BLEACHの世界に最強になって転生   作:アニメ大好き

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曖昧なタイトル名ですみません。

お待たせしました。此の所忙しくヒロアカの作品を投稿したら時間が取れなくなってしまって……。

それと一つの謎が……投稿がしたらお気に入りの数が減ってしまうの何故だ!?

今回は28話の続きです。




33話 無双する獣 そして最終決戦への前兆

乱菊と雛森の所は苦戦していた。いや苦戦というより一方的というべきだろう。

 

帰刃したアパッチ達の3人の左腕から生み出された化け物【アヨン】の異形の姿に威圧感を覚える。

 

突然アヨンが乱菊目掛けて突っ込んできた。乱菊は咄嗟に灰猫を使おうとするが、一瞬にして彼女の肋骨から腸まで抉りとった。

 

乱菊はそのまま落下し雛森は彼女の手を掴もうと追いかけた。そして手を掴むと「縛道の三十七、吊星(つりぼし)」で何とか地面との直撃は避けたものの、乱菊は呼吸する事さえあやふい状況だった。

急いで治療しようとしたが、目の前にアヨンが現れ、雛森は飛梅を構えるがアヨンはすかさず拳を一発打ち込んだ。その威力は相当なものでパンチ一発で全身の骨を砕かれたような感覚が襲ったのだ。

 

意識が薄れる中、解毒剤が効いて動けるようになった吉良とブラコとコウの戦いを終えた檜佐木が援護に来てくれた。そして【風死】をアヨンの首に巻きつけた。

 

アパッチはアヨンに指示を出すが、その言葉にピクリともしない事にイラっときたがそれを他の2人が止める。アヨンは本能のままに動く獣そのもので、生み出した3人でさえもコントロールする事が出来ないのだ。

 

「アヨンの無愛想な所はテメェに似たのかもなぁ」

 

「顔は貴方に似てますわ。あの不恰好な角なんてそっくり…」

 

アパッチとスンスンが再び喧嘩を始めそれをミラ・ローズが止めようとしたが、スンスンがさらに煽ってしまったので彼女も喧嘩を始めてしまった。

 

「貴方達辞めない。喧嘩してもしょうがないでしょ?」

 

「ウッセーぞ友子!テメェは関係ねェだろうが!!」

 

「そうだ、これはアタシ等の問題だ!」

 

「横から口を挟まないでくださいませんこと?」

 

友子がそれを止めようとするが3人は口を挟むなと言って逆ギレしてしまった。その様子に友子は呆れていた。

 

「…あのね、あの子は貴方達3人の左腕から生まれたんでしょ?」

 

「だったらなんだよ」

 

「それだったらあの子は貴方達3人の性格おかをそのまま持っているんじゃないの?」

 

『ぐぅッ』

 

「…そうかもしれませんわね」

 

「はい、わかったら喧嘩はお終い。向こうも動き出したみたいだから」

 

その言葉にハッとして3人が見ると、檜佐木がアヨンの首に巻きつけた【風死】を引っ張り、その隙に吉良は乱菊を雛森の近くに連れて行ったところだった。

 

【縛道の七十三、倒山昌(とうざんしょう)!】

 

四角すいを逆さにした形の結界を貼り、乱菊を治療し始めた。

 

檜佐木は未だに右手を開いたり閉じたりを繰り返して一向に動こうとしないアヨンに不気味さを感じているが、下手に動くと殺られる可能性があるので、間合いを詰めないで慎重に遠距離からの攻撃をする事にした。

 

「【破道の十一、綴雷電(つづりらいでん)!】」

 

【風死】を伝って鬼道の電撃がアヨンに流れていく。その電撃をくらうとアヨンは体が少し跳ねた。檜佐木はさらに【風死】を引っ張ると、それに釣られたアヨンを地面にへと叩きつけた。

地面に叩きつけたつけられたアヨンは動かなくなった。檜佐木は追撃を掛けようとアヨンに近いた。だがその時、アヨンの首が180度回転し檜佐木の方を向いた。

驚愕する檜佐木を殴ろうと右腕を伸ばしてきたので檜佐木は瞬歩で躱した。

 

その後はブリッジをするかように下半身を顔の方へ持っていき、足をつけると上半身を起こし、180度回っていた首を元に戻した。

そして首に巻きつけたいた【風死】をいとも簡単に引き千切ったのだ。

 

