ではありません。
ことりちゃん誕生日記念、ということなので、今回限りは
(・8・)チュン!(・8・)チュンチュン(●・8・●)チュンチュンチュン!
でいきますね
訳:ツイッターで投票したときに選ばれた"ヤンデレ"ことりちゃんを書いてみました
「ん……朝か」
カーテンの隙間から漏れている光を浴び、俺は目を覚ました。
俺、南光穂は南家の長男、音ノ木坂学園に通っている数少ない男子生徒の1人だ。
そして俺には妹が1人。南ことり、それが俺の妹の名前だ。妹も同じく、音ノ木坂学園に通っているのだが、妹はその高校でスクールアイドルをやっていて、人気もそこそこらしい。
まぁ、うちの妹は可愛いからな、人気が出るのは当たり前か。
「さて、そろそろ用意するか」
学校にいくために俺は身体を起こそうとした。しかし、"何か"が俺の右腕を掴んでいて離さない。
「すぅ、すぅ……ん、お兄ちゃん……?」
「ことり、またか」
「えへへ~、おはようお兄ちゃん」
「はぁ」
俺の右腕にはうちの妹、ことりがしがみついて寝ていた。こいつ、ほぼ毎朝こんな感じなんだよなぁ……いつの間にか俺の横で寝ているんだ。
「えへへ、お兄ちゃんの匂いいっぱい味わっちゃった♪」
「ほら、早く起きろ遅刻するぞ」
「もうちょっとだけ~♪」
「俺の匂いなら登校しながらでも嗅げるだろ? だから早くいくぞ」
「それもそうだよね、うんっ行こうっ!」
ったく、毎朝大変なんだこれが。
なんとかことりを起こし、俺らは2人で登校する。そのとき、決まってことりは"俺の匂い"を嗅ぎたがる。
今朝もそうだ。
「お兄ちゃんの匂いだぁ♪」
「俺の匂いそんなに好きなのか?」
「うん、大好きなの! お兄ちゃんが!」
「あ、あはは」
腕をギュッと組み、俺を逃がさない。ことりはスタイルがいい。出るとこは出て締まるところは締まって。だから腕を組んだ時、俺の二の腕あたりにことりの柔らかいところがあたり、俺は冷静ではいられない。
これだけは、毎朝繰り返していてもなかなか慣れないんだ。
「お兄ちゃんの匂いお兄ちゃんの……あれ?」
「え?」
さっきまで気分がよさそうに俺の匂いを嗅いでいたことりが、急に匂いを嗅ぐのをやめた。
そして、顔色が一変する。
「ねえお兄ちゃん――――」
こうなったときのことりは、怖い。
「どうしてお兄ちゃんから"にこちゃん"の匂いがするの?」
「っ!?」
感情のない目で、ことりは俺を見つめる。なぜだ、なぜ矢澤の匂いが……はっ!? まさかあのときの――――
『光穂、あんた背中にゴミついてるわよ』
『あ? 矢澤てめえわざとやりやがったな!?』
『んなわけあるか! ほらっ、取ってあげるから動かないでよ――――』
「ねえ、お兄ちゃんなんで? ねえなんで??」
「ひっ!? ちっ違うんだこれは!! 矢澤から背中についたゴミ取ってもらっただけで!」
「へぇ……本当なのかな?」
「うがぁっ!? やっやめてくれことり!!」
「ねえなんでお兄ちゃん? なんでにこちゃんの臭いがするの!?」
「ああああっ!?」
組まれた腕が、曲がってはいけない方向へ思いっきり力を加えられる。とてもじゃないが、女の子が出せるような力じゃない。
「やめろ! 本当にゴミを取ってもらっただけなんだ!!」
「本当に?」
「あぁ本当だ!! ことりに嘘なんてつかない!!」
「――――えへへっ♪じゃあ許してあげますっ」
「ぐあっ、はぁ……はぁ……」
「でもにこちゃんの臭いが残ってるのは嫌だから、ちゃ~んとことりの匂いに上書きしておくね! これはお仕置きですっ」
腕の痛みから解放され、俺は思わず膝を地面についた。するとことりは、膝をついた俺に抱き着いては身体を擦り付けてくる。
「ふふふっ、これでお兄ちゃんはことりだけのものですっ」
不気味な笑みを浮かべたのを、俺は見逃さなかった。
「ふぃ~、やっと昼休みか~」
「そうね~、疲れたわ~」
「はっ、ずっと外眺めてた矢澤のどこに疲れる要素があったんだよ」
「失礼ね! アイドルはいついかなる時でもアイドルなの! だから別に授業中サボってたわけじゃないの!!」
「ほげ~」
「なっ!? あ、あんたね~!?」
午前の授業が終わった俺と矢澤は、いつものようにじゃれあう。やっぱ矢澤いじりって楽しいよなぁ……と、俺は"何か"の視線を感じ、教室の入り口を見る。
「…………」
「うぉっ!?」
そこには、ドアから半分だけ身体をだし、こちらをジッと見つめることりの姿があった。あまりにも怖すぎるその姿に、思わず声を上げた。俺がことりに気付いたとき、ことりも俺が気づいたことを察したのか、俺の方へと歩いてくる。
そして、不気味なほどな笑顔で俺の手を引く。
「お兄ちゃん、行こうっ♪」
「あ、あぁ」
ことりに無理矢理手を引かれ、俺は教室を後にした。
「にこちゃんなんかにお兄ちゃんはあげないよ……」
