ラブウィザード! 〜希望の柱〜   作:しょくんだよ

45 / 54
コヨミ「晴希君、高評価付いてるみたいよ。」

晴希「お!本当だっ。」


嬉しすぎルゥゥゥウエエエエエイ!?( ゚д゚)
ヒャッハーーーーー!(((o(*゚▽゚*)o)))
クゥウウウッルッポォオオオ!( ゚3 ゚)


晴希「うぁ‥作者さん今回は派手にイカれてるな‥。」

コヨミ「‥そ、そうね‥‥。
とりあえず、ネクスト108さん、
にわかラブライバーさん高評価ありがとう。
これからもラブウィザードをよろしくね。」


第39話 研究者とベルト

数週間前、外国のとある洞窟にて。

 

 

 

水が滴る音が響きわたる洞窟内で、

1つの明かりが灯されていた。

そこにいるのは随分年長の男性だった。

発掘品を掘り出す道具がいくつか散らばっているので

おそらく彼は長年の研究者の人なのだろう。

 

 

「‥‥‥ん?何かある‥‥?」

 

 

一箇所を掘っていた男性は土の中に

硬いものがある事に気付く。

急いでその場を掘ると頑丈に作られた

箱の様な物が見つかったのだ。

 

 

「こ、これは‥‥!?‥‥‥ふんっ‥‥‥!」

 

 

男性は箱を見つけると蓋を急いで取ろうとする。

だが蓋はかなり重たくビクともしない。

男性は工具を取り出し、その箱の隙間に

入れて無理矢理こじ開けると中には

奇妙な形をした石と、ライオンの顔が彩られた

小さな小物らしきものが入っていた。

 

 

「‥‥!!やった‥‥‥!ついに、ついに

見つけたぞ‥‥!これで私は‥‥!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

音ノ木坂学院

アイドル研究部の部室にて。

 

 

『ガルーダ!』

 

『ユニコーン!』

 

『クラーケン!』

 

 

 

「ほい、じゃあ偵察よろしく〜。」

 

 

「頑張ってねみんな〜!

あ、帰りにお菓子買ってきてくれたら嬉しいかな?」

 

 

「穂乃果、使い魔達が

買えるわけないじゃないですか。」

 

 

「あ、私もお菓子欲しい☆」

 

 

授業が終わり、部活の時間に部室へと

集まった俺こと操真晴希とμ'sメンバー2年生組。

最近ファントムの出現が多発している為、

俺はほぼ毎日使い魔を召喚していた。

1度使い魔を召喚すれば1日は行動できるし

行動期限が近づくと自力で俺のところまで

帰ってきてくれるから、

道端で魔力が切れてわざわざ指輪を取りに行く

必要がない。今日も使い魔を召喚し、

偵察をお願いすると高坂穂乃果が無理な注文を

レッドガルーダにお願いするが、

園田海未が当然のように怒る。

そして南ことりもちゃっかり

お願いしようとするが海未にムッと睨まれ

シュンと縮まることりちゃん。

 

 

「相変わらずね。」

 

「本当、教室にいるのと変わらないな。

‥‥‥‥‥あっ、そうだっ。」

 

 

「にゃー!来ったにゃー!」

 

 

その光景を俺と奈々城コヨミが苦笑して

眺めていると俺はあることを思い出し

ポケットに手を入れてると部室の扉が

勢いよく開かれる。

星空凛が声を上げて中に入ってき、

その後に小泉花陽、西木野真姫の

1年生組が入ってきた。

 

 

「おっす3人共。ちょうどいい。

今から新作試そうと思うんだ。」

 

 

「新作!?どんなのどんなの!?」

 

 

「え、それって新しい指輪?」

 

 

俺は3人に挨拶し、俺はポケットから

1つの魔法リングを取り出すと

穂乃果と花陽がくいついてくる。

今日の朝、2つの魔法リングが家の机に

置かれていた。そのうちの1つ

紫の人の形をした絵柄の魔法リングを俺は

装着すると真姫が何か思ったのか口を動かす。

 

 

「晴希、その指輪って‥‥?」

 

 

「あ、気付いた?もしかしたらだけど

まあ使ってみるのが早いな。」

 

 

 

《ゴーレム!・プリーズ》

 

 

俺も実は心当たりがある絵柄で

そう答えながら紫の指輪、ゴーレムリングを

ベルトにかざすと、音声が鳴り

俺の目の前にプラモの様な形の模型が現れる。

そこから素早く組み立てていき

俺はゴーレムリングをその物体の頭につけると

ゴーッという鳴き声で動き出した。

 

 

「お、やっぱ新しい使い魔みたいだな。」

 

 

「「おぉーっ!」」

 

「わーっ!可愛い☆」

 

「ふぁあ‥‥すごいです!」

 

「今度は人形なのですね。」

 

「普通にゴーレムでいいのかしら?」

 

 

新しい使い魔、バイオレットゴーレムは

机の上でキョロキョロし始める。

俺はゴーレムを見てそう言ってると

穂乃果と凛が同時に驚き、

ことり、花陽、海未、コヨミの順で

ゴーレムを見ている。すると、

真姫はなぜか皆より目を見開いて驚き

若干だがプルプルと身体を揺らしていた。

 

 

「‥‥‥!!か、可愛い‥‥‥!」

 

 

「ッ!?」

 

 

「あっ!」

 

 

気に入ったのか真姫は触ろうとすると

ゴーレムはそれに勘付き、机から飛び降りると

棚の隙間へと逃げ出した。

 

 

「あ、隠れちゃった!」

 

 

「ありゃ?どったのゴーレム?」

 

 

「もしかして、初対面だから

恥ずかしいのでしょうか‥‥?」

 

 

隙間に近づくと皆だが出てくる気配が全くない

ゴーレム。穂乃果、俺、海未がそう言って

仕方ないかと椅子に戻る。

使い魔にも人見知りとかいるとはな。

まぁ、そのうち慣れるだろう。

 

 

「‥‥‥‥。」

 

そう思っていると真姫はちょっとどころか

かなり残念そうな顔をして棚の隙間を見ていた。

‥そんなに気に入っちゃった?

 

 

「‥‥‥あれ?そういえば、絵里ちゃんや

にこちゃん達は?」

 

 

「ん?あぁ、絵里達は駅の方に行ったぞ。

てか、言ってただろ?明日は用があるから

3年生抜きで練習してって。」

 

 

「あーそういえばそんなこと言ってたにゃ。」

 

 

「そういうことです。さ、練習を始めますよ!

準備出来たら屋上に行ってください。

今日は3年生の皆さんがいないので

空いたところを補って練習します。」

 

 

「「「「「はーい!」」」」」

 

「‥‥は〜い。」

 

ふと、凛はいつも先にいるはずの矢澤にこや

3年生組がいないことに気付き、聞いてくるが

今日は3年生メンバーだけ不在。

何か用があるのだろう。凛は納得すると

海未が立ち上がり、皆に指示を出す。

俺たちは返事をして屋上へ向かったのだ。

‥真姫だけは残念そうに返事をしていたけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

テレビ局の外にて。

 

 

 

「にこっち、本当に来るん?

