ラブウィザード! 〜希望の柱〜   作:しょくんだよ

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ども前書きのしょーくんです!
誠に申し訳ない!(>_<)
大分待たせたな!いや待ってないかな?
バイトやらプライベートやらが超絶忙しくて
全然書けなかったです(>_<)
ほんと動きすぎてだるいっすよ_| ̄|○
長旅したせいか
バイクのマフラーの調子が最近おかしい‥(;_;)


ま、それはさておき、
コラボ中盤!それではどぞ!(^^)



真夏のコラボスペシャル! Part2 ハチャメチャな夏の戦い

 

前回のあらすじ!

 

1つ!別世界の女神、ミユウから招待状を

貰う3人の魔法使い達!

 

2つ!アイランドオブ・エンドレスサマーで

再会と出会いを果たす晴希と晴真!

 

そして3つ!その世界に突如!

サマーショッカーと名乗る敵と戦う事になるが

オーナーにより、おかしなバトルに!?

 

 

‥‥え?予告の仕方見たことある?

まぁ、気にすんな( ゚д゚)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

「ミユウちゃん〜!」

 

 

「なのはちゃん〜ハロハロ〜☆」

 

 

砂浜から離れた場所にある屋台で

ミユウは砂浜の状況を眺めていると

明るい茶色の髪色でこちらもバカンス気分の

服装をした女性、高町なのはがミユウに声をかける。

なのははミユウの目先にある転生者達と

サマーショッカーの軍団を見て口を動かす。

 

 

「せっかくのバカンスなのにとんでもない

ことになってるね〜‥ここは私が追い払‥」

 

 

「いやいや貴女が出たらここ一帯が

崩壊しかねますよ?なのはちゃん。

ここはあの子達に任せましょう。

私の子達強いんですから♩」

 

 

「ん〜?いやいやミユウちゃん。

うちの志希達もかなりやるからね?」

 

 

軽く腕を振るって砂浜の方へ行こうとする

なのはにミユウは彼女が動くのは何かとまずいと

思ったのか少し焦った表情で止める。

そして、デンライブ!の野上晴真達を

ちょいと自慢しながらそう言うと

なのははピクリと眉を動かし

〜戦場を舞う歌姫〜の世界の高町志希達の

評価を出すと、ミユウも対抗心が湧いたのか

ピクリと眉を動かしなのはをムッと見る。

 

 

「いやいや、私の子達の方が断然強いですからね?」

 

 

「冗談がキツイですよ〜ミユウちゃん。

うちの志希達の方が何倍も強いですよ?」

 

 

「いやいやいや、私の子達が」

 

 

「いやいやいやいや、うちの志希達が。」

 

 

「私の子達が!」

 

 

「うちの志希達が!」

 

 

 

だんだんと熱くなりメラメラと

睨み合う女神の方々。

そんな彼女達はさておき、

砂浜の方では何やら賑やかな事に

なっているみたいですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

パァアン‥!

 

パァアン‥!

 

 

 

『さぁ!突然の企画でやって参りました!

仮面ライダーの皆様とサマーショッカーの

イベントバトルの開幕です!』

 

 

 

《ワァアアアアアアッ!!》

 

 

 

 

「なんかスゲェ事になってきたな‥。」

 

 

「ゆ、侑也!俺緊張しすぎてヤバいかも‥!」

 

 

「バカ、お前は出ないだろ。」

 

 

「え?そうなの?ほ、よかったぁ‥。」

 

 

ビーチから場所は変わり

こちらはオーナーの気まぐれで行われる為に

使うイベント会場。小さな花火が上がると

同時にその舞台の上に立ち、

マイクを手にとって観客に向かって

場を盛り上げているオーナーを

控え室にいる桜井侑也は緊張しているデネブと

そんな会話をしながら舞台の方を見ていた。

 

 

 

『実況は当然私、オーナーと!

今回はスペシャルゲストー!!それはー』

 

 

『皆さんこんにちは!門矢穂乃果でーす!

‥‥‥って何で私が実況!?』

 

 

『こいつなら場を盛り上げてくれると

ボサボサの髪をした貴方の友達が言ってましたので。

勝手に選ばさせていただきました!』

 

 

『ボサボサ‥‥?あっ、もぉ!カゲ君!!』

 

 

オーナーと一緒にマイクを持って挨拶をしている

()()穂乃果はオーナーの言葉にハッとなり

控え室に座っている男、影浦雅樹の事だろうか

そう叫ぶが彼はフッとにやけて場をやり過ごす。

そして同じ控え室で元気に操真晴希と晴真に

話しかけている水着の上からジャージを

羽織っている女性がいた。

 

 

 

「なるほどなるほど!君達が

ママりんの言ってた同じ転生者で

君達もライダーなのかー!

じゃあよろしくねー!はるきち!はるまき!」

 

 

「は、はるきち‥‥?」

 

 

「ぷっ‥‥晴真、お前はるまきだって‥‥(笑)」

 

 

「てめっ!?笑ってんじゃねぇ!」

 

 

元気よく喋るピンとした癖毛の髪型をした

高町志希が晴希と晴真を見てそう挨拶するが

独特な呼び方をされ晴希は戸惑い

晴真に至っては言い換えれば春巻きなので

それがツボに入ったのか二藤攻大は

晴真に指差して笑いをこらえてると

本人も気にくわないのか攻大に怒鳴る晴真。

 

‥‥途中から水上バイクで派手な登場をしたのは

どうやらミユウさんが招待した子達らしい。

フレンドリーなのか気軽に挨拶してくる

志希に比べ先ほどから椅子に座って無言のまま

外の会場を見ている雅樹は軽く挨拶をしただけで

あまり口を聞かない。その姿を見て晴希は

昔の藍崎秀夜の事を思い出した。

 

