BLEACHの世界に最強になって転生   作:アニメ大好き

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遅くなってすみませんでした。

新しいバイトが決まり丸々1週間やらされダウンしてしまった上に、この前あるある試験があった為投稿が出来ませんでした。

今回は砕蜂とオリ主が連れて来た最後の従属官との戦いです。このタイトルからして誰か分かりますか。

それではどうぞ。



32話 最強の槍

「如何した?さっさと私を倒すんじゃないのか?」

 

二番隊隊長の砕蜂と、その副官である大前田は目の前にいる男に苦戦していた。

相手の高速の動き、キレのある攻撃。全てが護廷十三隊の隊長格に匹敵する程の実力、さっきの奴らとは明らかに格が違い過ぎるのだ。

 

「これが暗殺部隊の隊長とその副官の実力か。……ガッカリしたぞ。呆れてモノも言えん」

 

「へ、ヘンだ。今のはちょっと油断しただけだ。それにさっきも言ったが、隊長が本気出したら、テメェなんざ一瞬で終わりだぜ!」

 

大前田は今のはちょっとした軽い運動で、自分も砕蜂もこれからが本番だという。だがそれとは裏腹に砕蜂の表情は浮かない顔で相手を睨みつけていた。

 

「そうか、それはよかった。こんな簡単に終わってしまっては詰まらんからな。折角だ、私の名を教えておこうではないか。……宇宙忍者暗黒七本槍【七の槍サンダール】!それが私の名だ。…此方も今までのはほんのウォーミングアップ程度。だからこれ以上、ガッカリさせて…くれるなよォ!!」

 

サンダールは自身の刀、【赫悪彗星刀(シャークすいせいとう)】を構え直すと真正面から突っ込み刀を振る。だが相手は隠密機動の部隊、その様な攻撃が見切れないわけはない。砕蜂達は瞬歩で躱し、大前田が右から【五形頭】を飛ばして来た。

 

サンダールはそれを刀をで防ぐと、砕蜂が反対から急接近し【雀蜂】を突き立てるが、サンダールは残っていた左手を砕蜂に向ける。

 

「宇宙忍法、【自在縄】!」

 

左手から電撃の紐の様な物を伸ばし、砕蜂を捉えた。

そしてその紐を上下左右にに動かし、地面に叩きつけダメージを与える。終いには建物へと投げ飛ばした。

 

「隊長!!」

 

「余所見をしている場合か?」

 

大前田は隊長である砕蜂を心配するがそんな猶予も与えたい。サンダールは大前田の前に移動し刀を前に突き出した。

 

大前田は慌てて【五形頭】の鉄球の部分を両手に持ち防御するが、サンダールの蹴りが腹に直撃して吹き飛ばされ建物に激突する。

 

サンダールは地面に仰向けになっているであろう砕蜂に顔を向けるが姿がなかった。

 

「姿を隠しても無駄だ。宇宙忍法【凶ザ目】!」

 

サンダールの左眼の眼球が動き出した。その左眼は赤外線のように生物の熱を感知する事ができるのだ。

そして一つ建物の陰に生き物の熱量を感知した。

 

「そこだ!【サメ手裏剣】!」

 

サンダールは忍者の武器の一つともいえる手裏剣を投げ飛ばした。

攻撃のビルは倒壊しその陰から砕蜂の姿があった。砕蜂はこんなにも早く見つかるとは思っていなかったので呆気にとられてしまい、その隙にサンダールは砕蜂を蹴り飛ばしされた。そのまま地面に激突し、クレーターが出来上がった。なんとか起き上がった瞬間今度は地響きが起きた。

 

「宇宙忍法【縄頭蓋(ジョーズガイ)】!」

 

サンダールの下に彼の頭のような形をした物が現れ、サンダールの乗せこっちに向かって突進してきた。砕蜂はそれにぶつかり、通り過ぎて方向転換すると消えた。

 

「こんな簡単に終わるとは。……所詮この程度か。護廷十三隊二番隊、暗殺部隊の力とは」

 

「くっ…」

 

