ラブウィザード! 〜希望の柱〜   作:しょくんだよ

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学校の休みあいだでも小説を書く自分。
友達にも好評をもらえて嬉しいでござる(^^)

でもテストという課題に押しつぶされそうです‥‥
晴希!魔法でなんとかしてくれ!

晴希「現実を見やがれ。」


第4話 自信のない少女の夢

「ふぁぁあ‥‥ふぇえぇ‥‥‥」

 

スッゲェ見とれてる‥

 

俺、操真晴希と

同じクラスの高坂穂乃果、

園田海未、南ことりの4人で

とある飼育小屋のアルパカを眺めていた。

 

「珍しいな‥学校にアルパカがいるなんて‥」

 

白いつぶらな瞳のアルパカと

ちょっと怖そうな茶色いアルパカがその小屋にいた。

こいつら使ったら廃校を

免れたりとかできないのだろうか?

 

「ことりちゃん毎日ここにくるよねぇ。」

 

「最近ハマったみたいですから‥」

 

「ことり、チラシ配り行くぞ。」

 

「あとちょっと〜‥」

 

などと、甘い声でアルパカを見つめることり。

残りの3人はその場でため息をつく。

その日のお昼休み、俺たちは

μ'sのメンバー募集のチラシ配りをしていた。

 

なぜかというと俺が編入する前に

部として認めてもらうよう穂乃果達は

生徒会長こと、綾瀬絵里にアイドル部と申請書に書いて

申し込んだらしいのだが、

生徒会長はそれを拒否。

だが、副会長の東條希は部活として

活動するには最低でも5人、

だから5人にすればいいとアドバイスをくれたのだ。

 

本格的に活動する事を決めた俺たちは

昼休みにチラシ配りをすることをしたんだが‥

 

「うっふぇふぇふぇ‥‥‥」

 

 

ことりがこのザマである。

ちょっと、キャラかわってますよ。

 

「可愛い‥‥かなぁ?」

 

穂乃果が茶色いアルパカを見ながらそう言うと

不満だったのか歯を見せながらこちらを見てくる。

 

「えぇ?可愛いと思うけどなぁ‥

首の辺りとかフサフサしてるし☆」

 

白いアルパカの首を撫でながらことりが言う。

 

可愛いさなら俺のプラモンスターだって負けねぇぞ?

 

「ことりちゃん、ダメだよっ。」

 

「あぶないですよっ?」

 

猛烈に触りまくることりに

穂乃果と海未が注意する。

 

「大丈夫だよ〜‥ふぁっ⁉︎」

 

 

すると突然白いアルパカはことりの頬を

ペロッと舐め、ことりは倒れ込んだ。

 

「お、おい大丈夫か?」

 

「ど、どうすれば!

‥あ!‥‥ここは1つ弓で!」

 

「ダメだよ海未ちゃん‼︎」

 

射抜く気か?バカヤロウ。

女の子のくせに

恐ろしいこと言うなこの子。

 

「ブルルルル‼︎」

 

声を荒げていると茶色いアルパカが

威嚇してるかのように鳴く。

 

「うおっっ」

 

「ほ、ほら!海未ちゃんが変な事言うから!

晴希君!魔法でなんとかならないかな⁉︎」

 

「あー、あいにく手持ちにこいつを

落ち着かせる魔法はない。」

 

眠らせる魔法〝スリープリング〟なら

持っているが、これは装着者が眠る魔法だ。

アルパカの足にはめようとしたら

蹴られそうだし‥‥

困った俺たちに体操服を着た女の子が

アルパカに近づく。

 

「よぉーしよし、大丈夫大丈夫だよ〜。」

 

女の子は茶色いアルパカを宥めて落ち着かせる。

ってこの子、小泉花陽じゃないか‥

飼育員か何かか?にしてもすげぇ‥‥

あ、アルパカ使い‥‥

 

「ふぇえぇ‥」

 

「ことりちゃん。大丈夫?」

 

舐められた顔を拭きながら穂乃果と海未は

心配をする。

 

「う、うん。嫌われちゃったかなぁ?」

 

「あ‥‥平気です、楽しく遊んでただけだと思うので‥」

 

「だってさ、よかったなことり。」

 

「うんっ。」

 

「アルパカ使いだねぇ。」

 

穂乃果は水を交換している花陽に声をかけた。

お前も同じことを考えていたか‥

 