 

「しゅうやんもよろしくね〜。」

 

 

「‥‥‥‥その呼び方やめろ。」

 

 

「え、何で?可愛いじゃん。」

 

 

「なっ!?‥‥‥と、とにかくやめろ!」

 

 

そんな秀夜も今となってはすっかり

心を開き、晴希達と会話することができ

現に志希にいじられて顔を真っ赤にしている。

志希‥中々のスリーサi‥ゲフンゲフン。

さて、今俺が1番驚いているのは彼女達の

仮面ライダーがまさかの魔法使いだったことだ。

俺たちだけかと思っていたがどうやら違うらしい。

さらに驚くことに、今会場で司会をしている

穂乃果も仮面ライダーなのだ。

おそらく名字が門矢って言うのも何かしらの

関係があるのだろう‥‥。いろんな意味で

世界は広いな‥‥‥‥。

 

 

「おい!えーと高町だったか?

お前呼ばれてるぞ。」

 

 

「にゃ?私?」

 

 

ふと、会場を見ていた侑也が志希の名を呼んで

手招きをしていた。そろそろ始まるらしい。

さっきまで襲われそうになってた観光客も

すっかりイベント気分で盛り上がってるし

一体何をさせる気なのだろうか‥。

晴希は首を傾げながら控え室にある

モニターで会場を皆と一緒に見ることにし、

志希は会場へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

『では最初の御二方のご登場です!

まずは仮面ライダーのチーム!

高町ーー!志希ーーーーッ!!』

 

 

『志希ちゃーーーん!ファイトだよーー!』

 

 

 

「わ〜‥、こう人がいっぱいだと恥ずかしいな〜。」

 

 

オーナー、穂乃果の声と共に控え室から

登場した1人目、志希。

観光客の歓声と共にステージに上がるが

大勢の人に注目を浴びるのは誰だって

恥ずかしいのだろう、志希は顔を赤くしながら

ステージの中央へと行く。

 

 

『対してー!サマーショッカーチーム!

シオマネキングーーーーッ!!』

 

 

『しおまり‥‥?変な名前だね!』

 

 

「そこの実況者!うるさいアビ!」

 

 

続いて向かい側の控え室から登場したのは

サマーショッカーの幹部、シオマネキング。

(声優は関智一で‥)

穂乃果の一言でキレながらシオマネキングは

会場の中央へと行き、志希と睨みあう。

 

 

「アビアビアビ‥、地獄に叩き落としてやる!」

 

 

「あー、逆に叩き落としてあげるので

安心してくださいっ。」

 

 

 

『さあ!それでは第1回戦を始めますよ!

まずはーーーーー‥』

 

 

互いなりの挨拶をし、オーナーの実況で

第1回戦が始まろうとする。

オーナーが手を差し伸べた先の壁が

ゆっくりと開いていく。

そのギミックにも少々驚いたが

控え室にいる晴希達、そして志希や

サマーショッカーはその先にあったある物に

驚愕したのだった。

 

 

 

 

それはとてつもなく巨大な西瓜だった。

 

 

 

 

『第1回戦!巨大西瓜割り対決ーーー!!』

 

 

《ワァアアアアアアッ!!!》

 

 

「ちょっと待てぇえええええ!!

何で西瓜なんだよっ!?」

 

 

開始の合図を出し盛り上がってる観客だが

晴希は控え室から飛び出て盛大にオーナーに

つっこんでいた。

 

 

 

『ふわぁー‥!大きい西瓜だねぇ!』

 

 

『その通り、この西瓜は世にも珍しい

ギャラクシーウォーターメロン!

でかい、硬い、そして超美味い西瓜ですよ!

そしてルールは簡単!この西瓜をどちらが

先に割れることができるかの一発勝負です!

ちなみにどんな手を使っても構いません!』

 

 

「‥‥あの、この状況でスルーされたら精神的に

かなり痛いっす‥‥。」

 

 

 

巨大な西瓜を見て驚く穂乃果や観客に

簡単な説明と、志希とシオマネキングに

ルール説明をするオーナー。そして

思い切りスルーされる晴希はガーンという

効果音と共に四つん這いになると、その肩を

優しく志希が手を置いた。

 

 

「大丈夫だよはるきち。

こんな時はノリとテンションが大事だから!」

 

 

「志希さん‥‥、そ、そうだな。」

 

 

「うん!ところではるきち。」

 

 

「うん?」

 

 

志希の励ましにより晴希はモチベーションを

持ち直して控え室に戻ろうとすると

志希に呼び止められる。

 

 

「さっきのつっこみ方、もうちょっと

腰を入れた方がよかったかもねっ!」

 

 

「‥‥‥‥。」

 

 

晴希は無言で控え室に行ったのでした。

 

 

 

「よし!用はあれをぶち壊せばいいのだね!

この志希ちゃんにお任せだよ!」

 

 

 

『それでは!第1回戦スタートです!』

 

 

「えっ!?合図早くない!?」

 

 

「アビアビアビ!先手行くアビよー!!」

 

 

気合いを入れる志希は軽く準備運動を

し始めた途端、オーナーは速攻で

バトルスタートの合図を出し、

志希は出遅れシオマネキングが先に

巨大な西瓜、ギャラクシーウォーターメロンへと

駆け出していく。

 

 

『シオマネキング!早くもギャラクシー

ウォーターメロンに向かって飛び上がりました!』

 

 

『あー!割られちゃうー!』

 

 

「アビアビアビ!もらったアビー!!」

 

 

「!?まずい‥!」

 

 

シオマネキングは西瓜に向かって飛び上がり

左手の硬そうなハサミで西瓜に向かって

手を振り上げ叩き割ろうとしていた。

志希は慌てて魔法リングを取り出し

ベルトらしきものを取り出して

腰に巻き付けようとした瞬間。

 

 

 

 

 

バキィイイン‥‥!!

