ラブウィザード! 〜希望の柱〜   作:しょくんだよ

8 / 54
晴希「クッソォ、仮面ライダーネクロム
ファイズみたいでかっこよすぎるわ‥
作者さん、あの変身ブレス俺に使わせてくれっ!」
そんなことしたらウィザードのストーリー大きく
変わっちまうぜ?( ゚д゚)
花陽「夢のクロス作品‥悪くないかもですっ」
晴希「だよな!作品さーん!」
無茶言わないでくれっ(>_<)
だ、誰か助けてー!(つД`)ノ
花陽「作者さんまで私のセリフとらないでぇ!」

さて、始めましょうか。


第8話美しいものの先には

午前6時頃

神田明神の階段付近にて。

 

 

「ふぁ〜‥朝練って毎日こんなに

早く起きなくちゃいけないの〜‥?」

 

「このくらい当然よっ。」

 

星空凛は凄く眠たそうに欠伸をする。

そして新たに加わった西木野真姫は

かなり張り切っていた。

そして俺もかなり眠い。

 

朝練に向かうことにした

俺、操真晴希は

本当は高坂穂乃果と行く予定だった。

まぁ彼女は寝坊したわけだな。

穂乃果は先に行っててと言ってきたので

先に行く途中、凛と真姫と合流して

階段を登ってる最中だ。

 

「あ〜‥俺も眠い‥なぁ、

俺別に踊らなくていいし

帰っても‥」

 

「ダメです」

 

「ダメにゃ」

 

「はい、すいません。」

 

そう言って階段を登ると

ストレッチをしてる小泉花陽の姿があった。

 

「あ、かーよちーんっ!」

 

花陽に会えたのが嬉しいのか先ほどまで

眠たそうだった凛が元気になって名前を呼ぶ。

そして花陽が振り返ると‥

 

 

「おはようっ!」

 

 

 

「ぐはっ‼︎」

 

「ヴエェ⁉︎ど、どうしたのよ⁉︎」

 

「操真さん⁉︎」

 

振り返る花陽はなんとメガネをかけていなかった。

振り向いた時の笑顔と裸眼に

俺は直視してしまいその可愛さに

その場に倒れ込んだ。

朝から刺激が強いものを見せられた気分だ‥

 

「ちょ、ちょっと目眩が‥」

 

「目眩にしては大袈裟すぎじゃない?」

 

「大袈裟すぎにゃ。

それよりかよちん!メガネは〜?」

 

「えっと、思い切って

コンタクトにしてみたの‥変‥かな?」

 

「ううん!全然可愛いよ!すっごく!」

 

凛はそう言って花陽の両手を握る。

 

変ではございませんむしろ最高‥

 

「ぐはぁっ⁉︎」

 

突然倒れてる俺の背中に

真姫がスクールバッグを落とすように置いた。

 

「あの〜真姫、突然どしたのですか‥?」

 

「あぁ ごめんなさい。ちょうどいい置き場が

あったからつい。」

 

最近、皆俺の扱いひどすぎやしませんかね?

這い蹲る俺を無視して真姫は花陽に近寄る。

 

「へぇ、いいじゃない。」

 

「あ、西木野さんっ。」

 

すると真姫は嫌そうに顔をそらす。

 

「ねぇ、‥メガネとったついでに‥

その‥名前で呼んでよっ」

 

「「え?」」

 

突然の言葉に2人は

一緒に戸惑う。

 

「わ、私も名前で名前で呼ぶから‥

花陽、凛。」

 

 

「「‥っ。」」

 

真姫はそう呼ぶと2人は満面の笑みを

浮かべた。

 

「真姫ちゃんっ。」

 

「真姫ちゃん〜!真姫ちゃん真姫ちゃん

真姫ちゃ〜〜〜んっ!」

 

凛は真姫の名前を呼びながら真姫の周りを

ぴょんぴょんと跳ねる。

 

「な、何よ!」

 

「真姫ちゃ〜ん!」

 

「う、うるさい!」

 

「照れてる照れてる〜〜っ。」

 

「照れてなんかいないわよ!」

 

抱きついて頬をすりすりする凛に

真姫はトマトのように赤くなり

そっぽを向く。

その様子を花陽と俺は眺めていた。

 

「あっ、先輩も凛たちの事は名前で

呼んでほしいにゃ!」

 

「あ、俺も?」

 

凛はふと俺の方見る。

 

「わ、私も‥!