「わ、私‥飼育員なので‥‥」

 

花陽は動揺して、せっせと水を交換する。

 

「ん?おぉ!ライブに来てくれた花陽ちゃんじゃない!」

 

 

えぇえ⁉︎気付くのおそっ⁉︎

 

「いやいや、気付くの遅いk‥」

 

「駆けつけてくれた1年生の!」

 

「お前もか!」

 

いかん。口に出して突っ込んでしまった。

落ち着け俺ー。

 

 

「あ、いえ‥その、操真さんがいなかったら

私行けなかったので‥‥」

 

もじもじと喋る花陽。

確かにあの時、花陽の友達、

星空凛に連れ去られてた花陽を呼び止め、

花陽はライブを見たいんじゃないかと

説得したが凛には通用せず、俺は強行手段で

花陽の手を取り、講堂まで連れて行ったのだ。

 

「でも見たい気持ちはあったんだろ?

ありがとな。こいつらのライブを見てくれて。」

 

「‥‥あ、は、はい。」

 

フム‥会話終わっちまったぜ。

 

「ねぇ、あなた!」

 

「は、はい?」

 

穂乃果は突然花陽の肩を掴みだす。

 

「アイドルやりませんか?」

 

ド直球の勧誘に俺は思わず

額を手でパチンと叩く。

 

「君は光っている!大丈夫!

悪いようにはしないからっ!」

 

「なんかすごい悪人に見えますね‥‥」

 

「同感だ。」

 

「でも、少しくらい、強引に頑張らないと‥」

 

 

「あ、あの‥‥‥‥‥が、いいと思います」

 

目をそらしながら花陽は動揺する。

ほら、花陽も困ってるだろう。

 

「あ、ごめん。もう一回いい?」

 

 

さすがに今の声は俺も聞き取れなかった。

穂乃果は耳に手を当て花陽に右耳を向ける。

 

 

 

「に、西木野さんがいいと思います‥

凄く‥歌‥上手なんです‥」

 

花陽はそう言った。

西木野真姫という人物だろう。

面識はないがμ'sの曲、

「START:DASH‼︎」を作曲した

すごい1年生らしい。

近いうちにお礼しないとな。

 

「そうだよね!私も大好きなんだ!あの子の歌声!」

 

「だったらスカウトに行けばいいじゃないですか」

 

「行ったよー。いつも音楽室にいるんだけど。

でも絶対やだって。」

 

まぁ突然アイドルやろうって言って

承諾する人なんてまずいないだろう。

 

「ふむ‥」

 

俺はその場を去ろうとする。

 

「晴希?どこへ行くのです?」

 

海未に呼び止められた。

いつの間にか呼び捨てになっている。

 

 

「ちょっと用ができた。穂乃果、

小泉さんをあんまりいじめるなよ?」

 

いじめてなーいー‼︎と声を荒げる

穂乃果を無視して俺はその場を後にした。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

 

「‥‥‥よっと、もう少しで

昼休み終わっちまうな。」

 

 

窓から侵入したウィザードは

変身を解いた。

なんで変身してたかって?

階段登るよりこっちの方が近道だろ?

大丈夫だ。誰にも見られてない。多分。

 

「ここが、音楽室か‥‥‥?」

 

俺はその教室に入ろうとした時、

 

 

 

 

 

ーーー愛してるばんざーい

 

ここでーよかった〜

 

私達のー今が〜ここにある〜

 

愛してるばんざーい

 

始まったばかーり〜

 

明日ーもよろしくねーまだ〜

 

ゴールじゃな〜い

 

 

 

 

「‥すげぇ‥‥」

 

教室の中でピアノを弾きながら

赤い髪の女の子は歌っていた。

あまりに綺麗な歌声だったので俺は

見惚れてしまった。

 

「‥‥ふぅ‥。ん?」

 

パチパチパチパチパチ

 

「ヴェエエ⁉︎」

 

思わずドア越しで拍手してしまった。

 

「な、なんですかっ?」

 

赤い髪の女の子、彼女が西木野真姫だろうな。

俺の姿をみるなり変な声でびっくりしていた。

 

「あぁ、ごめん。

そのー、すごい歌上手いから思わず‥な。

俺は操真晴希。君が西木野真姫さん、だよね?」

 

「そ、そうですけど何か?」

 

ツンとした態度で俺の問いに答える真姫。

 

「μ'sの歌を作ってくれたの西木野さんだよね?