 

 

 

「アビィイイイ!!?硬いアビィィーーー!!」

 

 

「ゑ?」

 

 

シオマネキングは左手のハサミを

巨大な西瓜に振り下ろしたのだが

金属音らしき音と共にその腕は弾かれたのだ。

 

 

『うわっ!?すごい音したよ!?』

 

 

『当然です!ギャラクシーウォーターメロンは

さっきも言いましたけどとてつもなく硬いので

ちょっとやそっとでは割れませんよ!

あ、ちなみに一発限りですので

シオマネキング選手はもう攻撃できません。』

 

 

「ア、アビィイイイ!!?」

 

 

その音は会場全体に響き渡り実況者の穂乃果も

耳を塞いでいた。そして一発限りの攻撃だったらしく

先手を打ったシオマネキングはオーナーの 言葉を聞いてかなりのショックを受ける。

それを聞いた志希はギャラクシーウォーターメロンに

近寄り軽くコンコンと叩いていた。

 

 

「なるほど、こりゃ相当の硬さだね〜‥。

ねぇオーナーさん、この西瓜割れるなら

どんな手を使ってもいいのかな?」

 

 

『はい!まぁ割れればのお話ですけどね!』

 

 

志希の質問にオーナーは少し煽り口調で喋ると

志希はニヤリと笑って先ほど取り出していた

手の形のバックルがついたベルトを取り出し

腰に巻き付けた。

 

 

「じゃあ、遠慮なく行かせてもらうよ。」

 

 

 

《ドライバーオン・プリーズ》

 

 

志希はドライバーオンリングをベルトにかざすと

聞いたことのある音声が鳴りベルトは

ウィザードライバーへと形を変える。

 

 

 

 

「っ!!おい晴希!あれって‥!」

 

 

「‥‥へへぇ、こいつぁ実物だなぁ。」

 

 

控え室の映像を見ている晴希達。

志希の腰に現れたウィザードライバーに

攻大は驚き、秀夜はニヤリと笑って映像を

ジッと見つめる。それは晴真、侑也、晴希‥

 

 

「あー、ありゃマジでやっちまいそーだな。」

 

 

そして雅樹もだった。

 

 

 

 

 

《シャバドゥビタッチヘンシーン!

 

シャバドゥビタッチヘンシーン!

 

シャバドゥビタッチヘンシーン!》

 

 

 

観客がざわめくその目先の志希は

ウィザードライバーのシフトレバーを上下に

動かすと桜色の宝石を彩った変身リングを

左中指に取り付け、バイザーを下げる。

 

 

 

「変身。」

 

 

 

《スター!プリーズ

 

キラ・キラキラキラ!》

 

 

 

魔法の言葉と同時にドライバーに

変身リングをかざすと志希は目を瞑り

左手を頭上に掲げた。

ドライバーから音声が鳴り響き、

桜色の魔法陣が真上から包み込む様に降りてくる。

白地と青ラインの外套に身を包み

桜色の宝石、宛らクンツァイトの様な色味の

仮面を身に付けた戦士が降臨した。

 

 

 

《ワァアアアアアアッ!!!》

 

 

『おぉーっと!志希選手!

魔法の指輪を使って仮面ライダーへと変身しました!

その美しさに私も数秒見惚れてしまいました!

ぶっちゃけ可愛い子が変身って萌えますよね!』

 

 

『お、オーナーさん鼻の下伸びてるよ!?

ともあれ志希ちゃーん!ファイトだよー!!』

 

 

姿を変えたと共に一気に歓声が跳ね上がり

オーナーもどこかネジが吹っ飛んだような

テンションで実況し、穂乃果はツッコミながらも

ステージに立つ仮面ライダー、

〝スターウィザード〟を応援していた。

 

 

「ア、アビアビアビ!

さくらんぼの色した仮面ライダーになった所で

あのクッソかてぇ西瓜なんて壊せないアビよ!

‥あ〜‥手痛いアビ‥。」

 

 

「それは君のそのはさみが脆すぎるだけでしょ?

‥さてさて、ここは一つ華麗に決めて見よっかな!

行くよ‥レイ!」

 

 

『了解した。』

 

 

シオマネキングは左手を押さえながら

スターウィザードに無理だと言うが

彼女は構いなく前方の西瓜を見つめると同時に

槍の様な武器、レイジングウィザードに

向かって言うとその武器は起動音の後、

薄っすらと光りながら答えた。

そしてスターウィザードはレイジングウィザードを

振り回しながら腰を低く降ろし力をため始める。

 

 

「とぅっ!」

 

 

『おぉ!志希選手ー!華麗に飛び上がり

よく分からない槍みたいな武器を振り上げましたー!

これで割れたら志希選手の勝ち!

割れなければ引き分けです!さぁ、どうなるかー!?』

 

 

「アビアビアビ!自滅するがいいアビー!」

 

 

観客、晴真達、シオマネキング、そして実況者が

見つめる中、スターウィザードは天高く、

ギャラクシーウォーターメロンの真上へと跳躍する。

 

 

 

 

 

「これが本当の西瓜割りだぁあああああっ!!」

 

 

 

スターウィザードは叫びながら

レイジングウィザードをギャラクシー

ウォーターメロンへと勢いよく振り下ろす。

そして激しい衝撃と共にギャラクシー

ウォーターメロンは徐々に亀裂が入り

見事に美味しそうな断面が出てきたのだ。

 

 

 

『わ、割れたーーーーー!!!

