ジョニィはジョルノと。
ジャイロは仗助と組み、目的を達成させるために、新たな敵と戦うことになった。
そしてポケモンのせいで、投稿できなかった。
白玉楼前・・・
「目的?何を言っているんだ?」
「あなたは、この異変の始まりを知ろうとしている。それはあの屋敷にいる、プッチじゃあない」
「!・・・何だと!?」
ジョルノは静かに僕の前に立つと、ポケットから見覚えのある鉄球を出した。
「それは!・・・なぜ、お前がジャイロの鉄球を持っている!」
「僕もあなたも、彼を・・・ジャイロさんを探している。理由は違えど、目的は同じだ」
僕はジョルノの言っていたことが一回では理解できなかった。心のなかで何度も復唱したことで、彼の言っていることがやっと理解できた。
「・・・わかった。それじゃあ、」
「いや、今は動かない方がいいみたいです」
ジョルノは草むらを掻き分け、屋敷前の階段を見た。
そこには、妖夢と優曇華が誰かと話していた。
あれは・・・
「確かあの人は射命丸さんです。新聞記者をやっている方です。・・・もう君の事を耳にしたみたいですね。ここから離れるべきです。急ぎましょう」
ジョルノの言う通り、僕はこの草むらから離れた。
三人はこちらに気づいてなさそうだった。
あれから数分歩いたところで、僕はジョルノの持っている鉄球のことをきくことにした。
「それって、どこで手に入れたんだ?それにジャイロの名前もどこで」
「彼の名前なら、もうこの世界では有名なものですよ。新聞で何度も取り上げられてますから。そして、この鉄球は拾いました」
「拾ったのか!?」
「?・・・何をそんなに驚いているのですか?」
「いや、なんでもない」
「で、話に戻りますが、この鉄球は」
ジョルノが話し始めたとき、何かがこちらに飛んでくるのがわかった。
それは銃弾のような形をしており、僕はすぐに馬を着弾点から遠ざけた。
「これは・・・」
「チッ!・・・外したか」
木陰から現れたそいつは、ガンマンのような格好をし、いかにも僕と同じ、騎手のような男だった。
「俺の名はホルホース。テメェらの持つ食料や金、全部渡しな。さもないと、このエンペラーで、脳天貫いてやるぜェ」
ホルホースは銃を手のひらの上でクルクルと回すと、こちらに銃口を向けた。
「銃撃戦なら、僕が」
「いや、僕に任せてください」
僕が爪を向けた瞬間、ジョルノが僕の前に出た。
そして、彼はスタンドを僕たちに見せた。
「俺のスタンドはハジキだ。そんなスタンドじゃあ、勝てねぇぜ~~。それに俺にはJ・ガイルの旦那がいるしなァ」
「それはどうですかね・・・僕のスタンドは強いですよ」
「(何かこいつよォ、DIOの野郎と同じような奇妙さがあるぜ。だが、俺には・・・)カモォ~~~~ン!」
こいつには、ジョルノには自信がある。そして、僕にはない、『覚悟』がある。僕は銃撃戦なら、なんて言ったが、正直、自信がない。彼のあのスタンドに負けるかもしれない。そんな恐怖と迷いがあった。
だが、ジョルノのあの目、あれは覚悟がある人間の目だ。僕とは違う・・・全く違う目の色をしている。
「そう、煽らないでくださいよ。僕のスタンドはすでに行動を始めている」
「何だとォ?」
ジョルノの足元で何かが動いている。あれは・・・カエルだ。それに蛇もいる。
だが、どちらもジョルノに従う忠実な僕のように、捕食しようとしない。
「ほぉ、それは毒ガエルと毒蛇か?・・・なら、この『エンペラー』で撃つだけだぜ~ッ!」
ホルホースはそれらに向かって銃弾を撃ち込む。
その銃弾は確実にそのカエルと蛇を貫いた。
だが、そのダメージは・・・
「ブッギャアァーーーッ!」
ホルホースのもとに返されたのか、自身に電撃を浴びたかのように走った。
「ゴールドエクスペリエンス・・・。これが僕のスタンドだ。」
ジョルノは血を撒いて倒れたホルホースに近づくと、銃を持つ右手をその足で踏みつけた。
「あなたは、『覚悟して来ている人』ですよね?」
「や、やめろ!これ以上はやめてくれ!」
ジョルノに慈悲などなかった。
「無駄ですよ。」
「ひぃぃぃぃぃッ!」
ホルホースは地を這って逃げるが、その先にいたカエルを手のひらで潰したことでまた、新たな痛みが彼を襲った。
「だから、無駄ですよ。これ以上の行動は」
ホルホースはその恐怖と痛みにより、黄金の光に包まれて消えてしまった。
「・・・やはりホルホースは弱かった。」
静かにだが、彼に近づく何かがいる。
あの水溜まりにいるあれは・・・!
