色々残念な高校一年生が幻想郷入りしているが大丈夫なのか? 作:優楽
俺達は幻想郷の妖怪の山の前にいる訳だが
まぁそんな事は置いといて昔話をしようと思う
ほらそこっ!そんな事なら最初から昔話しろよとか早く話を進めろとか言わない!立ち直れなくなるだろうが...んんっ話が逸れたなとりあえず話しておこう俺の母型の祖父の話を
祖父は俺の母親が生まれてから7つ下の弟つまり俺のおじさんが祖母のお腹の中にいる事がわかるちょっと前までの約6年の間行方不明になっていた...らしい
母も余りにも小さかった為覚えていないらしい真実は祖父しか知らないのだが祖父は約6年前に亡くなっているため誰もわからないのだが唯一わかっている事があるこれは俺以外誰も知らないと思う...多分ね?
祖父は俺に思い出話を聞かせてくれた事があるのだがその話がまた嘘っぽい話だったのである
小さな狼の女の子と天狗の女の子を助け懐かれていたという話なのだが狼の女の子?天狗の女の子?と首傾げていた事を覚えている
という昔話なのだがなんともつまらないのかも知れないが俺はその話をふと思い出したのだ何故なのかはわからないけどな
さて今は妖怪の山の門番である白狼にゆっかりーんからの手紙を渡した所なんだけど...
自己紹介するタイミングがない、あの白狼の子の名前も聞いてないし...どーすっかな俺は”ボッチエンペラー”だから見ず知らずの他人とお話出来るほどの会話スキルねぇよFa●eでいうならE--くらいあるんじゃねぇの?なにそれもはや顔見知りでも喋れないじゃね?
ここは頼むぞ!黎美お前のリア充スキルを見せてやれ!お前だけが頼りだ!!
「ねぇお名前聞いてもいい?かな?」
さすがの黎美もちょっと話ずらそうだなまぁ相手は白狼って事もあって少し警戒してるみてぇだな
「これは失礼した私は犬走 椛と申します気軽に椛とお呼び下さい」
すげぇ礼儀正しい子だな...しかし狼なのに苗字が犬走という事にリアクションし辛い...まぁここは流そう
「私は白石 黎美だよ!よろしくね椛ちゃん♪」
さすがリア充のトップカーストもう名前呼びかよ俺にはレベル高すぎて無理だわ〜
「はいよろしくお願いします黎美さん♪」
もう仲良くなってるよマジですげぇなトップカースト会ってからまだ1分くらいしか経ってないのに...そして俺空気だ...いつもの事だったわ
では俺は必要最低限で済ませるかな
「俺は松浦 優陽だ、よろしく」
よしいつも通り必要最低限で済ませたよくやったぞ俺
「はいよろしくお願いします優陽さん♪」
「あぁよろしくな」
やったね優陽会話数が少ないよ!!本当に少ねぇな黎美のやつは犬走と談笑して談笑して談笑してるけど俺は景色を眺めてるだけだからねべっ別に寂しくなんかキモいですねすぐやめますごめんなさい
「少しよろしいですか?」
おっと話があるみたいだな
「手紙には『手紙を届けた2人は今後そこで暮らすからよろしく、あと男の方を彩楓《さやか》に会わせてあげて』との事です」
彩楓って誰だ俺知らないよ?まず幻想郷に来たことないよ?男の方って俺の事だよな
「ねぇ椛ちゃん彩楓さんって?」
「彩楓様はここの主なのですよ」
へぇ〜ここの主って事は俺が代表で顔あわせということか...めんどいな
「とりあえずお2人を大天狗様の所へご案内しますね」
今すっごい事言わなかった?大天狗?だいてんぐ?DA☆I☆TE☆N☆GU?俺が会うのは彩楓さんだよね?
「俺が会うのは彩楓さんだよな?なんで大天狗様?なんかに...」
長ったらしい石階段を登りながら訪ねたしかし本当に長いな軽く10000段くらいあるんじゃねぇの?
