BLEACHの世界に最強になって転生   作:アニメ大好き

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やっぱり戦闘は難しいです。
グダグダかもしれません。それでもOKと言う方はどうぞ。


22話 吠える黒獅子

   「はぁ、はぁ…」

 

  「どうしたんですか?この程度ですか?」

 

   あの後私は細長い両刃剣の様な武器をを出してお互いに剣で戦っているがこれはあまりにもひどい。乱菊さんは斬魄刀を振り下らして攻撃しているが、仮に私は両刃剣で防御しつつ体力の消費を最小限に抑えている。

  この程度の実力で、どうしてこの人が副隊長までに昇格出来たのか不思議です。

  そしてお互いの剣がぶつかり合った時…

 

  「唸れ、灰猫!」

 

  乱菊さんが斬魄刀を始解して砂状に変化させて私の体を切り裂いていく。

 

  「うわーーー!!」

 

  私が悲鳴をあげたから効いていると思い顔が少しニヤけた。だが突然身体が段々透けていき消えてしまった。驚愕する乱菊さんの前に巨大化した顔だけの私が現れた。

  

  「スペシャル・デビロンパ!ハァーー!!」

 

  その巨大な顔の私が口を開き、強風並みの息を吹き出して乱菊さんを吹き飛ばす。

  乱菊さんはなんとか踏ん張っているがそれだけで精一杯の様だ。

 

  「まだまだ行きますよ!」

 

  私が追い打ちを掛けようとした時…

 

  「ヤミー、デストロイヤー、そっちの2人も僕に譲ってよ」

 

  ルピさんが私達に声をかけ、私達が戦っている2人も自分が相手をしたいとのこと。

 

  「こいつらウダウダ面倒いからさ、一気に4対1でやろうよ。僕が斬魄刀解放して、纏めて相手してあげるからさ」

 

  ルピさんは左の腰のところにあった斬魄刀に手をかける。今この場で破面達の解放状態を痛感したのは2人。だが全員その時の分かっていた。

  そんな中、冬獅郎さんがいち早く動いて、ルピさんに解放させまいと卍解して突っ込んだ。

 

   「 縊れ(くびれ)蔦嬢(トレパドーラ)

 

  だが遅かった。突如煙が巻き起こりルピさんを隠してしまった。一本の白い触手のような物が飛び出て来た。冬獅郎さんはそれを氷の羽根でガードして受け止めた。

 

  「どうした、こんなもんか。解放状態のテメェの攻撃は」

 

  6番と中堅のレベルのわりには大した攻撃ではなかった。これなら今自分が戦っていた第10十一刃の方が強いと思っているでしょう。でもそれは間違い。

 

  「でもさ、今の攻撃が…」

 

  煙が晴れていき姿が見えてきた。そこにいたのは…

 

  「…8倍になったらどうかな〜」

 

  さらに7本の触手がくねくねと動かしていたルピさんの姿が現れた。

 

  「何……だと……」

 

  そして残っていた7本の触手が冬獅郎さん目掛けて一斉攻撃し直撃。そしてそのまま地面にへと落ちた。

 

  「言ったろ、4対1でいこうよってさ。あ、ごめ〜ん、4対8だっけ」

 

  

 

 

 

   その後乱菊さん達3人は近づこうとするが、ルピさんは8本の触手で近づくことが出来ずに苦戦していた。

 

  「なぁんだ、話にならないな。君達ホントに護廷十三隊の席官?つま〜んない」

 

   あまりの弱さに挑発をしている。…随分余裕ですね。その油断が命取りになるというのに。

 

  「あ〜あ、暇だ。ルピの野郎全部1人で取りやがって。だからって他の奴探すの面倒だしな〜。デストロイヤー、テメェはあれで良かったのかよ?」

 

  「別に、ルピさんも十一刃になったからその実力を見せておきたいのでしょう」

 

  「けっ。…よ〜。よ〜、こら新入り。お前さっきから何してんだよ」

 

  ワンダーワイスさんはさっきから近くを飛んでいたトンボを捕まえようとしていた。

 

  「あ〜暇だ」

 

  「その暇もすぐ終わりますよ」

 

  「あぁ?どういう事だ」

 

  「あーいう事ですよ」

 

  ルピさんが3人を触手で捕まえ、乱菊さんにトドメをさそうとした時、一つの赤い閃光に捕まえていた触手ごと斬られた。

 

  「いや〜、間に合った間に合った。危なかったスね〜」

 

  「誰だよ、君?」

 

  「あ、こりゃど〜も。ご挨拶が遅れちゃいて」

 

  浦原さんの登場で自己紹介をする。し終えた途端ワンダーワイスさんが素早く動き近づいたが、紅姫の閃光で弾き飛ばされる。すると左手から虚弾を発射した。

 

 「いやー、ビックリしたっスね。何スか今の技。…見たことない技だ」

 

  浦原さんはワンダーワイスさんを観察していた。だが突如背後から衝撃が走った。そこにはヤミーさんがいた。

 

  「だーははははー!教えてやるよ!今のは"虚弾(バラ)"って言ってよ、自分の霊圧を固めて敵にぶつける技だ!威力は虚閃には及ばないが、スピードは虚閃の…20倍だー!」

 

   ヤミーさんはさらに虚弾で追撃をかける。

 

  「だーははー!どうだこら!避けられるかこら!避けらんねーだろー!死ね、死ねおら!下駄ヤロー!」

 

   虚弾の嵐を繰り出し続ける。浦原さんはもうとっくに義骸(ぎがい)と入れ替わっているのでしょうね。しかし、今でも思うのですがいつ入れ替わったのでしょう?