「ジョルノ!後ろだ!」
次の瞬間、彼のアキレス腱から血が噴き出した。
「何!?」
「敵が水溜まりにいるぞ!」
僕は爪弾を水溜まりに向けて放つが、そいつにダメージがあるようには思えない。
「こいつ!ジョルノ、逃げるぞ!」
僕はジョルノにそんなことを言ったが、彼は
「いえ、僕には彼を倒す覚悟があります」
と言い、僕の言葉を無視した。
彼のその覚悟は彼のスタンドに黄金の光を纏わせた。そして、そのなかで彼はスタンドに、いや、自分自身に黄金の矢を突き刺した。
「ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム!」
その光から現れたそのスタンドは水溜まりの中から、攻撃していたそれを引っ張り出した。
「な、何だとーーーーッ!」
「無駄ッ!」
ジョルノのスタンドの攻撃はそれの胴体を貫くと、木陰に隠れていたスタンド使いを表に出させた。
「ひ、ひぃぃぃぃッ!や、やめてくれ!」
「シンジツニ、トウタツスルコトハ、デキナイ」
気がつくと、そこにいた男、J・ガイルは消えていた。
そして、ジョルノのスタンドは元の姿に戻っていた。
「ジョルノ・・・今のは・・・」
「行きましょう。彼は生と死の境目を歩いていると思います」
「お、おう・・・」
僕はジョルノと共にとりあえず、人里へと行くことにした。
彼と彼のスタンドを包み込んでいた光は、これまで見てきた黄金の光と同じものに見えた。
あれは死に繋がっているのかもしれない・・・そんなことを考えながらも、僕は馬の足を前に進めた。
☆
「はぁ!?俺がアンタのボディーガードだとぉッ!?」
目の前の少女、古明地 さとりはそんなことを言い出した。
俺は冗談をと思ったが、どうやらこの少女はただの少女ではない。この屋敷の主であり、少女の横に立っている猫耳の女はこの少女の召し使いをのようだ。
それなりの権力があると見た俺は、目の前に存在する椅子にドッスリと座った。威圧でもするかのように。
「落ち着け、仗助。・・・さとりと言ったなァ。おたくのいう、『邪悪なる遺体を探す』というのは、俺らへの頼みか?それとも、俺の目的を知っての話か?」
「中間です。私の頼みとあなたの目的が偶然に一致しただけですよ。」
この威圧的な態度に何も示さず、怯みそうにもない。この少女、姿のくせして、どこぞの吸血鬼みたく、歳をくってるかもな・・・
「・・・どうしましたか?私の顔にでも何か付いてますか?」
「・・・いや、何でもない。その頼みは受けるが、それがある場所は言ってくれよ?どこにあるとかな。こっちの世界のこと全然知らねぇから」
「できるだけのことはするわ。できるだけのことはね」
そう言い、さとりは一枚の紙を渡した。
さとりの屋敷、地霊殿から出た俺と仗助はさとりから渡された紙を見ながら、人里の茶屋の和風のベンチに座っていた。
そして、仗助はその紙から目を離し、店員の持ってきたお茶を飲んだ。
「その紙に何か書いてあるんすか?俺には見えませんが。」
仗助の言う通り、この紙には何も書かれていない。そして、この紙の性質上、炙り出しなんてしたら燃えてしまいそうだ。
「何かあるんだろうな・・・もしかしたら、彼女は新手のスタンド使いなのかもしれないな」
「まさか~。あの少女がスタンド使いなわけ・・・ありますね」
「確率はゼロとは言えないぜェ~」
俺はその紙を何回か折り畳むと、ポケットの中にしまい、仗助の頼んだ団子を一つ摘まんだ。
「あーッ!それ、俺が頼んだやつっすよ!」
「ニョホ~、考えた頭には糖分ってなァ~」
俺が団子を食べようとしたそのとき、ドスンと俺の横に男が座った。
俺の茶を引っくり返して。
「何しやがる!テメェッ!」
俺はすぐにそいつの肩を引っ張った。だが、そいつは何回か折られた紙になり、消えてしまった。
「!」
俺はその驚きのあまり、そこから立ち上がる。
「仗助。今の見たか?・・・これは瞬間移動か?それとも超スピードか?」
「いや、違いますね。俺はこいつ戦ったことが・・・ッ!」
そのとき、俺たちの目の前で茶屋の女が紙にされた。