「わかりやすく言うと彩楓様と大天狗様は同一人物です私達は大天狗様と呼んでいるだけで本当の名前は彩楓様なんですよ」
なるほど納得したそういう事ねなんだよビビっちまったじゃねぇか
納得したのは良いんだけど黎美バテるの早すぎじゃね!?まだ登り始めてから5分も経ってないぞおい!
「はぁ...はぁ...待って〜椛ちゃ〜ん松浦〜」
っとまぁこんな感じで登りいくと1つの大きな古い日本屋敷が現れた
「ここが私達の暮らす屋敷なりますこの奥に大天狗様もいらっしゃいますよ」
一言だけ言いたい屋敷デカ過ぎ( ‘ω’)ワロエナイしかも山の入口からはこんなデカい屋敷見えなかったよな...つまりここは山の裏側になるみたいだが余りにもデカ過ぎる
「椛ちゃん...ここってどれくらいの人が住んでるの?」
黎美は唖然としながら聞いた
だが俺は思うここに人は住んでいないだろうと...なんでかって?簡単だろ大天狗がいる所に住みたいか普通答えは否である
「いえ人は住んでいません住んでいるの天狗達ですよでも安心して下さい皆優しいので」
それは白狼である犬走だからじゃないのか?人間である俺達は別な気がするんだが
「昔も1人の人間が住んでいましたよでも彼はどうしても行かなきゃいけない場所があるとかでなくなく出ていかれたとか...」
「そうなんだぁ〜それなら大丈夫だね?松浦」
いやいや違うだろ!天狗だとわかって逃げただけなんじゃねぇの?やべぇ超心配だわ...
「ではこちらにどうぞすぐに大天狗様を呼んでまいりますのでしばらくお待ち下さい」
犬走は入口付近の部屋に俺を通したんだが、...ん?俺だけ?と思っていると
「黎美さんはこちらでお茶菓子でも食べて待っていて下さいすぐ戻ってきますから大天狗様と優陽さんがお話してる間私達ももっとお話しましょう♪」
なるほどボッチで待ってればいいんですねわかりましたよ(´・ω・`)と心の中で思いながら待っている訳だがどういう感じで会えばいいんだ?やっぱり正座で待つべきだよな?そんな事を考えていると
「優陽さん」
「はっはいなんでしょう...」
やべぇ死にたいキョドちゃったよキモいよ俺
「あまり緊張しなくても大丈夫ですから楽な姿勢で待っていて下さい」
「そっそうかありがとう」
サンキュー犬走!マジでどんな感じで待てばいいのかわかんなかったから助かった
という訳で胡坐をかいて座る事にした
それからわずか2分程してゆっくりとふすまを開ける音がした
ちなみ部屋の間取りだが畳12じょう程の部屋で庭が見えるというなんともthe昔の部屋と言える感じであるふすまは部屋の両はじに2枚ずつある感じであるちなみ俺は部屋の真ん中ちょい後ろあたりに座っている
うん説明ヘッタクソだねごめんね
さてさて入ってたであろう大天狗様のお顔を拝見させてもらうと驚きで声が出なくなった
若い余りにも若い見た目20代後半くらいの大人しい感じの女性なのだ!しかも無茶苦茶美人!わかりやすくいうならがっこう●らし!の●ぐねぇの髪をピンクからダークブラウンに変えて少し身長を高くした感じ
やばいやばいやばい何がやばいってボッチの俺は美人への対応スキルが皆無なのだ!!
しかしさすがは大天狗と呼ばれているだけはある背中に黒い翼が左右3枚ずつ合計6枚ある
「待たせてしまって済まないな」
「いっいえ!問題ないです!はい」
うおぉぉぉぉぉぉぉぉ恥ずかしいよぉぉぉぉぉぉ
キョドってるし早口だし最後のはい!ってなんだよ!...死にたい
「そうかなら良かったお客人を待たせてはいけないからな」
しかも超礼儀正しいとかこれが俺じゃなかったら告白してフラれてるまである、前にもあったなこんなくだり
「俺じゃない自分は松浦 優陽と言いますお名前をお伺いしてもよろしいですか?」
名乗るならまず自分からお約束は守って名前を聞いた何故なのかは簡単だ苗字がわからないからだよそれともなにか?初めてあった人に彩楓さんと呼べと?無理無理無理無理そんな根性ないわ!