割れましたーーー!!志希選手!

あのとてつもなく硬いギャラクシー

ウォーターメロンを割っちゃってくれましたー!

正直予想外です!』

 

 

《ワァアアアアアア!!!》

 

 

『うわぁ、美味しそう!』

 

 

「ア、アビィイイイ!?そ、そんなアビィイイイ!?」

 

 

見事に割れた巨大な西瓜にシオマネキングは

四つん這いになって倒れていると

その目の前にスターウィザードが地面に着地し

宝石の下からドヤ顔をしてるのだろう

鼻でふふんと笑い歓声が聞こえる観客達に

右手でVサインを見せたのだった。

 

 

 

 

 

 

第1回戦、西瓜割り対決

シオマネキングVS高町志希

勝者:高町志希

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

『さぁさぁ!どんどんやって行きましょう!

続いてはこのお二方!!仮面ライダーチーム!

二藤攻大ーーー!!なんとかショッカーチーム!

グリードのぉ!!ガメルーーー!!』

 

 

 

「よぉっしゃああああ!!!」

 

 

 

「俺!負けない!」

 

 

 

『ワァアアアアアア!!!』

 

 

 

第1回戦は何とか勝つことができ、

すぐに第2回戦が行われることとなった。

こちらのチームはバカだが体力自慢の攻大を

行かせ、観客に気合いを見せる攻大。

一方で敵のチームからはかなりゴツい黒、白、

灰色がベースの重量系の動物がモチーフの

怪人が現れる。

 

 

 

「志希!お前すげーな!!

てか晴希達と志希らの世界は魔法使いで

俺ら電王って何かぼっちにされた感じがするな〜‥。」

 

 

「いやいやそんな事ないよ〜。

それに私の世界は何も魔法使いだけじゃないよ。

ねぇ、カゲちん?」

 

 

「そうだな。‥‥ほら、

そんな事より第2回戦始まるぞ。」

 

 

 

控え室にて1回戦を勝ち取った志希に

晴真はどこか寂し気な目で褒め、それを自重する志希。

彼女が変身するスターウィザードというのは

かなり驚いた、武器もかっこよかったし

ちょっと羨ましい‥。なんて思っていると

モニターを眺めている雅樹がそう伝え

皆は引き続き2回戦を見ることにした。

 

 

 

「へっへー!ここはいっちょ大活躍して

俺の見せ場を見せて〜‥‥そして‥‥。」

 

 

 

 

 

『キャー!攻大君よー!』

 

『攻大君ーーー!!❤︎』

 

『かっこいいーー❤︎』

 

 

 

 

 

「ぐ、ぐふふ‥‥‥‥‥。」

 

 

 

ステージに立っている攻大は何を思っているのか

上目線で鼻の下を伸ばしながら汚い笑い方をしており、

観客の方からざわめきが聞こえ、中には

女性からはキモいなどの声がちらほらと聞こえる。

 

 

『さて!それでは第2回戦始めます!』

 

 

『‥‥んぐ、お次は何かな〜?』

 

 

オーナーの合図に穂乃果は先ほど志希が

くだいたギャラクシーウォーターメロンを

皿にのせてモシャモシャと食べながらそう言うと

オーナーはステージに付いているモニターへと

左手を差し伸べるとモニターには次の

お題が映し出されていた。

 

 

『第2回戦!かき氷早食い競争ーーーー!!』

 

 

 

《ワァアアアアアアッ!!!》

 

 

 

クイズなどで出されそうな効果音と共に

オーナーはマイク越しで叫ぶと便乗して

会場の観客は盛り上がる。

それと同時に控え室から、何でだよ!?

と晴希の声が聞こえたがそれは当然無視される。

そしてステージの裏からスタッフらしき人物が

数十個のかき氷とシロップを

攻大とガメルの所へ持ち運び、

用意されているテーブルの前に置かれていく。

 

 

『ルールは簡単!どちらが先にかき氷を

早く食べれるかのバトルです!

今回は普通のかき氷ですので安心して

食べてください!

あ、シロップは何をかけても構いませんので!』

 

 

『えー、いいなぁ、穂乃果も食べたいな〜。』

 

 

オーナーの簡単な説明を聞きながら

穂乃果は西瓜を食べ終えており

今度はかき氷が食べたいと要求していた。

食い意地はどこの世界でも変わらないようだ。

 

 

「1、2、3、4‥‥‥‥‥

おぉ‥結構あるな‥‥いやいやいや!

皆まで言わなくていい!こんなん全部秒速で

食べ終えてやるっつーの!」

 

 

「これ、食べればいいのか?なら俺!頑張る!」

 

 

『お二方よろしいですか?

それでは第2回戦スタートです!』

 

 

 

攻大はかき氷の数に冷や汗を掻くが

根性で気合いを見せる。一方でガメルは

かき氷を確認すると人間態になり、まるで

子供の様にはしゃいでると、準備ができた

2人の選手を確認しオーナーは合図を出した。

 

 

「しゃしゃしゃしゃ〜〜!!!」

 

 

『おーっ攻大選手!早くも凄いペースで

かき氷を口の中へ入れていくー!』

 

 

 

開始の合図と共に攻大は速攻で

イチゴシロップを手に取り3〜4個にぶっかけ

一気に口の中へと運んでいく。

あのペースで行けば余裕で優勝はできるが‥

 

 

 

「くぉあああっ!?頭がぁああああ!?

