今回は5000文字越えしました。
此処まで書けたのが自分でもビックリです(大したことじゃないと思うけど)
グダグダかもしれませんが、どうぞ。
乱菊はハリベルの従属官の1人ミラ・ローズと戦闘を開始した。ミラ・ローズの剣と乱菊の剣がぶつかり合う中、後ろからも斬撃の音が聞こえた。アパッチが目を向けると、自分の主であるハリベルと日番谷が剣を交えていた。
アパッチはそれを見てハリベルの元へ行こうとするが、それをミラ・ローズが止める。
「テメェ、ハリベル様があの餓鬼に怪我させられてもいいのかよ!」
アパッチは自分の主人が傷つけられていいのかと声を上げる。
「馬鹿、ハリベル様が剣を抜かれたんだ。……どの道あの白髪餓鬼に勝ち目はない」
ミラ・ローズの言葉に納得するアパッチだが内心まだ不服があるようだ。
「それでも加勢したけりゃ、こっちの女をさっさと片付けてから行けばいいって言ってんだ」
「…あぁ、そう言えばこいつさっき「この3人はアタシ達を殺る」って言いやがったな」
「…あら、以外と耳がいいのねェ。耳も顔もスタイルも全部悪いと思ったわ」
その挑発にアパッチが食いついて飛び掛かりそうなところをミラ・ローズが止める。だが、乱菊は同じ様な挑発をしてミラ・ローズまでそれに乗ってしまった。
それを見ていたスンスンが怒り狂う2人を見て見っともないと小馬鹿にする。アパッチとミラ・ローズは怒りの矛先をスンスンに変え食いかかってきた。それでもスンスンは落ち着いた雰囲気で2人を揶揄う。
「貴方達はあ・し・で・ま・と・い、ですの」
その言葉を聞いた2人はさらに機嫌を悪くして仲間割れが起きようとしていた。乱菊はそんな3人を冷めた目で見ていた。
「貴方達、敵を前にして喧嘩してる場合じゃなわよ」
その言葉に乱菊や揉めていた3人は声の主へと顔を向ける。
そこには背が高く乱菊以上のプロポーションを誇り、右手には日本刀のような剣が握っている赤髪のロングヘアーの女性がいた。
「テメェは、”狭霧友好”!何しに来やがった!」
「この人の相手…私が変わってあげるわよ」
「アンだとテメェ!?ふざけんな!!」
「今こいつはアタシ達が相手をするんだ!アンタは別の奴を相手をしてりゃあいいだろ」
「でも、貴方達は早く自分達の主の元に行きたいんじゃないの?」
それを言われて3人は動揺する。図星だ。ハリベルが剣を抜いたから負ける事は負ける可能性は殆ど無い。だがそれでも彼女の部下として主の元へ行きたいという思いがあるのだ。
「……確かにアンタの言う通りさ。けどな…」
「あの女は「アタシ達3人の相手をする」って言ったんだ」
「ですから、先ずはあの方を潰してから行きますわ」
「……そう。でも私もデストロイヤー様から命令を受けたのよ。だから私も含めて4人で相手をしようと思うの。大丈夫、私は貴方達の邪魔はしないから、それでどうかしら?…貴方もいいわよね?別に1人で増えても問題ないでしょ?」
友子は乱菊に自分も相手をして良いかと尋ねる。
「別に構わないわ。1人増えたからって倒す相手には変わりないもの。…でもね、多対1なら囲むのが定石。そうやって一箇所に集まった時点でアンタ達は4対1の理をなくしているの。『唸れ、灰猫!』」
乱菊の斬魄刀が始解し、砂が4人に迫る。友子は咄嗟に躱したが、アパッチ達3人はその砂に飲み込まれた。
アパッチ達3人が飲み込まれた後、暫くして乱菊は目を潜め何かを斬るように柄を持っている右手を勢いよく振った。
「アパッチ!」
するとミラ・ローズの声が砂の中から聞こえてきた。
「それが灰猫の能力よ。刀身を灰と化し、その灰の降りかかったところを柄の一振りで斬り刻む。アンタ達の周りにある灰の全てがアタシの剣だと思ってくれていいわ。逃げ場は……ない」
乱菊は軽く腕を横へ払うと、灰は一箇所に高速で回転し小さな竜巻となり3人を閉じ込めた。
「気を付けて。高速旋回するその灰に……触れた奴から刻んでいくわよ」
下手に動けば体が斬り刻まれていく。3人は灰という名の檻に閉じ込められたも同然の事だろう。
「成る程、確かにあれじゃあ下手に動いたら体を斬り刻まれてしまうから身動き取れないわね。流石は副隊長と言ったところかしら」
「あら、褒めてくれるのね。でもあの距離でかわすなんて……アンタ、結構やるわね」
「こう見えても私はデストロイヤー様の側近の1人なの。あれ位かわさなきゃ側近の名が廃るわ」
「そう。ところでアンタ、仲間がピンチだってのに随分余裕ね」
「ピンチっね。じゃあ言っておくけど……貴方あの子達3人を舐めない方がいいわよ。」
友子のその言葉の疑問を浮かべる乱菊だが、その直後竜巻の中から3色の虚閃が放たれて灰猫の砂を吹き飛ばした。
