今回は前半雪穂ちゃん視点、後半は光穂、穂乃果の2人メインです。
「ねぇお兄ちゃん、なでなでして~っ!」
「おーよしよし、良い子だねぇ」
「えへへ~♪ お兄ちゃん大好きっ♡」
「俺も大好きだぞっ!」
「お兄ちゃん……」
「穂乃果……!」
「はぁ」
こんな"3か月で熱が冷めて別れてしまうアツアツカップル"みたいなやり取りをしてるのが、うちの兄姉です。
「んーっ」
「どうした穂乃果、そんな目つぶったりして」
「もうっ! ほんとは分かってるくせにっ! ……んー」
「っ……!! 兄妹なのに! でも俺は穂乃果と……ファーストキスをっ」
「ねぇおバカな2人とも」
「ひゃあ!?」
「雪穂っ!? お前いつの間にそこに」
「ずっといたんだけど!? はぁ……」
私がいることなんか気にしないでイチャイチャしてたみたい。っていうか、兄妹でやっていいことの範囲を超えてると思うんだよね。"普通の"兄妹なら、まずキスなんてしようとしないはず。仲がいいのは良いことだけど、もう少し普通の兄妹であってほしいよね。
せめて、やるなら私がいないところでやってほしいよ……一応、私だって2人の妹なんだし。
「2人ともイチャイチャしすぎだよ? そんなんだからμ'sの皆さんから『またやってるのか』みたいな目で見られるんだよ。私の立場も考えてよね」
「えっ?」
「そんなふうに思われてたの?」
「2人して自覚無しだったの!? ありえないんだけど!」
ありえないでしょ! あんだけ周りから異常なものを見る目で見られてるのに気付かないなんて! 普通の人なら気付けると思う――――いや、普通じゃないから気付けないんだ。納得納得。
って納得しちゃダメでしょ! ……何が悲しくて自分にツッコミ入れてるんだろう。
とりあえず、この2人をどうにかしなくちゃ。
「いい加減にそういうのやめた方がいいと思うよ? そういうの、普通の兄妹じゃしないと思うから」
「そういうの?」
「兄妹でキスとか抱き合うとか、どう考えてもそれっておかしいと思う」
「いや雪穂、キスの件は流石に冗談だぞ」
「えっ!? お兄ちゃん、冗談だったの……?」
「えっ」
「穂乃果は、冗談のつもりじゃ、なかったんだけどなぁ」
「っ!! 穂乃果っ!」
「ぁっ……温かい」
「俺、穂乃果が望むんだったら、たとえ兄妹といえど……!!」
「だからー! それがおかしいんだってばぁっ!」
「「えっ?」」
「もうどうしたらいいの……私の手には負えないよ」
異常を異常として理解してないからこうなっちゃってるんだろうけど、もう私にはどうしたらいいか分かんないかも。こんなのと15年も一緒にいたんだから、私はもっと褒められるべきだと思うんだ。
お兄ちゃんがこっちをジーッと見つめてきたんだけど。なんだろう、いじられそうな気がする。
「なぁ雪穂」
「……何お兄ちゃん?」
「もしかして、俺らに嫉妬してる?」
「は?」
「気付くの遅くなってごめんなぁ雪穂。俺は雪穂のことも大好きだからな?」
「いや、誰もそういう話はしてないんだけど」
「ええっ!? 雪穂嫉妬してたの!? ごめんね雪穂! お兄ちゃんは穂乃果だけのものじゃないもんね!」
「あぁもう! 違うってばあ!!」
お兄ちゃんの自分勝手な解釈をお姉ちゃんが信じちゃって、一段と面倒なことになってる。この2人相手するのほんとにきついんだよね……我が兄姉とはいえ。
「もう2人とも! 茶化さないでよ!!!」
「ははっ、ごめんごめん。雪穂が可愛くってつい」
