BLEACHの世界に最強になって転生   作:アニメ大好き

35 / 52
今回はいつもより早く投稿できました。

今回は狗村の戦い中心です。犬同s……ゲフン、ゲフン誇りを持って戦う者と、己の野望のために戦う者の戦いです。




31話 誇りと野望の戦い

狗村は見た目が犬元い狼のような姿をしたデストロイヤーの従属官の1人、コウと対峙していた。

 

コウは両手に突起が回りにある輪っかのような武器を持ち刀を振るうかのように振り回してくる。

 

狗村はそれを剣で受け止め、払い除け逆にこっちがコウを斬りつける。

 

「チッ、これならどうだ!」

 

近距離がダメだと思ったら今度は持っていた輪っかの武器をフリスビーのように投げ飛ばして攻撃をしてきた。元々コウは近距離より遠距離で戦う派なのだ。

 

だが狗村はそれをも剣を使って払い除け、コウの懐に入り込み畳み掛けた。

斬りつけられたコウは地面を転がった。

 

「へへ、やるじゃねェか。流石隊長格ってだけはあるなぁ。…だがお前は、所詮俺の踏み台でしかないんだよ」

 

狗村は先程のように刀で払おうとした。だが投げた輪っかが剣に触れると思われた瞬間、グニャっと左右に回避したのだ。そして輪っかは上下左右から狗村の体を斬り刻むように攻撃し始めた。

 

「見たか。これぞ幻技、【迅愚流(じんぐる)】!俺の幻気、お前達で言う霊力で作り上げた輪っかは俺の体その物、だから俺の意のままに操る事ができるのさァ。しかも俺の迅愚流は、1つ1つが破面1人分に相当する強さを持ってる。つまり俺の背後には無数の味方がいるって事さ」

 

コウは迅愚流の一つを狗村目掛けて投げた。そしてその迅愚流は狗村の首に装着された。何とかして外そうとするが外れない、というか体から力が入らない感じなのだ。

 

「どうだ?そいつはお前の霊圧を吸い取るぜ。苦しみたくなきゃ、そのまま大人しく俺に殺られなァ」

 

コウはジリジリと狗村に迫ってくる。何とかして立ち上がろうとするが力が入らない。

 

己の最後を覚悟する狗村。だがその時、上空から鎌がコウ目掛けて飛んできたのだ。コウは反射で後ろにへと後退した。そしてその場所に一つの人影が現れた。

 

「大丈夫ですか、狗村隊長」

 

「…檜佐木……すまん、助かった」

 

五毒拳を倒した檜佐木が間一髪狗村の救援に間に合ったのだ。

 

「何だお前は?」

 

「九番隊副隊長、檜佐木修平だ」

 

「副隊長?成る程、兄貴がやられたか」

 

「兄貴?何のことだ?」

 

「お前がさっき戦ってた五毒拳の1人【臨獣スネーク拳のブラコ】。あいつが俺の兄貴だ」

 

「!!あいつか……なら序でに敵討ちでもするつもりか?」

 

「ヘッ、冗談言うな。兄貴の事なんざどうでもいい。逆に居なくなってくれせいせいしたぜ。俺の目的を邪魔する奴が減ってくれた訳だからな」

 

「…お前の目的だと?何だそれは…」

 

「十一刃の座さ。俺はデストロイヤーの奴の下について収まるような玉じゃないんだねェ」

 

「…成る程、兄弟揃って野心家ってわけか。お前の兄貴もさっき同じような事を言っていたな」

 

「ケッ。何時も仲違いするってのに、その考え方だけは一緒なんだよなァ。折角だ、俺も一様名乗っておこう。 俺の名は【幻獣ケルベロス拳のコウ】だ」

 

コウはまた複数の迅愚流を両手に持ち上空へと投げ飛ばした。檜佐木は「あれ?」とした顔をして拍子抜けしていた。

 

「?何処投げてr「いかん!檜佐木、気を付けろ!!」ッ!?」

 

狗村の声に檜佐木は気づくが時既に遅し。さっきまでしていた迅愚流は檜佐木に向かい、上下左右から斬り裂く様に攻撃してくる。

 

「へッ、お前にもやるぞ!」

 

コウが迅愚流を投げると檜佐木の首に装着された。そして狗村と同じように彼からも霊圧が吸い取られていく。

 

