やはり俺の脳内選択肢は間違っている   作:@まきにき

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皆様こんばんわ!今回は少し短めです!理由は....まだ少し悩んでいるのでこの続きは早めに投稿するようにするので見てくれると嬉しいです。


やはり俺の部屋に妹と美少女がいるのは間違っている1

 

俺こと比企谷八幡は悩んでいた。

 

何を悩んでいるかと言えば神からのよくわからないミッションをこなしたあと寮に帰宅した俺は翌日の土曜日に俺の妹である、比企谷小町が寮に訪ねてくるということだ。

本来なら、可愛い妹である小町が訪ねて来てくれるというのは実に兄冥利につきることなのだが1つだけ問題があった。

 

 

それは・・・今俺が一生懸命悩んで考えているのに目の前で俺の買っておいたお菓子をかたっぱしから食べている居候のせいであった。

 

八幡「なあ?ショコラ?」

 

ショコラ「はい、何でしょう?」

 

八幡「明日だけ、うちにいないでくれないか?」

 

ショコラ「何故ですか?」

 

ショコラに理由を聞かれたときに本当のことを言えばショコラは、家から出ていってくれないとおもい俺は中学生の時に編み出した、十八番を披露することにした。

十八番を会得するまでの経緯を話すと少し長くなるので心のなかで回想しておこう。

 

        回想

 

あれは、まだ中学1年の7月半ばで、少し避けられている程度の時だった。クラスの男子と女子で帰りにカラオケに行こうと言う話になってその中の如何にもリア充ですっていうイケメン君が「比企谷君も誘ったらどうかな?」みたいなことを言い出した。勿論女子たちの反応は「えー?比企谷?...誰だっけ?」、「あーあの目の腐ったやつ?」みたいな感じな反応だったがイケメン君が「皆で行ったほうが楽しいよ、きっと♪」て言った瞬間、女子達の反応は変わり...というか「流石~???君♪優しい♪」とか「???君が言うなら~♪」みたいな流れになって俺も行くことになった。

正直、心の何処かではどうなるかなんて分かっ

ていた、でももしも、もしかしたら楽しいかも

という理想や期待が俺の頭にそれこそ麻薬のように作用してカラオケに行ってしまった。

結果は、火を見るよりも明らかだった。男4人女6人で行ったカラオケは中学1年生であった、俺の頭を目覚めさせるのには十分すぎるくらいだった。

カラオケボックスに入ると俺の隣には誰も座らない、最初は女が6人もいるからもしかしたら話くらいは出来るかもと思っていたが甘かった、男4のうちのイケメン君と俺以外の男は6人の女のうちの2人と既に付き合っているらしくずっとイチャイチャしており残りの4人は、イケメン君の取り合いをしていた。たった2時間のカラオケが何時間にも感じて何回も何回もトイレに行っていた、そんなことをしている自分がいたたまれなくて、とても醜くてトイレにある鏡を見るたびにカラオケに来てしまった、自分にもムカついてトイレの鏡を見ながら何回も壁を殴り、痛さか悔しさかいつの間にか俺は涙を流していた。

トイレの壁を殴り大便器の中に入ってと何回か繰り返しているうちにすっかり涙も枯れていたので皆がいるカラオケルームに戻って見ると、既に誰もおらずイケメン君からメールが送られていた((ごめん、何か女の子具合悪くなっちゃったみたいだから先帰るわ、誘っといてあれだけどほんと悪いな))俺はそのまま家に帰り布団の中でもう2度と期待はするなと自分自身に言い聞かせながら眠った。

 

その時に考え付いた、こんりんざい誘われることが無くなり尚且つ完璧に断ることが出来るという一石二鳥の方法を俺は思い付いていた。

 

それは・・・。

 

 

八幡「それは...お前と一緒にいたく」

 

 

[選べ!

