色々残念な高校一年生が幻想郷入りしているが大丈夫なのか? 作:優楽
言い訳はしません!
言い訳しようと思えば出来るけどしません!
とりあえずお楽しみくださいませ
新聞で人気者になってしまった俺は現在、変装して人里に来ていた
顔が知れ渡ってしまっている為変装しなくてはまともに出歩く事も出来ない様な状態なのだ・・・・・・が
「ねぇ松浦これ可愛くない!」
「優陽さんこれとこれどっちがいいですかね?」
「なぁ優陽こちらとそちらではどっちがお前の好みだ?」
「・・・名前呼んでたら変装してる意味ないじゃん」
俺は黎美と犬走と彩楓さんと買い物に来ている・・・と言うか振り回されてる
「・・・・・・帰りてぇ」
何故こうなってしまったのかと言うと・・・時は3時間前に遡る・・・てかもうそんなに時間経ってたのかよ・・・
━━━━━━━━━━━3時間前━━━━━━━━━━━
「松浦」「優陽さん」「優陽」
「「「買い物に行こう!!!」」」
(3人揃ってどうしたんですか?急に)←建前
「3人揃って可愛いし近ぇ・・・心臓に悪ぃ・・・あっ」←本音
「「「・・・」」」(///_///)プシュュュュュュウ
やらかした
本音と建前
逆だった 字余り 優陽
「・・・ちょっと紐なしバンジーしてきます・・・」
「待て待て待て早まるな!気持ちは分かるが早まるな!」
死にたい・・・死にたいよぉ・・・もういっその事殺して・・・恥ずか死ぬ
「あっあはは」
やめろ黎美苦笑いは結構心に刺さるんだぞ・・・
「わっ私は嬉しかったですよ?」
「やめろ犬走・・・慰められるのが1番心に刺さるこういう時は黙って逝かせてあげるのが優しさなんだ・・・」
「まぁそれは置いといてだ皆で買い物に行こう優陽」
いや置いとかれても困るんだ・・・置いとかずに俺諸共爆破処理して欲しい
「いや無理ですからね?どっかのアホ(射命丸とかいう馬鹿ラス)のせいで顔が知れ渡ってますし」
ホントにあのアホのせいで静かにひっそりと生きてくつもりだったのに毎日がライブイベントだよ・・・認めたく無いものだなボッチは最強だという事を
「それなら変装すればいいんじゃないか?」
勘弁してくれねぇか?出掛けるのも嫌なのに?更に変装だぁ!?もう頭が痛いよ
「いや、普通に嫌ですからね?行くのが確定みたいになってますけど行きませんからね?」
絶対荷物持ちじゃないですか・・・まず女の人の買い物は【買い物の時間が長い、買ったものが重い、そして荷物を持つのは俺】というのはお約束でお決まりで変わらぬ未来だ。ソースは俺と俺のお袋
しかも1人でもぐったりなのに3人とか死刑宣告ジャナイデスカヤダー
「どうしてもか?どうしてもダメか?」
あの彩楓さん?涙目になるのやめてくれませんかね?男児たるもの女の涙には脆いんですよ
「松浦お願い・・・」
おいやめろ彩楓の真似して涙目で頼むな
「お願いします優陽さん・・・」
あっ・・・オワタ\(^o^)/これは逃げ道がない・・・あれ?よく考えたら最初から逃げ場なくね?いやよく考えなくてもないわ
「はぁ・・・分かりましたよ買い物の荷物持ちすればいいンスね・・・」
ちなみにこの会話だけで5分程度なのだがその後引っ張られる様に買い物に連れていかれ、あの会話から更に5分経ち人里の東門前に来ていた
人里の入り口で急に彩楓さんから下の名前で更に呼び捨てで呼んでほしいと言われた
理由は大天狗があまり人里にいると問題になりかねない為正体を隠す為にとのことだった
その後は女性と買い物に行った事のある男性や女性の場合は彼氏とかと買い物に行った時の自分を思い出してほしいそうすると出てくるセリフは1つだ
「「「これとこれどっちが似合う?」」」
人里について真っ先に入った服屋で言われたセリフだ皆言うよね?どっちが似合うとかどっちが可愛いとか男に聞くなよ俺個人の感想だが自分で決めて自分で考えて服をコーディネートしてる奴の方が良い、だって『〇〇ならこっちの方が好みかな〜?』って考えて選んで着てきてる方が可愛いじゃん!好みの服装かどうかは置いといて、そうやって考えて着て来てくれる子って可愛いじゃん!だから俺はどっちが似合うと聞いてくる人女性にはこう答えよう
「自分の直感を信じろ、それと俺にそういうのを求められてもセンスか壊滅的だから頼るな」
そう、こういう事で次に出てくるであろう言葉『じゃあこっちとこっちどっちが好み?』というのを封じつつ自分のセンスが壊滅的なのを隠す事が出来る・・・なんと便利な言葉だろう・・・まぁ正直このセリフを言う事はないと思っていたんだがな・・・
「「「・・・・・・」」」ムッス
そんな事を考えている俺を3人は睨みつけくる・・・こういう時のボッチ特有のスルースキルだ
「んでその服買うのか?まぁ俺の服じゃないからなんでもいいだが・・・」
するとすぐに犬走が返してくる
「なら優陽さんの服を見に行きませんか?洋服もいいですけど和服とかもあうんじゃないですか?」
