ラブウィザード! 〜希望の柱〜   作:しょくんだよ

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ミニミニタイム!


【いつぞやの借り】


晴希「凛、準備はいいな?」

凛「バッチリにゃ。」


操真晴希と星空凛は園田海未に
いつぞやの仕返しをしようと音ノ木坂学院の
道場に来ていた。彼女はスクールアイドルと
一緒に弓道部をしており、上手く分けて
両方を掛け持ちしている。
‥ってそんなこたぁどーでもいい。
覚えているか?あの山の合宿で
無理矢理山を登らされて俺と凛は痛い目にあったんだ。
心が狭いとか今はそんなん気にしないぜ!

凛「晴希隊長、一体何をするのかにゃ?」

晴希「あぁ、聞け凛二等兵。
標的は今あそこで弓を的に向けて構えている
冷酷美女、園田海未。彼女の犯した罪は‥分かるな?」

凛「凛達を無理矢理山に登らせたにゃ!」

晴希「そうだ。だから今日はその仕返しをする!これを見ろ!」

凛「そ、それは‥‥海未ちゃんの嫌いな炭酸水!」

晴希「あぁ。これをさりげなく
海未に渡して飲ませてやる作戦!ふ、完璧だ。」

凛「飲んだ後の顔が浮かびますにゃ〜。」

晴希「だろ?‥‥よし、じゃあさっそく‥‥。」


海未「誰にそれを飲ませようとしてるのですか?」


晴希&凛「っ!?」

2人が道場の前でコソコソと話していたのが
見つかったのだろう。2人の背後には
練習していた海未が怖い笑顔で立っていた。





ーーーーーーーー


屋上にて。



海未「では、皆さんまずは
基礎トレから初めてください。
あ、晴希と凛は100回プラスでよろしいですね?」


晴希「え!?お、俺も!?」

凛「にゃあ!いじめにゃ!」


海未「おや?何か文句があるようで‥?」


晴希&凛「いえ!やらせていただきます!」




コヨミ「‥‥何かあったの?」

希「ん〜、自業自得やね。」




ーーーーーーーー

‥‥‥ん?何か言いたいことがある?
それは後書きの方でお答えしましょう(苦笑)


第41話 動き出す異変

とあるマンションの屋上にて。

 

 

「‥‥‥‥‥。」

 

 

休日の昼前。

赤いアッシュが特徴の藍崎秀夜は

気持ちのいいくらいの青空を見つめていた。

天気予報では午後から曇りらしいのだが

今の彼には()()()()()は関係なかった。

 

 

 

 

『あぁ?何だ、もう終わりか?

‥これならまだ赤い方がマシだな。』

 

 

『‥‥ほう、それも希望という力なのか?

弱いのによく吠えるな。』

 

 

《フレイム!・ドラゴン》

 

 

《ハイパー!ゴーッ!》

 

 

 

 

 

「‥‥!!」

 

 

秀夜の脳内では過去に言われた

フェニックスとタキシムの言葉と

更に新たな力を手に入れ強くなる

操真晴希と二藤攻大の姿が浮かび

秀夜はギチギチと鳴るほど歯を噛み締めていた。

 

最初の頃は秀夜は晴希より断然強かった。

だから自分が一番このラブライブ!世界で強い。

そう思っていたが、それはただの自信過剰だった。

晴希が新たな力を手に入れた時は

同等に戦えるとニヤけていたが

心のどこかでは焦っていたのかも知れない。

だが、戦っていれば、ファントムらを倒していけば

何れ自身にもあの力がやってくる‥‥。

そう強く思っていた。

 

 

 

 

《ドライバーオン・プリーズ》

 

 

 

秀夜はドライバーオンリングを右中指に

取り付けベルトにかざすと音声が鳴り、

ベルトはウィザードライバーへと形を変える。

そしてシフトレバーを上下に動かした。

 

 

《シャバドゥビタッチヘンシーン!

 

シャバドゥビタッチヘンシーン!

 

シャバドゥビタッチヘンシーン!》

 

 

「‥‥‥‥。」

 

 

待機音声が鳴り始め秀夜は以前

白い魔法使いから貰ったダークネスリングに

角の様な飾りが付いた指輪

〝ダークネスドラゴンリング〟を左中指に

取り付けバイザーを下げると、何も言わず

ソレをドライバーへとかざした。

 

 

 

《エラー》

 

 

「‥‥‥‥っ!!クソッ!」

 

 

《エラー》

 

 

《エラー》

 

 

魔力がないわけでもないのに

かざしてもエラー音しかならない。

何度も、何度もかざしても結果は同じだった。

 

 

「なんで使えねぇんだよ‥‥!?

‥‥‥‥!!」

 

 

秀夜は使えない事に腹が立ち、

屋上の扉越しの壁を強く殴り

その音は虚しくも昼間の屋上を響かせる。

すると、ポケットから紫に輝き出す

一つの指輪があった。

それは秀夜が苦戦していた時に現れた

黒い宝石の変身リングだった。

まるでこれを使えと紫の光で照らす指輪だが

秀夜は眉間にしわを寄せてその指輪を見つめ、

再度ポケットにしまった。

この指輪を使えば凄まじい程の力を得られるのは

大体わかっているのだが、使う途端。

相手を破壊するという見境のない衝動。

使う間は自我が保てず使い終われば

激しい疲労が身体を襲う。

 

 

「‥‥こんな訳わかんねーもん使えるかよ‥‥。」

 

 

強さは手に入るが自身が何かに

()()()()()()()()()()

そんな感じがする黒い指輪に秀夜は

使うのに抵抗を感じているとスマホの着信音が

鳴る。取り出し画面を確認すると相手は

綺羅ツバサだった。

 

 

 

チビ:今日空いてるかしら?

秋葉原のデパートで

少し買い物に付き合ってほしいんだけど‥?

 

 

「‥‥‥。」

 

 

名前のチビというのは単に秀夜が

そう付けてあるだけだ。秀夜は内容を確認すると

面倒くさそうな顔をして断るメールを送った。

そしてふとある事を思い出す。

 

 

「‥‥‥あ、そういやぁ

学校に来いって先生の奴がいってたっけ‥?