砕蜂はサンダールの言葉に悔しさを感じたが何も言い返せなかった。実際隊長格の二人掛かりで相手をしているのに一向に隙がないのだ。

明らかにさっきの連中とは格が違う。実力からしても十一刃にも匹敵する位のレベルはあるだろうと思う。

 

「縛道の六十二、【百歩欄干(ひゃっぽらんか)】!」

 

砕蜂は左手に光の棒を出現させサンダールに投げ飛ばした。すると、一本の光の棒が複数させた。

 

だがサンダールは動こうとせず、持っていた刀を振り回し、全て弾き防御した。

 

「当たらなければどうという事はない」

 

「今のを全て振り払うとは…」

 

「な、なんて強さだよ。これで十一刃じゃねェとか冗談じゃないぜェ」

 

大前田はサンダールの強さに恐怖していた。確かにサンダールは十一刃ではないが、実力は十一刃の中堅辺りに匹敵するのだ。

 

「隊長格でありながらこの程度とは……これなら藍染を討ち取るもの容易そうだ」

 

「何!?如何いうことだ?」

 

「…王建の力で頂点立つのは、このサンダールだ!藍染でもデストロイヤーでもない。況してやバラガンでもない

 

何故サンダールがバラガンの事を知っているかというと、前に一度1人のところをデストロイヤーと同じくバラガンに誘われた事があるのだ。

サンダールは勿論断った。表向きは「主人のボスである藍染に反逆する訳にはいかない」とのことだが、内心はいずれ自分が世界を支配者になるためである。

 

サンダールが喋っていると突如地響きが起きすると、巨大化したコウが現れた。

 

「コウの奴、巨大化したのか」

 

さらには七番隊隊長の狗村の斬魄刀の卍解【黒縄天譴明王】が現れコウを吹き飛ばした。

 

『俺には野望がある!十一刃になってもっと強くなる!!』

 

「……奴も同じ事を考えていたか」

 

コウが複数の迅愚流を投げ飛ばし天譴明王を斬りつけ優勢かと思われたが、その後簡単にアシラわれ、最後には斬られて大爆発を起こし炎の中に散った。

 

「フン、所詮奴もあの程度だったか。この場にいる全員に己の企んでいる事を知られた時点ですでに終わっていたと思うがな」

 

コウは怒りのあまり冷静さが欠けてしまい、自分の計画を大声で言ってしまったのだ。勿論その場にいた者達全員に聞かれてしまったので未来があるとは思えない。(どっちらにしろ殺られてしまったが…)

サンダール は砕蜂達の方へ向き直した。

 

「もうこれ以上お前達の相手をするのも時間の無駄だ。一気に仕留める。宇宙忍法、【巨大身の術】!!」

 

サンダールは持っていた扇子を開き自分にへと振りかざすと、みるみる巨大化していき、先程のコウや帰刃したポウくらいの大きさにまで巨大化した。

 

「うわァァー!そんなのありかよォォ!!」

 

大前田は敵が巨大化した事に驚愕し絶叫した。

 

『纏めて始末してくれる』

 

サンダールは刀を振り上げ、砕蜂達目掛けて振り下ろしてきた。

 

「うわァーーーー!!」

 

大前田は大慌てでその場から逃げるが、刀が振り下ろされるとその風圧により吹き飛ばされ、レプリカのビルに激突した。

 

「痛ててててェ〜…。あれ、隊長!?何処ですか、隊長ー!」

 

『フン、随分と呆気ないものだったな。まぁいい、今度は貴様の番だ』

 

「うわァーァーー!!」

 

サンダールの言葉を聞くと大前田は「次は自分が殺られる」と思い震え上がった。

 

「…ならワシが相手をしてやろう」

 

後ろから声がすると、そこには先程コウを倒した狗村と天譴明王がいた。

 

『……いいだろ。なら見せてもらおうではないか。…隊長格の卍解の力を』

 

「行くぞ!」

 

天譴明王は剣を振り落とすがサンダールは自身の剣を使って防ぎ、無防備だった腹を蹴りつけ、サンダールは天譴明王を三度斬りつけた。

 

「……クッ」

 

『こんなものなのか?卍解というものは?』

 