「……もう、またそんなこと「ええ!? お兄ちゃん茶化してt」お姉ちゃんはいい加減に黙ってて!!」
「ひどいよ雪穂!?」
お姉ちゃんはもっと大人しくしてるべきだと思うんだ。仮にも高校生なんだから、そんな中学生みたいなノリはそろそろやめるべきだと思うし。これじゃまるで私がお姉ちゃんみたいじゃん。
「じゃあさ、雪穂」
「……どしたのお兄ちゃん?」
何やら真面目な顔で私に話し掛けてきたお兄ちゃん。
「雪穂は、穂乃果がもうちょっと大人しいほうがいいって、本当に思うか?」
「えっ」
まるで私の心を見透かしたように、私にそんな質問をしてきた。
「そ、そんなの当たり前じゃん! もう高校2年生なんだし、もうちょっとお姉ちゃんは大人になるべきだよ!」
「ゆ、雪穂……」
「でもな雪穂、お前がいうとおりの"大人しい穂乃果"を想像してみろよ。それって穂乃果じゃなくないか?」
「……」
「それにな? もし穂乃果も大人しくなって、少なくとも穂乃果よりは大人しい俺と、かなり大人びてる雪穂の3人兄妹、想像してみ? 楽しいと思えるか?」
「……それは」
「少なくとも俺は今のままがいいよ。わいわい楽しく過ごせてるのも、穂乃果がいるおかげだし、やっぱ俺は明るくて元気な穂乃果が好きだしな。雪穂のはどう思う?」
「私は……」
お兄ちゃんにそう言われ、私は考える。いや、実は結論はもう出てる。
だってそんなの当たり前じゃん。お姉ちゃん、なんだもん。どう言ったってこれがお姉ちゃんなんだ。お姉ちゃんが大人しくなったら、確かにお姉ちゃんらしくなって、それはそれで妹としては嬉しいのかもしれないけど。
でも、今のお姉ちゃんだからこそ今のこの3人兄妹がいる。
それに、今はこんな不抜けてるアホみたいなお姉ちゃんだけど、やると決めたら全力で頑張る姿、どんなときでも明るくて、周りの人を元気にさせるその姿、そして――――
いつでもどこでも私やお兄ちゃんのことを考えてくれてる、支えてくれるお姉ちゃんが、私は好きだ。
だから――――
「私も、お姉ちゃんは今のお姉ちゃんが好きかな」
「そっか。やっぱそうだよな」
やっぱり、お姉ちゃんはお姉ちゃんなんだ。
「ふっ、2人ともっ……穂乃果もいること忘れてるよね……?」
「「あっ」」
「は、恥ずかしいよお。でも……嬉しい、かなっ」
「「うっ」」
お姉ちゃんもいること、すっかり忘れてた。今までのこと聞かれてたってことだよね? うぅ、そう思うと恥ずかしくなってきたよ。
「えへへ……ゆっきほ~っ! ぎゅーっ!」
「ちょっ!? 抱きつくのやめてっ!」
「ゆきほゆきほゆきほ~っ♪ お姉ちゃん嬉しいよ~っ!」
「はっ恥ずかしいからやめてよもうっ」
「じゃあ俺も。2人まとめてぎゅーっ」
「わわっ!? お兄ちゃんまでするのやめてよぉ!」
「えへへ~♪ 仲良し兄妹だねぇ♪ お兄ちゃんと雪穂あったかーいっ」
「ったくもう、2人して……えへへ」
抱きつかれて少し恥ずかしくなっちゃったけど、2人ともすごく温かくてほっとする……やっぱり、2人は私の兄と姉なんだよね。
これ以上の存在なんていない、大切な――――
「穂乃果」
「お兄ちゃん……!」
「は?」
「穂乃果、さっきの続き、いいか?」
「……うん。きて、お兄ちゃん」
「ねえあんたら」
「「えっ?」」
「いい加減にしろおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」
やっぱりこんなのがお兄ちゃんとお姉ちゃんだなんて嫌あっ!!