あ〜‥‥。だりぃ、マジでめんどくせぇな‥‥。」

 

 

「バウバウバウッ!バウバウッ!」

 

 

「‥だーっ!わーったようっせぇな。

行きゃいいんだろ‥‥。」

 

 

ここ最近ファントムを探してる内に

サボり度が上昇し、休日なのに呼び出しを

先生からくらっていた。先生には頭が上がらないのか

秀夜は頭をボリボリと掻きながら息を吐いていると

足元にいる使い魔のブラックケルベロスが

秀夜の顔を見上げて吠え出す。

まるでサボるなよと言っている様で

秀夜はその鳴き声に小さく舌打ちしながらも

そう答え階段を降り、マンションから

姿を消したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

地下通路にて。

 

 

 

「〜♩」

 

 

「‥‥‥来たわね。」

 

 

ボーイッシュな髪型をした少女は少し大きめの

旅行鞄を持って鼻歌混じりで通路を歩いていると

例のごとく現れるメデューサに声をかけられる。

メデューサの背後には腕を組んで壁に

寄りかかっているタキシム(怪物態)もまた

ボーイッシュの少女を見ていると

その少女はメデューサ達を見るなり

ニコリと笑って口を動かす。

 

 

「お、メデューサ様〜。それと

そっちが新しい上司のタキシム様‥でいいのかな?」

 

 

「そうだ。お前が〝バジリスク〟か?」

 

 

「うん、正解。」

 

 

タキシムの問いに少女は気の抜けた返事で

答えると少女の身体は薄っすらと光出し

女性的な姿で、体は緑の鱗で覆われ、

胸部と手のひらには眼が一つずつ付いている。

姿のイメージとしてはカメレオンやトカゲに近い

〝バジリスク〟へとその姿を変えた。

バジリスクは姿を変えると同時に

大きく背伸びし、口を動かした。

 

 

「んーやっぱ都会の方がいいなぁ。

田舎なんて全然つまらないからねえ。」

 

 

「‥‥さっそくだけど、この子を絶望してきなさい。」

 

 

「さっそくですか〜。メデューサ様も

人使い荒いですね、どれどれ〜?」

 

 

田舎の方から来たのか、はたまた元々

こちらにいたのか、バジリスクはそう言ってると

メデューサは1枚の写真と共にさっそく

指示を出していた。その為に呼び出されたので

バジリスクは口ではそう言っているが

拒否する事なくその写真を受け取ると

写真にうつっている1人の女性、

統堂英玲奈を見て

雰囲気が瞬時に変わる。

 

 

 

「‥‥‥‥‥ふぅん、英玲奈ちゃん‥‥か。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

 

秋葉原、商店街にて。

 

 

「‥‥‥‥。」

 

 

俺こと、操真晴希は買い物をする為に

秋葉原の街中へと顔を出していた。

買い物と言ってもちょっとした日用品と‥‥

まぁ、良さげなゲームがないかの詮索だ。

だが休日の街中は人がゴ◯のように多い‥。

少し気分が悪いのかあまり元気がない俺は さっさと用事を済ませて帰ろうと思っていた

のだが、、、。

 

 

「おい晴希!腹減ったからあそこの

ラーメン屋に寄らねぇかー?

いや待てよ‥、隣の飯屋も美味そうだな‥

晴希!どっち行く!?」

 

 

面倒なことにもこのマヨラーこと二藤攻大と

ばったりというか、偶然にも会ってしまった。

こいつもほぼ俺と同じ目的らしいし

普段は一緒にいる事も多いので

同行に関しては別に問題ない。

のだが!今の気分でこいつのテンションに

付き合うのは骨が折れそうです。

 

 

「あ〜‥‥俺は今そこまで腹減ってないから。」

 

 

「んだよ冷てーこと言うなって!

あ、あれか?金がないとかか?

あー皆まで言わなくていい!しょうがねぇ

ここは先輩である俺が奢ってやろう!」

 

 

「いや、別に金に困ってなんかn」

 

 

「ぁああっ!!?」

 

 

「うぁい!?なに、どした?」

 

 

俺は苦笑しながらさりげなく断ろうとするが

やけにテンションの高い攻大は俺の肩に手を置いて

先輩らしい事を言ってくるが、正直こいつが

先輩ぶると気持ち悪いので俺は遠慮しようとすると

いきなり俺の隣で大声を上げ、

俺は変な声で体がビクつき、攻大に聞いた。

 

 

「やべぇっ!!マヨネーズを

テント()に忘れた!ぐぁあ‥ショック‥‥。」

 

 

「‥‥‥‥。」

 

 

落ち込む攻大に俺は何の言葉もかけることなく

ただ目の前の攻大をジト目で見ていた。

今からでも遅くないか‥

俺はそう思いスマホを手にする。

他のμ's(メンバー)が来てくれたら少しは

気分が良くなるだろう。俺はそう考え

ラインを開き、メンバーに声をかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

とあるデパート内にて。

 

 

「ぐ、‥まさか皆用事でこれないとは‥‥。」

 

 

「はっはっは!ドンマイだな晴希〜。

ま、今日は野郎だけで満喫しようぜ?な?」

 

 

「うるさい。つーか何でそんな

テンション高いんだよ‥。」

 

 

あれから歩いている内にデパートへと足を運んだ

俺と攻大。そしてμ'sのメンバーに声をかけたのだが

なんということでしょう、皆さん用事で

来れないと言われたではありませんか。

まぁいきなり誘ってもそりゃ無理なのは

分かってるけど‥、いざ断られるとなんか寂しい‥。

俺はスマホを見て落ち込んでいると

攻大に笑いながら慰められる。

普段ならμ'sの皆んなが来ないと分かれば

俺よりも落ち込むはずなのにいつも以上に

テンションが高い。俺はその理由を聞くと

攻大は二へへと笑いながらポケットに手を入れ

そこからハイパーリングを取り出し俺に見せてきた。

 

 

「新しい指輪と力が手に入ったからかな〜?

これ本当強いんだぜー!」

 

 

「んぁあ‥‥あの派手な姿ね。

え〜と、ビーストスフィンクスだっけ?」

 

 

「ビーストハイパーだ!‥いや待てよ、

そっちの方がかっこいいな‥‥‥。

よし!今日からビーストスフィ‥」

 

 

「あー皆まで言うな皆まで言うな。

ビーストハイパーの方がかっこいいぞ?」

 

 

俺の言葉に攻大はそうか?と言って

ハイパーリングを眺めていた。

わざと間違えたつもりだが間違えた名が本気で

気に入ったみたいで俺は慌てて訂正する。

流石に名前を変えられると色々とまずい。

しかし研究者の中本さん(第39.40話参照)の

発掘品がまさかビーストのパワーアップアイテム

だったのは驚いた。攻大も元々は

ビーストドライバーは偶然外国の遺跡から見つけたと

言っていたし、ひょっとしたらビーストに関わる

指輪はまだ世界のどこかに眠ってるのか?

そもそも魔法使いってそんなに前から

存在していたのか?

ん〜‥‥、謎は深まるばかりだ。

 

 

「‥‥‥ん?あれ?」

 

 

俺は考え込みながら歩いていると

隣で歩いていた攻大の姿がいつのまにかいなくなり

俺は辺りを見回すと後ろの電化製品が売ってある

コーナーでテレビを見て立ち止まっている

攻大を見つける。

 

 

「何見てんだ?」

 

 

「ん?何ってA-RISEだぞ!」

 

 

俺は攻大の元へ行き、テレビに夢中になっている

攻大に話しかけるとそう答え、俺もちらりと

その映像を見た。そこに映っていたのは

ここ秋葉原のトップに君臨する

綺羅ツバサ、優木あんじゅ、統堂英玲奈の3人で

結成されてるスクールアイドル「A-RISE」だ。

今活動しているスクールアイドルは彼女達の

名を知らないはずがない。

うちのおっちょこちょいのリーダーである

高坂穂乃花も彼女達のダンスに感動し

μ'sというスクールアイドルを結成したのだ。

まぁ、それだけ彼女達のダンスに魅力があるのだろう。

 

 

「いや〜!やっぱA-RISEの皆んな可愛いぜぇ。」

 

 

「あぁ〜そだな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「誰が一番可愛いの?」

 

 

 

 

 

 

「ん〜!やっぱあんじゅちゃんだろ!