その超プロアイドルっていう人は‥?」

 

 

「当たり前よ!大人気で海外で活躍してた

プロアイドル『roux』は今日日本に帰国して

ここに来るって情報を聞いたんだから

間違いないわ!」

 

 

「‥‥それって俺たちが来る必要あったのかよ〜‥‥?」

 

 

「まぁ攻大。スクールアイドルの私達は

プロのアイドルを見て学ぶのも大事なことよ。

残り僅かな学園生活なんだし、

今日はにこの我儘に付き合いましょ?」

 

 

今日練習を休んだμ's3年組はテレビ局に来ていた。

にこ曰く、プロのアイドルが今日、日本に帰国して

このテレビ局に来るという情報を聞いたからである。

東條希は改めてにこに確認し、二藤攻大は

だるそうに口を動かすと絢瀬絵里は苦笑しながら

そう言った。すると希は攻大の顔を覗き込んでくる。

 

 

「こうっち、顔色悪いけど大丈夫なん?」

 

 

「あー皆まで言わなくていい〜。

腹が減ってるだけだからよ。」

 

 

「でもほんと顔色悪いわね‥‥大丈夫?

あ、よかったら食べる?

カロリーメイトぐらいしかないけど。」

 

 

「お!?全然いいぜ!

絵里ちゃんありがとー!いっただっきあーす!」

 

 

少し顔色が悪い攻大に希は気になって

声をかけるが攻大は元気なさ気に答えると

絵里が鞄から1つのカロリーメイトを差し出すと

攻大は嬉しそうに受け取り、、、

『マヨネーズ三昧!よっ!』と書かれた

マヨネーズを取り出した。

 

 

「ちょ!?あんた何でもかんでもマヨネーズ

かけすぎよ!」

 

 

「ふぁ?はひはひっはは?」

(ふぁ?何か言ったか?)

 

 

「あーもう何でもないわよ‥‥。」

 

 

マヨネーズを取り出したのを見たにこは

指摘するが既に時遅し。カロリーメイトに

ぶっかけて口へと運んだ頃ににこの言葉に

振り向く攻大。にこは呆れてため息を吐いたその時。

 

 

 

「うわぁああああっっ!!?」

 

 

 

「「「「っ!?」」」」

 

 

テレビ局の駐車場の方から男性らしき悲鳴が

聞こえ4人は振り返るが、攻大はもしやと

言ってにやけ始める。

 

 

「これは、間違いなくファントムだろ!

っしゃ!ピンチはチャーーンス!!」

 

 

「あ、待ってこうっち!」

 

 

「ちょ、ちょっと!『roux』は!?」

 

 

「今はそれどころじゃないわ!

行くわよにこっ!」

 

 

ファントムと勘で攻大は決め、駐車場へ

ダッシュして行き、希も後を追う。

にこはプロアイドルの事を気にするが

それどころじゃないと絵里も後を追い、

にこはもう!と仕方ないみたいな顔をして

3人の後を追いかけて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

テレビ局、駐車場にて。

 

 

「ひ、ひぃいいいっ!!」

 

 

「いけない、いけませんねぇ。

不用心すぎる。」

 

 

男性の車なのかドアを引き剥がしたのか

運転席のドアが地面に転がっており

男性が警備員の格好をした男に首を掴まれている。

襲われているのに男性は奇妙な形をした石と

ライオンが描かれてた指輪らしき物を

しっかりと抱きかかえていた。

 

 

「じゃあ、とっとと死の恐怖で

絶望して、ファントムを生み出せ!」

 

 

「‥っ!?ひ、ひぃっ!!」

 

 

警備員の男は姿を変え、騎士のような身体に

背中にはYの形をした金管の様な突起が付いてる

ファントム、〝スプリガン〟になり、

首を掴まれてる男性はその姿を見て

更に悲鳴を上げている。

そしてスプリガンは右腕に青い剣、

〝キュオリシティ〟を取りだして男性に

振りかざそうとした瞬間。

 

 

 

「ーーーーーーッッ!!」

 

 

「っ!?な、何だこのちっこいの!?」

 

 

スプリガンの周りを素早い速度で飛び交い

攻撃してるのは攻大の使い魔、

グリーングリフォンだった。それに気を取られ

スプリガンは男性から離れていくと

グリフォンは攻撃を止め、こちらに走ってくる

4人の内の絵里の肩に飛んでいく。

 

 

「ありがとうグリフォン。」

 

 

「さっきの悲鳴はファントムの仕業やったんやね!」

 

 

「ゲートはあの人っ?」

 

 

絵里、希、にこの順でそう言うと

攻大はスプリガンに向かって走り出し

蹴りや拳をスプリガンに叩き込む。

 

 

「どっっっせい!!」

 

 

「うぉっ!?」

 

 

勢いよく飛び上がり攻大のドロップキックは

見事にスプリガンに直撃する。

生身の人間の攻撃なのでダメージはないが

吹き飛ばすことはでき、攻大はその間に

襲われてたゲートの男性に駆け寄る。

 

 

「大丈夫かあんた!」

 

 

「あ、あぁ‥、私は‥大丈夫だ。

発掘品もなんとか無事のようだな‥。」

 

 

男性は攻大の心配に答えながら

大事そうに抱えている発掘品を見つめる。

すると、攻大はその発掘品を二度見して

目を見開いた。

 

 

「っ!!このライオン!似てる!?」

 

 

「うわっ!き、急にどうしたのかね!?」

 

 

「え、いや!これ!俺のやつにそっくりなんだよっ!

もしかしたら俺のかもっ!」

 

 

「な、何を言っている!?これは

私の見つけた発掘品だぞ!?

君の所有物なわけないだろ!」

 

 

 

「ちょ!?攻大!」

 

「おい!何ごちゃごちゃやってんだ!」

 

 

攻大がゲートの発掘品を見ながら

ゲートと喋っているとスプリガンが

キュオリシティをこちらに向けて突き出し

口を動かしていた。敵を目の前にして

普通に会話してるのがアレなのか

絵里は攻大の名を呼ぶが

攻大は1度チラリとゲートと絵里達を

見てスプリガンと向き合う。

 

 

「あー皆まで言わなくていい!

ちょうどいい、おっさん!

俺のベルトよく見とけよ!」

 

 

《ドライバー オン!》

 

 

「え?」

 

 

攻大はドライバーオンリングをベルトにかざし

ビーストドライバーへ形を変えながら

ゲートの男性にそう言って、今度は

攻大は左中指にビーストリングをつけ

左手を頭上に大きく掲げる。

 

 

「変〜〜〜〜身っ!!」

 

 

 

《SET!Open!!

