思いクソジジイを睨み付けるも
「ガァッ……ゲボォッ!!」
体が睨み付ける体力もなく血反吐を吐くしか出来ない。
何れだけ血を吐いたか何てもう数え切れない
俺は桜ちゃんを助け出す為だけにここにいるんだ……
聖杯戦争…其を勝ち抜き聖杯をあの化物に渡せば桜ちゃんを解放してやると言った。
その為に心底嫌いだった魔術師に身を委ねたんだ……魔術を使えば使うほど襲う激痛…間違いなく虫に身を喰われているのが感覚で分かる。
サーヴァント運用に必要な魔力を捻り出すだけで死にそうになる。
「■■■!■■■■■■ッ!!」
「まっ待て…止めろッ!!」
俺のサーヴァントであるバーサーカー、赤き炎を体中から溢れだしながら化物を睨む。
俺がこうなれば直ぐに現れ俺の目の前に立つ
その度に俺の体は悲鳴をあげる…
止めてくれ……頼む。
俺がそう頼み込むと此方に螺旋のようになっている目を此方に向け消える。
「カカカカカッ!!惜しいのう雁夜?お前がもう少し耐えられたらもしかしたら儂を殺せたかもしれんのにのう?」
バーサーカーは何時も俺が危ないと感じたら勝手に現れてくる
確かにバーサーカーとは話が通じないけど…俺はコイツがどうも知性の無い狂犬には見えない
俺を見てくる目、その背中それら全てに何だか優しさを感じるんだ
守るべき対象として見られている様な感覚…
そしてそれを目の前の化物は知らない…俺が全部けしかけたと思っているのかその顔を嬉しそうにして笑う
今は堪えなければならない…此れを耐えさえすれば……
そうして今日の鍛練は名ばかりの拷問を終え自室で一息つく。
「はぁ…疲れた。」
そんな事を考えながら一息ついていていると
部屋をノックする音が聞こえてくる
「入っていいよ」
「失礼します…。」
ノックして…いやこの部屋に入ってくる人など俺以外では桜ちゃんしかいない。
桜ちゃんはあの化物のせいで感情が表に…いや殆ど出なくなっている。
だけど…少し笑顔を見せてくれる時がある。
「叔父さん…あの。」
「わかってるよ…来てくれバーサーカー」
俺の呼び掛けに答えてくれバーサーカーが姿を現し手から赤い揺らめきを放ち桜ちゃんの頭を撫でる
「暖かくて気持ちいい……」
「そっか…それなら良かったよ」
バーサーカーが桜ちゃんの頭を撫でると桜ちゃんは嬉しそうに笑う…。
その顔を見ると嬉しいのに胸が張り裂けそうな気持ちになる
「(子どもはこうでないと駄目なんだ…嬉しいときに喜んで……決してこんな薄汚れた魔術なんかに身を落としちゃ駄目なんだ。)」
だからこそ許せない…時臣お前はこの家の事を知っていた筈だ……なのに何故こんな家に娘を…桜ちゃんを送った!!
「叔父さんも…ほら気持ちいいよ?」
僕が考えに頭を巡らせていると急に頭に何やら暖かさを感じる。
思わず目の前を見るとバーサーカーが俺の頭にも手を伸せてきていた。
その手から感じる暖かみはまるで体の芯にまで入ってくるような感覚で
「暖かいな…」
「うん……」
気がつくと考えるのを止めずっと二人でその手を受け止めていた
螺旋のようになっている瞳の視線を受け止めながら二人して寝るまでずっと……
二人が眠ってしまった後バーサーカーは二人をベットに寝かせながら二人を見る
「■■■…■■■■■■■。」
バーサーカーは体から赤き炎の様な揺らめきを発しながら二人を触る
すると二人の体に先程の揺らめきが入っていきく。
だがそれで彼等は起きない…スヤスヤとゆっくりと眠り続けている
それを見た後バーサーカーは二人に視線を向け姿を消す
――――――――――――
一人の男がいた。その男は誰よりも諦めが悪く誰よりも人を愛していた。
「何故だ!何故このような事を……!!」
彼等は急に反旗を翻し仲間だった我らに攻撃を始めた。
「分かるだろう――――お前ならば…螺旋の勇者と呼ばれた貴様ならば分かる筈だ!」
「螺旋力の果てに有るものを滅びを!我らはそれを回避するために自らの肉体を封じこの様な姿となったのだ!!」
「故に我等は今…反螺旋族…アンチスパイラル!貴様らの敵だ!螺旋族よ!!」
やるしか無いというのかッ!
「うぉぉぉっ!!皆これに勝たねば人類に未来は無いと思えっ!!」
命を賭して戦った仲間達は皆敗れ我等はいのちかながら故郷…地球に戻った。
そしてアンチスパイラルとの戦いに敗れた我等に与えられた絶望
「人口が百万を越えれば人類を滅ぼすか…」
空を見上げれば見える月は我等の母船…それも奴に奪われ今はもう我がラゼンガンしか残っていない。
「人類を滅ぼすわけにはいかない…。」
その為には…誰かが王となり人々の量を調節しなければ
人々を滅ぼさぬように守らなくてはならない
「ならば我がやらねばなるまい。」
これより我が人界の守護者となり人々を守ろう
「我は王…螺旋族の王…人類の守護者…螺旋王となろう。」
必ずしや人類を未来永劫存続させてみせる…
――――――――――――
「何か凄い変な夢を見た様な……。」
そう思いながら目を覚ます……あれ?可笑しいな
「俺はあれからベットに入った記憶がないし何で桜ちゃんが俺のベットにいるんだ?」
そう思うも別に気にする事でも無いだろうと判断し考えるのを止め桜ちゃんをチラリと見る
「よく眠ってるな……。」
起こさない様にベットから出ようとすると桜ちゃんの腕が僕の腕にしがみついており、起きようとしたら間違いなく桜ちゃんまで起きてしまう
「仕方ない…もう少し寝るか……。」
そう思い再び目を閉じ眠りにつく、さて…あの変な夢をもう一度見れるかな?
クラス バーサーカー
真名??????
属性 秩序 善
マスター 俺のバーサーカーは最強なんだ叔父さん
筋力 A+ 魔力A 耐久A+ 幸運D- 敏捷A+ 宝具???
スキル
狂化EX
螺旋力A
星の開拓者EX
生命を産み出せし者 EX
暴君A+
カリスマA-
騎乗(ガンメン)EX
これは強い(迫真)