いや、ツバサちゃんも可愛い‥‥

いやいや、英玲奈ちゃんも捨てがたい‥‥。」

 

 

攻大と俺はテレビを見ながら盛り上がっていると

通りすがりの女性なのか背後からそう声が

聞こえてくる。攻大は振り返らずそう答えているが

俺は誰なのか気になり、ふっと後ろを振り返った。

 

 

「え‥‥。」

 

 

「‥‥あら?貴方達は確か‥‥‥‥。」

 

 

 

振り返ったその先にいたのは3人組で

私服姿でグラサンを付けてる女性だが、

見たことのある人達だった。その中の1人も

晴希と攻大の事を知っているのか顔を見るなり

首を傾げる。

 

 

 

「も、もしかして君達って‥‥‥!」

 

 

「あ、待って待って。ここで大声を出したらダメだから。」

 

 

俺は彼女達の名を言おうとしたら

真ん中の一番背の低い女性がずいっと近づき

口に人差し指を当てながらそう言っていると

テレビに夢中だった攻大が振り返ってくる。

そして彼女達の顔を見て顔の表情は徐々に変化していく。

あ、嫌な予感しかしない。

 

 

 

 

「‥‥!あ〜〜〜!!A-RIズむっ!?!?」

 

 

 

予感的中。大声を出そうとした攻大の口を

俺は両手で塞ぐが、周りの人々は何事だと

こちらを見てくる。

 

 

「‥‥まずいぞツバサ。」

 

 

「あちゃ〜、逃げちゃう?」

 

 

「えぇそうね。‥‥‥でも。」

 

 

左の紫の色をしたロングヘアの女性、

英玲奈と茶髪のウェーブがかかった女性、

優木あんじゅが周りの視線に気付き

真ん中にいる綺羅ツバサに聞くと彼女は頷き

俺と攻大の手を掴んできた。

 

 

「「‥‥‥え?」」

 

 

「ちょっと付き合ってくれるかしら?

操真晴希君と二藤攻大君。」

 

 

「え、えぇ!?」

 

「何で俺らの名前‥うおっ!」

 

 

ツバサに手を引かれ俺と攻大はそのまま

彼女達とデパートの中を駆け巡ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

UTX学園にて。

 

 

 

 

「‥‥‥‥おい三谷。」

 

 

「何?トイレならさっき言ったでしょう?

それと先生を呼び捨てにしない。」

 

 

「‥‥‥‥ちっ。」

 

 

「藍崎君は遅刻、欠席かなりしてるんだから

単位とかかなり危ないのよ?

初のテスト生がこんな状態だと色々とまずいの。

そこを分かっ‥」

 

 

「あーっ、分かってっからさっさと進めろや。」

 

 

大人しく学校へと来た秀夜は誰もいない

図書室で自分のクラスの副担任である三谷という名の

人物が用意したプリントを渡し問題を解かしていた。

見るからに20代前半という若い女性で一緒に

勉強するのは男性として嬉しいだろう。だが

秀夜はやはり面倒くさいのか先ほどから

何度も先生を呼び捨てで呼び、脱出を

試みようとするがことごとく拒否される。

 

 

「藍崎君、そのー、悩み事とかあるの?

よかったら先生が‥」

 

 

「は?教師になって日が浅い奴が

偉そうに言ってんじゃねぇよ。

無駄話はいいからとっとと終わらせてくれや。」

 

 

「う、それ言われると弱いかな‥‥‥。」

 

 

三谷は遅刻、欠席常習犯の秀夜が学校に来ないのは

訳があるのかと思い、先生らしく悩みを

聞こうとするが秀夜の言う通り、彼女は

先生になってから日が浅い。秀夜にそう言われ

背が縮む三谷だが、彼女は何故かクスリと笑う。

 

 

「‥‥何笑ってんだおい。」

 

 

「あ、ごめんなさい。‥‥‥‥藍崎君、

編入した頃全然喋ってくれなかったでしょ?

むしろ近寄るなオーラ出してた感じで‥。

でも今はこんなに喋ってくれるのが

なんか嬉しいなって思ってね。」

 

 

「はぁ?‥‥‥‥意味わかんねー。」

 

 

笑った三谷に秀夜は変な事を言ったかと思ったのか

ジト目で三谷を睨むと三谷はそう言って

照れ臭いのか予め出していた教科書を

パラパラと捲る。秀夜は目を逸らして口を動かすが

彼女の言っていることは本当の事だ。

秀夜はこの世界に転生した頃は世界なんて

どうでもいい、暴れればそれでいいと思っており

ラブライブ!の世界なんてこれっぽっちも

『守る』『救いたい』など思っていなかった。

だけどUTX学園に入り、ツバサ達と出会い、

無理矢理マネージャーにされてからと言うものの

その感情はだんだんと薄れてきていた。

三谷に言われて秀夜はそう言っているが

心の中ではそうかもしれないと確信していた。

 

その瞬間、

 

図書室の自動ドアが開かれ

中性的な顔立ちをした女の子がズカズカと

図書室に入ってきた。

 

 

「ん〜〜。やっぱり休日はいないか。」

 

 

 

「あら、どうしたの君?今日は学校お休みよ?」

 

 

独り言を言いいながら誰かを探しているのか

キョロキョロと図書室を見回す女性に

三谷は話しかけるとその少女は

こちらを見るなりにっこりと笑い口を動かした。

 

 

「あ、いえいえ。ちょっと野暮用があって

来ただけですので。じゃあボクはこれで」

 

 

「おい。」

 

 

女性はそう言って何事もなかったかのように

図書室から立ち去ろうとすると秀夜が

椅子から立ち上がり彼女を呼び止める。

すると先ほどまで図書室の本棚の上で

大人しく座っていたケルベロスがその場から

飛び降り、秀夜の前に着地すると

その少女を見てバウバウと吠え出す。

 

 

「やっぱりか。クソファントムが何の用だ、あ?」

 

 

「っ、ちょ、ちょっと藍崎君!

なんて言い方してるの!?」

 

 

「てめぇは黙ってろ。」

 

 

人間態でも見分けがつくケルベロスは

その少女に向かって吠え出すということは

秀夜の目の前に立つ女性はファントムで間違いない。

煽る口調で秀夜はその女性に話しかけると

少女は静かに笑いながら秀夜とケルベロスを見てゆっくりと頬を上げ、悪人が笑う様な顔を見せる。

 

 

「あ〜〜なるほど。君が噂の指輪の魔法使いだね?