 

L!・I!・O!・N! ライオーン!!》

 

 

 

「っ!?こ、このライオンは‥‥‥!!」

 

 

長々しく魔法の言葉を言いながら

両腕を大きく回し、

勢いよくCの文字を表すポーズで右に身体を傾け

左のリングスロットにビーストリングをはめ込み、

回転させるとリベレイションズドアが展開され

その中からキマイラオーサーが現れ、

魔法陣が身体を通り抜けると攻大は

仮面ライダービーストへと姿を変える。

それと同時にゲートの男性はビースト、

ではなくビーストドライバーを見て

持っている発掘品とかなり間近で見比べていた。

 

 

「‥‥なるほど、お前が古の魔法使いか!

お前如きがこのスプリガン様に勝てるかよ!」

 

 

「ちょ、おっさんごめんな。

ここ数日碌な魔力食べてねぇんだ。

今度こそ!ランチタイムだ!

絵里ちゃん希ちゃんにこちゃん!ゲート頼む!」

 

 

 

「分かったわ!」

 

「了解やっ!」

 

「仕方ないわね〜っ。」

 

 

自身を見せつけるスプリガンに

ビーストは一歩前に出て口を動かそうとするが

ずっと間近でビーストドライバーを見つめる

ゲートが邪魔で動けず、ビーストは

跨いでスプリガンにそう言った。

先の戦い、グレムリンの卑劣な行為で

魔力を食い損ねたビーストの中のキマイラは

かなり空腹のようだ。グールだけでは

腹の足しにもならないらしく、ビーストは

冷静な態度だがその内心は少し焦っている様にも見えた。

そして決め台詞を言うと同時に

ゲートの男性を絵里達に任せ、

ビーストはスプリガンへと駆け出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーー

 

同時刻、音ノ木坂学院屋上にて。

 

 

 

「1、2、3、4、5、6、7、8!

1、2、3、4、5、6、7、8!」

 

 

 

3年生組がいない状態で練習をしているμ's。

海未が手拍子と掛け声でリズムを合わせ、

晴希こと俺はその隣で皆の踊りをチェック。

‥本当、穂乃果は踊ってる時だけは

生き生きとしてるんだけどな〜。授業中とは大違い。

 

 

「‥‥‥‥あれ?水晶が‥‥。」

 

 

μ'sのマネージャーでメンバーの記録係や

水分補給などの役割をしているコヨミは、

ピクニックシートに置いてある水晶玉が

光り出している事に気付き、コヨミは

練習しているメンバーの元から離れ

水晶玉の方へ近付く。

 

 

 

「‥‥‥っ!!ファントム!」

 

 

水晶玉の中の映像にはレッドガルーダの視点が

映されており、映っていたのはビーストと

ファントムが戦っている映像だった。

コヨミが声を上げると練習していたメンバーは

手拍子と踊るのを止め、一斉にコヨミに

振り返った。

 

 

「‥‥‥‥‥。」

 

 

いつからいたのか

ファントムと騒いでいるμ's達を屋上の扉の

隙間からこっそりとゴーレムは覗いていたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

テレビ局駐車場にて。

 

 

 

「や、やはりこの発掘品とあのベルトは似てる‥。

彼はいつどこであのベルトを手に入れたんだ‥‥?」

 

 

「ちょっとあんた!ブツブツ言ってないで

早く逃げるわよ〜〜‥‥!」

 

 

「ま、待ってくれ!もう少しいさせ‥」

 

 

「ここにいたら狙われるんやから!

早く行くでぇ〜〜‥‥!このおっちゃん重っ!」

 

 

「にこ!希!年長の方に失礼でしょ!?」

 

 

 

ビーストとスプリガンが交戦してる中

にこ、希、絵里はゲートの男性をその場から

避難させようとするがずっとビーストのベルトと

手に持っている発掘品を見比べて動こうとしない。

ファントムとの距離は少しあるものの

いつこちらに襲ってくるのか分からない状況だった。

 

 

「うおっと!?おい!早く逃げろっ‥‥っておおう!?」

 

 

「へ!敵を前にして余所見は不用心だな!

くらいやがれっ!」

 

 

「「「っ!!」」」

 

 

ビーストはまだ逃げてない絵里達に振り向き

声を掛けるがその隙を突いてスプリガンは

ビーストを掴み壁に叩きつける。

そしてスプリガンはビーストが怯んでる間に

絵里達に振り返り金管の様な突起から

エネルギーを溜め始め、光出したその時。

 

 

 

 

「フッ!!」

 

 

「っ!!ぐおっ!?」

 

 

突如上空から緑の竜巻がスプリガン目掛けて

攻撃し、スプリガンは不意の攻撃で吹き飛ばされる。

その正体は仮面ライダーウィザード、

ハリケーンスタイルが

ウィザーソードガン剣モードを使って

斬りつけていたのだ。

 

 

「ふぃ〜、お前もなかなか不用心だな。」

 

 

「「「晴希(君)っ!!」」」

 

 

「っ!晴希!お前いつのまに!?

てかそいつは俺の獲物だぞ!?」

 

 

ウィザードの登場に絵里、希、にこは驚くと共に

安心の声を漏らし、叩きつけられたビーストも

ウィザードの登場に驚きながら立ち上がる。

ウィザードはウィザーソードガンを

ジュウモードに変えてビーストを見た。

 

 

「いつの間にってそりゃ飛んできたんだからな

てか皆まで言わなくていい。

ちゃんと手柄はやるからよ。」

 

 

「なら絶対横取りすんなよ!」

 

 

《バッファ!ゴーッ!

 

バッバ・ババババッファー!》

 

 

「はいはいっ。」

 

 

ハリケーンスタイルの能力で空を飛ぶのは

魔力を使うが造作もない。

ウィザードはそう言うとビーストは

バッファリングを右中指に付け

右のリングスロットにはめ込み

バッファマントを装備し、スタイルチェンジする。

そしてスプリガンに向かって駆け出し

ウィザードも後を追うように駆け出した。

 

 

「フッ!絵里!今の内に!」

 

 

「わ、分かったわ!ほら、いい加減に逃げますよ!!」

 

 

「あ、待っ‥あぁ〜‥!」

 

 

ウィザードはビーストと共にスプリガンと交戦し、

逃げてない絵里達とゲートの男性にそう言うと

絵里は男性をごり押ししてその場から

なんとか希、にこと共に逃げ出した。

 

 

 

「‥ちっ!逃したか!」

 

 

「へっ!後はてめぇを食うだけだ!」

 

 

ゲートに逃げられてしまいスプリガンは

舌打ちをしながらウィザードの攻撃を受け止める。

ビーストはそう言ってドライバーから

ダイスサーベルを取り出し、ダイスを回転させる。

ウィザードもそれを見てスプリガンから距離を取ると

ビーストはバッファリングをダイスサーベルの

リングスロットにはめ込んだ。

 

 

 

《フォー!バッファ!