真姫ちゃんだけ名前で

呼ぶのは‥その‥嫌だから‥‥」

 

ボソボソと花陽は呟くが

なんて言ったのか分からなかった。

 

「‥わかったよ、凛、花陽。」

 

「「‥っ。」」

 

ん〜やっぱ恥ずかしいな〜。

そう思って俺は座ってた身体を起こし

3人に近寄る。

 

 

 

 

 

するとお参りでもしてたのか奥から

1人の男が俺達の横を通る。

 

「‥‥‥。」

 

かなり怖い目付きで俺達を睨みながら

男は階段を降りていった。

 

「こ、こわいにゃ〜‥」

 

「そうね‥あそこまで睨む

必要ないんじゃないかしら。」

 

「あ、あの人私が来た時から

ずっといたよ‥」

 

それぞれが喋る。

確かにいきなりこっちを

睨むなんて悪い性格してるな。

そう思いながら俺は

昨日神様が家に置いてた

新しい指輪、

〝ドリルリング〟を

手に取り見つめる。

そして俺たちは

先に練習を、はじめた。

 

 

 

だけど今の俺は気づいていなかった。

 

 

 

 

 

彼の左手の中指に紫色の宝石を付けていた事を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

音ノ木坂学院登校中。

 

1人の生徒は通学路を歩いていた。

周りの男性どころか女性も

彼女にくぎ付けだった。

 

風になびく髪。

 

透き通った肌。

 

まさに絶世の美女だ。

 

「真奈美さん!おはようございます!」

 

「今日も美しいです!真奈美さん!」

 

同じ通学中の女子生徒に声をかけられる。

 

「あ、おはようございます。

今日もいい天気ですね。」

 

彼女は笑顔で挨拶をすると

女の子2人は見惚れるかのように

はぁぁ‥と声を漏らし彼女を見つめていた。

 

 

 

 

 

 

「‥‥。」

 

そしてその後ろの電柱で

ツインテールをした

幼さを残す女の子は

彼女を見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

とあるバーにて。

 

 

この店の店主、ソムリエは

いくつか置いてあるグラスに

それぞれ違うワインを入れて

その香りを嗅いでいた。

 

 

「手話な果実の甘さの中で‥

それぞれ自己視聴をするスパイスたち‥

この香り‥絶妙のバランスですねぇ。」

 

ソムリエは1つのグラスを持ってそう言った。

 

「ん‥‥?この禍々しい香りはもしや‥」

 

ふとソムリエは店の外から2人の人物の

匂いを感じ取った。

そして店のドアがベルが鳴るとともに開かれると

 

「おやおや‥これは珍しいですね、」

 

そこに立っていたのはメデューサと

フェニックスだった。

 

「俺たちが来たってことは、

わかってるよなぁ?」

 

「ファントムを生み出す事ですね?」

 

上級ファントムが来たということは

ほぼそれしかない。

ソムリエは立ち上がり2人を見てそう言った。

 

 

「‥貴方は察しが良くて

助かるわ、‥‥頼めるわね?」

 

メデューサも話が早いと思ったのか

すぐに頼みを命じた。

 

「わかりました。では、

店のオープンまで、片付けましょう。」

 

ソムリエは店の奥へ行き

メデューサたちに振り返ると同時に

姿を変える。

長く尖った帽子を被ったような頭部を持つ

怪人態、〝ノーム〟となったソムリエは

不気味な笑い声を出し、

メデューサ達を見ていた。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「へ?噂の絶世の美女?」

 

「うん!前まで休んでたんだけど、

最近来るようになったクラスメートの

真奈美さん!晴希君知らないの?」

 

昼休憩、俺とμ's2年生組のメンバーは

屋上で食事をしていた。

穂乃果、園田海未、南ことりは弁当、

俺は学食の購買のパンとプレーンシュガー。

 

穂乃果の言ってた絶世の美女と

言うのは新学期から学校を

休んでいた俺たちの

クラスメートの女性だそうだ。

今日来ていたらしいが

俺は‥朝練が響いたのか

爆睡してた。

 

「真奈美さんって凄い美人だよね‼︎」

 

「うんっ、本当すごいよね☆」

 

「そうですね、あれほどの

美少女はなかなかいませんでしょう‥」

 

穂乃果とことりと海未はそう言って

どこか羨ましそうに顔を上げた。

 

「‥‥そっか?俺からして見れば、

穂乃果達も絶世の美女だと思うけどな〜。」

 

 

そう言ってパンを口へ運ぶが、

どうやら爆弾発言だったらしい。

 

3人の顔はメーターのように

下から上へ上昇し、真っ赤に染まる。

そして爆発するようにボンっと音を立てた。

 

 

「は、は、は、晴希君⁉︎⁉︎」

 

「と、突然何言い出すのカナ⁉︎」

 

 

「は‥‥へ、‥‥‥変態です!!」

 

「変っ‥‥⁉︎ハレンチじゃないの⁉︎」

 

な、なんだ⁉︎まずいこといったかな俺‥

3人は顔を手で抑え、

ちらちらと俺を見るたびに

また顔が赤くなる。

その光景が少し面白かったり。

 

「絶世の美女‥か‥‥。」

 

 

「あ!そういえば晴希君!

昨日ファントムから助けてくれたの

晴希君?」

 

穂乃果が我に返りそう言うと、

それを聞いた瞬間俺はバッと立ち上がる。

 

「ファントムに襲われたのか⁉︎」

 

「う、うんっ。ことりちゃんと夜に

ランニングしてたら急に‥」

 

「「穂乃果、ことり!怪我は

(ないか)ありませんか⁉︎」」

 

海未も立ち上がり俺と一緒に

穂乃果とことりを心配する。

 

 

「うわわ⁉︎だ、大丈夫だよ!