「えへへ、今日は雪穂にいっぱい怒られちゃったね」
「そうだなぁ。俺ら2人を見るといつもああなるからな、雪穂は」
「うーん……もしかして寂しいんじゃないのかな?」
「っ! なんてこった……俺としたことが、大切な妹に寂しい思いをさせてしまうなんてっ」
「お兄ちゃんだけが悪いんじゃないの! 穂乃果も全然雪穂のことかまってあげられてなかったかもしれないから……」
「っよし! じゃあ今から雪穂のところに行って、めちゃくちゃ可愛がるぞ! 穂乃果!」
「私やるっ、やるったらやるっ、だよっお兄ちゃん!」
「だーもうっ! それが余計なお世話なんだよ2人とも!!!」
「「えぇっ!?」」
「もう嫌っ!!!」
"嫌"なんて言いながら、実は少しだけ嬉しかったり。
なんてねっ。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
朝、コンコン……ガチャッ、小気味よいノックの音のあと、ドアが開かれる。
「お姉ちゃん朝だよ――――ってまたお兄ちゃんと寝てる。しかも2人してまだ寝てるし……ほら起きて~!」
「んん……?」
「んぁ? あ~? 朝か」
「もう9時過ぎてるよ~?」
「あ~、そうかそうか。おはよー」
「ふぁぁ……おはよ、雪穂ぉ……すぅ……すぅ」
「お姉ちゃん2度寝はダメ!! ほら、お兄ちゃんも起こすのてつ「すぴー」あんたも寝てんのか! ほら2度寝は身体に悪いから早く起きて!」
「うぁー、うるさいぞ雪穂」
「そうだよぉ……せっかくの休みなんだしいいじゃ〜ん」
「ダメなものはダメなのっ! いい加減に起きてよ2人とも!」
「えー……じゃあお兄ちゃんが先に起きてよぉ」
「えー? 穂乃果が先に起きたら俺も起きるわ」
「そんなぁ……じゃあ穂乃果は起きないもん 」
「そっかぁ、じゃあ2人でもう1度寝ような?」
「うん……♡」
「うん、じゃなくて早く起きてよ!!」
休みの日の朝は、決まって2人して雪穂に起こされるのだ。2人一緒に寝てるから、2人まとめて起こされる。今日は穂乃果の部屋に俺がお邪魔していた。
ちなみに、起こすまでに1時間以上はかかるらしい。
目覚めた後
「お兄ちゃん! ちょっと買い物行ってくるね!」
「おう」
10分後。
「ただいま!」
「おかえり穂乃果。いつものやつか?」
「うん! 開けるからちょっと待っててね」
「あいよ~」
「はいっ、できたよお兄ちゃん!」
「よく出来たな穂乃果」
「えへへ~♪ じゃあさっそく! あーん!」
「はいあ~ん……どうだ? 美味しいか?」
「もぐもく……んー、甘くて美味しいっ」
「そうかそうか。なぁ、たまには俺にもあーんしてくれよ?」
「えっ……あ、そっそれは、恥ずかしいっていうか……ぅぅ」
「あーんされるのはいいのに、するのは嫌なのか」
「だ、だって。ごめんなさい」
「ははっ、謝る必要はないさ。それに俺も、あーんはする方が好きだ」
「お兄ちゃんからのあーんがなかったら、穂乃果生きていけないかも……」
「俺も穂乃果にあーんできなかったら辛いなぁ」
「えへへ、お兄ちゃん! もっとちょうだいっ!」
「ふふっ、いいぞ、もっと食べな。ほら、あーん」
「あーんっ……うんっ、美味しいっ!」
起きてすぐに穂乃果はコンビニに走り、例のごとくプリンを買ってきては"あーん"を求めてくる。これはいつものことで、μ'sの練習も遊ぶ予定もない日はこうやって過ごしている。プリンを開けてスプーンを俺に渡すまでの動きは、ダンスのときよりもキレがあることから、この"あーん"は穂乃果にとってはとても大切なことなのだろう。