セイバーストライク!!》

 

 

 

「はぁああ‥‥おっら!!」

 

 

ビーストの真正面に魔法陣が現れ

そこへダイスサーベルを振り下ろすと

バッファローのエネルギー体が合計4匹、

魔法陣から飛び出し、スプリガンへと

突っ込んで行く。

 

が。

 

 

「フンッ!」

 

 

 

「っ!?何!」

 

 

「っ!!」

 

 

スプリガンは左手に持つ盾〝リドル〟を構えると

ビーストが放ったエネルギー体を全て受け止め

弾き返したのだ。バッファローのエネルギー体は

そのまま粒子となって消えてしまい

ウィザードもビーストも驚いてしまう。

 

 

「魔法使い共に用はない!ふっ!!」

 

 

 

「どあっ!?」

 

「っ!あぶなっ!!」

 

 

スプリガンはそう言って背中の金管の様な突起から

エネルギー弾を放つ。ウィザードとビーストは

反射神経のおかげでなんとかかわすことができるが。

 

 

「‥‥ん?あれ!?‥‥あああああ〜‥‥‥!!」

 

 

「逃げられたか。」

 

 

いつものように逃げられてしまい

相当悔しがるビースト。ウィザードも

ウィザーソードガンを下ろして息を吐いていた。

そして、2人の魔法使いを先ほどからずっと

見下ろしている1人、ソラは何か思い付いたのか

笑いながら口を動かしていた。

 

 

「あのゲート、面白そうな物を持ってるね!

さ〜て、ど〜しよっかな〜?☆フフフフッ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

とある公園にて。

 

 

 

「‥‥‥‥ってなわけで、中本さん。

貴方の事、しばらく守らせてほしいのですが‥。」

 

 

 

「‥これは君が発掘したベルトなのかね?」

 

「やっぱ似てるぜこの指輪‥‥‥。」

 

「お互いが持つものに共通点があるな‥。

同じ文化か人の手によって作られたと見て

良さそうだな。」

 

「この辺いかにも指輪はめられそうだな〜っ。

お、これはもしかして俺もパワーアップ?」

 

 

 

「‥‥‥‥‥ダメ。全然話聞いてないわ。」

 

「2人とも、お互いの発掘品に夢中やね。

‥あ、こうっちは偶然見つけたんやったっけ?」

 

「どっちでもいいわよ‥‥。」

 

 

あの後俺たちはしばらく歩いた先の公園で

合流し、ゲートである男性、中本は

ファントムに命を狙われてるので

俺は説明して守らせてとお願いしているのだが

先ほどからずーっと、同じ所をグルグルと回って

攻大は中本の発掘品を、中本は攻大の持つ

ビーストリングとベルトを見て評価していた。

聞く耳を持たない彼らにいくら説明しても

ダメでさすがの絵里も頭を抑えて溜息を吐いており、

希も曖昧な答えでにこに聞くがにこも

めんどくさそうにそう言った。

 

 

「ちょっと、気持ちは分かりますけど、

そこでクルクル回って品定めしてる

場合じゃないでしょ?中本さん。

貴方はそれを自覚しt」

 

 

「ちょっと借りる!」

 

 

「っ!!おおおいっ君!?」

 

 

俺もいい加減ずっと品定めしてる二人を見て

面倒くさくなり、中本の前に立って

強引に話を聞いてもらおうとすると攻大は

中本の発掘品を取り上げて中身を確認しようとする。

余程大事なのか中本はすぐに取り上げていた。

 

 

「なんだよ!こうゆうのは使ってみた方が

早いんだって!」

 

 

「これは私の研究だ!勝手な事をするなぁ!」

 

 

「あぁ〜‥!俺も調べたいのにぃ〜‥‥!

俺にも調べさせてくれ!絶対それ

このベルトに使えるもんだからよ。」

 

 

どちらも譲れない(特に攻大)なのか

中本も引けを取らず攻大はこの人面倒くさい

みたいな顔をして髪をくしゃくしゃと搔き

中本に頼みこんでいた。その頼みに少し

中本は黙り込むと何か思い付いたのか

微妙に目を逸らし攻大の目を見て口を動かす。

 

 

「分かった、先に君の発掘品を調べさせてくれたら、

私の発掘品を調べさせてあげよう。どうだ?」

 

 

「マジ!?いいぜ!のった!」

 

 

「よし、じゃあ早速私の研究所へ来なさい。」

 

 

中本の条件に攻大は食い付き了承する。

話は解決し、中本は急いで自分の研究所へ

行こうとし、俺や絵里、希、にこも

ついて行こうとすると。

 

 

「君達はこなくていい。」

 

 

「「「「え?」」」」

 

 

「むしろ来るな。」

 

 

「「「「は?」」」」

 

 

「大人数で押し寄せて勝手にうろつかれたら

研究の邪魔でかなわん。」

 

 

中本にキッパリと断られ言い方的にも

少し腹が立ったので俺は中本に一言物申そうと

中本に近付く。

 

 

「いや中本さん、だから貴方は‥‥」

 

 

「あー大丈夫大丈夫!俺がついてるから

ファントムが来たら俺が食べてやるから、な?

それに今日、テレビ局に用があるんだろにこちゃん?」

 

 

すると、攻大が割入り心配いらないと

俺に言って、何故かにこに話しかける。

ん?もしかして用ってテレビ局に

何か用があったのか?

 

 

「え、‥‥あぁっ!!そうだったわ!

こうしちゃいられないわ!絵里、希!晴希!

すぐにテレビ局に戻るわよ〜!!」

 

 

「えぇっ!ゲートはっ?」

 

 

「え、あ、ちょ!?にこ!?」

 

 

「あらら、ほなこうっち。ウチら行くけど

中本さんのこと頼んだで?」

 

 

忘れていたのか攻大の言葉で思い出したにこは

絵里と俺の手を引っ張りそのまま

連れて行かれてしまう。

希は攻大にそう言って何故か楽しそうに

にこたちの後を追いかけて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

先ほどのテレビ局の付近にて。

 

 

 

「そう、逃したのね‥‥。」

 

 

「だがすぐに見つけ出すさ。

それよりメデューサ、ゲートが最優先でいいのか?

魔法使いを先に殺った方がいいんじゃないのか?」

 

 

「‥‥‥いいのよ、それがワイズマンの意思だから。」

 

 

ゲートを取り逃がしたスプリガンは

メデューサに一度報告をしていた。

スプリガンの言うことにはメデューサも

一理あると思っている。

先に魔法使いを仕留めればゲートなんて

楽に絶望できる。だが、ワイズマンは

『魔法使いよりゲートが最優先だ』と言う。

ワイズマンの意思で動いている彼ら(ファントム)

どんな疑問を抱こうとただ命令に従うだけ。

 

 

「ゲート探しは順調か?」

 

 

ふとメデューサとスプリガンの場所に

黒い鎧に身を包んだファントム、タキシムが現れる。

 

 

 

「‥‥お前がタキシムか。」

 

 

「先のゲート、我も協力しよう。

いいな?メデューサ。」

 

 

「‥‥えぇ、構わないわ。」

 

 

初めて見るタキシムにスプリガンは

少し上から目線で物申す。

さきほどのゲート、中本の絶望にタキシムも

協力するらしく、メデューサに許可を貰うと

タキシムはその仮面の下で笑っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

朝比奈考古学研究所にて。

 

 

この研究所は一階二階は展示博物館として

有名な場所。別のフロアには実践の研究員達が

様々な発掘品などを研究している場所で

その1人、中本も早速攻大を研究室に連れて

ビーストドライバーを調べていた。

 

 

「‥‥この模様は、何を意味してるのか‥?