すぐどっか行っちゃったから」

 

「う、うん!それに晴希君が

助けてくれたんでしょ?」

 

「え、いやっ。俺は昨日の夜家にいたぞ?」

 

「え?でも昨日助けてくれたの

確かに〝ウィザード〟だったよね、

穂乃果ちゃん?」

 

「うんっ、でもいつものウィザードじゃなくて

凄い恐い感じだったんだ。

晴希君じゃなかったからよかった〜。」

 

などと会話しているが、

俺は話が全く理解できなかった。

 

海未も話の内容が分からず首をかしげているが

穂乃果たちの無事が最優先なので

ほっと手を胸におろしていた。

 

‥え、ウィザード?ウィザードは

俺1人しかいないしこの世界には

俺しか仮面ライダーになれ‥‥

 

 

そこで俺は思考が止まる。

 

 

 

 

 

「まさか‥転生者‥?

それともファントムの仕業‥?」

 

 

その後俺はその2つの予想に

ずっと悩まされた。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

 

放課後、μ'sのメンバーは屋上で

練習を始めた時間。

 

俺は隣のクラスの女の子から

(隣のクラスにまで声を

掛けられる俺)

書類を生徒会に

持って行ってほしいと頼まれた。

(あれ?パシリにされちゃった?)

どうやら急に用事ができたらしく、

友達に頼んでも断られるので

俺に勇気を出して頼んできたらしい。

 

引き受けた際に

「勇気を出してよかった」などと言ってきた。

だから練習に遅れると

不満そうな穂乃果に伝えて

今生徒会室に持って行ってる訳だ。

 

「んー、‥転生者なのかファントムなのか‥

あ、ここか。」

 

屋上で言われた事を考えながらいつのまにか

生徒会室の前に来ていた。

生徒会室であるかどうか確認をして

ノックをした。

 

 

「どうぞ。」

 

「あ、失礼します。」

 

そう聞こえ俺はドアを開ける。

そこには3年生の生徒会長、

綾瀬絵里と、同じく3年生の

東條希が机の書類らしきものを

まとめていた。

 

 

それともう1匹、

 

「あっ、クラーケンっ。」

 

俺の使い魔、クラーケンが

フヨフヨと希の周りの書類を

頑張って整理していた。

こいつ朝からいないと思ったら

希さんと一緒にいたのか。

 

「あーこんにちは晴希君、

クーちゃん偉いやろ〜?

一緒に片付けてくれてるんや。」

 

「ちょ、ちょっと希さんっ。

他人に喋っちゃいけないって

言ったじゃないですか。」

 

「大丈夫や。ちゃんとえりちに

許可もらってるんやし、

な〜、えりち。」

 

どうやら えりちと言う人物は

生徒会長の事だろう。

希がそう言うと絵里は

片付けてた手を止める。

 

「‥これは貴方のですね?」

 

「あ、はい。その〜‥

勝手にすいません。」

 

絵里はギラリとこちらに

視線を向けてそう言った。

思えばこうして話すのは初めてだな。

うはー、この人絡みにくそうだなぁ。

 

「‥‥書類の片付けを

手伝ってくれてるのと、

希のお願いで大目に見ておきます。

‥それで、操真晴希さんは

何か用かしら?」

 

「あぁえっとこの書類を‥

生徒会長も俺の名前知ってるんですか?

(しかもフルネームで呼びやがった)」

 

「生徒会長としてこの学年の生徒の

名前を覚えるのは当然の事です。

ありがとう、もう下がっていいわよ。」

 

俺が置いた書類を受け取ると

無愛想にそう言った。

俺はちょっと不愉快な気持ちになりながら

一歩下がりクラーケンに

迷惑かけるなよ?

と、目で伝えクラーケンは

小さく頷き、

俺は生徒会室を出た。

 

 

 

 

 

 

「‥‥どうやった?

イケメン男子生徒は。」

 

「‥どうって言われても

特に理由なんてないわ、

あの子もスクールアイドルを

手伝っている生徒よね‥」

 

そう言って彼女は仕事を再開した。

 

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

 

とある喫茶店にて。

 

 

 

男はキッチリとした正装で

何度も時計とプレゼントを

確認してそわそわしていた。

 

 

「よし‥もうそろそろ‥‥」

 

 

「山形さん。」

 

声が聞こえその方角に

驚きながら立ち上がり振り向く。

そこには噂の美少女、

真奈美が私服姿でたっていた。

 

綺麗なその姿に山形と言う男は

その場で立ち尽くしてしまう。

 

「お待たせいたしました。」

 

「あ、えっとその!とても‥

可愛いです!」

 

「まぁ、ありがとうございますっ。」

 

咄嗟に口に出た言葉に山形は

顔を赤くし、真奈美は嬉しそうに

お礼をしたので余計に顔を赤くする山形。

 

「真奈美さん!これ、もしよかったら!」

 

山形は机に置いてある高そうな花束を

真奈美に差し出した。

 

「わぁ〜‥綺麗ですね。」

 

花束を受け取る真奈美に

山形は先ほどから確認してた

プレゼントを渡す。

 

「あと!‥これ、真奈美さんに

似合うと思ったので!」

 