俺達の休日の朝食は、プリンだ。なお、俺は一口ももらっていないため、穂乃果の笑顔のみが朝食なのだが、正直それ以外要らないほどに満足感がある。
やはり、穂乃果の笑顔は俺にとってのプリンなのだろう。
昼食後
「お兄ちゃんっ、何読んでるの?」
「ん? 最近流行りの、巨人を駆逐する漫画だよ」
「あー! 最新刊だ! 穂乃果も一緒に読んでいい?」
「お、いいぞ。じゃあ最初から一緒に読もうな」
「ありがとっ!」
昼ごはんを食べたあと、俺は部屋に戻り、うつ伏せの状態から肘を立てた状態で漫画を読んでいた。そこに穂乃果が俺の背中の上に覆い被さるように乗ってきて、肩からひょこっと顔を出して、俺が読んでいた漫画を一緒になって読む。これもまた、何も無い休日ならではのこと。
2人で同じ本を読む普通に考えればこれ以上無いくらい読みずらいのだろうが俺らは違う。
「………………」
「………………」
ペラッ
「………………」
「………………」
ペラッ
「………………」
「………………」
無言のまま、お互いに確認することもないまま読み進めることが出来るのだ。兄妹で似てるのかは分からないが、漫画を読むペースが穂乃果と俺はほぼ同じ。だから、意識してお互いのペースに合わせる必要が無いため、2人で読むのが何1つ苦じゃない。
そして、苦じゃない理由がもう1つ。
「……ふう、読み終わったか。穂乃果ー?」
「すぅ……すぅ……」
「やっぱり寝てたか」
漫画1冊読み終える頃には、穂乃果はいつも俺の背中の上で眠ってしまっているのだ。穂乃果曰く、『お兄ちゃんの背中が温かくて気持ちいいんだもんっ』だそうだ。我が妹ながら、なかなかに可愛いことを言ってくるよな。穂乃果が乗っているため身動きはとれないが、重み自体は何も問題ない。
そして、身動きがとれない俺もまた
「おやすみ、穂乃果」
一時の昼寝をする。これもまた、いつもの休日だ。
なお、晩ご飯の時間に雪穂からたたき起こされるのもまた、いつもの休日のことだ。
夕食後
「お兄ちゃん! 髪お願いっ!」
「待ってたぞ。ほらおいで」
「うんっ!」
あぐらをかいて、かつドライヤーを持って待機している俺のところに、風呂上がりの穂乃果が髪を乾かしてもらいに来る。これは休日だけのことじゃないんだが、必ず穂乃果は風呂上がりに俺のところに来て髪を乾かして欲しいと言ってくる。その時決まって俺はあぐらをかいて、穂乃果を迎え入れるのだ。
穂乃果は、あぐらをかいているときの脚のくぼみのところに、俺に背中を向ける形で座り込んでくる。
「えへへっ、穂乃果だけの特等席だねっ♪」
いつものように、いや毎日のように同じことを言ってくる穂乃果。毎日のように言ってるにも関わらず、毎回のように嬉しそうに話す穂乃果を見てると、それだけで癒される。
俺の脚の上に座ることが出来るというのが"妹だけの特権"だとするならば、脚の上にこんなに可愛いスクールアイドルを座らせることが出来るのもまた、"兄だけの特権"なのだ。
こればっかりは、鼻が高い。
「ふぇぇ……」
「どうした? 変な声出して 」
「気持ちいいよぉ……お兄ちゃぁん」
「ははっ、いつものことじゃねえか」
「1日1日が特別なのっ!」
「そっか。可愛いなぁもう」
「ぅ……照れちゃうよぅ」
後ろ姿しか見えないから正しいかは分からないけど、顔を真っ赤にして笑っているんだろう、そんな感じの声で話す穂乃果は、直接見なくてもきっと最高に可愛いと想像できる。
そして髪を乾かした後は、必ずなでなで。頭をこれでもかというほど撫でるのだ。というか撫でたくなってしまうのだ。