「いや俺はいいよ別に今日は荷物持ちで付いてきてるだけだしな・・・それに俺はあまり動きたくはないな動けば動く程ボロが出て面倒ごとになりかねんからな・・・」
俺が何よりも警戒してるのは俺の変装がバレて大事になる事だ
ハッキリ言ってそれ"だけ"の事だがそれ"だけ"は何としても回避したい・・・理由は簡単俺をよく思う人もいればその逆もまた然り・・・最悪の場合命を狙わねかねない
後はじぃちゃんの死を受け入れられず俺が嘘を付いてると考える奴もいないとは限らない警戒しといて損は無いだろう
「「まぁまぁそう言わずに」」(^∇^)ニッコリ
そう言いながら犬走が右腕、黎美が左腕を拘束する
てかお前ら今日はやけに連携してくるな・・・勘弁してくれ・・・もう俺のライフは0どころかマイナスだよオーバーキルだよオーバーキルしても歯車も心臓も羽根もドロップしないからな?運良くて1QPくらいだからな?倒す価値もないが倒さないと進めない害悪キャラ確定だな
という訳で引きずられるように男性用の服屋に連れてこられた所で1番上の会話に戻るという訳だ・・・モノローグが長くて済まない・・・
「あの?御三方?忘れてない?俺たちお忍びで来てるんだよ?」
「何心配するなここは私の知り合いの店でな兆さんが何度ど来たことのある馴染みの店だ問題はあるまい」
ほーんじぃちゃんの馴染みの店か・・・なら大丈夫・・・か?まぁここは彩楓さんを信じることにしよう
「それで優陽お前はどっちが好みだ?」
まだ続けるんだその質問
「正直着れればなんでもいいと思ってるんでなんでもいいッス」
「なら好きな色は何色だ?」
ん?方向性を変えてきたかまぁこれくらいならいいか
「深緑、黄緑、藍、水、青、赤、白、黒、後は紫ッスかね」
「ほうほう随分多いな色だけでも」
「まぁ色は明るい色も暗い色も両方好きッスからね」
そう答えると3人は顔を見合わせて最後に俺の顔を見て無言で頷き一斉に散っていった・・・絶対あのヒントで俺の服見繕うつもりだよな・・・しかも全身の服を・・・この後着せ替え人形確定√ですよね・・・帰りたい
「松浦これ着てみて!」
最初に服を持ってきたのは黎美だった
持ってきたの服は黄緑の半袖Tシャツと、黒の様な灰色のような、何とも言い難いジーンズ、同色のパーカーで更に靴は黒と赤にグレーのイナズマラインだった・・・あれ?
「おいこれ・・・俺が
「そうだね!これなら優陽も着慣れてるだろうからって思って・・・それにこれが1番かっこいいし・・・」
「あ?なんか言ったか?」
「うっううんなんでもないよアハハ」
「そうか」
勘違いしないでほしいのが俺が難聴系主人公の様に聞こえてないからあの様な反応をした訳ではないという事だ・・・つまり最後のアレも聞こえてる、があえて聞こえないフリをした・・・じゃないと俺のメンタルが持たないからである・・・もう既にゴリゴリ削られてもうなくなりそうだよ・・・全部粉になりそうだよ
「とりあえず試着してくるわ」
「うん行ってらっしゃい」
━━━━━━━━━━━少年試着中━━━━━━━━━━
試着室で若干悶えていたことなんて無かったんや(白目)
てな訳で着替えたが現実で着てた服とそんなに変わらないので新しさよりも見慣れてる安心感があった
パーカーは腰に巻いてなけなしのおしゃれした・・・むこうでも同じだったけどね?
「着てみたがどうだ?黎美から見たら見慣れてるかもしんねぇけど」
「う〜んでも1番見慣れてるのって学ランだけどね」
「それもそうだなお前もブレザーだけどな」
「そうかも」
なんて話しながら笑ってた
「ん"ん"お楽しみの所すまないが」
咳払いをしながら彩楓さんと犬走が来たのだが顔は楽しそうではなく真剣そのものだった
「どうかしたのか?」
「どうやら街中に侵入しようとする妖怪がいるらしい・・・退治させねばならない」
「殺るのか?流石マズイじゃないのか?」
「仕方があるまい・・・理性も知性も持たぬ妖怪は殺るしか無いのだ・・・」
理性も知性も持たない妖怪とかそれ単なる獣だよな
だが妖怪であるコイツらに同族を殺らせる訳にはいかない
「なら俺が行くどうせまたこんな事もあるだろ?なら最初っから慣れておいた方が幾分かマジだ」
「だが!お前は!」
「心配すんなよ簡単に死んでたまるかっての引き際ならわきまえてっからよ」
武器がないけどどうすっかな・・・武器あっても変わんねえ気がするけど
「ならこれを使え護身用の短剣だないよりかはマシだろ?」
「サンキュ・・・んじゃ初陣と行きますか」
そしてUターンして試着室に戻った
「なんで試着室に戻っている馬鹿者!」
「売りモンに血は付けらんねぇだろ」
そして着てきた服というか売り物とそこまで変わらない唯一違うのは腰に巻いていたパーカーを着た程度の違いである
パーカーには帽子がついておりその帽子も今被っている
「んじゃ行くわ・・・黎美の事頼むわ」
「分かった、お前は東門つまり」
「来た道戻れね了解」
そう言って俺は店を飛び出し東門へ走り出した
しかし大丈夫かね?戦闘なんてした事もねぇし