空から女の子が降ってくると思うか?某小説や某アニメじゃあるまいし、普通は女の子が空から降ってくるわけがない...だがもし空から女の子が降ってくるとしたらそれはきっと...何かの始まりなのだ。
結論・・・俺の所に女の子なんて降ってこなくていい。
俺は、昨日の起こった非現実的なことを思い出しながら、学校に行くために支度をしていた。
八幡「・・・はぁ...」
ショコラ「何を一人でブツブツ言っているんですか?比企谷さん」モグモグ
八幡「それで、何でお前は勝手に俺の家にあがって、お菓子食べてるの?」
ショコラ「そんなこと言われてもお腹が空いたんです」
八幡「答えになってねえだろそれ....」
ショコラ「まぁまぁ、そんな細かい事なんて気にせずに、比企谷さんも一緒にお菓子食べましょう♪」
八幡「・・・それより、お前のその体の何処にそのお菓子が入ってるの?」
ショコラ「見てみますか?」
八幡(な、何!?み、見るって何処をだ...良いのか、良いんだよな!?)
八幡「お、おう、それなら....いややっぱり良いです...」
ショコラ「そうですか」モグモグ
八幡(残念ながら、俺にそんな勇気はない....)
八幡「それよりも、お前は一体誰なんだ?」
ショコラ「はい♪私はですね....えーと、何でしたっけ?」
八幡「俺が知ってるわけねえだろ!」
ショコラ「比企谷さん、目が腐ってますよ?」
八幡「グっ....それなら、お前は何でここにいるんだ?」
ショコラ「私は、比企谷さんの呪いを解除するために来ました♪」
八幡(なん....だと?俺が高校に入ってから、悩まされ続けた、絶対選択肢を無くせるだと?)
八幡「ほ、本当なのか?俺の呪いを解除出来るって....どうやって、解除するんだ?」
俺は、こんな厄介な絶対選択肢が解除出来ると聞いて、慌ててショコラに駆け寄る。
ショコラ「落ち着いてください、それを知っているのは正確には、私ではありません」
八幡「お前じゃない?それなら誰なんだ?」
ショコラ「神様です♪」
八幡「・・・はぁ...そうか、そのお菓子食べ終わったら帰れよ」
Prrrrr
八幡(ん?電話...だと?俺の携帯の連絡先を知っているのは、俺の妹である小町だけだ.....なんか悲しくなってきた....)
ショコラ「あっ!きっと、神様です♪」
八幡「いや、神ってんなわけ...!?」
俺は、小町が何か用があってかけてきたと思って、携帯の画面を見ると着信の相手の名前が神様になっていた。
八幡「・・・なんだと」
俺は、疑い半分で神からの電話に出た。
八幡「・・・はい、もしも「はいはーい♪神で~す」」
ピッ
俺は無意識に電話を切っていた。
八幡「なんだったんだ、今のイタズラ電話は....」
ショコラ「ちょっ!?何切ってるんですか、八幡さん!」
八幡「いやいや、どう考えても怪しいだろ...てか、何で下の名前で呼んでるの?」
Prrrr
ショコラ「あ、またかかってきましたね」
八幡「いや....もう出るきないから」
俺は、神からかかってきた電話を床に投げ捨て、ソファーの上に寝転がった。
八幡「たく....何が神だよ、神様なんて、所詮は昔の人が作った、空想の産物でしかないんだよ」
ピッ
俺が、神からの着信を無視していると、勝手に電話がつながった。
八幡「な....なんで」
神「ひっどいな~急に切っちゃうなんて~ヒキタニ八幡君~」
八幡「いや、あんな反応されたら誰だって切りますよ....それに、名前間違ってるんですけど」
神「え?そうなの~?んーまっいっか~」
八幡「いや、よかねえよ....それより、お前誰だよ」
神「いやだから、神だって~神様、ゴッドでも良いよ~♪」
八幡「・・・神なんて、この世界にいるわけがねえだろ....今回の事だって、ハッカーなら簡単に出来るしな」
神「あれあれ~?もしかして信じてないな?ならこんなんどうでしょ」
神が、俺にそう言った瞬間に俺の体に一瞬少し変な違和感が襲った。
八幡「お前、一体なに....!?・・・俺の体が女に...なっている?」
神「君の体女の子にしてみました♪」
八幡「はぁ!?」
俺は、慌てて近くにあった鏡を取って、自分の状況を確認する。
八幡「お、俺が女になっている...?なんで」
神「だから~女の子にしてみましたって~」
八幡「ふざけるな!そんなこと出来るはずが...」
ショコラ「はちりん、落ち着いてください」
八幡「この状況で落ちつけるわけがないが...頼むからその呼び方はやめてくれ....」
神「え~こんな経験そんなに出来ることないよー?ほら、よく言うじゃん、男の子辞めますか?人間辞めますかって」
八幡「いや、聞いたことねえよ...なんだそのよく分からん選択肢は....」
[選べ!
1 このまま、諦めて女の子で生きていく
2 三点倒立をしながら、好きな歴史上の人物を言う]
八幡(いやいや、いつから噂をしたら出てくるようになったの?この選択肢は...)