「お兄ちゃん……ぎゅーっ」
「ふふ、よしよし」
「ふぁぁ♡」
背中を向けているのは髪を乾かしている時まで。乾かした後は、向かい合って抱きついてくる。座った状態で穂乃果を抱っこするかのような形になるのだが、これは休日限定だ。髪を乾かすのはいつものことなのに、向かい合って抱きついてくるのは休日だけ。穂乃果の中で何かしらの線引きがされているのだろうか、それは俺にも分からない。
「髪、ちゃんと乾いたか?」
「うんっ♪ さすがお兄ちゃんだよ!」
「まぁ穂乃果専属だからな」
「えへへ~♪ 穂乃果専用お兄ちゃんだ♪」
向かい合って抱き合いながらそんな会話をする。抱っこするような形で座っているのなら、いっそのこと立ち上がって抱っこすればいいんじゃないか、と思うかもしれないが、最近はそれをすると穂乃果が『子供じゃないんだよぅ?』と顔を赤らめながら嫌がってくるのでたまにしかやらない。たまにしか、やらない。大事なことだから2回言った。
やらないわけじゃない、たまにしかやらないんだ。抱っこは抱っこでも、方法しだいでは2度も3度も美味しいわけで、その方法の1つを無くすようなことはしないのだ。
可愛い穂乃果を見るためなら、多少の我慢もいとわない。
髪を乾かしてしっかりと抱き着きあった後は、2人でベッドに横になる。
「……すぅ、すぅ」
ベッドの上では、特に話すわけでもなく、頭を撫でてやるだけ。そうやっていると穂乃果は5分足らずで眠ってしまう。俺はそんな可愛い妹の寝顔を拝みながら、それでもなお撫で続ける。
そうするとほら、幸せそうな顔をするんだ。
幸せな顔を見ながら、俺も徐々に睡魔に襲われ、意識が遠のく――――
ガチャッ。
俺の意識が遠のく中で、ドアが開く音が。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
チュンチュン
「ん……」
小鳥のさえずりを聞きながら、目を覚ます。 ふと右を見ると、そこには
「すぅ……すぅ……」
甘えん坊な、
そして横には
「んん……すー……すー……」
甘えん坊な
雪穂は休日の夜、決まって穂乃果が寝静まるタイミングを狙って俺のベッドに来るのだ。朝からガミガミとうるさい雪穂も、結局は寂しいから俺と穂乃果にうるさいだけで、本当はこうやって一緒に寝たかったんだろう。しかし真面目な雪穂は恥ずかしくてそれが言えない。
だからこそ、雪穂は穂乃果が寝たタイミングを狙って俺の部屋のドアを開けて、俺の横に来るのだ。
ま、俺は雪穂が入ってくるだろうタイミングまでは起きてるから知ってるんだけどな。
そして雪穂は、一緒に寝ていたことを隠すために誰よりも早く起きて、『また"2人きりで"寝てる』と俺らに言っては、あたかも一緒に寝てたわけじゃないと主張するかのように俺らにガミガミと言ってくるのだ。
穂乃果はその事実を知らない。しかし雪穂よりも早く目が覚めてしまう俺は、"バレてない"と思い込んでいる雪穂がガミガミとうるさい姿を、事実を知った上で見ることが出来る。雪穂もなんだかんだ、可愛いところしかないんだ。
雪穂に1時間がけで起こされ、穂乃果にプリンをあーんして、漫画を穂乃果一緒に読み、穂乃果の髪を乾かした後、穂乃果と、寂しがりでプライドが高いが故にこっそり来る雪穂と一緒に眠る。
ささやかで、特別なことは特にないかもしれないけれど、俺にとってはかけがえのない大切な休日。
これが俺達、高坂兄妹の休日である。
穂乃果ちゃんって可愛いですよね...
でも雪穂ちゃんも最高だ...