あちゃー、すっかり君達の存在を忘れていたよ。」

 

笑顔でそう言った少女は右手を前に向けると

身体が薄っすらと光り出し、

その姿をファントムのバジリスクへと変えた。

 

 

「え、え!?きゃああっ!!?化け物!?」

 

 

「おい三谷、邪魔だからどっか逃げてろ。」

 

 

いきなり少女が化け物に変わるのを肉眼で

確認した三谷は恐怖で声を上げてしまう。

だが秀夜は冷静に腰を抜かす先生の前に立って

逃げるように(単に邪魔だから)そう言っていると

我に帰ったのか三谷は立ち上がり秀夜の手を掴む。

 

 

「あ、藍崎君も逃げましょう!早く!」

 

 

「あ?俺はいいって‥‥

っ!!あぶねえっ!」

 

 

「きゃあ!?」

 

 

三谷の手を振り払おうとしたその時、

立っていたバジリスクは突然左手から衝撃波を放つ。

秀夜は瞬時にそれに気付き、三谷の背中を

押してその場から回避すると、秀夜達が立っていた

場所に衝撃波が当たり火花が飛び散る。

 

 

「‥‥‥ちっ、いきなり攻撃すんなよ。

気がはぇえファントムだな。」

 

 

「あ〜‥‥ごめんごめん。いやね、

いい人振るその教師を見てたら何故か

イライラしちゃってね‥‥。」

 

 

「え‥‥‥?」

 

 

避けた秀夜は三谷の無事を確認し

バジリスクにそう言うとバジリスクは

先生である三谷を睨みながら口を動かす。

 

 

 

 

刹那。

 

 

 

 

《コネクト・プリーズ》

 

 

「はっ!」

 

 

「‥っ!?」

 

 

一瞬のバジリスクの余所見を見計らい

秀夜はベルトにコネクトリングをかざすと

右サイドに紫の魔法陣が現れる。

秀夜はすぐにその中へ手を伸ばし

そこからウィザーソードガンを銃モードで

取り出すと同時にすぐにコントラクトリガーを

数回引いた。すると魔力で生成された銀色の弾は

追跡弾の如く、バジリスクに飛んでいき

バジリスクの身体の数箇所から火花が散ると共に

怯んで後ずさっていた。

 

 

「藍崎君!?」

 

 

「‥‥‥‥仕返しかな?」

 

 

「正解だボケ。」

 

 

《ドライバーオン・プリーズ》

 

 

その行動を見た三谷は思わず声を上げるが

秀夜は無視をしてウィザーソードガンを

バジリスクに向ける。バジリスクは当てられた

箇所を摩りながら秀夜を睨むと秀夜は

ニヤリとそう答えドライバーオンリングを

ベルトにかざす。するとベルトから音声が鳴り

ベルトはウィザードライバーへと形を変える。

 

 

「ふふ‥‥‥‥ほら、行きなよ。」

 

 

 

「「「「「ーーーーーーッッ!!」」」」」

 

 

秀夜がシフトレバーに手を掛けようとした瞬間

バジリスクは左手をゆっくり前へ向けると

何処から現れたのか数体のグールが槍を構えて

秀夜と三谷に向かって駆け出す。

 

 

「!!な、何こいつら!?」

 

 

「っ、オラッ!!」

 

 

状況が読めない三谷は先ほどから驚くばかり。

秀夜はそんな三谷を庇うように前に出て

向かって来る1体のグールに蹴りを入れる。

次に秀夜は近くの椅子を片手で掴むと軽々持ち上げ

残りのグールに向かって振り回し、

三谷に近付けさせないようにしていた。

そして椅子をぶん投げグール達が怯んでる隙に

秀夜はシフトレバーに手を当て勢いよく動かした。

 

 

 

 

《シャバドゥビタッチヘンシーン!

 

シャバドゥビタッチヘンシーン!

 

シャバドゥビタッチヘンシーン!》

 

 

 

「ーーーーーーッ!!」

 

 

「よっとぉ!っ変身!」

 

 

テンションの高い音声が図書室に鳴り響くと

同時にグールの1体が槍を振り上げ秀夜に

向かって突進して来るが秀夜は槍を交わし

跳び箱の要領でグールを飛び越えると

そのまま魔法の言葉を言い放ち、予め付けていた

ダークネスリングをドライバーへとかざした。

 

 

 

 

《ダークネス!・プリーズ

 

アク アク・アクアクアーク!!》

 

 

 

 

ウィザードライバーから音声が流れると

秀夜は左手を大きく左サイドへ振り上げる。

その先には先ほど怯み、起き上がろうとしていた

グールがおり、秀夜の左手の先から出てきた

紫の魔法陣はそのグールを弾き飛ばす。

そして魔法陣は秀夜の身体を通り抜け

秀夜は仮面ライダーダークウィザードへと姿を変えた。

 

 

「あ、藍崎君‥‥!?その格好‥は‥!?」

 

 

「おい、伏せてろ。」

 

 

「え?」

 

 

急に姿が変わる秀夜に三谷はそう聞いていると

ダークウィザードは無視して三谷にそう告げ

持っているウィザーソードガンを剣モードに変え

ウィザーソードガンに力を入れると剣先は紫に光出す。

 

 

「どぉらぁっ!!」

 

「きゃっ!!」

 

 

瞬間、ダークウィザードは掛声と共に

その場でくるりと一回転し、エネルギーが

収縮していたウィザーソードガンから紫の斬撃が

放たれ群がっていたグールに当たるとグールの群れは

ダメージに耐えきれずその場で爆散した。

三谷は何とかその場で塞ぎ込むことができたが

爆発の余韻で顔を上げれないでいた。

 

 

 

「‥‥ふぅん、結構やるじゃーん。」

 

 

「ざけんな。こんな雑魚変身しなくても殺せるわ。

‥‥‥次はてめぇの番だぜ!!」

 

 

それを見ていたバジリスクは

ダークウィザードを褒めているとダークウィザードは

その言葉に苛ついたのかそう言って

ウィザーソードガンを構え、

バジリスクに向かって駆け出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

とあるアイドルショップにて。

 

 

 

 

「ふぁあ、この人達可愛いっ☆」

 

 

「本当、衣装もピンクを主張してて可愛いわね。」

 

 

とあるアイドルショップで、

南ことり、奈々城コヨミと園田海未は

他のスクールアイドルのポスターや

雑誌などを見ていた。

どうやら今日は彼女達は女性グループだけで

遊びに来ているようだ。

 

 

「ねー☆海未ちゃんはどう思う?」

 

 

「す、少し肌を見せ過ぎです‥‥‥!」

 

 

「「え〜〜。」」

 

「何ですか2人揃って!?」

 

 

ポスターのスクールアイドルを見ている

ことりは背後にいる海未にも聞いていると

海未は顔を赤く染めながらそう言って視線を逸らす。

するとことりだけではなくコヨミも一緒に

海未に向かって「何で?」みたいな顔をして

彼女を見ていた。今ことり達が見ている

スクールアイドルの衣装は少し胸元やお腹を

露出している程度だが、海未には刺激が強いのだろう。

 

 

「私はちょっとCDコーナーの所へ行ってきます。

何かあったら呼んでくださいっ。」

 

 

海未はことりとコヨミにそう告げ

2人ははーいっと返事をすると別の

スクールアイドルのポスターを見て

トークが始まっていた。

海未はその様子を見て少しだけ笑い、

その場を後にして奥の方にある

CDコーナーへと向かった。

 

CDコーナーを歩いていると

海未はあるアイドルグループのCDを発見する。

だが海未はそれを手に取ると恥ずかしそうに

再び顔を赤くし、それを眺めていた。

 

 

「うぅ、やはり自分が映るのは恥ずかしいですね‥‥。」

 

 

そう言って海未が見ていたのは『μ's』のCDだった。

一時期はアイドル活動を停止してしまっていたのだが

少し前に復活し、その人気は瞬く間に

取り戻しつつある状況だった。

『現在の注目!人気スクールアイドルグループ!』

などと派手に宣伝されている看板を見て

海未は苦笑しながら見ていると、

ふと海未は脳内で自分がラブアローシュートを

打っているのを想像していた。

 

 

「‥‥‥‥はっ!い、いけません!