「おや?ちゃんと礼儀正しいのだな男の子だからそういう部分はダメなのかと思ってた」フフッ(﹡ˆᴗˆ﹡)
これが世にいう守りたいこの笑顔ってやつなのか確かに守りたい
「衛深倉彩楓《えみくらさやか》だよろしくな松浦君」
「はいよろしくお願いします!」
やっべ!ぇこんな美しい女性とお話出来てるよ!俺やべぇよ!
「すまないんだが松浦君」
衛深倉さんが真剣な顔をしている...なんだろう真剣な目の中に悲しみがちらほら見え隠れしている風にうかがえたボッチの俺が身に付けた観察眼のおかげである
「何でしょうか衛深倉さん...」
「君の祖父の名前を教えてはくれないか?」
祖父という言葉を聞き理解した、いや理解してしまったのだ────母型の祖父を急に思い出した理由を
「若佐兆吉《わかさちょうきち》と言います」
祖父の話していた話は多分ここでの出来事だったのだろうこれが行方不明の真実なんだと俺なりに理解した
「そうかやはり兆さんの孫だったか...ならば歓迎しようじゃないか、兆さんもここで生活していたんだ」ニコッ
そうか、そういう事かさっき犬走の言っていた『1人の人間が住んでいた』その人間が祖父だったのか
「兆さんは人気者でな幻想郷の大半の者は友達だし幻想郷で兆さんの名を知らぬ者はいないだろう」
マジかよ...幻想郷にどれだけの人がいるか知らねぇけど大半の人が友達とかどんだけリア充ライフ送ってたんだよじいちゃん...
なら俺は知りたい祖父が何をして来たのか、どんな人と友達なのか、そして伝えなければならない祖父の死を
「さて松浦君」
「別に優陽で良いですよ衛深倉さん」
どうせ今後一緒に生活するんだしな堅苦しいのはゴメンだからな
「そうかなら私も彩楓で良いぞ」
目を輝かせながら衛深倉さんは返した
マジかよww俺リア充ライフ突入ですかwww超恥ずかしいですねわかるかな?読者諸君まだ会ってから20分ほどしか経ってないのに名前呼びとか恥ずかしいなんてもんじゃない
なんて考えている間も彩楓さんは目だけで早く呼んで欲しいと訴えてきているやめて!そのキラキラした目で見ないで!可愛過ぎて俺の腐った部分が浄化しちゃう!それ俺の死を表してない?
「じゃっじゃあ彩楓さん」///
うわぁ...ないわーキョドるとかないわー赤面して言っても可愛くねぇし見た目残念なの忘れてないからね?
「うっ」///
なぜか彩楓さんは照れている理由ボッチの俺には到底わからないな
「なっなら私もゆっ優陽」///
あえて言おう、可愛過ぎて言葉に出来ない!やっぱ男がキョドってもキモいけど女がキョドってなんか言うと破壊力抜群だよね、しかも無意識に上目遣いと赤面とか最強コンボだな
そんな可愛い彩楓さんを見ながら天にも登りそうな俺がそこにはいた
「ううっやはり異性に名前を呼ばれるのは恥ずかしいな...」///
恥ずかしいなら言わなきゃ良いのに...
こうして俺は新たな生活場所を提供してもらえた
もしかして紫の奴俺がじいちゃんの孫だって気づいてやがったのか?だから俺をここに連れてきたり、妖怪の山に送ったりしたのか?まぁいいか考えるのめんどくせぇし
しかしこれから俺にはじいちゃんの孫という肩書きが引っ付いてくるのかプレッシャーがやべぇよなんならプレッシャーで地面にめり込むまであるわこのプレッシャーどうすっかな...