脳天がかち割れるぅいああ!!?」

 

 

『かきこめばそうなるよね〜‥。

くぅ〜!穂乃果も染みる〜!』

 

 

当然かき氷をそんな口いっぱいに入れ込んで

食べればそうなる。実況の穂乃果もスタッフから

貰ったかき氷をチマチマと食べては頭を抑えて

実況していた。

 

 

 

「ん〜!んまい!」

 

 

『おぉ!ガメル選手!かき氷をもろともせずに

口の中へと入れていくー!しかもシロップもかけずに

ただの削り氷だけを食べてるぞー!?』

 

 

「ぇえ!?それ絶対美味しくねーだろ!?

てか、あいつ怪物なのに食べれんのか!?」

 

 

一方で敵チームのガメルはシロップも何もかけず

ただの削り氷だけを鷲掴んでボリボリと食べており、

その光景を頭を抑えながら攻大は驚いていると

控え室から悪党らしい高笑いが聞こえる。

 

 

「ガハハハハ!グリードは味覚がない!

よって氷を食べても頭痛など起きないのだー!」

 

 

「アビアビアビ!ざまぁみろアビー!」

 

 

「シオマネキング!お前がでしゃばるな!」

 

 

「あ、はいすみませんアビ‥‥。」

 

 

サメの様な怪人、シャークイマジンは自慢気に

説明するとシオマネキングが割入りそう言うが

先ほど負けたせいかシャークイマジンは

怒鳴りつけるとシュンと大人しくなる

シオマネキングだった。

 

 

「んぐぐ‥!の、脳天が‥‥!?」

 

 

『攻大選手!ペースが落ちてきて

ガメル選手との差がどんどん広がっていくー!

仮面ライダーチーム負けてしまうのか〜!?』

 

 

『あ、このマンゴー美味しい!』

 

 

攻大も負けずとかき氷を食べるが

頭痛によりどうしても手が止まってしまう。

オーナーは実況するが穂乃果はかき氷を食べては

感想を言っているだけであった。

 

 

 

「んぐぎぎ‥‥このままじゃ

さっき考えたモテモテ計画が‥‥!」

 

 

頭を抑えながら攻大はバカみたいな

考えをしているが、突然ニヤリと笑いだし始めたのだ。

 

 

 

「くっくっく‥‥!だがしかーぁし!!

こういう時こそ!ピンチはチャンス!!

俺にはこれがあーーーーーーーるっ!!!」

 

 

 

 

「あ、あれは‥‥!?」

 

「ま、まさか奴はアレを使うのか‥!?」

 

 

「な、なんか不思議と眩しい。」

 

 

攻大がそう言って腰からある物を取り出し、

観客とカメラに向かってそれを見せた。

それは不思議と輝いており(笑)控え室にいる

晴希、秀夜、侑也、他のメンバーは驚愕していた。

 

 

 

『あ、あれはマヨネーズ!

なんと攻大選手!マヨネーズなんかを

取り出しましたー!!』

 

 

『えぇっ?何でマヨネーズ?』

 

 

オーナーと穂乃果の言葉により

攻大の行動で静まり返っていた

観客達はざわざわとざわめきだす。

そう、攻大が取り出したのは言わずもがな

専用マヨネーズだ。因みにそのマヨネーズには

【真夏のコラボ用】と書かれている。

 

 

「?‥‥それ、何だ?」

 

 

「あ?何だ知らねーのか?

これは神秘の調味料!マヨネーーズだ!」

 

 

敵チームのガメルもそのマヨネーズに

興味を持ったのかかき氷を食べてた手を止め

攻大にそう聞くと攻大はドヤ顔で答え‥‥‥

 

 

 

「俺様のぉおおおおお!!!

マヨネーズパワーを見せてやるぅうううう!!」

 

 

テーブルに並べてあるかき氷に片っ端から

ブリュリュリュ!と汚い音を出しながら

かけていったのだ。

そして攻大は引いている観客らの目など

気にせず目の前にあるマヨネーズかき氷を

平気な顔‥否、食べたいとうずうずしている顔で

口の中へとかきこんだのだ。

 

 

『こ、攻大選手!マヨネーズを

トッピングにした途端勢いが急に跳ね上がったぁ!

早い!早すぎる!しかしかき氷にマヨネーズなんて‥

見てるこっちは吐きそうデス‥‥!』

 

 

『え、そうかな?美味しそうな気もするよ?』

 

 

『マジで?』

 

 

マヨネーズかき氷となり攻大は頭を抑えることなく

敵チームのガメルよりも早く食べていき

あっという間に残り数皿となっていく。

その様子をオーナーは眉をピクピクと動かしながら

見るが解説の穂乃果はキョトンとした顔で言い、

オーナーの顔は一瞬で真顔になり穂乃果を見ていた。

その早さにガメルも驚きながら

負けずとかき氷を口に入れていくが

既にもう結果は見えていた。

 

 

「んんん!!んんおっしゃあらぁああ!!」

 

 

『た、食べたーー!!完食しました

攻大選手!ここで試合終了です!!

第2回戦かき氷早食い競争の勝者!

仮面ライダーチーム、二藤攻大選手ーーーー!!』

 

 

『マヨネーズパワー炸裂だったね!』

 

 

最後の一皿をかきこみ、完食すると同時に

攻大は叫び、オーナーは試合終了の合図を出し

ここの観客は勢いだけは見所なのか

勝ち取った攻大に盛大な歓声が送られていた。

 

 

「んー?俺負けたのか?悔しい!何でだ!?」

 

 

「はっはー、皆まで言わなくていい!