どうも最近不意に想像してしまいます‥‥‥!」

 

 

一瞬だけ自分の想像した世界に入り込んでいた

海未はすぐに我に返り妄想を取り消そうと

ぶんぶんと首を横に振りながら独り言を言う。

だが、その妄想は消えず再び海未の脳内を過ぎっていた。

 

 

 

『皆んなのハートを撃ち抜くぞーー!』

 

 

 

「ラブアローシュート〜っ❤︎‥‥‥あ。」

 

 

そして彼女はついに口に出してやってしまった。

今現在海未の周りには誰もいないので

何とかその場を逃れた‥‥と思っていたのだが。

 

 

「ラブアローシュートとは何だ?」

 

 

「っ!きゃああああっ!!?

あの、その!ち、ちち違うんです!!

決して妄想とかそういうのではなくあの

コールの時とかに使う為のものでしてその‥!」

 

 

運が悪く、背後にいた人物にそれを

聞かれてしまっていた。声からして男性なのだろう。

男性にそう聞かれ、海未は顔を一気に

真っ赤にし、下手な説明をしながら振り返ると

その男性は海未の顔を見て少しだけ目を見開いていた。

 

 

「む?‥‥‥お前は‥‥‥。」

 

 

「え、‥‥‥はい‥‥?」

 

 

海未の前に立っていたのは黒いアウターとズボン、

シャツはグレーのシンプルな服装で

銀髪の少し長めの髪に

剣の形をしたネックレスをぶらさげている。

海未は初対面なのでその顔に全く見覚えなく

首を傾げているが、彼は海未を知っているようだ。

 

 

それもそのはず、彼は人間態のタキシムなのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

UTX学園、廊下付近にて。

 

 

 

ドォオオオン‥‥‥‥!

 

 

 

「ぐぉあっ!がっ‥‥‥‥!?」

 

 

奥の廊下から小さな爆発と共に

吹き飛ばされてきたダークウィザード。

その爆発先から余裕の表情で

こちらに近付いてくるバジリスクを見て

ダークウィザードは素早く起き上がり

ウィザーソードガンのハンドスプリングを展開し、

ダークネスリングを武器のハンドオーサーへとかざした。

 

 

 

《ダークネス!・スラッシュストライク

 

アクーアクーアクー・アクーアクーアクー》

 

 

 

「このっ!!食らえっ!!」

 

 

武器から音声が鳴り響き、すぐに独特の

待機音声が鳴り出す。すると

ウィザーソードガンの剣先に紫の炎のエネルギーが

徐々に収縮されていき、ダークウィザードは

バジリスクに向かってウィザーソードガンを

振り下ろすと紫の炎の斬撃が繰り出され

勢いよくバジリスクに向かって飛んでいく。

 

 

 

「ふっ!」

 

 

だが、その技は実は()()()()()()()()()

バジリスクは右手を前へ向けると手のひらの

不気味な目が輝き出す。

するとダークウィザードが繰り出した

斬撃は粒子となって消えてしまった。

 

 

「どうしたの?こんなものなのかな?」

 

 

「ちぃっ!!化け物がぁ!!」

 

 

バジリスクは余裕を見せるかのように

欠伸をするフリをしながらそう言うと

ダークウィザードは叫び、ウィザーソードガンを

構えてバジリスクへ向かって跳躍した。

どうやらバジリスクに魔法系の技を使っても

消されてしまうらしい。ならば接近戦あるのみ。

 

 

だが。

 

 

 

「おらぁっ!!」

 

 

「‥‥‥遅いよ。」

 

 

ダークウィザードは空中から勢いよく

ウィザーソードガンを振り下ろすが

バジリスクに容易く交わされる。

 

 

「ふん!!」

 

 

「ぐほっ‥‥‥‥‥っ!!」

 

 

次の瞬間、ガラ空きとなった懐へ

バジリスクはキレのいい蹴りを入れ

重々しい一撃が入ってしまった。

ダークウィザードはぴたりと動きが止まり

その場に崩れ落ち、変身が解かれてしまう。

 

 

「げっほっ!‥っ‥‥うぅ!!」

 

 

「あれあれ?どうしたの?

もう終わりなのかな?」

 

 

「ぐっ!ざけんな‥‥‥おいっ‥‥‥どこ行きやがる‥!?」

 

 

お腹を押さえ苦しむ秀夜を見てバジリスクは

人間態に戻り動けない秀夜を見るとその場から

歩き出そうとする。秀夜は呼び止めると

人間態のバジリスクはニコリと笑って口を動かした。

 

 

「どこ行くってゲートの所だよ。

ここにはいないみたいだし‥ま、大方検討は

ついてるけど。それに、君と相手してても

つまらないから。」

 

 

「っ!!‥‥‥なん、だと‥‥!?」

 

 

 

「そ。ボクより弱いなんて君それでも男なの?

‥まあいいや。じゃーねー。」

 

 

 

弱い。その言葉を聞いた秀夜は

胸を釘で強く打ち刺され、縄で縛り付けられたような

痛みがじわりと彼を襲う。

バジリスクはそう言ってその場から素早い速度で

姿を消すと、入れ替わるかのように別の方から

先生の三谷が秀夜の存在に気付き、こちらにやってくる。

 

 

「藍崎君!!大丈夫っ!?あの怪物は!?」

 

 

「‥‥‥‥俺が‥‥‥弱い‥‥だと‥‥‥!?

があああ!くそが!!そんなわけねーだろ!!」

 

 

「あ!藍崎君っ!」

 

 

三谷は駆け寄り安否を確認するが秀夜は

先ほどのバジリスクに言われた言葉が

脳内を何度も過ぎる。そして秀夜は

身体の痛みなど発狂して無理矢理忘れさせ

その場から立ち上がり、走り出したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

デパート、2階の喫茶店にて。

 

 

 

 

「「エェええええっ!!?

秀夜がUTX学園の生徒!?」」

 

 

「ちょ、貴方達声がでかいわよ‥!」

 

 

「あ、ごめん‥‥いやいや!普通に驚くから!」

 

 

「そうだぜっ!あのやろぉ!

今まで意味深にファントムの前に出てきたけど

まさかUTX学園に通ってたなんて‥かぁ!!