「‥‥‥うわぁ、ありがとうございますっ。

なんだろうっ?」

 

受け取った真奈美はその場で

プレゼントを開ける。

中にはこれまた高そうな

ネックレスとピアスが

セットで入っていた。

 

「嬉しいです‥大事にしますっ。」

 

ご機嫌な彼女に気に入ってもらえてよかったと

しずかにガッツポーズをとる山形。

その時。

 

 

 

「うわっ!!‥ゲホゲホッ!」

 

突然店員がこちらに飛んできた。

首を絞められたのか首をおさえながら

咳き込む店員。

その先には自分の武器の槍を持った

ファントム、ノームが真奈美の姿を確認し、

こちらへ、歩み寄る。

 

「っ⁉︎」

 

「ば、化け物‥‥⁉︎」

 

悲鳴を上げ逃げ惑う人を

邪魔なのか蹴り飛ばし、

槍で斬りつけたり

などをしてこちらに近寄る。

 

山形も立ち上がろうとするが

怪物という恐怖に怯え、

椅子から転げ落ちる。

 

「う、うわぁ‥うわぁ⁉︎」

 

「‥!山形さん、早く!早く!」

 

困惑する山形の腕を引っ張り

なんとか立ち上がる山形。

そして足がすくみながらも

逃げ出す2人。

 

 

 

 

 

ーーーーーー

 

 

 

 

 

晴希こと俺は

書類を無事届け

屋上に向かう前に購買でプレーンシュガーを

買っていた時、

ふと、とある女子生徒達の声を耳にする。

 

 

「で!駅前であった人とその後どうなったのっ?」

 

「‥その、付き合っちゃいました。」

 

「うっそマジ⁉︎やるじゃーん!」

 

「出会いってあるもんなんだねーっ。」

 

 

などと会話が聞こえた。

 

「ふぅん‥出会いねぇ。

まぁ、俺にはこのドーナツが

出会いみたいなものかな〜♪」

 

そう言って俺はドーナツを取り出そうとするが

 

 

 

「きゃっ⁉︎」

 

「いてっ⁉︎」

 

 

突然走ってきた女子生徒にぶつかり

なにか嫌な音が聞こえた。

 

 

「ふぉああああっ⁉︎俺の‥

プレーンシュガーちゃんがああ‥‥‥っ。」

 

ドーナツは女子生徒のお尻で見事

ぺちゃんこになった。

 

 

「あぁ!ごめんなさい操真君!

学校の近くの喫茶店で怪物が出たらしいから

慌てて皆に伝えようとして‥‥って操真君⁉︎」

 

女の子の怪物の言葉に俺はすぐ立ち上がり

喫茶店へと走り出す。

 

「ユニコーン!悪いけど穂乃果達に

ファントムが出たから行けないと伝えてくれ!

ガルーダ!案内よろしくっ!」

 

校門の階段を駆け下りた俺は

偶然下で待機していた

使い魔、ユニコーンに告げて

ユニコーンは学校へと走っていった。

 

そして飛んできた使い魔、

レッドガルーダにそう言って

下に置いてあった愛用のバイク、

マシンウィンガーに跨り

ジェットヘルメットをかぶる。

そしてガルーダを先頭に

喫茶店へと発進した。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーー

 

 

 

 

逃げた先の噴水の前で

真奈美と山形は

後ずさり、ノームが近づいてくる。

 

 

 

「幸せな時間はそこまでです‥。

さぁ、死への恐怖に怯えて絶望なさい!」

 

ノームはそう言って槍を

2人に振りかざそうとする。

 

そこへ使い魔のガルーダが阻止しようと

ノームの周りを飛び交い攻撃する。

 

「うっ⁉︎何ですこの生き物は⁉︎」

 

ガルーダの素早い動きにノームの槍は

全く当たらない。

そして突然背中に強い衝撃が走り

ノームはよろめきながら後ろを振り向く。

 

そこには晴希がバイクから降りて

武器のウィザーソードガンを

銃モードで構え、

ノームに向けて撃ったのだ。

 

「これもある意味、出会いって奴‥かな?」

 

かなり嫌な出会いだけどな。

 

「くっ‥貴方が指輪の魔法使いですか‥。」

 

 

「魔法使い‥?‥それよりあの人って‥。」

 

ノームがそう言うと

真奈美は晴希の事を知ってるような顔付で

見ていた。

そして俺は既にベルトを

ウィザードライバーに変えていた状態で。

ドライバーのシフトレバーを上下に動かした。

 

 

 

《シャバドゥビタッチヘンシーン‼︎

 

シャバドゥビタッチヘンシーン‼︎

 

シャバドゥビタッチヘンシーン‼︎》

 

 

テンションの高い待機音声が流れ

左手に付けたフレイムリングの

バイザーを下げて俺は魔法の言葉を言った。

 

「変身。」

 

《フレイム!・プリーズ

 

ヒーヒー・ヒーヒーヒー‼︎》

 

フレイムリングをドライバーにかざすと

俺は正面に左手を掲げ、

そこに魔法陣が現れる。

俺は走ってその魔法陣をくぐり抜けると

俺は仮面ライダーウィザードへと姿を変えた。

 