 

  「…やれやれ僕の邪魔してくれたから、僕が殺ってやろうと思ったのに。ヤミーの奴。あれじゃあどのみち生きちゃいないな」

 

  「まっ、しょうがない。こっちはこっちで続きしよっか、おねーさん達!」

 

  ルピさんは乱入して来た浦原さんをヤミーさんが虚弾で殺ったと思って、捕まえている3人にまた話しかけた。そしてさらにおちょくる様な喋りをしているが、突然乱菊さんが

 

  「私おしゃべりな男嫌いなのよね〜、なんか気持ち悪くて」

 

  お、ルピさんの額に青筋がたった。

 

  「…おねーさんさ、君今僕に捕まってるってこと忘れてるでしょ?…僕の機嫌を損ねたらすぐに串刺しにーー!!」

 

  突如触手が動かなくなったと思ったから、2,3本の触手の先が凍っていた。

 

  「一度攻撃を加えた相手に対して、気抜き過ぎなんだよお前は。残心って言葉知らねェだろ?」

  

  そこには倒したと思っていた日番谷冬獅郎の姿があった。

 

  「お前、まだ生きてたのか⁉︎」

 

  「氷輪丸は氷雪系最強。砕かれても、水さえあれば何度でも蘇る」

 

  「もうお前に勝ち目はない。仕込む時間は山ほどあった。俺に時間を与えすぎたな」

 

  ルピさんの周りに氷の柱が現れ1本、また1本と増えていき、あっという間にルピさんを囲った。

 

  「お前の武器が8本の腕なら俺の武器は…この大気にある全ての水だ!」

 

  「千年氷牢(せんねんひょうろん)!」

 

  そして氷の柱はルピさんに急接近し包み込んだ。

 

  「ぎやーーー!」

 

  悲鳴と同時に残っていた触手が全ての凍りつき崩れ落ちた。

 

  「悪いな。8本じゃ少し足んなかったろ?」

 

  捕まえていた3人は脱出に成功したが、まだ気を抜いてはいけない。1人倒したとはいえまだ1人残っているのだから。(ヤミーさんは浦原さんと戦っているし、ワンダーワイスさんは動こうとしないから)

 

  「次は…お前の番だ」

 

  「凄いですね、ルピさんを倒すなんて。でもそれは彼が油断したからでもあるんですよ。彼は十一刃に入りたてだったのですから」

 

  私は霊圧の質を上げた。すると乱菊さんは「嘘、どうして」みたいな顔をして驚愕していた。

 

  「どうして、アンタの番号は8か9の筈でしょ!」

 

  「おや、私は一度も8番か9番なんて言った覚えはないですよ」

 

  そう、最初に戦った時の霊圧の質で下の方だと思っていた。本人の口から番号の事を言った覚えはないのだ。全ては自分が勝手に思い込んでいた事なのだ。

 

  「リンギ、臨気鎧装!」

 

   臨気を身体から放出させ、それを鎧の形して身体に纏った。

  

  その姿は黒が中心で所々に金色がある。胸ものにはライオンの顔をした物があり、頭部は丸でヘルメットを被っている。そう、まるで黒獅子の様だ。

 

  「ほー、中々強そうじゃねーか。見掛け倒しじゃない事を願うぜ」

 

  一角さんはそのまま私に突っ込んできた。ワンパターンで分かりやすい。これだから戦闘狂は。

 

  「リンギ、烈蹴拳(れっしゅうけん)!」

 

   脚に臨気を込め強力な蹴りを繰り出す。一角さんは鬼灯丸でガードしようとするが、蹴りの威力が強くて防ぎきれず鬼灯丸が折れてしまった。

  蹴りは諸にくらっているのと変わらないので、そのまま吹き飛ばされてしまった。

 

  「…まず1人ですね」

 

  残った3人は構える。班目は十一番隊の三席で護廷十三隊の中でも強い方である。それなのに一撃で倒してしまったのだ。

  冬獅郎さんは氷の龍で攻撃してくるが、それを拳で簡単に粉砕する。だがその隙に乱菊さんは、灰猫を始解して砂状に変化した剣で斬りつけようとしたが、突如紫色の気が段々黒くなっていき怒りによって生み出す事が出来る最強の臨気、怒臨気を応用して作った技「怒臨気波」。

  身体中に纏っている怒臨気を一気に放出して衝撃波の様にする事で攻撃にも防御にも使える技である。

 

  「この程度ですか、貴方達の実力は?これはルピさんの言ってた事もあながち間違いではないですね」

 

  護廷十三隊の隊長、副隊長がいる、ましてやこの戦いでは限定解除にも関わらず手も足も出ないなんて。まぁ相手が悪かったとも言えますが。

 

  「でも飽きてきたのでそろそろ終わりに…おっと、時間のようです」

 

  上空から黒腔が現れてその中から黄色い光、反膜(ネガシオン)で私を含めた全ての破面達を包み込んだ。氷の檻に閉じ込められていたルピさんも、反膜に包まれたら氷の檻が崩れて出てきた。

  冬獅郎さんに「次会ったらその頭、捻り切って潰す」と言っているが次はないでしょう。だってこの後……。

 

   ヤミーさんも浦原さんに「次で終いだ」と言っている。

 

  「次会えたらその時は楽しみにしていてください」

 

  そして私達は黒腔の中に消えていった。

 




怒臨気派は作者が考えたオリジナル技です。
見ていて「これを何かの技に出来るはず」と思って。

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