羨ましいぞちきしょー!!」

 

 

俺と攻大はまさかのあのトップアイドルの

ツバサ達とデパートでデートをする事になった。

最初は俺も攻大もガチガチだったが話していく内に

とんでもないことを聞かされ、そんな感情は

一気に吹き飛んだ。それは言うまでもないだろうが

秀夜がUTX学園の生徒だったのだ。

あいつ今までふら〜っと現れては

ファントムを倒していたけど‥‥いや〜ビックリ。

 

 

「え、じゃあ‥‥‥秀夜が魔法使いってのも

知っているのか‥‥?」

 

 

「えぇ。もちろん貴方達が魔法使いって事も

知ってるわよ?」

 

 

「マジか。」

 

「マジで?」

 

 

「マジだ、今日は秀夜を誘うつもりだったのだが

あいつはここ最近ファントム絡みで勉強を

疎かにしていてな。今日は特別補修で不在なのだ。」

 

 

俺は少し気になることをツバサに聞くと

ツバサはそう答えるどころか俺たちが

魔法使いだって事も知っているらしく

俺、攻大がテンポよく言うとコーヒーを

飲んでいた英玲奈がキリよくそう答える。

秀夜の事だからバレているのも当然だろうけど

まさか俺たちまで知られていたとは‥‥

まぁ仕方ないか‥‥‥知られているだけで

おおやけにはなっていないようだし。

 

 

「いやーまさかツバサちゃんが

俺たちの事知ってただなんてなぁ!

魔法使いになれてよかったぁ〜!!」

 

 

命が危ない魔法使いなのにか?‥と

俺はつっこみそうになったが反感を買うのは

めんどうなのでその気持ちは心にしまっておくと

ツバサが口を動かしてきた。

 

 

「ねぇ、操真君。

貴方達はμ'sのマネージャーを担当しているのよね?」

 

 

「っ、そんな事まで知っているのか?」

 

 

「UTXは色んな情報が流れてくるからね。

音ノ木坂学院に男子生徒がいるのは秋葉原では

結構有名よ?」

 

 

ツバサの言葉に驚いているとあんじゅが

間入れずにそう答える。まぁ女子校に

テスト生として入って来たんだから

そこは有名になっても何れ知られることなので

否定はしなかった。

 

 

 

「操真君、二藤君、頼みがあるの。

μ'sのメンバー達を私達の‥‥‥」

 

 

 

 

 

 

「見つけた〜。」

 

 

 

 

ツバサが話していた途中だった。

俺たちの座っている机の隣に()()()()()()

座っていた俺たちと同じ歳くらいの少女が

そう言ってこちらを見ていた。

 

 

「?もしかしてファンかしら?」

 

 

「‥‥!!」

 

「英玲奈?どうしたの?」

 

 

ツバサがそう言って彼女を見ていると

隣に座っていた英玲奈が突然顔色を変えて

ガタンと椅子から立ち上がる。

それを見たあんじゅは英玲奈の名を呼ぶと

英玲奈は少女を見て口を動かした。

 

 

「‥‥め、恵‥‥!?」

 

 

「あ、うんそうそう。

確かそんな名前だったかな‥()()()()()()

‥‥‥‥久しぶり‥と、初めましてだね。

英玲奈ちゃん。」

 

 

どうやら知り合いのようらしく

英玲奈は恵という名の少女に聞くと

恵はニコリと笑いながら立ち上がり、

その姿をファントムのバジリスクへと姿を変えた。

 

 

「きゃあぁあーーー!!?」

 

「ば、化け物!?」

 

 

 

 

 

「っ!!ファントムっ!!」

 

 

「っっっ!!恵‥‥!?」

 

 

突然姿を変えたバジリスクに他の客は

驚き、喫茶店の中は混乱し始める。

俺と攻大も急いで立ち上がり

ツバサ、あんじゅ、そして驚愕している英玲奈の

前へ立ち、

 

 

 

 

《ドライバーオン・プリーズ》

 

 

《ドライバー オン!》

 

 

 

「はっ!A-RISEと会ったりファントムと会ったり

今日は良いこと尽くしだな!」

 

 

「ファントムと会うのは良いこととは思えないけどな。

ツバサさん、あんじゅさん、英玲奈さん。

3人は避難しててくれるか?」

 

 

 

「分かったわ!」

 

 

「英玲奈、ほら早く!」

 

 

「恵‥‥どうして‥‥!」

 

 

互いのドライバーオンリングをベルトにかざすと

俺はウィザードライバー、攻大はビーストドライバーを

出してバジリスクの前へ立ちはだかると

攻大はバジリスクを見て嬉しそうにそう言っていた。

俺は軽く受け流し、ツバサ達や他の客が

避難して行くのを確認し、シフトレバーを動かした。

 

 

 

《シャバドゥビタッチヘンシーン!

 

シャバドゥビタッチヘンシーン!

 

シャバドゥビタッチヘンシーン!》

 

 

 

「‥‥ファントムになった友達か‥‥‥?」

 

 

「ふふ、当たり‥‥でいいのかな?

もしかして同情で手も足も出せない感じ?」

 

 

待機音声が鳴り響き、俺はフレイムリングを

左中指に取り付けながらバジリスクに聞くと

バジリスクは両手を広げてそう答えていた。

今まで身内や知り合いがファントムだったことは

何回かあった。その度に胸が締め付けられ

時には戦いから逃げていた、だが。

 

 

「人を襲うお前らを俺は見過ごすわけにはいかない。

俺は、仮面ライダーで魔法使いだ!攻大!」

 

 

「おう!皆まで言わなくていい!行くぜぇ!」

 

 

 

「‥‥‥そっか。」

 

 

 

俺は強くそう言い放ち、攻大は

左中指にビーストリングを取り付けると

素早く頭上に左腕を掲げた。

俺も左腕を前に出して軽くポーズを取り、

 

 

 

 

「変身っ。」

 

「変〜〜〜身!」

 

 

 

 

魔法の言葉を叫び、互いのドライバーへ

変身リングを持っていった。

 

 

 

 

 

《フレイム!プリーズ

 

ヒーヒー・ヒーヒーヒー!!》

 

 

《SET!Open!!

 

L!・I!・O!・N! ライオーン!!》

 

「だぁっ!!」

 

 

 

 

ウィザードライバー、ビーストドライバーから

テンションの高い音声が鳴り、俺は左手を

左サイドへ向け、攻大は掛け声と共に勢いよく

両手を広げると赤と黄色の魔法陣が

2人の体を通り抜け俺は仮面ライダーウィザード、

攻大は仮面ライダービーストへと姿を変えた。

 

 

「さぁ、ショータイムだ。」

 

 

「っしゃ!ランチタイムだぜ!」

 

 

 

「そんな時間なんてないよ!」

 

 

ウィザード、ビーストは決め台詞を言うと

バジリスクはそれを否定して側に置いてある

椅子や机を蹴り、それが合図かの様に2人へ襲いかかる。

 

 

「ふん!」

 

 

「っ!どあっ!?」

 

 

最初の一撃を決めたのはバジリスクだった。

素早い足技でウィザードは吹き飛ばされ

喫茶店の椅子や机に当たりながら地面に転がって行く。

 

 

「晴希!このやろっ!」

 

 

ビーストは飛ばされたウィザードを見て

そう言うとバジリスクの攻撃をなんとか交わしながら

ファルコリングを右中指に取り付け、

ビーストはすぐにビーストドライバーの

右のリングスロットにソレをはめ込んだ。

 

 

 

《ファルコ!ゴーッ!

 

ファッ!ファッ!ファッ!ファルコ! 》

 

 

 

音声が鳴り出すとビーストの右肩部分に

赤い魔法陣が現れその身体を通り抜けると

ビーストはファルコマントを纏い

スタイルチェンジした。

 

 

「へへっ!よっ!」

 

 

「‥へぇ、飛べるんだ。」

 

 

ビーストはファルコマントを纏うと

空中へと飛翔し、バジリスクから一旦距離をとる。

そして空中でビーストの武器、ダイスサーベルを

取り出すとダイスを回転させ、武器の

リングスロットへファルコリングをはめ込んだ。

 

 

《シックス!ファルコ!