 

「っ⁉︎あれは一体‥‥⁉︎」

 

「魔法使い‥‥!」

 

山形と真奈美はその姿に驚く。

 

「邪魔しないでください‼︎」

 

ノームは槍を持ってウィザードに迎え討つ。

ノームの槍をしゃがんで避けたウィザードは

ガラ空きとなった背中にウィザーソードガンを

突き付けようとするがノームは見抜いたのか

振り返りそれを防いだ。

 

そして互いの武器が合わさる中、

ウィザードは剣モードに変えながら。

 

「悪いけど邪魔するよ。

さぁ、ショータイムだ。」

 

決めゼリフを言ってノームと距離を取る。

だがノームはすぐに接近してウィザードに

槍を振りかざす。

だがウィザードは回転しながらしゃがみ

攻撃をかわす。

その勢いでノームの膝辺りを

ウィザーソードガンで斬りつける。

 

「ぐっ‥⁉︎」

 

 

「ハッ‼︎」

 

少しよろめいたノームに

ウィザードはその場でジャンプキックを

喰らわせた。

 

 

「ぐおぉっ!」

 

ノームは吹き飛び

外に置いてある机の上に落下し

机ごと地面に倒れこむ。

 

よろめきながら立ち上がる

ノームにウィザードは

さらに斬りつける。

 

「ぐっ‥‥⁉︎ハァッ!」

 

「なっ‥ぐああっ⁉︎」

 

後ずさるノームは

体からエネルギー弾が発射され

ウィザードはそれを喰らい膝をつく。

 

「はははは!どうです?」

 

「いってぇ‥やろぉ!」

 

ウィザードは笑うノームにカチンときて、

フレイムリングをハリケーンリングに付け替え

ドライバーにかざした。

 

《ハリケーン!プリーズ

 

フーフー!・フーフーフーフー‼︎》

 

ウィザードは

掲げた先の風の魔法陣に跳躍し、

フレイムスタイルからハリケーンスタイルへと

姿を変える。

 

そしてその勢いで風を纏ったウィザードは

空を飛びながら

ウィザーソードガンを銃モードで構え、

ノームに向けて弾を連発する。

 

「がぁ‥ぐぁああっ⁉︎」

 

まともに受けるノームはよろめき、

ウィザードは着地して

弾を連発し、ノームは衝撃に耐え切れず

吹き飛ぶ。

そして追い込まれるノーム。

 

「きゃっ⁉︎」

 

「うわっ⁉︎」

 

突然 真奈美達の後ろの噴水が

勢いよく湧き出てウィザードは

一瞬そちらを見てしまう。

だがその隙に、

 

「‥っ‼︎」

 

「あ!待てっ‼︎」

 

ノームはよそ見したウィザードの隙に

逃げ出し、ウィザードは追いかける。

 

だが追いかけた先にノームの姿はなく、

その先に今掘ったかのような感じで

地面に巨大な穴があるだけだった。

 

「土の中に潜れるのか‥」

 

「晴希君ー‼︎」

 

その穴を見ていると

遠くから穂乃果と海未、ことりが

ユニコーンを先頭に

こちらに駆け寄ってきた。

 

「あ、ちょうどいいところに、

ユニコーン、この穴にもぐった

ファントムを追ってくれ。」

 

ウィザードがそう言うとユニコーンは

ヒヒーンと鳴き、その穴の中へと

入っていった。

 

「大丈夫晴希君っ?うわ、凄い穴!」

 

「無事のようですね。

これもファントムの仕業ですか?」

 

穂乃果と海未の心配にウィザードは頷き

変身を解く。

 

「3人とも、なんでここに?」

 

「穂乃果ちゃんが急に走り出したから‥」

 

「花陽たちは先に帰らせて私達で

穂乃果を追ってきたんです。」

 

「だって心配だったんだもん!」

 

なるほど‥と思いながら

穂乃果達の心配に嬉しくなりながら

真奈美達のもとへ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

 

 

「先ほどは助けていただいて、

ありがとうございます。どうぞ中へ。」

 

「ひゃー⁉︎すごいお家だねぇ‼︎」

 

「すごい‥お金持ちなんですね。」

 

「ほぇ〜‥、すごーい☆」

 

「うっふふはっ、すっごい豪邸っ。」

 

穂乃果達も驚くが

さすがの俺もテンション上がった。

なんだ‥、ここの世界は

お金持ち多いのか?