「あんなモンでアタシらが殺られるとでも思ったのかよ!」
乱菊は再び「灰猫」の能力を使おうと柄を振ろうとしたら、何者かが斬りかかってきて後ろへ後退した。
「あの3人だけじゃなく、私の事もちゃんと相手してもらえるかしら?」
友好は笑顔で言った。
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一方少し離れたところでは日番谷とハリベルが剣を交わっていた。
お互いの剣がぶつかり合う度に火花が散り合うが、若干日番谷の方が押されていた。
「どうした?そんなに部下の事が気になるのか?」
「テメェには関係ねェ」
だが実際ハリベルが言われたことも事実である。日番谷は自分の副官である松本乱菊が、目の前にいる奴の部下である3人の破面と、赤毛をして日本刀を持った女性に押されているのだから。
「貴様に1つ教えといてやろう」
「…なんだ」
「今私の部下と一緒にいる女はデストロイヤーの部下だ。しかも奴の側近の1人だ」
デストロイヤーの名前が出た時動揺が走った。何故なら2回目の現世での戦闘でダメージを受けていたとはいえ、4人がかりで戦ってもダメージを与える事が出来なかった、そんな奴の部下が今自分の副官と戦っているのだ。
「奴の部下達は皆強くてな、中に我々十一刃の上位に匹敵する者もいる。無論あの女…挟霧友子もまた、私に匹敵するくらいの実力は持っている」
日番谷はその言葉に目を見開く。もしその言葉が本当なら、只でさえ数で不利なのに今自分と戦っている十一刃クラスが相手となると乱菊に勝ち目はない。
現に友子はデストロイヤーの部下で一番強い訳ではないが、側近の中では一番の実力者である。
1対1でも厳しいのにさらに彼女の3人の部下ぎ相手ではあまりにも部が悪すぎるのだ。
「だか先ずは、部下の事より自分の戦いに集中したらどうだ?」
「チッ!」
日番谷とハリベル、2人の剣の間で激しい火花が散らしている。
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その後の乱菊の戦況は、乱菊が圧倒的に押されていた。
斬りかかるミラ・ローズの大剣と友子の日本刀を灰猫で防ぐが、後ろに回り込んだスンスンが袖の中から釵のような斬魄刀を出して攻撃する。
体を反らすしてかわそうとするが、左腕を掠めてしまう。
さらにアパッチに顔を蹴られ血を流した。
どう見ても戦況は乱菊が圧倒的に不利であった。
乱菊は体力を消耗して息を切らしていた。
それに引き換えアパッチ達3人と友子は一切息を切らしていなかった。
「……あのさァ、アタシあっちで休んでていいか?」
戦闘の最中に、突如アパッチが「休んでいていい」と聞いてきた。
「あぁん?」
「何バカな事言ってるの?」
ミラ・ローズとスンスンはその言葉に対して反発した。それもそうだ。戦闘中に休んでいいかなんていい奴が普通いるだろうか?
「だって全然ダメじゃん此奴。そもそも4対1っつうのが話になんねェんだよ」
「でも彼女、私達4人を相手にしているのにまだ立っているのよ。凄いと思わない?」
「ハァ!?テメェ何言ってんだよ!」
アパッチは友子の言葉に意味が分からず食いつく。勿論意味が分からないのは他の2人も同じだろう。
「1人で私達4人を相手にしているのにまだ諦めらないで立ち向かおうとする。だったらそれに敬意を評して最後まで相手するべきじゃない?それに自分の主人がいる前でサボる気かしら?」
「チッ。…おいお前、悪い事言わねェからあっちの餓鬼呼んでこいよ。4対2ならまだ勝負らしくなるかもしんねェぞ?」
乱菊はそんな言葉には耳を貸さず瞬歩でアパッチの後ろに回り込もうとしたが、アパッチの右腕に妨害されそのまま投げ飛ばされた。乱菊は何とか体制を立て直して灰猫を後ろに回り込ませだ攻撃しようとしたが、アパッチは虚弾を放って消し飛ばした。
「お前なんかアタシ1人でも相手にならないんだよ!!」
距離を縮めて突っ込んでくるアパッチ。だがそんな彼女に突如火の玉が命中した。
何が起きた、乱菊は火の玉が飛んできた方を見ると1人の女性がいた。
五番隊副隊長、雛森桃であった。
「終わったか?つまんねぇお喋りはよぉ」
爆煙の中から何が回転しながら飛んできた。それを灰猫で防御し、上空へ受け流したところを、飛梅の火の玉で攻撃した。
命中し爆発を起こした何かは再び爆炎から出て、回転しながらアパッチの右手首にへ装着された。
アパッチはさっきの攻撃で、左腕と左脚の部分が露出して焦げていた。
「やってくれたじゃねェか。見た所副隊長みたいだけど……副隊長2人じゃ4対1と大差ねェさ!」