そのお礼が言いたくてきたんだ。ありがとう。」

 

「べ、別に私はなにもしてないわ!」

 

え?何もしてない?

 

「おかしいな〜‥西木野さんが作ってくれたって

穂乃果が、言ってたんだけど」

 

「そうよ、だ、誰かと間違えてるんじゃないの?」

 

髪をくるくるといじる真姫。

いやでもあのCDの歌声は明らかにこの子‥‥

 

「‥‥ツンデレ?」

 

「ばっ!ち、違うわよ!

何勝手なこと言ってるの⁉︎

意味わかんない!」

 

すげー動揺、図星か。

そうと分かればやっぱ

曲作ったのはこの子か。

 

「まぁ、ありがとな。おかげで

ライブはやり遂げることができた。

あの時、西木野さんもいたよね?」

 

「そ、それは通りかかっただけよ!」

 

俺から顔を逸らす真姫。

お礼は伝えた。後は‥

 

 

「なぁ、西木野さん。

アイドルになる気はないか?」

 

俺は思い切って勧誘してみた。

さっきの歌唱力は本当に凄かった。

作曲もしてくれるのでμ'sに

入ったら人気間違いなしだろう。

 

「‥貴方もあの子と同じ事言うのね。

彼女にも言ったけどお断りよ。」

 

やっぱ断られるか‥

それもそうだよな。

 

「‥どうしてそこまで拒否するんだ?

やっぱ恥ずかしいとかか?」

 

俺が問い掛けると真姫は息を吐いて口を動かした。

 

「‥私ね、大学は医学部ってもう決まってるの。

だから、私の音楽はもう終わってるってわけ‥‥」

 

真姫はそう言ってピアノに手を伸ばす。

そうかと俺は腰に手を当てる。

 

 

 

 

「‥‥それでお前は楽しいのか?」

 

 

「‥え?」

 

 

 

「西木野さんは毎日ここでピアノを

弾きながら歌ってるらしいが。この狭い空間で‥。

確かに医学部を目指すのは凄いことだ。

でも、西木野さんの目を見れば分かる。

君は‥もっと、

もっと音楽を楽しみたいんじゃないのか?」

 

この子を見てると前の俺を思い出す。

 

 

毎日同じ事を繰り返して

 

誰とも会話せずただ好きなことやって過ごす。

 

 

 

「そんなつまらない生き方だと、

後で必ず後悔するぞ」

 

 

「‥‥‥私は‥」

 

 

その時、昼休み終わりのチャイムが鳴る。

 

 

「‥あぁ、ごめん。

なんか説教みたいな感じになって‥

‥穂乃果達はきっと歓迎してるから、

よかったら声かけてな。それじゃ。」

 

 

そう言って俺は音楽室を後にする。

 

うはぁ、やっちまったZE。

 

 

 

 

ーーーー

真姫Part

 

急に押しかけてきた男、操真晴希に

私は色々言われた

 

‥‥ほんと‥意味わかんない

 

 

「必ず‥後悔‥‥」

 

彼の言葉を思い出し、

私はもう一度ピアノを見つめる。

 

ーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日の夕方頃

 

 

 

 

音ノ木坂学院付近のとあるマンションの屋上にて。

 

 

 

紫の服をきたメデューサは

歩いている人々を観察していた。

 

その横でフェニックスが退屈そうに

欠伸をしている。

 

 

「‥‥‥見つけた‥。」

 

メデューサは

音ノ木坂学院の帰宅していく学生達に指を指す。

 

「やっと見つけたか!どこだ⁉︎どこのどいつだ⁉︎」

 

「あれよ‥‥」

 

「‥‥‥どれだ?‥

‥‥‥あ。」

 

フェニックスが目を凝らして探す中、

メデューサはマンションから飛び降りる。

とは言ってもすぐ下の階に飛び降りた。

 

「ヘルハウンド」

 

メデューサがそう呼ぶと物陰から

火をイメージしたファントム、

〝ヘルハウンド〟が姿を現わす。

 

「あの人間を絶望させなさい‥」

 

そこで区切ると

メデューサは怪人態に姿を変える。

 

「ワイズマンが‥再びサバトを開くためにね‥‥」

 