 

ファントムに逃げられた後

俺と穂乃果達は

山形と言う男に感謝されて

家でお礼をしたいと今その家に

来たのだが、

すごい家、もはや屋敷だった。

 

 

そしてもう一つ、

 

「私からも、ありがとうございます。」

 

「あ、‥‥いえいえ‥」

 

この人が穂乃果達が言っていた

絶世の美女、そしてクラスメートの

真奈美さん。やっばい、これはすげー美人‥

 

‥はっ⁉︎

 

 

「「「‥‥。」」」

 

 

やっばい、後ろから凄いオーラ感じる‥。

 

「や、山形さんて超お金持ちなんですか⁉︎」

 

俺はこわくなり 話を変えた。

 

「いや、親から受け継いだ資産があるだけですよっ。

さぁ、こちらへどうぞ。」

 

そこにはメイドらしき人物が用意してくれた

お菓子やらケーキがテーブルにずらりとあった。

俺と穂乃果はめっちゃ目をキラキラさせた。

 

ーーー

 

「‥‥‥つまり、僕か真奈美さんのどちらかが

ゲートで、あのファントムとかいう化け物に

狙われてる‥ということですね?」

 

「そして‥貴方がファントムと戦う‥魔法使い‥。」

 

「そゆこと、だから 貴方達を守らせてほしい訳だ。」

 

俺は紅茶に角砂糖を4個ぐらい入れて混ぜ

そういった。

 

最初に言っておく、俺は大の甘党だ!

 

隣では穂乃果達が高級のお菓子を

すごい幸せそうに食べている。

海未だけすごい遠慮そうに食べてるけど。

 

「だけど今日はもう遅いです。

家から出ないでくださいね?

またファントムが現れるかもしれないんで

また明日来ますので。」

 

 

時刻はもう6時過ぎ。

日が落ちて辺りが徐々に暗くなる時間帯だ。

明日は学校行事で昼に終わる予定なので

かなり運がよかった。

 

「‥わかりました、ではお願いします。

あ、晴希君、帰りに真奈美さんを

護衛してあげてくださいっ。

僕のことより真奈美さんです。魔法使いの

晴希君が一緒にいれば心強い!」

 

山形は立ち上がり俺の手を握ってくる。

 

「大丈夫です。お願いされなくても

彼女や穂乃果達を送り届けるつもりだったの

‥‥で‥す?」

 

俺が言い終わる前に真奈美も

俺の手を握ってきた。

 

「はぅ⁉︎」

 

「「「っ!」」」

 

山形と穂乃果達は目を見開いていた。

 

 

「‥晴希君‥お願い‥します。」

 

 

綺麗な瞳に

ズキューンっっっ、とハート射抜かれたような

感覚になり。

 

 

「‥‥ンー、お任せ下さい。」

 

にこやかに彼女にそう言った。

だが俺はその行為を後から後悔した。

明日、学校の屋上であんなことになるのを

今は知らなかったのだから。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

 

工事に使われてそうな地下空間に

ノームは人間態に戻り、壁にもたれかかり

何かを考えるように手を口元に置く。

 

「てめぇ。」

 

その声に振り向くとどこから現れたのか

メデューサとフェニックスが

いつのまにかノームの側にいた。

 

「魔法使いが出てきた途端、諦めやがって!」

 

フェニックスは

また失敗する奴かと思いながら

ノームの周りをうろうろする。

 

「私の使命は新たなファントムを生み出すこと

むやみに魔法使いと戦う事ではありません。」

 

ここ最近、ファントムはウィザードにやられ

数が減ってきている。何か策がない限り

戦えばノームもやられてしまうだろう。

それほどウィザードは強い。

 

「‥まぁね。」

 

その話に一理あると思ったのか

メデューサは頷く。

 

「御安心を、このが〝匂い〟を覚えて

おりますので、‥どこへ逃げても

無駄な事‥‥」

 

ノームはそう言ってフェニックス達の

前から姿を消す。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

順番的に最後に送り届ける事になった。

クラスメートの真奈美。

いつのまにかマンションやビルが並ぶ

街中に出ていた。

俺はかなり緊張しながら

周りにファントムが現れないか

キョロキョロしていた。

 

え?バイク使え?バカヤロウ。

こんな美人さんと夜の道を歩くのも悪くないぜ。

 

すると真奈美は突然俺の腕を組んできた。

 

「うおっふ⁉︎‥だ、大丈夫ですよ!

僕が付いてますから!」

 

頭がパニックになりながら俺は

真奈美にそう言った。

彼女も安心したのか笑顔になる

真奈美。

 

「晴希君って音ノ木坂の生徒なんですね。

今日来た時ビックリしましたっ。なんで

音ノ木坂に編入してきたんですか?」

 

「ファントムから人々を守る為です。」

 

うん、嘘は言ってない。

ちょっとドヤ顔で真奈美にそう言った。

 

「うわぁっ、かっこいいですね!

そういえば、晴希君って魔法使いなんですよね?

お金とか宝石とか出せたりするんですか?」

 

「あー‥それはどうかな〜‥

無理かな?」

 

流石にそんな夢の様な事出来るわけない。

まぁ金には困ってないが。

 

「あーでも、俺の魔法はファントムと戦う為に

あるから、宝石とかお金が出せてもあんまり

意味ないし。」

 

俺が流暢に喋っていると彼女の顔から

だんだん笑顔が消えていく。

もちろんそれに気づいていない俺。

 

「ふぅん‥そうですか‥。」

 

真奈美は鞄に付けてたスカーフを

わざと地面に落とした。

 

「きゃ⁉︎スカーフがぁ‥」

 

「ん?あぁ、俺、とってくるよ。」

 

キラーンと口元を輝かせ取りに行った俺。

 

 