ことりが何かつぶやいた気がした。
「さぁ、入ってお兄ちゃん」
「おわっ!?」
ことりに手を引っぱられ、無理やりドアの中に入れられた。その力のあまり、俺は態勢を崩し倒れ掛かるが、なんとか踏ん張る。
「ふふっ! ここならお兄ちゃんと2人きりだね」
「……保健室」
周りを見ると、ベッドや医薬品などが置かれていた。体調を崩してお世話になる、なんてことが滅多にないからすぐには気づけなかったが、ここはどうやら保健室らしい。
ガチャッ、何かの音がした。
「えへっ、えへへへへっ! 鍵、閉めちゃいました♪」
そう言うとことりはまた、不気味な笑みを浮かべてはドアに背を向け、俺に向かって歩き出す。妹とはいえそのあまりの不気味さに、俺は後ずさりしてしまう。
「……あれ? なんで逃げてるの? ねえお兄ちゃん!」
「くっ」
後ろに下がったことに気付いたことりが、さらに不気味さを増しながらさらに迫ってくる。
――――ことりが一瞬で距離を詰めた。
「えいっ♪」
「うっうわっ!?」
一気に距離を詰めたことりは、俺を強い力で押してきた。そのとき、俺の膝裏に何かが当たり態勢を保てず、後ろに倒れる。ボフンという感触に、背中を守られた、
俺はどうやらベッドに押し倒されたらしい。
「あははっ! お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんっ!!」
「っ!!」
押し倒した直後にことりが俺の上に覆いかぶさる。必死に身体を密着させながら、身体を擦り付ける。
「まーだにこちゃんの臭いが残っちゃってるね、ことりが消してあげるよっ!」
制服が乱れるのも気にせず、ことりは身体を擦り付け、"矢澤の臭い"とやらを消すために必死に動く。柔らかい身体ではあるものの、強すぎる力で押し付けられていて、その柔らかさは意味を成さず、だただた苦しさだけが俺を襲う。
「ことりの身体、柔らかいでしょ? えへへっ、にこちゃんには無理だよね~♪」
「ぐ……あっ」
「あはっ♪ 気持ちよくなっちゃったのかな? ことりがもっと良くしてあげるね!」
「ちがっ、くるしいっ」
「あは、あはははっ!!」
ことりの全体重が俺の上半身のみにかけられるような状態で乗られているため、腹や胸が押しつぶされるような感覚。とてもじゃないが柔らかさなんて感じない、それどころか苦しさのあまり息が詰まる。
や、やばい、このままじゃ俺、息が……っ。
息が止まりそうになったときだった。
「うんっ、これだけやってればにこちゃんの臭いは……くんくん、うんっしなくなったねっ、消毒完了です♪」
「ぷはっ!! はぁ……はぁ……はぁ……」
「お兄ちゃん、息荒いね? ことりに興奮してくれたのかな? あはっ、嬉しいっ♪」
何とか解放された。全力で息を整えようとしている俺をみて、ことりは喜んでいる。
……本当に、これはことりなのだろうか。
「でも……これ以上他のだれかの臭いがついちゃうのは困るなぁ……そうだっ」
ことりはそう言うと、俺の首元に顔を近づけ
「ことりの匂いをいっぱいつけて、ことりだけのモノにしちゃえばいいんだ!」
「なっ!?」
「んんっ、ちゅっれろっ」
俺の首を舐め始めることり。いつも、いつもは、こんなことはしないはずなのに……!?
「やめろことりっ、くっ、ことり!」
「んは。れろれろ……お兄ちゃんはことりのモノなんだよ……んん」
抵抗するも、ことりは全く気にせず舐め続ける。舐める、というよりこれまた"こすりつける"と言った具合に舌を押し付ける。
首から顔にかけて執拗に舐められ続ける。徐々に、徐々に俺の身体がことりに染められていくのが、感覚で分かる。
「お兄ちゃんはことりのモノ……お兄ちゃんは――――」
「絶対にワタサナイカラ」
舐めるのを一瞬だけやめ、俺の顔を見てきたことり。
その表情に明るさはなく
欲望と怒りに包まれた、そんな"黒い"顔をしていた――――
表の顔は"可愛い癒し系スクールアイドル"
しかし裏の顔は"俺を執拗に束縛する黒い女の子"
それがうちの妹、南ことりだ。
チュンチュン!
ことりちゃん好きです。めっちゃ好きです。
Twitterで、μ'sのキャラの誕生日が来たとき限定で、その日一日だけTwitter名を
『期間限定○○推し』という名前に変えさせてもらってます
それくらいμ'sみんなが好きなのですが
ことりちゃんにおいては、自分の中で穂乃果ちゃんの次くらいに好きなキャラです
ちなみにこの作品のいつものあいさつである
穂乃果ちゃん!ほのかちゃん?ホノカチャン!
の最後の部分、"ホノカチャン!"は、実はことりちゃんリスペクトでもあったりするのです
その影響で、ことりちゃんメインの作品も投稿し始めました。よかったらどうぞ!
ことほの・・・尊すぎて息が止まりそうです('ω')