そう言い告げるとヘルハウンドは

はっ と頭を下げる。

そしてそこへフェニックスも飛び降り、

人間から怪物態へと姿を変える。

 

「期待してるぜ」

 

「ご指名いただき恐縮です。」

 

律儀にお辞儀をするとヘルハウンドはその場から

跳躍し、姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

花陽Part

 

 

 

 

「‥‥‥。」

 

思い切って教科書の読み上げ、声を出してみたんだけど‥

噛んじゃった‥‥やっぱり私には

アイドルなんて‥‥‥

 

学校が終わり、帰宅する途中、私は

学校の近くの広場のベンチに座り込んで溜め息をつく。

 

 

「何してるの?」

 

ふと、私に声をかけたのは同じクラスの

西木野真姫さんだった。

昨日、西木野さんが廊下で手帳を落としたのを見かけ、

それを家まで持って行ってあげたの。

凄い大きな家で私はびっくりしちゃった‥。

私は西木野さんの家で西木野さんにも

アイドルを進めたんだけど‥

まさか操真さんが先に勧誘してたみたいなので

びっくりしました。

 

そして帰りにお饅頭屋が見えたのでお母さんの

お土産に買って帰ろうとしたら

そこは高坂先輩の家でまたびっくりしました。

2階に上がっていてと急に言われたので

上がったのだけど、どれが先輩の部屋か分からず

順番に開けていったんです。

鏡に胸を寄せてる女の子と

凄く楽しそうにしてる園田先輩がいて‥

その後、とても怖かったです‥‥‥

 

それから、今日も学校で

少しだけど西木野さんと喋ることができて

凄く嬉しかったです。

 

で、今に至って私が落ち込んでいると

西木野さんが話し掛けてくれたんです。

 

「西木野さん‥‥。」

 

「貴方、声は綺麗なんだから

後はちゃんと大きな声を出す練習をすれば

いいだけでしょ?」

 

心配‥してくれたのかな?

凄く嬉しいけど‥

 

「でも‥‥」

 

私はやっぱり、自信がない‥

声を大きくするなんて‥

 

今の私には大きな自信がほしい‥‥

 

昔読んでた‥

魔法使いのようになんでもできたら‥

 

 

「ふぅ‥‥アーアーアーアーアー」

 

すると突然私の目の前で西木野さんが

大きな声を出し始めました。

 

「はい。やって。」

 

「え、あ、はい‥

アーアーアーアーアー‥‥」

 

「もっと大きく。はい立って。」

 

「はいっ‥アーアーアーアーアー」

 

「アーアーアーアーアー」

 

私は立ち上がりさっきより大きな声で

西木野さんと発音練習?をする。

 

「じゃあ一緒に。」

 

 

 

「「アーアーアーアーアー」」

 

風がよぎり、広場の草がハラハラとなびく。

 

「あっ‥。」

 

自分でも気が付いた。

かなり大きな声で言えたのだ。

 

「ね、気持ちいいでしょ?」

 

西木野さんは笑ってそう言った。

本当だ‥さっきまで落ち込んでたのに

少しだけど気持ちが楽になった‥。

 

「うん、楽しいっ」

 

素直にそう思えた。

笑顔でそういうと西木野さんは

なぜか目線をそらす。

 

「かーよちんっ!」

 

すると後ろから友達の凛ちゃんが

こちらに向かって走ってきた。

 

「こんなところにいたー!

ひどいにゃ、先に帰るなんて〜‥

って西木野さん?どうしてここに?」

 

「励ましてもらってたの。」

 

まだ揺らいでるけど‥

 

「わ、私は別に‥」

 

「ふーん‥かよちんっ、帰るよ〜」

 

凛ちゃんが手を掴み引っ張ろうとした

その時、

 

 

「きゃああああっ‼︎」

 

近くの女性が悲鳴を上げる。

その目の前には‥か、怪物⁉︎

女性を蹴り飛ばし怪物は

ゆっくりとこちらに向かってくる。

 

「な、なにあれ‥‥!」

 

「怪物‥⁉︎」

 

「い、意味わかんないっ‼︎」

 

「わからなくて結構です‥

さぁ、恐怖で絶望するがいい!」

 

そう言って怪物は徐々に近づいてくる。

 

「か、かよちん!西木野さんも!逃げるにゃ!」

 

凛ちゃんは私の手を引っ張り

西木野さんも一緒に逃げ出す。

 

 

 