狗村は苦しい顔をした。狗村が剣を振り上げると、天譴明王も同じく剣を振り上げ、互いに勢いよく振り下ろした。

振り下ろされた場所は煙が巻き上がったが、手応えがなかった。煙が晴れるとそこにはただ破壊されたレプリカだけだった。

 

『確かに力は強力……だがその分スピードに欠けているな』

 

声のした方を見るとサンダールが平然と肩に刀を掛けていた。

 

『そんなことではこのサンダールは倒せん!…宇宙忍法【縄頭蓋】!!』

 

サンダールは再び【縄頭蓋】で天譴明王に突撃していき、激突した天譴明王は吹き飛ばさ地面に仰向けで倒れた。

 

「くッ……ハァ……」

 

『フフフ、如何やらここまでのようだな。……このままトドメを刺してやる』

 

サンダールは倒れている天譴明王に剣を振り上げた。もう終わりだと誰もが思ったその時、サンダールに異変が起きた。

 

『な、何!?』

 

彼の背中にはある模様が浮き出ていた。

 

『こ、これは…』

 

「迂闊だったな」

 

後ろを振り返ると倒したと思っていた砕蜂が立っていた。

 

「貴様が巨大になった分、攻撃を当てやすくなったのだ。一気にカタをつけようと巨大化したのが逆に仇となったな」

 

砕蜂の斬魄刀【雀蜂】は「弍撃決殺」。人差し指に装着するという斬魄刀の中でもかなり小さいが、同じ箇所に2回攻撃を当て相手を倒せる斬魄刀。さらに砕蜂は隠密機動、暗殺部隊の隊長。故に巨大な敵など、ただの大きな的のようなもの。

サンダールがさっさとケリをつけようと巨大化した事が、砕蜂に逆転のチャンスを与えてしまったのだ。

 

『む、無念。…だが貴様らは此処で滅びる運命なのだ。どの道貴様らに勝利はないのだァァー!!』

 

サンダールは絶叫しながら、粒子となって消滅した。

 

「や、ヤッター!!やりましたね、隊長!隊長ならやってくれるって信じてましたよ!」

 

「浮かれるな、莫迦者」

 

「えっ!?」

 

「あれは奴が巨大化したから勝てたものだ。もしあのまま巨大化しないで戦っていたらどうなっていたことか…」

 

確かにサンダールが面倒になり巨大化したから、雀蜂で倒せたようなもの。もし巨大化したいで戦っていたら勝っていたのはどちらだっただろうか。

 

「それにそんな余裕はない。……次が来るぞ」

 

砕蜂の目線の先にはサンダールの主人であったデストロイヤーが立っていた。

 

「サンダールさんを倒すとは凄いね。それでは、今度は私が相手をしてあげま「その必要はない…」ッ!?」

 

突如後ろから声が聞こえたので、デストロイヤーは後ろを振り向いた。

 

「…ワシが直々に相手をする事にしよう」

 

其処には先程まで椅子に座っていたバラガンが霊圧を放出させならが立っていた。

 

「おや、バラガン。王である貴方が出るなんて。どんな風の吹き回しですか?」

 

「ふん。…部下の不始末を王であるワシが付けると言うとるだけじゃ」

 

「だったらそれは私の役目でもあるんじゃないですか?先程まで2人と戦っていたサンダールさんは私の部下ですし…」

 

「じゃが、その前に戦っていたのはワシの部下じゃ。じゃからそのボスであるワシが直々に出向いてやったと言う訳じゃ。何か文句があるか?」

 

バラガンは最後の所は少し低い声で、さらに威嚇するように霊圧をデストロイヤーに向けて放出した。

 

「いえ、貴方がそう思うなら別に構いませんよ」

 

デストロイヤーはそれだけ言うと響転でその場から離れた。

 

「……真打ち登場だ。足手纏いにならぬよう…私に続け」

 

「……へい!」

 

砕蜂と大前田は構え直し、バラガンにへと体を向けた。

 




アンケートの結果で砕蜂は原作通りバラガンと戦わせることにしました。
アンケートにご協力くださった方々ありがとうございます。


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