 

1、ショコラさん、ずっと一緒にいてくださいと言ってついでに妹に紹介する(お付き合いしているという関係の)

 

2、明日は、俺の隣にずっといてくれと言って頭を撫でる。

 

八幡「・・・はは..」

 

ショコラ「ん?どうしたんですか?八幡さん」

 

八幡「ショコラ、ちょっとこっちに来てくれ...」

 

ショコラ「はい」

 

近付いて来たショコラからは女の子特有の良い匂い、そして何故か下から覗き込んでくるように上目遣いの状態なので豊満な双丘から谷間が見えてピンク色のブラが見え隠れてして男心を擽ってくる。

 

少しドキドキしながらも右手をショコラの頭の上に乗せて脳内選択肢に従った。

 

八幡「ショコラ...明日は俺の隣にずっといてくれ」

 

ショコラ「はい♪」

 

八幡「・・・」

 

俺はこの時少しばかり戸惑っていた。絶対選択肢で選んだことはリアルでも、つまり現実でも実際に起こる、例えば美少女が降ってくると選んだらショコラが降ってきたようにこの選択肢はそれだけの影響力があるのだ。

しかし、いくら影響力があったとしても今の選択肢ではショコラの意志が反映されているはずなので俺なんかに頭を撫でられれば嫌がると思ったのに予想以上に笑顔でいつも通りに返事をしてくれたのだ、簡潔にいうとこんな反応されたことないので戸惑っているだけだ。

 

ショコラ「どうしたんですか?八幡さん?」

 

八幡「いや何でもねえよ...明日のことは明日考えればいいかなって思っただけだ」

 

俺が最終的に出した答えは・・・現実逃避だった。

 

 

 

          翌日

 

 

ピーンポーン...普段とは違う音で目を覚ました俺は、小町が来たのか早くね?とかちょっと思いながらも時計を見るとまだ朝の7時だった。妹の行動力が怖いと少し思いながらもいつもより重い体を起こそうと布団をめくると俺の意識は一旦思考を停止した。

布団をめくると俺の腰辺りにショコラが抱き付きながら寝息を立てていた、てか俺の男の子として大事な部分も立っていた、てかここでショコラが起きて騒いだとしても不可抗力だと俺のせいではないと言える自信がある。

 

ピーンポーン。

 

そんな訳のわからない言い訳じみた自信を心のなかで考えていると本日2度目呼び鈴が鳴らされた。俺は慌ててショコラを引き離し自室である2階から急いで降りて玄関の扉を開けた。

 

小町「あ、おはよーお兄ちゃん♪そして、久し振り♪」

 

玄関を開けると、可愛い小町がいた。

 

会うのは約二年ぶりなせいか小町が天使に見えた...いやもはやうちの妹は、どこの妹よりも可愛いと胸をはって言えるレベルだと思った。

 

八幡「おう、小町ーお兄ちゃん久し振りに小町に会えて嬉しいぞ」

 

小町「小町はそうでもないけどありがとう!お兄ちゃん♪」

 

八幡「酷い....」

 

小町「それよりもお兄ちゃん!小町がせっかく来てあげたのに1回目の呼び鈴で降りてこないなんて小町的にポイント低いよ!」

 

八幡「いや、そうは言うがな小町、男の子にはな急には起き上がることが出来ない理由ってもんがな」

 

小町「いやーその言い訳はかなりキモいわ...」

 

小町は心底ないわーみたいな顔をしながら少し引いている、そのやり取りがとても懐かしくて中傷されていると分かっているのに小町から言われる悪口は全然痛くもないし辛くもない、むしろ嬉しかったり安心出来たりする。

 

八幡「小町、俺着替えて来るからちょっと待っててもらってもいいか?」

 

小町「着替えるってどこか行くの?お兄ちゃん」

 

八幡「いや、わざわざ千葉から来たんだし寮にいたってつまらないだろ?」

 

小町「小町的には、この前の電話の人を紹介してもらいたいんだけど?」

 

八幡(やっぱりそこか..間の悪いことにショコラは何故か俺の部屋のベットの上で寝てるし。いや、ほんとに何でだ?)