セイバーストライク!!》

 

 

「おぉっしゃあ!当たったぜ!うぉらっ!」

 

 

久々に6の数字が揃い、ビーストは喜びながら

ダイスサーベルをバジリスクへと振り上げると

6体の隼の形をしたエネルギー体が飛んでいく。

アレをまともに食らえばただではすまないだろう。

ウィザードはよろよろと立ち上がりながら

そう思っていたその時だった。

 

 

「ふん。」

 

 

バジリスクが両手を前に出し手の平を

広げた瞬間、手の平の真ん中にある目の様なものが

突然光出したのだ。その瞬間、ビーストが

繰り出していた必殺技は一瞬にして粒子の様に

消えていったのだ。

 

 

「え!?はぁっ!?んなのありかよ!?」

 

 

「なっ!?‥‥魔法を消せるのか‥!?」

 

 

 

「ふふふふ!そう、ボクに魔法なんて効かないよ。

だから君たちがボクに勝てるわけがない!!」

 

 

「っ!うぉ!!」

 

 

「攻大っ!!」

 

 

6体の隼のエネルギー体が消えショックを受ける

ビーストとそれを見て驚くウィザード。

バジリスクは笑いながらそう言うと

空中へ浮かんでいるビーストに向かって

衝撃波を放ち、それを食らったビーストは

火花を散らしながらウィザードの近くへと落ちて来た。

 

 

「‥‥試してみるか。」

 

 

ウィザードは何かを思ったのか

腰のリングホルダーからバインドリングを

取り出す。そして右中指に付けると

ウィザードライバーの

シフトレバーを動かし、ソレをかざした。

 

 

 

《バインド・プリーズ》

 

 

「はぁっ!」

 

 

 

「‥っ!?」

 

 

ウィザードライバーから音声が鳴り

ウィザードは右手を前へ突き出すと

バジリスクの周りに数個、

小さな赤い魔法陣が現れるとそこから

鎖が飛び出し、バジリスクの身体へと巻き付いた。

 

 

「何をしても無駄だよ。」

 

 

だが、バジリスクは静かに笑いながらそう言うと

手の平の目が光り出す。そして巻き付いていた

鎖が一瞬にして消えて行ったのだ。

 

 

「晴希!意味ねぇのに拘束してもしょーがねぇだろっ?」

 

 

「‥ふ、なるほど。」

 

 

「何がなるほどだよ?てか、無視?」

 

 

それを見ていたビーストはウィザードに

そう言うがウィザードは鼻で笑いながら

バジリスクをずっと見ており、さらっと

無視をされたビーストは軽くショックを受けていた。

 

 

「お前のその能力、どうやら手が何か

小細工してるみたいだな。」

 

 

「‥‥‥‥だったらどうするの?」

 

 

ウィザードはそう言うと隠すつもりはないのか

否定しないバジリスク。

やっぱな、と思ったウィザードは

ウィザーソードガンを銃モードで取り出し

バジリスクに向かって口を動かした。

 

 

「なら、その手の目は瞑ってもらう‥」

 

 

 

ウィザードが言っている刹那。

突然ウィザードとビーストの頭上を

飛び越えて彼らの前へ着地した人物が現れた。

 

 

「見つけたぜぇ、化け物ぉ!!」

 

 

「あらら、また君?」

 

 

 

「秀夜っ?」

 

 

「‥‥何かかなり怒ってねぇか?

いや、いつもあんな感じだったっけ‥?」

 

 

それは秀夜だった。

いつもの荒っぽい喋り方だがビーストは

その喋り方と感情に違和感を感じたのか

首を傾げているが、秀夜とはこれでも

長い付き合いだから俺でも感じる。

ファントムのバジリスクに何かされたのか

あいつは今かなり怒っている気がする。

 

 

 

「次は逃げんじゃねぇぞ!変身っ!!」

 

 

 

《ダークネス!・プリーズ

 

アク アク・アクアクアーク!!》

 

 

 

バジリスクに向かって叫び

秀夜は予め出していたウィザードライバーの

シフトレバーを動かしダークネスリングを付けた

左手を叩きつけるようにかざした。

ウィザードライバーから音声が鳴り

秀夜は正面へ左手を掲げると前方に

紫の魔法陣が現れる。そこへ駆け出し

魔法陣を通り抜けると秀夜は

仮面ライダーダークウィザードへと姿を変えた。

 

 

「オォッラァ!!」

 

 

ダークウィザードは変身したと同時に

バジリスクへ向かって飛び蹴りを放つが

ひらりとかわされてしまう。舌打ちをしながら

ダークウィザードは地面へ着地するとすぐさま

体制を変え、連続で蹴りや手の甲を使った

攻撃を繰り出していた。

だがそれは全ていなされていた。

 

 

「‥‥‥ねぇ君?」

 

 

「らぁっ!!あぁ!?」

 

 

その最中、バジリスクは余裕の態度で

ダークウィザードに話しかけると

攻撃を続けながらもダークウィザードは返事をする。

 

 

 

 

 

「何を()()()()()の?」

 

 

 

 

「っ!!!」

 

 

バジリスクのその一言で

何故かダークウィザードはぴたりと動きが止まり

その隙にバジリスクはダークウィザードへ

回し蹴りを叩き込んだ。

 

 

「ぐっ‥‥!?」

 

 

「秀夜、大丈夫か!?」

 

 

「ったく、相変わらず無茶しやがる野郎だぜ!

俺らも手伝うから一緒に倒すぞ!

だけど!最後は俺に譲ってもらうかんな!」

 

 

背後にいたウィザード、ビーストの足元へ

吹き飛ばされたダークウィザードは2人に

そう言われ、ウィザードとビーストは

ダークウィザードの前に立つとウィザードは

ウォータードラゴン、ビーストはハイパーリングを

左中指に取り付け、それぞれのドライバーへと

かざし、はめ込んだ。

 

 

 

 

《ウォーター!・ドラゴン

 

ジャバジャババシャーン

ザブンザブーン!!》

 

 

 

《ハイパー!ゴーッ!

 

ハィハィ、ハィ、ハイパー!!》

 

 

 

 

ウィザード、ビーストから音声が流れると

水を纏ったウィザードラゴンとエネルギー状の

キマイラが2人の身体から飛び出し、

もう一度2人の魔法使いの身体の中へと入り込む。

そしてウィザードはフレイムスタイルから

ウォータードラゴンスタイル、ビーストは

ビーストハイパーへと姿を変えた。

 

 

「へっ!覚悟しろよトカゲ野郎!