っ!そうか、扉だ!!」

 

 

「この虫眼鏡、中々いいな〜‥‥って

ちょちょちょちょちょ!!何やってんだよ!?」

 

 

中本はドライバーを見て何か閃いたかと思いきや

ヘラを使って扉部分の隙間からこじ開けようとしていた。

その程度で壊れる事はないが暇なので

虫眼鏡を見ていた攻大は慌てて中本を止める。

 

 

「決まってるだろ!こいつを開けるんだ!」

 

 

「そんなことしても開かねぇよっ。

ここに指輪をはめないと。」

 

 

「だったらボサッとしてないで、

早くやりたまえ!!」

 

「だったらとっととベルト返せよっ!!」

 

その仕組みを伝えた瞬間、中本は何故かキレだし

攻大も負けずと意地を張り、

ビーストドライバーを腰に装着する。

 

 

「変〜〜〜〜‥‥‥」

 

 

「そんなことはいいから早くはめないか!」

 

 

「おぁちょっ!?待っ!」

 

 

 

《SET!Open!!

 

L!・I!・O!・N! ライオーン!!》

 

 

攻大はビーストリングを左中指に取り付け

いつもの変身ポーズをしようとするが

焦れったいのか中本は攻大の左腕を掴み

無理矢理左のリングスロットにはめ込み

リベレイションズドアを展開させる。

そして音声と魔法陣が現れ

攻大は仮面ライダービーストへと姿を変えた。

変な形で変身したのかビーストは

しっくりしなさそうにモジモジとしていると

中本はさっそくカメラを取り出し、

ビーストではなくビーストドライバーを撮っていた。

 

 

「‥‥えと、い、イエーイ。」

 

 

無言で何枚も撮られビーストは立っているだけでは

アレなので適当なポーズを取り始めるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

秋葉原、駅付近にて。

 

 

 

「〜〜❤︎」

 

 

「にこの奴かなり嬉しそうだな。」

 

「まぁ有名なアイドルと少しだけ喋れたのだもの。

ご機嫌になるのも無理ないわ。」

 

 

先頭を歩いているにこの鼻歌を聞き

俺と絵里、希は微笑ましく彼女の背後姿を見ていた。

にこに連れて行かれた俺達は

テレビ局に行き、海外で活躍していたアイドルと

なんと少しだけだが会話することが出来た。

相当大ファンなのかにこは先ほどからずっと

あの調子だ。

 

 

「こうっち、大丈夫やろか‥‥。」

 

 

「いや、多分大丈夫じゃないと思う。

あいつバカだからすぐやらかしそうだし‥。」

 

 

「あ、いや、そっちじゃないねん。」

 

 

「え?」

 

 

ふと俯き加減で喋る希に俺は眉を寄せて

ダメだと言うがそっちではないと首を振られた。

すると、絵里は察したのか視線を向けて喋り出す。

 

 

「ほら、一昨日攻大のお婆様が狙われてた時

攻大、ファントムを食べ損ねたでしょ?

そのせいなのか顔色悪いのよあいつ。」

 

 

「‥‥‥あ〜‥‥。」

 

絵里の言葉に俺は納得する。

以前ワータイガーと戦い、餌にありつけた

攻大なんだがなんとグレムリンがワータイガーに

とどめを刺し、仕留めたのだ。

攻大は魔法使いになれる代わり、キマイラに

魔力、つまりファントムを与えなければならない。

与えなかったら死んでしまうという

恐ろしいリスクを備えている。

それを知っててグレムリンは同じファントムなのに

とどめを刺したのだろう。

ビーストになって自身がとどめを刺さない限り

魔力を食らうことができないようだからな。

 

 

「‥‥‥ったく、本当バカな奴だ‥。」

 

 

俺らの前では元気を振舞っていたが

おそらく相当無理をしてるのだろう。

今思えば攻大はここ最近グールの

少ない魔力だけしか食べていない。

ここいらで強いファントムを食べないと‥‥。

 

 

「晴希、どうしたの?」

 

 

「‥いや、明日様子を見に行ってみるよ。

絵里、希、明日は練習出るんだろ?」

 

 

「もちろん、今日は休んじゃったから

明日は倍に練習するつもりよ。」

 

 

「ふふっ、えりちーほどほどにな?」

 

 

絵里は深刻な顔をしてる俺を覗いて来る。

俺はそれで我に返り話を切り替えると

絵里は拳を作ってやる気を見せ

希はそれを見て微笑んでいた。

 

 

「にこっ、お前も明日出るんだろ?」

 

 

「ふっふっふふふ〜ん❤︎」

 

 

「‥‥‥‥。

あ!あそこに限定アイドルグッズが!」

 

 

「えっ!?どこよ!?どこなの!」

 

 

「へ、嘘だ。」

 

 

「あ、あんたねぇ‥‥‥‥!」

 

 

 

俺は前を歩くにこにも聞くが

鼻歌を歌って無視される。

俺は少しからかおうと適当な場所に指差して

声を上げると予想通りに振り返るが

即ネタバレしてやるとわなわなと俺を睨んでくる。

無視するからだ、俺は悪くない。キリッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

その夜、

朝比奈考古学研究所にて。

 

 

 

グゥ〜〜‥‥‥。

 

 

「‥‥‥‥率直に腹減ったな。

つーか中本さんどこ行ったんだよ‥。」

 

 

 

中本の研究室に現在こもり中の攻大は

お腹が鳴り摩りながら中本の名を呼んで

カーテンから見える夜の景色を見ていた。

あれから数時間、中本は必死に

ビーストドライバーを調べていたが

全く情報の1つさえも掴めずにいた。

しかも、中本は自分の発掘品を

攻大に調べさせてくれない。

まぁ仕方ないかと笑って待っていた攻大だが

ふと、思いついたのか中本は何処かへ

行ってしまい、数十分経っても帰ってこないのだ。

 

 

「だぁ〜‥‥。

‥‥‥‥今の内に調べてもいいんじゃないか‥?」

 

 

ジッとしてるのが嫌なのかずっと

現在室の書類とか見ていた攻大だが、

今思えば、中本は留守、目の前に発掘品。

これは調べれるチャンス?と思い

攻大は辺りをキョロキョロしながら

中本の発掘品に手をかけようとした。

 

 

ガチャ‥。

 

 

 

「うぉっ!!?‥‥‥何だ中本さんか。

てか、どこ行ってたんだよ?勝手に

出歩いちゃダメだろ、ファントムに

狙われてるんだしよ。」

 