八幡「・・・背に腹は変えられん...」
俺は、顔を赤くしながら壁に向かって三点倒立をする。
八幡「・・・伊能●敬!」
俺は、三点倒立をしながら大声で叫んだ、すると...頭の中で浮かび上がっていた、選択肢が消える。
ショコラ「はちりん...何やってるんですか?てか今の誰ですか?」
八幡「伊能●敬さんを知らないだと!?千葉県民なら誰でも知ってる人だぞ!」
ショコラ「そうなんですか、特に興味がないです」
八幡「・・・てかお前は俺の呪いのこと知ってるはずだよね?それより....早く俺を元に戻せ!神」
神「全く~しょうがないな~」
すると、また先程のように体に違和感を感じたので、体を確認する。
八幡「はぁ...やっと直った」
神「それでね~君の呪いの解除方法だけど~これによると、ミッションをこなしていけばいいらしいよ?」
八幡「は?何故俺がそんなことを...てか、あんた何か読みながら言ってるだろ」
神「あったり~良く分かったね~」
八幡「いや、普通分かるだろ....」
神「だって~ぶっちゃけ、僕も良く知らないしー」
八幡「いや、お前神だろ?」
神「いや、そうなんだけど~前任者が録に引き継ぎしてくれなくて~」
八幡「それなら、その前任者とやらと話をさせてくれ」
神「無理無理~」
八幡「いやなんでだよ?」
神「産休中で引き込もってるらしいし~」
八幡「・・・引きこもり?」
神「いやなんか、不倫の出産だったらしくて~奥さん乗り込んで来ちゃったんだって~」
八幡「どこの、昼ドラだよ...」
神「でも~一応そっちに優秀なサポート役送ったって言ってたけど?」
八幡「優秀なサポート役?」
ショコラ「モグモグ」
八幡(まさか...このただ、お菓子をがっついているやつが俺のサポート役....?終わってる、これは、詰んでいる...将棋ならこれもう...王手だよ、チェスなら、チェックの一歩手前だよ...はぁ...)
神「それじゃ、そのうちミッションもくると思うし...あっ!ちなみに、このミッションは、1度でも失敗したらもう二度と呪いは解けないからね~じゃ、あとはサポート役に任せるから~頑張ってね~」
八幡「あ、お「ブチ....プープープー」・・・切りやがった」
Prrr
俺は、最後のミッションのことを聞こうとさっきかかってきた、電話の番号に連絡をした。
「おかけになった~番号は~電源が入っていないか~電波が遠いので繋がりません~」
八幡(こっちからは、かけても繋がらないってことか....)
俺は、先程の会話の中で出た、優秀なサポート役に視線を移した。
八幡「」ジー
ショコラ「どうしたんですか?八幡さん、目が腐ってますよ?」モグモグ
八幡「な、なあ?ショコラ」
ショコラ「はい?」
八幡「お前は、優秀な俺のサポート役なのか?」
ショコラ「そうみたいですね」
八幡「そうみたいってのは?」
ショコラ「私、どうやら記憶を無くしてるみたいです」
八幡「・・・は?」
ショコラ「いやいや、聞こえなかったんですか?」
八幡「いや、聞こえてたけど、ならお前は何が出来るんだ?」
ショコラ「あ、私は、朝と昼と夜ご飯とお菓子があればいいので気にしないでください♪」モグモグ
八幡「なんで、俺が役にたたないサポート役を養わなきゃいけないんだよ...俺の将来の夢は、専業主婦なんだよ、俺が養うんじゃなくて、養ってもらいたいんだよ!」
ショコラ「そんなことよりも、八幡さん」
八幡「いや、大事な話なんだけど?」
ショコラ「ぐ~...私はお腹が減りました」
八幡「いや、お前さっきまでお菓子食べてたじゃん」
ショコラ「さっきはさっき、今は今です」
八幡「役に立たないならこの家か「選べ!」・・・は?」
[選べ!
1 大人しく、ショコラをここに居候させる
2 比企谷八幡がこの家を出ていく]
八幡(・・・なんで、俺が家からでてくんだよ...)
八幡「はぁ...ショコラ」
ショコラ「はい?なんでしょうか」
八幡「・・・とりあえず、ここに住んでいいぞ」
ショコラ「はい♪よろしくお願いしますね♪八幡さん」
八幡「はぁ...とりあえず学校行ってくるわ」
ショコラ「はい♪行ってらっしゃい!」
俺は、まだ朝だというのに一日の終わり並みに疲れきっていた。
Prrrr
学校に向かって歩いていると俺の携帯が震えた。
八幡「俺の携帯...小町にしかアドレス教えてないはずなんだけど...これは」
俺は、メールを確認すると、驚愕せずにはいられなかった。
From 神
SUB 呪い解除ミッション
TEXT 明日までに雪平ふらのを心の底から笑わせろ
八幡(女の子と録に話したことのない、俺にこんなミッションって...やる前から、既に詰んでるじゃねえか...)
次回は 雪平ふらのを笑わせようとする俺を俺はどこかおかしいと思う...
です!