アパッチは両手首に着けていたブレスレットのような物同士をぶつけて外し、一部が欠けたチャクラムのような形になり、その周りには3つの突起物が出てきた。その2つの端の部分を両手で持った。
ミラ・ローズは剣を構え直し、スンスンは袖の先から釵を出し、友子も日本刀を構えた。
「ミラ・ローズ、スンスン、終わりにするぜ!こんなママゴトみてェな戦いとっと終わられてハリベル様のとこ行くんだよ!狭霧、テメェも足引っ張るんじゃねェぞ、いいな!!」
ミラ・ローズとスンスンは一番ダラダラしていたアパッチに仕切られて文句を言い、友子は苦笑した。ミラ・ローズとスンスンもその意見には同感らしく4人一斉に乱菊達目掛けて突っ込もうとしていた。
「ッ!待ちなさい貴方達!!」
だが友子は何かに気づいて咄嗟に立ち止まり、3人も停止させようと声を上げるも遅し、3人は赤い網状の物に捕らえられて身動き取れなくなっていた。
「何だ、こりゃ…」
「考えませんでしたか?最初に私がどうやって貴方に飛梅を命中させたのか」
「貴方達は皆、私よりずっと強いです。飛梅を当てられる距離まで近づくには……鬼道で姿も霊圧も消して近づかないといけなかった。だから姿を消した序でに乱菊さんの周りに鬼道の網を張り巡らせおいたんです。…1人には気づかれてしまいましたが、それでも貴方達3人をかける事ができました」
「…餓鬼が…」
「弾け、飛梅!」
飛梅の火が鬼道の網を伝って捕まっていた3人を巻き込み大爆発を起こした。
雛森は息を切らしていた。それもその筈。複数の鬼道を使って姿を消したり網状に張り巡らせていたのだから。だがまだそれでも少し余裕があるのか笑っている。乱菊はその様子をみて安易した。
そして2人は残っていた霧挟友子へ顔を向けた。
「さぁ、これで残りは貴方1人になりました。貴方はさっきの鬼道を見破った事から見て、あの3人よりも強いと思います。それでも私と乱菊さんの2人で戦えば何とか勝ち目はあると思います」
確かに副隊長2人を相手にするのは流石にキツいと思う。1人
「そうね、確かにキツイかもしれないわね、私
その言葉の後に煙の中から複数の霊圧が上がった。
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「
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煙が晴れるとアパッチ達3人は帰刃になっていた。そしてその体に傷一つ付いていない事に雛森は驚愕した。
「今ので倒すまでいかないとは思っていたけど……殆ど無傷なんて…」
「帰刃すると傷が癒えるの。そういう連中よ」
「調子に乗りやがって!」
アパッチは頭の角からさっきよりデカイ虚閃を放った。
雛森は飛梅から火の玉をぶつけて対抗しようとするが、ぶつかった瞬間に火の玉はあっという間に虚閃に押された。
乱菊は灰猫を使って若干直進する威力を弱めた後、瞬歩を使って動けなかった雛森とその場から離れた。
そのまま虚閃は地面に衝突し爆発を起こした。
「やっぱりさっきよりも格段に強さが増してるわ。気を付けないとモロにあいつらの攻撃をくらうわね」
「分かりました。それを考えた上で対処します」
雛森の言葉に頷き乱菊はアパッチ達をを見た。
「”対処します”だと!?いちいち癪に触る女だぁ!あんま調子に乗ったこと言ってんじゃねェぞこら!!」
「待ちな!」
激怒し雛森に突っかかるアパッチをミラ・ローズが止めた。
「これ以上あんな奴ら相手に熱くなってどうするのさ…」
「そうですわ。だいたい貴方のそういう発言こそ調子に乗っているのではなくて?」
「煩せェ!何でお前にまでイラつかされなきゃならないんだ!」
「ややこしくなるから黙ってろ、スンスン。ハァ〜、こりゃ長引かせた方が面倒そうだなぁ」
「じゃあ、どうするってんだよ!?」
「”あれ”で一気に片付けるよ」
「…仕方ありませんね」
「あんな奴ら如き”あれ”を出さなきゃなんないなんねェとはなぁ…」
「狭霧、後はアタシらがやるから手出すな。いいなぁ?」
「…えェ、分かったわ」
ミラ・ローズの問いに何の反論も無くOKをする友子。
そして3人はそれぞれ右手で左腕を掴み、同時にある言葉を発した。
「
3人の左手が突如赤く光りだし、3人の中心に光が一箇所に集まり怪しく光る。さらには何が作られているのか「バキバキ」と音を当てている。更には異常な霊圧が2人を恐怖させた。
そしてその光が弾け中から何が姿を現した。鹿のような角、獅子のような鬣、そして蛇の頭がある尻尾。顔は仮面に隠れているようで素顔が見えない化け物が現れた。
女性陣は此処までにしようと思います。(原作と殆ど変わらないから)
次回は檜佐木と吉良の戦いを書こうと思っています。