この姿の俺はさっきの俺とはわけが違u」

 

 

「ほら、行くぞ!ハァッ!」

 

 

「ちょ!?まだ話途中だっつーの!?」

 

 

ビーストハイパーになったビーストは

ミラージュマグナムを指に引っ掛けくるくると

回しながらバジリスクにそう言ってると

ウィザードが割入りバジリスクへと駆け出す。

ビーストもツッコミながらもウィザードにそう言って

バジリスクに向かってミラージュマグナムを構え

トリガーを押し込み、光弾を打ち込んでいた。

 

 

 

 

「‥‥‥‥っ!!」

 

 

強化形態となったウィザードとビーストは

手も足も出なかったバジリスクを徐々に

押して行っていた。それをダークウィザードは

強く握りこぶしを作り、痛む身体を押し殺し

ゆっくりと立ち上がり、口を動かす。

 

 

 

「‥‥違う‥‥!なんで、なんでてめぇらが

俺の前に立ってんだ‥‥!!?

俺は‥‥‥本当に弱くなっちまったのかよ‥‥!?」

 

 

晴希と攻大が強くなっていく。

自分は段々置いていかれていく。

ダークウィザードはそう思うと次第に

両手が震えだしていた。

 

その時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドックン‥‥‥‥!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「‥ぐっ!?」

 

 

 

急に心臓が高ぶる様な現象がダークウィザードを襲う。

それは以前もあった現象だった。

だが、それだけではなかった。

秀夜の意識は急に()()に吸い込まれる。

 

 

「‥‥‥こ、ここは‥‥‥?」

 

 

『ねぇ‥ねぇ、‥‥使いなよ‥‥。』

 

 

「‥っ!?」

 

 

『嫌なんだろ‥?あの魔法使い達に

追い抜かされていくのが‥‥。

何をそんなに拒否する?何故そんなに抑える?

本当はもっと暴れたいんだろ‥?』

 

 

意識を飛ばされた秀夜は気がつくと

果てしない暗闇が広がった空間にいた。

辺りを見回していると濁りがかかった声が

秀夜に語りかけてくる。

その声が喋り終わると秀夜の目の前に

あの黒いウィザードリングが現れた。

紫の炎を纏い危険なオーラを放つその指輪を

秀夜はジッと見ているとまた、声が聞こえてくる。

 

 

『‥‥‥いい加減楽にしなよ‥‥‥。

藍崎秀夜、俺にその身を全て預けろ‥‥。

お前に最高の力を与えてやる‥‥‥!』

 

 

 

 

「‥‥‥‥‥‥俺は。」

 

 

 

秀夜はその声に身を委ね、その黒い指輪を

左手で掴んだ。否、掴んでしまった。

そして黒い指輪から紫の光りが激しく輝き出し

秀夜はその光に飲み込まれて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして現世界で交戦しているウィザードとビーストと

バジリスク。その後ろに立っていた

ダークウィザードは急に機能停止したかのように

ぐったりと立ち尽くしていた。

 

 

 

「フッ!!‥‥ん?おい秀夜、どうし‥」

 

 

戦っていたウィザードがダークウィザードの

異変に気付き、声をかけた瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

ボォオオオオオンッッ!!

 

 

 

 

 

 

 

「うわっ!!?」

 

「ぐぁっ!!?」

 

「きゃぁ!?」

 

 

突然ダークウィザードは紫色の炎を出して爆発したのだ。

巻き添えを食らったウィザード、ビースト、

バジリスクは吹き飛ばされそれぞれ違う箇所へ

転げ落ちていく。

 

 

 

「ぐっ!?な、何だ‥‥!?」

 

 

「うっ‥‥‥!おい‥‥‥秀‥‥‥‥!!?」

 

 

何が起こったのか分からないビーストは

頭を押さえ身体を起き上がらせており、

ウィザードも身体を起こし、急いで

ダークウィザードの方を見た。

だが、ウィザードはそれを見て驚愕していた。

 

 

 

「グルルルル‥‥‥‥!!!」

 

 

 

 

そこにいたのは悍ましい姿をした

〝ドラゴン〟だった。

身体はダークウィザードのままで

手足は鋭いドラゴンの腕と脚。

背中には大きなドラゴンの翼で

ドラゴンの尻尾まで生えている。

もはやその姿は怪物というしかない姿だった。

 

 

 

「しゅ、秀‥‥夜‥‥‥‥?」

 

 

 

 

 

「ウゥオアアアァアアアッッ!!!!」

 

 

 

怪物は辺りの壁や地面に亀裂が走るほどの

激しい咆哮を上げ、ゆっくりとウィザード達を見ていた。

まるで、獲物を狩ろうとするそのドラゴンの目で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

「‥‥‥‥‥‥ん?」

 

 

とある一軒家。

読書をしていた人物、男性は側に置いてある

宝石が異様な輝きを見せていたのに気付き

窓の外を見上げていた。

 

 

 

「‥‥‥まさか。」

 

 

 

男性は本を閉じ、そう呟くと、

ポケットからテレポートリングを取り出し

右中指に付けると腰の赤い手の形をした

ベルトへとソレをかざした。

 

 

 

《テレポート・ナウ》

 

 

聞いたことのある音声と共に男性の姿は瞬く間に消え

その場には静かに小鳥がさえずる音が

静かに鳴っていたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回、仮面ライダーウィザード

 

 

 

 

「制御しきれなかったか、‥仕方ない。」

 

 

「何してんだやめろっ!!」

 

 

ファントム〝ドラゴン〟に

突然攻撃を仕掛ける白い魔法使い。

 

 

 

「魔法使いって一体何だってんだよ!」

 

 

「‥一刻も早く秀夜を止めるぞ。」

 

 

ファントムと化した秀夜に戸惑う攻大と晴希。

彼らの出した決断は‥‥‥。

 

 

 

「何今更謝ってんのぉ!?

もう君の知ってるこの子じゃないんだよ!?

全部あなたのせい。だからぁ、‥早く絶望しなよ?」

 

 

「恵‥‥っ、すまない‥‥!」

 

 

もう彼女の姿は形だけなのか‥!?

英玲奈は友としてただ謝るだけか‥!?

彼女達の関係は‥‥?

 

 

 

 

 

「秀夜ぁぁああああっ!!!」

 

 

「破壊の時間だ!」

 

 

爆発に飲み込まれるドラゴンファントム。

その爆炎の中に立つ者とは!?

 

 

 

第42話 竜胆に染まる強き者

 




はい、ども申し訳ありませんのしょーくんです(; ̄ェ ̄)

いやですね、アレなんですよ。
コラボの政策途中で本編進めないとあかんなーって
思い本編をやっていたら‥‥思いのほか
スラスラいけちゃって(>_<)
本編の方完成しちゃったと友達に言ったら
そっち見たいと言われちまったので‥
マジコラボ楽しみにしてた方申し訳ないです(;_;)
コラボの方も必ず出しますので
とりあえず本編を見てやってください(>_<)

さてさて、‥‥‥秀夜君
とんでもないことになっちまったぜ( ゚д゚)
秀夜の姿はSICのフレイムドラゴンウィザードの
ドラゴンショータイムをモチーフにした感じです。
ドラゴンに取り込まれてしまった秀夜はどうなるのか‥。
バジリスクと英玲奈はどんな関係なのか‥
そして偶然出くわした海未とタキシム‥
では、本編&コラボの次回もお楽しみに(^^)

感想、評価などがあれば是非お願いします(^^)
あ、高評価をくれたまっるさん、
るしるさんどうもありがとうございます(^^)
その他の評価もありがとうございます(^^)
これからもラブウィザードをよろしくお願いします。

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