 

「あ、いやすまんすまん。

それより今回の発掘品を祝して

一杯どうだ?あ、ご飯も用意してるぞ?」

 

 

お約束の如く中本が研究室に入ってき、

攻大は扉が開いた瞬間飛び上がるかの様に

中本の発掘品から距離を取り、中本を注意すると

中本は謝りながら多少粗末だが数種類の

おかずとご飯と、一本のワインを用意してきた。

 

 

「え!お、いいんですかっ?」

 

 

「う、うむ。ま、まぁ長い調査になりそうだしな。

その反応は、お酒‥好きなのかい?」

 

 

「あーそうなんだよっ。毎日飲んで‥‥

いや、本当たまにだけど‥‥てか、

俺高校生っすよ?」

 

 

お酒を用意されたのが嬉しいのか攻大は

一気にテンションが上がり中本は

和風の茶碗にトクトクとワインを注ぎながら

攻大に聞くと攻大は本音が出そうになり

何とか誤魔化して喋る。

実は攻大、お酒がかなり好きである。

転生前からよく飲んでいたのだろうか

こちらに来てもちょくちょく寺のハゲの住職と

飲んでいる‥らしい。

 

 

「まぁ細かい事は気にしないで、

さ、一杯どうぞどうぞ。」

 

 

「おほーっ、じゃあ遠慮なく〜♩」

 

 

 

中本はどこか胡散臭い様な喋り方で

攻大に茶碗を渡し、攻大は嬉しそうに

ワインを口へと運んだ。

 

 

 

 

 

ーーー

そして数分後。

 

 

 

 

「‥‥‥‥‥すぅぃ〜‥‥‥。」

 

 

爆睡した。

その手には何故かマヨネーズが握られてあり

【お酒旨し】とかかれていた。

 

 

 

「‥‥‥‥‥。」

 

 

中本はそっと攻大に布を掛けてやると

ジッと攻大の側に置いてある

ビーストドライバーと中指に付けてある

ビーストリングを見つめていたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

翌朝、一般道路にて。

 

 

 

明朝の6時前。

晴希こと俺はマシンウィンガーに乗って

使い魔のガルーダを先頭に飛ばさせ、

朝比奈考古学研究所に向かっていた。

昨日スマホで攻大に連絡をしたのだが

途中から全く返信が返ってこなかった。

攻大の体調も心配なので学校の通学前に

一度見にいこうと向かっている。

‥‥‥‥眠い。

 

 

走らせること数分、道路には

次第に車、バイクが走っていくのが

多くなっていき、今現在俺の背後にも

一台のバイクが走ってきている。

 

 

「‥‥‥‥‥?

‥‥‥えっ?」

 

 

だがその一台のバイクは妙に煽るような

走り方をしており、チンピラか何かと思い

俺はミラーをチラ見すると

見たことあるバイクだったので

俺は思わず振り返る。

 

 

「バウバウ!」

 

「‥‥‥‥‥。」

 

 

そこにいたのは紫の色をしたマシンウィンガーに

跨っているジャケットを羽織っている男と

バイクのライト部分にちょこんと乗っている

ブラックケルベロスの姿があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

朝比奈考古学研究所にて。

 

 

「んぁ〜‥‥もぉ食べれねぇよ‥‥へへへ。」

 

 

 

「ファントムだぁ!!?」

 

 

「ふがっ‥‥!?ふぁん、ファントう!?」

 

 

結局朝まで気持ち良さそうに爆睡した攻大。

だが瞬間、中本の叫びで飛び上がり

かなり寝ぼけて滑舌が回っていないが

ファントムが出たという言葉だけは頭に残っており

攻大はすぐに左手を頭上に大きく掲げた。

 

 

 

「変〜〜〜〜〜身っっっとぉ!!?あれ?」

 

 

腕を大きく回し長々しい魔法の言葉を言いながら

左手をへそ部分に持ってくるがいつもの感触と

音声が無く、更にはからぶってしまう。

そこで攻大はようやく目が覚め左手と腰を

すぐに確認する。

 

 

「あれ!?えぁ!!俺のベルトは!!?

指輪もねぇ!!えぇ!」

 

 

「ふ、ファントムが持っていった!

わ、私の発掘品と一緒にぃ‥‥!」

 

 

「ふぁっ!?な、なんですとおぉおっ!?」

 

 

攻大は自分の身体、寝ていた机や周りを探り

必死に探すが全く見つからない。

すると奥で怯えてる中本がそう言って

入り口付近に指を指す。攻大の顔は一気に青くなり

急いで中本の研究室を飛び出していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

朝比奈考古学研究所、

1階の博物館にて。

 

 

 

「だぁ〜‥!マジで最悪すぎるだろ‥!

どこだどこ行きやがった‥‥!!」

 

 

 

「ハロー?何か探しているのー?

古の魔法使いさん?☆」

 

 

「グレムリン‥!さてはお前が犯人か!!?」

 

 

かなり焦った表情で博物館の中を走り回る

攻大、完全に逃げられたかと落ち込みそうになった

その時、恐竜の模型の後ろからグレムリンこと

ソラが挨拶をしてくる。奴の行動は攻大も

よく知っているのでもしやと思い

攻大はソラに問いかけた。

 

 

「さぁ?何の話〜?」

 

 

「とぼけんじゃねぇ‥‥返せ俺のベルト!!」

 

 

だがソラは両手を広げて首を傾げるが

あからさまに知ってる様な態度を見せ

それにカチンときた攻大はソラに向かって

殴りかかる。だがソラはその軽い身のこなしで

かぶっているハットを抑えながら攻大の

攻撃を避けていた。

 

 

「あれぇ?ベルト無くしたんだ〜!?

あっはは!」

 

 

「っ!こっのやろ!!」

 

 

「てことは今、君をやっつける

チャンスって事だよね?フフフフ!!」

 

 

「っ!?」

 

 

煽るような口調でヒラヒラと攻大の攻撃をかわすソラ。

攻大は更にカチンときて右ストレートを放つが

それすらかわすソラ。そしてソラは

グレムリンに姿を変え、攻大に向かって走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

中本の研究室にて。

 

 

 

「‥‥‥‥‥行ったな?」

 

 

慌てて出て行った攻大が帰ってこないのを

確認した中本は棚の方に近づいて行く。

 

 

 

「不用心ですよ?」

 

「っ!!?」

 

薄い書類くらいしかないその戸棚に

手を差し伸べようとした瞬間、聞き覚えのある

声が背後から聞こえ中本は急いで振り返ると

そこにいたのは人間態のスプリガンだった。

 

 

 

「戸締りは、ちゃんとしておかないと‥‥‥。」

 

 

「っ!うわぁあああっ!?」

 

 

声のトーンを下げながら怪物態へと姿を変え

中本は腰をぬかしてしまう。

そしてスプリガンは中本の首を掴み

壁に叩きつける。

 

 

「ぐっ!?うぅう‥‥!!」

 

 