そして一瞬の内に檜佐木の前まで移動し掴んだ。

檜佐木はなんとかして抜け出そうとするがビクともしない。するとアヨンの口が開き檜佐木を喰らおうとする。

その隙に七番隊副隊長の射場鉄左衛門(いば てつざえもん)が後ろから攻撃しようとしたが、突如右角の後ろら辺に目がギョロリと現れた。そしてそこから虚閃を放ち鉄左衛門を吹き飛ばした。

 

鉄左衛門を心配する檜佐木だが、すかさずアヨンが檜佐木を近くにあった建物の壁にへとぶつけ、そのまま両手を使って締め上げる。

 

アパッチ達3人は副隊長達のヤラレっぷりに呆れていた。

 

「これで終わりか?呆気ない」

 

「もう少しやるかと思ってましたが……期待はずれでしたわ」

 

「アヨンが強過ぎんだよ」

 

そしてアヨンは興味がなくなったのか動かなくなった檜佐木を投げ飛ばし、結界の方へ進みだした。一歩また一歩と進んで行く。吉良は乱菊の治療を急いでいるが、アヨンはもうすぐそこまで来ている。だが突然アヨンの左胸に穴が空いたのだ。

 

総隊長である山本元柳斎重国( やまとも げんりゅさい しげくに)がアヨンと吉良達の間に入ったのだ。

 

「やれやれ、総隊長を前に出させるとは……。情けない隊員達じゃの」

 

「!も、申し訳ありません!」

 

「ほれ、それがいかんのじゃ。儂に頭を下げる暇があるなら敵をよう見んか」

 

吉良はその言葉を聞き、アヨンを見ると空いた左胸を手で抑え流れ出た血を見ていた。すると平手打ちをし始めた。その平手打ちは段々激しく叩き威力を増していた。暫くすると動作を辞めて動きを止めた。

 

「グァーーーー!!」

 

そしてその静寂を破るように激しい咆哮を上げた。すると空いていた左胸の穴が修復され元どおりになった。

そして巨大な体はさらに巨大化していき、利き手である右腕が肥大化した。巨大化が止まると口からは涎が流れ出し、髪で隠れていた眼がギョロリと動いた。肥大化した右腕を振り上げると、山本元柳斎重国目掛けて振り下ろしその先にあった建物は押し潰した。

 

「何じゃ……届いとらんぞ」

 

だが山本元柳斎重国はアヨンの右腕のすぐ近くにおり手を掛けていた。その事にアパッチ達3人も驚愕の表情をしていた。

アヨンは首を右回りで一回転させると山本元柳斎重国を睨みつけた。

 

「人を…殺す事しか考えられん物の怪か?哀れ…」

 

アヨンは腕を引っ張ると今度こそ押し潰そうとするが、それより早く山本元柳斎が持っていた杖の中から一本の斬魄刀を出した。

 

「【流刃若火《りゅうじんじゃっか》一ッ目、撫斬!」

 

鞘から剣を抜きそのまま斬るような動きをみせた。そして再び剣を鞘へ戻すと、アヨンは真っ二つに斬られ山本元柳斎を避けるように斬られた体は地面に倒れ伏せた。

その光景にアパッチ達3人はさらに驚愕し顔を歪めた。

 

だがその時、斬られたアヨンの左手が微かに動いた。

 

「もう止さんか。お主のような哀れな獣を何度も斬るのは気が重い」

 

だがアヨンはその言葉に耳を貸さず斬られた片方の体を山本元柳斎目掛けて襲いにかかった。

 

「小童!」

 

だがその行動も虚しく流刃若火の炎に呑まれて一瞬にして影も形もなく消滅させられた。

 

その光景に吉良は「凄い」と言って唖然としていた。そして山本元柳斎は吉良の方へと向き直って近づいてきた。

 

「吉良、まだじゃ。結界を強う張れ」

 

その言葉に戸惑いが生まれるが直ぐに理解した。アヨンが倒された事で3人は山本元柳斎目掛けて突っ込んできた。3人がの炎をくらうと直後、横から斬撃が飛んできての炎を搔き消した。

 

「…何やってるの貴方達!相手は総隊長よ、貴方達が束になったって勝てる訳ないじゃない」

 

「五月蝿ェ!さっきから一々しゃしゃり出てるんじゃねェぞ!」

 

「いい加減にしなさい!貴方達はそれで良くても、貴方達の主人がその後どんな想いになるか考えてみなさい」

 