それはな‥‥。」

 

 

負けたことを知りガメルはテーブルの上を

思い切り叩くと攻大がよろよろと椅子から

立ち上がりガメルに向かって口を動かした。

 

 

 

「この、マヨネーズパワーがすご‥‥‥‥う!?」

 

 

瞬間、攻大のお腹から凄まじい音が聞こえ

彼の顔は瞬く間にげっそりとしていたのだった。

‥‥まあ、要は冷たいもの食べ過ぎだ。

 

 

 

 

 

 

 

第2回戦、かき氷早食い競争

二藤攻大VSガメル

勝者:二藤攻大

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

控え室にて。

 

 

 

 

「いやー、マヨネーズ君凄いね!

かき氷にマヨネーズかけて勝つなんて!」

 

 

「だ、‥‥だろ‥‥‥さすが俺‥‥ハゥッ!?」

 

 

「おいそっとしといてやれ志希。

そいつの胃袋は冷たい水とマヨネーズしか

入ってないんだぞ?」

 

 

2回戦が終わり控え室へと戻ってきた攻大は

さっそくトイレに閉じこもり、何分か経った後

げっそりとした顔で出てきてソファーに

横たわっていた。志希は御構い無しに話しかけ

攻大はプルプルと震えながらも答えるが

喋るだけでもいけないのかお腹から

ぐるぐると鳴る音が聞こえる。そんな攻大を見て

可哀想と思ったのか雅樹は志希にそう言って

攻大にタオルケットをかけていた。

色んな意味でハイパーな状態だな‥。

 

 

「‥‥‥あれ‥‥、は、晴希‥。

秀夜の野郎はどこ行った‥?」

 

 

「ん?あー、あいつはさっき呼び出されて

どっか行ったぞ。次の試合がどうとか言ってたな‥‥。」

 

 

攻大は控え室に秀夜がいない事に気付き

晴希に聞くと、晴希はそう答えた。

その瞬間、モニターに映像が映し出され

さっそく次の試合が始まろうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

 

『さぁさぁ!仮面ライダーチームが連続勝利ですね!

なんとかショッカーチームはこのまま

負け続きでしょうか!?それでは、続いての

バトルに移りたいと思います!

次のバトルは場所を変えさせもらってますので

皆さんにはモニター映像でご覧になる形となります!』

 

 

『次はどんなバトルかな?‥あ、映像が出てきたよ!』

 

 

オーナーの説明に穂乃果はそう言ってると

会場のモニターから現場の映像が映し出される。

そこに映ってるのは海のど真ん中なのだろう、

見る限りだだっ広い海が広がっており

その真ん中には小さな船がプカプカと浮いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーー

 

 

 

 

 

 

「‥‥‥‥おい、何でこんなとこ

連れてこさされたんだ?」

 

 

「俺様が知るわけねーだろ!

ま、俺様にとっちゃ海は庭みたいなもんだけどな!」

 

 

「‥‥へぇ?そいつぁ聞き捨てならn」

 

 

『あー、あー、マイクテスー!

お二人共聞こえるー?穂乃果だよー?』

 

 

『穂乃果さん!マイクはちゃんと聞こえてますよ!』

 

 

船で移動し見渡す限り海の場所まで連れてこられた

秀夜とサマーショッカーチームの怪人

シャークイマジンは互いに敵意むき出しで

話していると船に付いてあるメガホンから

穂乃果とオーナーの声が聞こえる。

 

 

 

『さて!さっそく行きますよー?

続いてのバトルは、一本釣り勝負でぇす!!』

 

 

「「い、一本釣り勝負‥‥?」」

 

 

 

『はい!ルール説明しますよ!

まずは船の運転手から釣竿を貰ってください!』

 

 

オーナーの次のバトルのお題を聞かされ

秀夜とシャークイマジンは首を傾げていると

船を運転していたスタッフから

頑丈そうな釣竿を渡される。

 

 

『ここアイランドオブエンドレスサマーは

様々な魚が生息しています!なのでその

釣竿だけを使ってどちらが一番大きい、又は

一番珍しい魚を釣った方がこのバトルの

勝ちとなります!』

 

 

『おぉ、今度は魚釣りだね!』

 

 

「魚釣りだとぉ?‥‥‥へ、やってやろぉじゃねえか。」

 

 

「‥‥ち、殺り合いじゃねぇのか‥。」

 

 

オーナーと穂乃果の説明にシャークイマジンは

意外とノリノリで竿の調子を確認する。

秀夜はちょっと不満気だが慣れた手付きで竿を掴む。

 

 

 

『それではよろしいですかなー!?

では第3回戦!一本釣り勝負!

仮面ライダーチーム、藍崎秀夜!対

なんとかショッカーチーム、シャークイマジン〜‥』

 

 

『バトルスタートだよ!!』

 

 

『穂乃果さんそれ私のセリフですって!?』

 

 

 

「おい実況者!なんとかショッカーではない!

サマーショッカーだ!サマーショッカー軍団!」

 

 

オーナーがスタートを言いかけると

穂乃果が先にスタートを切ってしまい

メガホンから不満気な声が聞こえる。

そして先ほどからずっとなんとかショッカーと

言っているオーナーにカチンときたのか

シャークイマジンは言い直しながら

竿を海に振り上げる。秀夜も同じく

振り上げ、2つのルアーは海に沈んでいく。

 

 

 

『始まった〜!‥でもオーナーさん、

これ釣れるまでだいぶ時間がかかるんじゃないの?』

 

 

マイク越しから穂乃果の声が聞こえるが

穂乃果はそう言ってオーナーに聞いている。

確かに魚釣りは釣れない時は本当に釣れない

2、3時間は平気でかかる事もある、が。

マイク越しからオーナーの静かな笑い声が聞こえる。

 

 

『ふふふふ、穂乃果さん。

ここはアイランドオブ・エンドレスサマーですよ?