「はいっ!‥‥‥‥‥‥あれ?」

 

スカーフを取って渡そうと振り返るが

そこに真奈美の姿はなかった。

 

「うっそ‥‥‥なんで?」

 

「騙されてるのよ。」

 

突然真奈美と違う女の子の声がしたので

俺は振り返る。

そこにはウチと同じ制服を来た

ツインテールの女の子が買い物袋を提げて

こちらを見ていた。

 

「えっと‥君も音ノ木坂?え、

てか騙されてるって?」

 

女の子の言った言葉に俺は首を傾げた。

そして女の子は呆れたように喋る。

 

「バカねぇ、気付きなさいよ。あいつは

詐欺師よ。男に近寄って金があれば

纏わり付いて、金が無ければその男は用済み。

アンタも騙されたってこと。」

 

「詐欺師‥?」

 

え?嘘。いやでもあんな優しそうな真奈美さんが

詐欺師?ないない!あ、でも、詐欺師は

そんな感じで近づく‥そうか、だから

宝石とかお金が出せる魔法があるか聞いたんだ。

えええええ‥!うそーん‥

 

俺がそう思い、側にある電柱に手を置き

心底ため息をつく。

 

「でも、なんで知ってる‥‥‥あれ?」

 

伝えてくれた女の子も俺が俯いてる間に

どこか行っちゃった。

‥とりあえず、真奈美(詐欺師)を

探してみるか‥

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

「顔はイケメンだけどお金がないか‥

一緒にいるだけ時間の無駄ね。」

 

スカーフを使ってうまく晴希から

逃げだせた真奈美。

先ほどとは別人の様な物言いだった。

どうやらこちらが本性なんだろう。

すると遠くから手を繋いで歩いてくる

家族が真奈美の視界に入る。

 

「‥‥ため息ついてる暇なんてない、

早くお金を集めないと。」

 

その家族を見て何かを思い出したのか

真奈美はそう言って路地裏を歩きだす。

その時、

 

「‥きゃ⁉︎⁉︎」

 

突然、コンクリートを突き破り

地面から手が出たのだ。

 

「いや!いやぁぁぁぁ!」

 

真奈美は地面の中へ引きずりこまれ

その場から姿を消す。

 

 

ーーー

 

 

「今の声は‥‥!」

 

突然女の子の悲鳴が聞こえた俺は

その聞こえた場所へ、走り出す。

すると路地裏の近くで

ユニコーンが俺を呼ぶように

飛び跳ねていた。

 

「どうしたユニコーン‥!

‥‥これは。」

 

ユニコーンが角で指す方を見ると

そこにはファントムと戦ってた時と

同じ穴が路地裏にあった。

 

《ドライバーオン・プリーズ》

 

俺はすぐにベルトにドライバーオンリングをかざし

ベルトからウィザードライバーに形を変える。

そしてドライバーのシフトレバーを上下に動かす。

 

 

《シャバドゥビタッチヘンシーン‼︎

 

シャバドゥビタッチヘンシーン‼︎》

 

 

テンションの高い待機音声を聞く暇もなく

俺はフレイムではなく ランドリングを

左手に付け、バイザーを下げて

ドライバーにかざした。

 

《ランド!・プリーズ

 

ドッドッ ドドドン・ドン ドッドッドン‼︎》

 

かざした瞬間、狭い路地裏の周りに

無数の岩が出現する。

そしてそれは魔法陣となり

俺の身体を通り、

仮面ライダーウィザード

ランドスタイルへと姿を変えた。

 

「っし。新作いってみるか!」

 

ウィザードは右手にもらったばかりの

ドリルリングを付け、

シフトレバーを動かしドライバーにかざした。

 

《ドリル・プリーズ》

 

すると足元に魔法陣が浮かび上がり、

身体が高速回転をし、

硬いコンクリートを突き破り地面へと潜った。

 

ちなみにこれはドリルリング。

身体を高速回転する事で

地面へ潜れる優れ物だな。

 

こんな場所に穴開けて大丈夫かなと

思いながらウィザードは地中を

掘り進んだ。

 

 

 

 

ーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「また会えましたね‥

香しきゲート‥」

 

「‥っファントム!」

 

真奈美が気がつくとここは街の地下。

パイプなどがいくつもあるこの場所に

ファントム、ノームが真奈美の前に

立っていた。

 

「さぁ‥貴方は何に絶望しますか‥?

心臓をえぐられる恐怖‥?