「へへ、今度こそ絶望してもらおうか!!」

 

 

首を絞められもがく中本にスプリガンが言った瞬間。

 

 

「ぐおっ!?」

 

 

突如扉の向こうから銀の弾が数弾、

スプリガンに向かって飛んできて

体の数カ所に弾が当たりスプリガンは

中本を離して倒れてしまう。

そして研究室の扉から入ってきたのは

晴希と藍崎秀夜だった。

 

 

「だりぃ、登校前にファントム退治とか

正直うせるんだけど‥。」

 

 

「面倒いなら俺に任せて学校行きなよ。

‥やっぱ様子見に来て正解だったか。」

 

 

「はっ、調子こいてんじゃねーよ。

てめぇこそ引っ込んでろ雑魚。」

 

 

「お前がな。」

 

 

些細な口喧嘩をしながら俺は中本の無事を

確認し、予め出していたウィザードライバーの

シフトレバーを動かした。

秀夜も同じくシフトレバーを動かし、

俺はウォーターリング、秀夜はダークネスリングを

左中指に取り付けて。

 

 

「変身。」

 

 

「変身!」

 

 

 

魔法の言葉を言いながら互いのドライバーへとかざした。

 

 

 

《ウォーター!・プリーズ

 

スイ〜スイ〜スイ〜スイ〜スイ〜》

 

 

 

《ダークネス・プリーズ

 

アク アク・アクアクアーク!!》

 

 

 

 

狭い研究室の中、俺と秀夜のドライバーから

音声が鳴り、互いの真正面に現れた魔法陣が

2人の体を通り抜けると

俺は仮面ライダーウィザード、ウォータースタイル

秀夜は仮面ライダーダークウィザードへと姿を変えた。

 

 

「ははぁ!さぁてファントムさんよ!

とっとと死んでもらおーか!」

 

 

 

「っ!紫の魔法使い!うぉっ!?」

 

 

ダークウィザードはそう言って

ウィザーソードガンを剣モードに変えて

座り込んでいる中本の頭上を飛び越え

スプリガンに向かって武器を振り下ろす。

 

 

「秀夜!そいつは頼んだ!

中本さん!今の内に!」

 

「あ、あぁ‥‥‥!」

 

 

ウィザードは聞いていないだろうが

念のためダークウィザードにそう言って

ダークウィザードとスプリガンが交戦してる間に

中本を連れて研究室から出て行った。

 

 

「っ!クソ!邪魔だっ!!」

 

 

「っ!うおっとと!?」

 

 

中本を連れて行かれ、それを見たスプリガンは

舌打ちし、盾のリドルを使って

ダークウィザードを転ばせる。

書類の山に足を引っ掛けて豪快に転んだ内に

スプリガンは研究室のベランダの方から

中本とウィザードの後を追い、

ダークウィザードも邪魔な書類やらを蹴飛ばしながら

その後を追った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

「こっちです!」

 

 

「はぁ‥!はぁ‥!」

 

 

中本を連れて朝比奈考古学研究所から

出てきたウィザード。年長のせいか

中本はすぐに息切れし、今にも倒れそうになっていた。

だが外に出ると予想外な奴がそこに立っていた。

 

 

「正面からゲートを連れて逃げるとは

お前も中々不用心な行動をとるな‥指輪の魔法使い。」

 

 

「っ!ひ、ひぇええ‥‥!!」

 

 

「っ!!お前は‥タキシム‥‥‥!?」

 

 

ウィザードと中本の前に立っていたのは

上級ファントムのタキシムだった。

タキシムは黒い剣のデロイストを肩に乗せて

こちらを睨んでくると、二階のベランダから

スプリガンが飛び降りてくりはのではなく

ベランダから落ちてきたのだ。

 

 

「うぉっ!?」

 

 

「よっと!‥逃がしゃしねぇよ‥‥‥って、

んだ?あの黒いファントムは‥?」

 

 

スプリガンが落ちた後、ダークウィザードも

ベランダから飛び降りてくる。

どうやらウィザーソードガンで斬りつけたのだろう

スプリガンの胸元には斬られた跡がある。

ダークウィザードはスプリガンを見て

ウィザーソードガンを突き出していると

その後ろにいるタキシムに気付き、

初めて見るのか首を傾げる。

 

 

「気をつけろ、あいつはフェニックスや

メデューサ並みに相当手強いぞっ。」

 

 

「‥‥へぇ?そいつぁ楽しみだ。

おい操真、そこの雑魚はてめぇにくれてやるから

あいつは俺によこせ。」

 

 

 

 

「くっ!油断したぜ‥!

あの紫の魔法使い中々やりやがる‥!」

 

 

「構わん。あの2人は我が相手をする。

その間にゲートを絶望させろ。」

 

 

ウィザード、ダークウィザード。

スプリガンにタキシム。

2対2でこちらはゲートの中本を抱えている。

なんとかなりそうだがあのタキシムは

相当強い攻撃を与えないと

ダメージを与えることができない。

 

 

 

 

「どあぁっ!?いってぇ‥!」

 

 

「っ?攻大!お前何やってんだ!?」

 

「あ?何でマヨネーズがここに‥?」

 

 

 

「フフフフ!その程度なのかな〜?」

 

 

「グレムリン‥‥?」

 

「グレムリンか!お前何しに来た!?」

 

 

互いの魔法使い、ファントムは敵を観察しながら

ウィザードは中本を背中に隠れさせ

それぞれが武器を取り出して構えていると

研究所の別の扉が壊れそこから

攻大がボロボロの状態で吹き飛んできたのだ。

ウィザード、ダークウィザードは声をかけた瞬間、

その後から武器のラプチャーを構えて

グレムリンも現れ攻大を蹴りとばしていた。

それを見たタキシム、スプリガンもグレムリンに

声をかけると横たわる攻大の上に座り

タキシムらを見ながら口を動かした。

 

 

「やだなぁ、僕の事はソラって呼んでよ?

せっかく手伝いに来たんだから☆」

 

 

「だぁ!重‥重いんだよ!‥どけっ!」

 

 

「はいはい、そ〜れっ!」

 

 

「どぁっはぁ!?」

 

 

攻大の上に座り余裕そうに喋るグレムリンに

攻大は必死に肘打ちをグレムリンに食らわすが

変身してない生身の人間なので全く効いていない。

そしてグレムリンは立ち上がるとウィザード達に

目掛けて攻大を蹴り飛ばした。

 

 

「おい!?大丈夫か‥!?

てか、何で変身してないんだよ!?」

 

 

「晴‥希‥!やばい、こいつに指輪とベルト盗まれた‥!」

 

 

「は!?お前っ!バッカ野郎か!」

 

 

「‥‥!!」

 

 

転がってきた攻大を受け止めるウィザードだが

攻大の身体はかなり怪我を負っており、

変身していない攻大に理由を聞くと

グレムリンにドライバーもビーストリングも

盗まれたらしく、さすがにウィザードは怒ってしまう。

それを聞いた中本はどこかマズそうな顔をして

ウィザード達から目線をそらしていた。

その瞬間、タキシム、スプリガン、グレムリンは

一斉に駆け出し、ウィザード達に攻撃を仕掛けてきた。

 

 

「っ!!喋ってる暇なさそうだぜ!