ここの魚はやばいほど沢山釣れたりするんです!』

 

 

「ん?おぉっ!?はっはぁ来たぜ!!」

 

 

「は!?もうかよっ!?」

 

 

オーナーがそう言った瞬間、シャークイマジンの

竿からデカい反応がありシャークイマジンは

笑いながらリールを巻いていく。

だんだんと海から影が見え、

シャークイマジンは一気に竿を引き上げた。

そして釣り上げられたのは巨大な

カジキマグロだった。

 

 

「っしゃあ!!どうだ人間!!」

 

 

「で、でかぁっ!?」

 

 

『おぉっと!!シャークイマジン選手!

釣り上げたのはなんとカジキマグロだぁ!

大きさからして体重は300㎏は超えてると見えます!』

 

 

『お、お刺身‥‥‥‥。』

 

 

『どわわ!?穂乃果さんよだれよだれ!

さぁ、シャークイマジンに先手をうたれてしまった

秀夜選手!相手よりも珍しい魚が釣れるのでしょうか!?』

 

 

鋭い上顎が特徴の巨大なカジキマグロを

難なく釣り上げたシャークイマジンに秀夜は

驚き、実況のオーナーと解説の穂乃果の

やり取りが聞こえる。そして先に釣った

シャークイマジンはカジキマグロを持ち上げ‥。

 

 

「へっへっへぇ、ドヤ顔。」

 

 

「っ!!」

 

 

超憎たらしい顔で秀夜にドヤ顔を決めていた。

短気な秀夜は当然その行動にカチンときてしまい

持っている釣竿を律儀に船の中に置いたのだ。

 

 

『しゅ、秀夜選手どうしたのでしょうか?

持っている釣竿を置いてしまったぞ!?』

 

 

『えぇ!?何で何でっ?』

 

 

「おいおいおい!何だもう諦めんのか!?」

 

 

その行動にオーナー、穂乃果、シャークイマジン、

そしておそらく会場の観客も驚いているだろう。

だが秀夜は諦めたわけではなく、その目は

不気味に笑っていた。

 

 

「‥‥‥‥ふっ。」

 

 

 

《ドライバーオン・プリーズ》

 

 

秀夜は鼻で笑うとなんと予めつけていた

ドライバーオンリングをベルトにかざしたのだ。

特徴的な音声が鳴り、秀夜の付けているベルトは

ウィザードライバーへと形を変えた。

そしてそのまま秀夜はシフトレバーを上下に動かす。

 

 

 

《シャバドゥビタッチヘンシーン!

 

シャバドゥビタッチヘンシーン!

 

シャバドゥビタッチヘンシーン!》

 

 

 

「な、何だてめぇ!ここで戦うつもりか!?」

 

 

「はぁ?殺してもいい指示が出てたら

とっくにそうしてるわボケ。

テメェに言っておいてやる‥‥‥。

俺は‥‥昔『海の秀ちゃん』と呼ばれてたんだぜぇ?

変、身!」

 

 

 

《ダークネス!・プリーズ

 

アク アク・アクアクアーク!!》

 

 

 

警戒態勢をとるシャークイマジンだが

秀夜は戦う指示は出されていないためか

不満気にそう答え、魔法の言葉を言いながら

左中指に取り付けたダークネスリングを

ドライバーへとかざした。

ウィザードライバーから音声が鳴り響き、

揺れる船の上で秀夜は両手を広げると

頭上から紫の魔法陣が現れ秀夜の身体を下へと

通り抜ける。そして秀夜は

仮面ライダーダークウィザードへと姿を変えたのだ。

 

 

『おおぉっ!?秀夜選手いきなり

仮面ライダーへと変身しました!!

先ほどの志希選手と同じ感じですが

何処と無く殺意剥き出しのやばい感じがします!』

 

 

『でも会場は凄い盛り上がってるね!

一体何をするのかな?』

 

 

船についてあるメガホンからオーナーと

穂乃果の声が聞こえ、微かだが観客の歓声も聞こえる。ドドンと現れたダークウィザードは

コネクトリングを右中指に取り付け

シフトレバーを上下に動かし、

ソレをドライバーへとかざした。

 

 

《コネクト・プリーズ》

 

 

「よっと。」

 

 

右サイドに紫の魔法陣が現れそこに

ダークウィザードは右手を通し、出したと同時に

銛の様な物を取り出したのだ。

 

 

「へ‥‥?銛‥だと?お前一体何をする気だ?」

 

 

「何って‥‥見りゃ分かんだろ?

こぉすんだよ!!フンッ!」

 

 

突然銛を出したダークウィザードに

シャークイマジンはビチビチと生きのいい

カジキマグロを持ちながら聞くと

ダークウィザードはそう言って、

海の中へと飛び込んだのだ。

 

 

『あ、秀夜君が海に!』

 

 

「何っ、素潜りか!?だが

こんな広い海であんな奴が魚を取れるわけがないっ。

この勝負俺様の勝ちだなぁ!!」

 

 

穂乃果が叫ぶとシャークイマジンは高笑いしながら

海へと消えたダークウィザードを見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

数時間後。

 

 

 

「おぉい‥‥‥‥まだかよ‥‥‥‥?」

 

 

『えーまだー?全然上がってこないね。』

 

 

『ん〜‥‥。シャークイマジンさん、

秀夜さんが上がってきたら教えてくださいねー。』

 