その言葉に動揺して僅かな隙が出来た事により、友子は刀の塚の方を3人の土手っ腹に打ち込んだ。

 

「て…テメェェ……」

 

「少しは残された者の気持ちも考えることね…」

 

土手っ腹に打ち込まれた3人は気を失い友子は3人を抱え込んだ。

 

「…お主は来んのか?」

 

「…辞めておくわ。総隊長さんが相手じゃ、私が勝てる訳ないもの。それに私が傷付けば、デストロイヤー様が悲しむから」

 

「じゃが、お主の先程の攻撃…本気ではなかろう…」

 

「それはお互い様でしょ。総隊長さんもさっき出した炎は本気じゃないでしょ?」

 

その言葉にも山本元柳斎は微動だにせずそのまま友子を凝視していた。

暫くすると友子はその場で足を蹴って高く飛んだ。山本元柳斎はそれを何もしないでただ見ていた。

 

ワザと見逃したのか、それとも彼女の強さに興味を持ったのか……それを見ていた吉良には知る余地もなかった。

 

 

 

 

 

 

友子は戦場から少し離れた建物の屋上に着地すると抱えていた3人を下ろして寝かせた。

 

「デストロイヤー様」

 

「友子さん、お疲れ様です」

 

そこに響転で移動して来たデストロイヤーが現れ、友子の隣へ並び気を失っているアパッチ達へ眼を向けた。

 

「…彼女達は?」

 

「…ご心配はいりません。気を失わせただけです。少しやり方は荒かったですが」

 

「それは構いませんよ。あのままにしていたら3人は危なかったですから」

 

山本元柳斎の事だから殺しはしないだろうが、それでも重傷を負わせはしただろう。原作では確かに殺しはしていないが身体中を炎で焼かれ全身酷い火傷を負った。

その闘いぶりに主人であるハリベルは3人を高評価したが、それと同時に激しい悲しみと怒りが襲っただろう。

 

「3人には申し訳ありませんが、貴方達の主人を悲しませたくないんです」

 

同じように従属官を大切に思う者として……。

 

 

 

 

 

 

日番谷と剣を交えていたハリベルは気絶させられた3人が安全圏(?)まで運ばれたところで、剣が黄色いオーラを纏い日番谷を押し払った。

 

「……デストロイヤーよ…感謝する」

 

ハリベルは死覇装のジッパーの下にあるチャックに手を掛け上に持ち上げる。そして隠していた胸元が現れていく。

そして下の方が現れてきた瞬間、日番谷は目を見開いた。その右乳房の下に”3”の数字があったのだ。

 

「テメェ程の力で、まだ3番か」

 

「私程の力で?私の力の底などまだ貴様に見せた覚えはないぞ」

 

そしてジッパーを開ききると、口元から胸に掛けて鎧のようになっている仮面の名残があった。

 

ハリベルはその後日番谷に向かって突っ込んでいき、それを察知した日番谷は卍解する。

そしてハリベルの剣を氷の羽根で防御した。防御した時に砕けた氷の羽根の破片が辺りに飛び散っていた。

 

「……強ェな、アンタ達」

 

「そりゃ良かった」

 

「フラフラ逃げ回って戦いが終わるのを待っていたかったが、如何やらそういう訳にもいかなくなっちまった」

 

「僕の見立てじゃ、あっちの子が3番手だ。……如何かな?」

 

「……」

 

「僕としちゃ…あっちのお爺ちゃんと向こうの子が1番と0番。…そして君が2番だと僕は嬉しいんだけど」

 

「……そっか…」

 

その答えに頭を掻いた後スタークは左手の手袋を外した。その手の甲には”1”の数字が刻まれていた。

 

「悪いな。俺が1(プリメーラ)だ」

 

「…やっぱりかァ……残念だな。君みたいなのが1番だとやり辛いんだよ…どうもね」

 

そしてそれぞれの戦場に静寂が訪れる。

 

暫くすると3人の十一刃からそれぞれ赤、黄色、青のオーラが柱のように天に向かって放たれた。

 

(遂に本格的な戦いが始まりますか。……流石に緊張が走りますね)

 

デストロイヤーは隣にいる友子と後ろの3人を見た後、再び視線を戦場にへと向けた。




次回は現世での戦いの最中、虚夜宮での出来事を投稿します。一護とウルキオラの戦いです。

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