それとも、自慢の美貌を

ズタズタにされることですかっ?」

 

真奈美の顔に手を近付けて

ノームはそう言った。

真奈美はその恐怖に

怯えることしかできなかった。

 

そして手を振りかざしたその時、

凄まじい回転音とともに

地下の上から穴が開けられ

ウィザードが姿をあらわす。

 

「うぇ‥酔った‥‥

‥ゲートは真奈美さんの方だったか。」

 

よろよろ立ち上がる

ウィザードはノームを見る。

 

「また現れましたか‥指輪の魔法使い‥

貴方と殺り合うつもりはないのですよ。」

 

するとウィザードの周りに

グールの魔法石がばら撒かれ、

そこからグールが湧き出てくる。

 

「生憎そっちになくても

こっちはそのつもりだ。」

 

そしてウィザードはグール達と交戦し始める。

華麗な身のこなしで次々とグールは倒れていく。

ランドスタイルのパワーは凄まじく、

拳や蹴りを入れたグールの体は粉々に砕け散る。

 

そしてウィザードはフレイムリングを

ランドリングと付け替え、

ドライバーのシフトレバーを上下に動かす。

 

《シャバドゥビタッチヘンシーン‼︎

 

シャバドゥビタッチヘンシーン‼︎》

 

音を聞いてる暇なくフレイムリングの

バイザーを下げてかざす。

 

《フレイム!・プリーズ

 

ヒーヒー・ヒーヒーヒー‼︎》

 

掲げた左手の先に魔法陣が現れ

ウィザードの身体を通り抜ける。

そしてランドスタイルから

フレイムスタイルへと姿を変えた

ウィザード。

 

それと一緒に取り出した武器の

ウィザーソードガンを銃モードに構え

ハンドスプリングを開く。

 

《キャモナシューティング!

シェイクハンズ‼︎

 

キャモナシューティング!

シェイクハンズ‼︎》

 

待機音声が鳴り響き

グール達の攻撃を避けながら

フレイムリングをハンドオーサーにかざす。

 

《フレイム!シューティングストライク‼︎

 

ヒーヒーヒー・ヒーヒーヒー》

 

「決めるぜ、ハァッ‼︎」

 

銃口に炎のエネルギーを纏った

ウィザーソードガンを円を描くように

回転しながら撃ち、それを喰らったグールは

爆散する。

 

 

「残るはお前‥⁉︎」

 

「きゃっ⁉︎」

 

ウィザードはノームを見ると

ノームは真奈美を掴み人質のように

槍を真奈美に向けていた。

 

「待て!」

 

だがウィザードは

躊躇なくウィザーソードガンの

コントラクトリガーを引いた。

 

 

その弾は、

 

 

 

 

 

 

真奈美さんを避け

ノームに直撃した。

 

「ぐあっ⁉︎」

 

ノームも弾丸の軌道が変わると思わず

体は吹き飛んだ。

今更だけど便利だろ?この武器。

 

そして倒れこんだ真奈美を

ウィザードは肩を支えて起き上がらせた。

 

「な、なんで途中で逃げた

私を助けてくれる‥の?」

 

「なんで?‥目の前で誰かが襲われてたら

助けるに決まってる、例えそれが詐欺師だろうと。」

 

「っ!‥気付いていたのね‥それも魔法?」

 

「さぁ、どうかな?」

 

ウィザードは真奈美を後にし

立ち上がるノームに武器を構える。

そして走り出し、ノームに剣撃を入れる

ウィザード。

ノームも手についてる刃で対抗するが

ウィザードはウィザーソードガンで

受け止める。

 

「ハァッ!」

 

ノームの攻撃を交わし、

懐に突きを入れて吹き飛ぶノーム。

 

「ぐうっ‥くっ!これほどとは‥‼︎」

 

「すごいだろ?さぁ、フィナーレだ!」

 

ウィザードがそう言って

ハンドスプリングに手を伸ばそうとした。

その時。

 

 

「っ⁉︎ぐはぁ‼︎」

 

突然ウィザードに強い衝撃が走り

ウィザードは膝をつく。

 

「ぐっ‥なんだ⁉︎」

 

ウィザードはノームの後ろを見る。

ノームもつられて後ろを見る。

 

 

 

 

 

 

 

 

「‥‥ウィザード‥‥!」

 

そこにいたのは

ウィザーソードガンをこちらに向けて

ゆっくりと近付いてくる

紫の宝石を輝かせるウィザードだった。

 

 

 

 

 

 

「‥お前が最初の魔法使いか?」

 

「っ⁉︎‥お前は一体‥⁉︎」

 

肩にウィザーソードガンを置いて

紫のウィザードはそう言った。

 

ウィザードは立ち上がり

紫のウィザードと向き合う。

 

俺に撃ってきたってことは

味方じゃなさそうだな‥

 

そう思ってウィザードは

ウィザーソードガンを握り

いつでも動ける様に構えるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回、仮面ライダーウィザード

 

 

「ぐっ⁉︎こいつ強い⁉︎」

 

突然現れた紫のウィザードに苦戦する

ウィザード。

 

「あのー‥皆さん、これは一体‥?」

 

屋上でμ'sのメンバーに物凄く

やばいオーラを浮かべた顔で見つめられる晴希。

 

「変身!」

 

晴希の目の前で変身する少年。

その姿は紫のウィザードへと変わる。

 

 

「この方が面白いんだろ?」

「お前は世界を守るライダーじゃないのか⁉︎」

 

再び紫のウィザードと交戦するウィザード

はたして‥。

 

 

第9話戦いを好む魔法使い




はい!今回も書きました!

さて、お知らせですがちょっとタグの方を
少し追加させてもらいますね(>_<)
これからのストーリーに色々閃いたので。

評価、感想があれば是非お願い致します!(^^)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。