 

八幡「で、電話の人?」

 

小町「いいよお兄ちゃん隠さなくて、私は未来のお姉ちゃんになるひとの顔を見に来ただけだから♪」

 

八幡「・・・残念だったな、そんな人はいない」

 

ショコラ「八幡さん、朝御飯まだですか?」

 

八幡「何でここにいるの?」

 

ショコラ「だって昨日八幡さんが今日はずっと一緒にいてくれっていったからじゃないですか!」

 

八幡(もしかして、それでベットに潜り込んできたのか?...こいつならやりかねない..な)

 

小町「おはようございます♪比企谷小町って言います♪お姉さんの名前、聞いてもいいですか?」

 

ショコラ「おはようございます♪私の名前はショコラって言います♪」

 

小町「それで!お兄ちゃんとはどういう関係なんですか!」

 

八幡「え、えーと小町さん?何かあなたは勘違いを」

 

小町「お兄ちゃんは、少し黙っててね」

 

八幡「・・・はい」

 

頼むぞショコラ、こうなったら命運はお前に任せる、当たり障りのない言葉で誤魔化してくれ。

 

ショコラ「え、えーと....夜を一緒の布団で過ごした仲です」

 

八幡「ぶはっ!!」 

 

とんでもない地雷を落としていきやがった。

確かに、今日目が覚めたら俺のベットの中にいたけど!それも俺のせいじゃないんだけど!そもそもそんな言い方したら....。

 

小町「お兄ちゃん」

 

八幡「え、えーと話せば分かるって、誤解なんだって」

 

小町「正座」

 

八幡「いや、正座って...」

 

小町「正座♪」にこっ

 

八幡「はい...」

 

俺が小町に顔はすごい笑顔なのに笑っていない顔で正座と言われ大人しく正座をするとショコラも何故か隣で正座をしだした。

 

八幡「何でお前も正座してるの?正座してると朝御飯はもらえないよ?」

 

ショコラ「私だって、ご飯のことばかり考えているわけではありません!」

 

八幡「・・・ショコラ」

 

俺は、ショコラはてっきりお菓子やご飯のことしか頭に無いのかなと思っていたのでそんなことを考えていた自分の心が少し痛くなったのを感じた。

 

ショコラ「ご飯7割、お菓子2割、八幡さん1割です♪」

 

うん、やっぱりショコラはショコラだ、返して!俺の一瞬でもお前に悪いと思った気持ちを返して!

 

八幡「はぁ...」

 

小町「ショコラさんは、良かったんですけど...それじゃあ!お兄ちゃん!ぶっちゃけ何処までいったの!?」

 

何言ってんの?この子は...あれ?ほんとにこれ小町か?もしかして偽物か?てかもし小町だとしてショコラの前でよくそういうこと聞けるな...。お兄ちゃんちょっと心配だよ!

 

八幡「別に何もしてねえよ」

 

小町「では、逆に...ショコラさんは兄に何かされましたか?」

 

ショコラ「八幡さんは、美味しいご飯を作ってくれました♪朝御飯まだなので早く食べたいです!」

 

小町「進展とかは無さそうですね....」

 

八幡「だから言っただろ?」

 

小町(お兄ちゃん、中学の時よりは、元気そうだし良かったな~そこだけ心配でつい来ちゃったけど、良かった♪) 

 

小町「それじゃあ!お兄ちゃんにショコラさん、今日は私が朝御飯を作ります♪」

 

八幡「おっ、久し振りだな、小町の朝御飯食べるのは」

 

ショコラ「八幡さんと、どちらが美味しいんですか?」

 

小町「そりゃーもちろん私ですよ♪」

 

八幡「そこは否定出来ないな」

 

ショコラ「八幡さんより美味しいなんて...神ですか!?」

 

小町「この人の中でお兄ちゃんの存在ってどれだけ高いの?」

 

八幡「いや俺も初めて知ったからしらん、それで小町、何作ってんだ?」

 

小町「お兄ちゃんの大好きなアレだよ♪」

 

八幡「あざといって....」

 

 

 

 

 

 

 




かなり短くてすいません!

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