おい!黒い奴!てめぇの相手は俺だコラ!」

 

 

「ふん、よかろう。ムゥン!」

 

 

タキシムのデロイストをかわしながら

ダークウィザードはタキシムに向かって

ウィザーソードガンを突きつけてそう言う。

タキシムも了承し、再びデロイストを

ダークウィザードに向かって振り下ろしていた。

 

 

「くっ!!攻大と中本さんが‥!」

 

 

「ふん!余所見は不用心だぜ!」

 

 

スプリガンの剣、キュオリシティを

ウィザーソードガンで受け止めるウィザードは

グレムリンの攻撃を必死にかわしている

攻大と後ろで怯えている中本を見て焦っていると

スプリガンはそう言いながらキュオリシティを

振り回してくる。ウィザードはそれを

ウィザーソードガンで上手いこと受け流し

その一瞬の間にシフトレバーを動かすのと

フレイムドラゴンリングを左中指に

取り付けるのを行い、ソレをドライバーへとかざした。

 

 

《フレイム!・ドラゴン

 

ボウー!ボウー!・ボウーボウーボォ!!》

 

 

 

荒々しい音声が流れ、ウィザードの周りに

炎を纏ったドラゴンが飛翔し、側にいた

スプリガンを吹き飛ばす。そして

ドラゴンはウィザードの体の中に入ると

ウィザードは炎の翼を広げ

ウォータースタイルから

フレイムドラゴンスタイルへと姿を変え、

スプリガンに向かって駆け出した。

 

 

 

「フフっ!それっ!」

 

 

「だあっ!!いってぇえ‥‥!!

クソォ何てこった‥!せっかくファントムが

3匹もいんのに!ベルトがなきゃ喰えねえよぉ‥!」

 

 

「フフフフ!それは大変だねぇ!

それより魔法使い達も大変だね!

古の魔法使いが魔法使えないんじゃ、

これってただのお荷物だよ?フフフフフ!」

 

 

「だぁ!本当ソレだぞくそったれ!つか、

このファントム硬っ!!」

 

 

「敵の意見に同意すんなバカ!

だいたい合ってるけどよ!」

 

 

 

「お前らどーゆう事だよっ!!?

うはぁっ!?」

 

 

傷口を抑えながら攻大は3体のファントムを

悔しそうに見ていた。変身して仕留めなければ

ファントムを食べることはできない。

つまりビーストドライバーとビーストリングが

ないとキマイラは飢えて攻大を殺してしまうだろう。

そんな攻大にグレムリンは楽しそうに

スプリガンから中本を守りながら戦ってる

ウィザードとタキシムに攻撃がつうじなくて

イライラしているダークウィザードにそう言っていた。

攻大は2人の反応にショックを受けるのもつかの間、

グレムリンに攻撃を許してしまいラプチャーで

肩を斬りつけられてしまう。

 

 

「攻大!!クソ!中本さん早く逃げてください!」

 

 

「わ、わ、分かった‥‥‥!え?」

 

 

「「「「ーーーッ!」」」」

 

 

「ひ、ひぇえええっ!!」

 

 

「グール!?中本さんっ!?」

 

 

斬りつけられ肩を抑えて苦しむ攻大を

助けようするがスプリガンに加え

グレムリンもウィザードに攻撃をしてくる。

中本を守りながらこの2体の相手は厳しいので

ウィザードは中本に向かって叫び

中本は逃げ腰で駆け出すとその前方に

いつの間に出したのかグールの群れが

槍を構えて中本を一瞬にして囲んだ。

それに気付いたウィザード、

だが今度は目の前にダークウィザードが

吹っ飛んできた。

 

 

 

「ぅぉあああ‥‥‥!!?んだあいつ‥‥!

クソォォオっ!どんだけ攻撃強えぇんだよ‥!?」

 

 

「ふん、そんなものか?」

 

 

「秀夜!?」

 

 

 

タキシムの攻撃を食らったのか

ダークウィザードは胸辺りを抑えて

その痛みに悶絶していた。

 

 

「次はお前だ、ウィザード。」

 

「フフフフ!3人でやっちゃおうか!☆」

 

「ふん!さっさとくたばりやがれ!」

 

 

 

「‥‥‥!ちっ!!」

 

 

 

倒れているダークウィザードと攻大。

グールに囲まれる中本。

そしてタキシムも近付き

グレムリン、スプリガンの相手をするウィザード。

 

 

 

これは最大のピンチなのかもしれない状況だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回、仮面ライダーウィザード

 

 

 

 

「ベルト盗まれちゃったのぉお!!?」

 

「‥‥じゃあこのままだと‥攻大君の命は‥。」

 

 

ベルトと指輪が無くなり徐々に

空腹で唸るキマイラ。これはガチのピンチだ。

 

 

「僕は全てを知りたいのさ!

滝川さんもそう思うでしょっ?」

 

 

「‥‥我はそんなものに興味はない。

我があるのは‥‥‥。」

 

 

好き勝手やり放題のグレムリン。

タキシムに同意を求めるがタキシムは

別の考えを持っていた。

 

 

 

「最初は抵抗あったんだけどよ‥、

このベルトを手に入れて、俺は魔法使い、

仮面ライダーになれたんだ。

こんなチャンス二度とないだろ?」

 

 

「本当、大馬鹿ね。命までかけて‥。」

 

 

徐々に顔色が悪くなる攻大。

危険なデメリットがあるのに

その顔は希望に満ちていた。

それを呆れ、笑って見守る絵里。

 

 

 

「過去の俺なら逃げてたかもしれねぇ!

だがな!今は逆にワクワクしてる!

どんなデメリットだって乗りこなす自身がある!

だからキマイラ!俺に付き合え!」

 

 

 

『いいだろう、口を開けて待っているぞ!!』

 

 

中本の持っていた発掘品を手に

攻大はキマイラと対面!

ピンチこそチャンス!

古の力が覚醒する!

 

 

 

 

第40話 古の覚醒

 




ども、最近μ'sの歌聞くと泣きそうになる
しょーくんでっせ(=゚ω゚)ノ
くそぅ、目に汗が(;_;)



なんか自分の小説
最初らへんのを改めて読み直すと
文字の開け方とか文章とか
だいぶ変わったでござるなと改めて思う
( ゚д゚)

あの遺跡発掘の回!
リアルタイムで見た時は
あの遺跡おじさん正直嫌いでした(>_<)
ベルトを盗まれ攻大はお荷物に( ゚д゚)


次回の攻大は主人公っぽくかっこよく、
そして!ハッハ!ハハイハ◯パー!!w


あ、コラボの方は次回の次に
始めようと思っています。


感想、評価などがあれば是非お願いします(^^)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。