 

「は!?ふざけんなよ!もう俺様の

不戦勝でいいんじゃねぇか!?」

 

 

あれから数時間が経ち、ダークウィザードは

まだ上がってこない。

マイク越しでも待ち飽きたのか穂乃果と

オーナーは気だるげにそう言い、シャークイマジンは

待ちくたびれたのか徐々に苛立ちが増していた。

因みにカジキマグロは記録を残してリリースしたそうです。

 

 

 

その瞬間。

 

 

 

「とったどぉおおおおお!!!」

 

 

「ぎゃあああああ!?何だ!?」

 

 

『あ、秀夜君帰ってきた!』

 

 

水面から勢いよく飛び出し船に着地した

ダークウィザードにシャークイマジンは

突然の登場に驚いて腰を抜かしてしまう。

そしてダークウィザードの手に持っているものに

皆が驚愕した。

 

 

「お、おまっ!?そ、それはまさか‥‥!!」

 

 

『そ、それはリュウグウノツカイぃ!?

深海魚ですよ秀夜さん!?あんた

深海行ってきたんですか!?』

 

 

「うっへぇ疲れた‥‥‥‥。

あ?そうだぜすげぇだろ。

途中でサメと格闘したり海流に

飲まれそうになったりでヤバかったぜ。

(ま、たまたまそこらへんを泳いでたんだけどな)」

 

 

その手にもたれていたのは深海魚の

リュウグウノツカイという魚だった。

大きさは200もないだろうが充分すぎる収穫だ。

 

 

「へっ、残念だったなぁ。俺の方が

珍しい魚とったぜ?め・ず・ら・し・い魚をなぁ?」

 

 

「ぐっ‥‥‥!」

 

 

ダークウィザードは先ほどのドヤ顔よりも

更に憎たらしい声でシャークイマジンに向かって

そう言ってるとさすがに深海魚には勝てないのか

言葉も出ないシャークイマジン‥ だが。

 

 

 

『この勝負!勝者はシャークイマジンです!』

 

 

「「‥え?」」

 

 

次のオーナーの言葉にダークウィザードと

シャークイマジンは数秒固まっていた。

それは観客や晴希達も同じであろう。

さすがにおかしいと思ったのか

穂乃果はオーナーに聞いていた。

 

 

『あれ?オーナーさん、何で敵チームが

勝ちなんですか?』

 

 

『この勝負の内容は一本釣り勝負。

私はルール説明に釣竿だけで勝負してくださいと

言いましたからね。誰も素潜りなんて言ってません。』

 

 

「は、はぁっ!?んだよそれ!?ふざけんなゴラァ!」

 

 

「‥‥‥は、ははは。ま、ドンマイってやつだな!ぷっ。」

 

 

オーナーの言葉にダークウィザードは

リュウグウノツカイを持ちながらキレるが

ルール違反はルール違反なのでどうすることもできない。

そんなダークウィザードにシャークイマジンは

情けをかけるかのように肩に手を置いて

若干小馬鹿にしていたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

第3回戦、一本釣り勝負

藍崎秀夜VSシャークイマジン

勝者:シャークイマジン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

控え室にて。

 

 

 

「‥‥‥‥‥。」

 

 

「しゅ、秀夜。別に誰も気にしてないから

落ち込むなって?」

 

 

「そ、そだぜ!まだ一回負けたくらいなんだからよ!」

 

 

「‥‥てか、変身とけよ。」

 

 

負けて戻ってきた秀夜‥否、ダークウィザードは

控え室に入るなり隅っこで体育座りをして

かなり落ち込んでいる。ここまで暗い

秀夜を見るのは意外と初めてかもしれない。

晴希と晴真は慰めるが聞く耳を持たない。

それどころか変身すら解除してないので

ダークウィザードの状態で体育座りをしている。

その光景に雅樹はつっこみ、志希と攻大に

至ってはスマホのカメラで撮影をしていた。

 

 

 

「次は晴真の番か?」

 

 

「ん?おぉ!そうだった!

おっしゃ!ここで汚名挽回してやるぜ!」

 

 

「いや汚名を挽回しちゃいけないだろ。」

 

 

次のバトルはどうやら晴真らしく

侑也はそう呼ぶと肩を回しながら

嫌な挽回を口にする晴真に対し晴希は

そっとつっこみを入れていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

『さあ!続いて参りますよ!

野上晴真対サマーショッカーチーム

〝オクトパスファントム〟!

続いてのお題は〜!こちらでぇす!!』

 

 

 

「っ!?こ、これは‥‥!?」

 

 

ステージへと登った晴真は

オーナーの合図とともに映し出された

モニターの内容を見て驚いていた。

その内容とは‥‥‥!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Part3に続く

 




ふぉああ!日焼けちょういてぇ!!
あ、ども後書きのしょーくんです‥‥。

ゴーストの後半が全然面白くないデース(;_;)
最近ガンマイザーまでなんか
雑魚キャラになってる感じですし‥_| ̄|○
もう次のライダーに期待しときましょ←

さてさて!コラボ中盤!
仮面ライダーチームは頑張りましたねぇ
いろんな意味でw

次回はその後半ですな!
だいぶ落ち着いてきたんですぐ書けると思います!
仮にもし9月過ぎたら‥‥‥ごめんなさい(>_<)

だが案ずることはない!小説の中は8月の設定だ!
だから9月になっても私は悪くない!
‥‥‥という言い訳をしておきましょう。←
あと、全然感想書けなくて申し訳ないです(>_<)
ちゃんと読んでますので次からは感想書きます_| ̄|○

感想、評価などがあれば是非お願いします(^^)

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