「どうだ?迅愚流のハメ心地は?しかし、お前みたいなのが隊長格とはなぁ…。しかも兄貴の奴こんな奴に負けるとは……やっぱり虫けらだなぁ」

 

コウは檜佐木に負けた実の兄であるブラコの事を虫けら扱いした。

 

「……今…なんて言った?」

 

「虫けらって言ったんだよ。聞こえなかったのか?」

 

「お前……自分の兄貴の事を…虫けらだと」

 

「さっきも言っただろ?兄貴事なんざどうでもいいと。それにお前みたいな弱い奴に殺される時点であいつは虫けらなんだよ。ハハハハハ」

 

コウは高笑いした。確かに彼に仲間意識があると言われるとそれは無いに等しい。それは自身の兄の事を見下している時点で分かってはいた。

だがそれでも実の兄の虫けらというとは、それは誰しもいい気分にはなれないだろう。

 

「……黙れ…」

 

「あぁ?なんだ?」

 

「必死に戦った者を、しかも実の兄を虫けら扱いするとは……貴公は絶対に許さんぞ」

 

狗村は怒り、足を踏ん張り立ち上がった。

 

「ケッ、執けェ奴だ。そのまま地面に伏せていれば楽にすんだのによ!」

 

コウは迅愚流を狗村に投げ飛ばし、再び上下左右からの攻撃で斬りつけようとしたが、狗村は剣を使ってその攻撃を全て防御しつつ飛んできた迅愚流を全て破壊した。

 

「バ、馬鹿な。何処にこんな力が…!?」

 

「……貴公の様に己の事しか考えない様な者には、一生理解できん事だ!」

 

狗村はコウに向かって走り剣を振り下ろした。コウはさっきの事で反応が遅れ斬りつけられる。そして剣を下から上へ振り上げコウを斬りつけた。コウはそのまま上空に打ち上げられ火花を散らしながら悲鳴を上げた。

 

コウは地面に落ちると同時に爆発した。すると、狗村の首についていた迅愚流が壊れて外れた。

これで終わりかと思ったが、炎の中に動く影があった。コウはまだヤラれていなかったのだ。

 

「あ、あり得ねェ、あり得ねェェんだよ!俺がお前如きに敗北するなんてのよォォ!!…ゲンギ、【幻身豪天変(げんしんごうてんへん)】!!」

激怒したコウは「幻身豪天変」でポウが解放した位の大きさにまで巨大化した。

 

「檜佐木、後はワシに任せろ。…卍解、黒縄天譴明王(こくじょうてんげんみょうおう)!」

 

狗村は卍解しポウを倒した甲冑や鎧を付けた巨大な侍、黒縄天譴明王(こくじょうてんげんみょうおう)を出した。

 

天譴明王は巨大化したコウに向かって歩き剣を振るう。コウは吹き飛ばられだが、起き上がり天譴明王に振り向く。

 

『俺には野望がある!十一刃になってもっと強くなる!!』

 

コウは複数の迅愚流をフリスビーを投げるように向けて投げた。迅愚流は上下左右から黒縄天譴明王を斬り刻んでいく。

コウは追撃をかけようと両手に迅愚流を持って降りかかるが、天譴明王は剣で防ぎ両腕を弾きコウを斬りつける。

 

「貴公のように、己の事しか考えない者にー私は負けん!」

 

そうしてポウの時と同じように刀で頭からコウを一刀両断した。

 

『グワァーーーー!!』

 

コウは全身から電撃が走り火花を散らせながら大爆発を起こした。

 

「よし。だが他の皆が心配だ「ドドドー!!」ッ!…なんだ!?」

 

『グァーー!!』

 

地響きと共にまた新たな巨大な敵が雄叫びを上げ出現した。

 

「…檜佐木、お前は他の皆の援護に行け」

 

「狗村隊長は?」

 

「ワシは彼奴を倒してから行く。心配せんでいい、ワシもすぐに行く」

 

「しかし……わかりました」

 

檜佐木は狗村に言われた通り吉良達がいる場所へと瞬歩で向かった。残った狗村は天譴明王を巨大な敵に向けて歩かせた。




次回以降の対戦メンバーの事でアンケートを取ります。
皆様の意見をお聞かせください。

もう一つの作品の方にも質問があるのでどうかみてください。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。