「いてっ‼︎」

 

 

逃げる途中、子供が転けてしまうのを見て、

私は凛ちゃんの手を振り払い子供の方に走り出す。

 

「っ!かよちん!」

 

「小泉さん⁉︎」

 

か、身体が勝手に‥

私は子供を抱き寄せ、

もうすぐそこまで近づいてた怪物を見る。

 

 

「だ、誰か‥助けて‥‥!」

 

 

そう言った瞬間、

 

 

「ぐわぁっ⁉︎」

 

 

1台のバイクが怪物を跳ね飛ばした。

 

 

「え‥‥?」

 

 

 

 

 

 

ーーーーーー

 

 

 

 

 

 

俺、晴希はガルーダがファントムを発見したと

知らせてくれ、穂乃果達と離れ、

学校の近くの広場で

生徒を襲おうとするファントムを

マシンウィンガーで跳ね飛ばした。

 

バイクから降りた俺はヘルメットを外し、

ファントム、ヘルハウンドを睨む。

 

「遅れて悪かったな‥ファントムさんよ。」

 

「貴様‥!指輪の魔法使いか!」

 

「‥え‥?魔法‥使い‥?」

 

「タケル!」

 

「ママー!」

 

ヘルハウンドの後ろの花陽がそう言って俺を見た時、

花陽が抱いていた少年の母親が駆けつけ少年は

母親に抱かれ逃げ出す。

そこへ凛と真姫が駆けつけ、花陽の無事を確認する。

 

 

《ドライバーオン・プリーズ》

 

俺はドライバーオンリングをベルトにかざし、

ベルトはウィザードライバーへと変わる。

そして俺はドライバーのシフトレバーを

上下に動かした。

 

 

 

《シャバドゥビタッチヘンシーン‼︎

 

シャバドゥビタッチヘンシーン‼︎

 

シャバドゥビタッチヘンシーン‼︎》

 

 

 

 

「な、なに‥この音楽⁉︎」

 

「すっごいノリノリにゃー!」

 

「え、え?シャバ‥ドゥビ?」

 

真姫、凛、花陽が驚く。

テンションの高い待機音声が鳴る中、俺は

フレイムリングのバイザーを下げ

ウィザードライバーにかざした。

 

 

 

 

 

《フレイム!・プリーズ

 

ヒーヒー ヒーヒーヒー‼︎》

 

 

 

晴希は左腕を横に振り上げ

左から魔法陣が浮かび上がり、

その魔法陣は晴希の横を通り、

仮面ライダーウィザードへと姿を変える。

 

 

「えぇっ⁉︎へ、変身しちゃったのぉ⁉︎」

 

「ヴェエエッ⁉︎」

 

「かっ、かっこいいにゃ‼︎」

 

それぞれがびっくりする1年生。

 

 

「さぁ、ショータイムだ。」

 

 

俺はいつもの決め台詞をいい、

ヘルハウンドへ向かって駆け出す。

 

 

「お前ら!早く逃げろ!」

 

ヘルハウンドを蹴り飛ばしながら

花陽達に叫ぶ。

花陽達は状況が読み取れない状態でも

なんとか逃げ出す事ができた。

 

ヘルハウンドは剣を取り出し、ウィザードに

斬りかかってくる。

ウィザードは華麗にそれを交わし、

距離をとったところでコネクトリングをはめ、

ドライバーにかざした。

 

《コネクト・プリーズ》

 

右に魔法陣が浮かび上がり

そこからウィザーソードガンを取り出し、

銃モードでヘルハウンドに向けて放つ。

 

「っ‥!ぐっ‥⁉︎ぐあぁぁっ⁉︎」

 

ヘルハウンドは銃弾の連射に耐え切れず

弾幕を浴び、吹き飛ぶ。

立ち上がるヘルハウンドは口から

火炎攻撃をウィザードに向けて放った。

 

 

「おっと!炎に炎は

意味ないな‥よし、」

 

ウィザードはフレイムリングを外し、

新しい緑の変身リング、

〝ハリケーンリング〟を付け、バイザーを下げて、

ドライバーにかざした。

 

 

「サービスだ。見せてやる!新しい姿!」

 

 

 

《ハリケーン!・プリーズ

 

フーフー!フーフーフーフー‼︎》

 

下に左手を向けると下から緑色の魔法陣が浮かび上がり

ウィザードを下から上へと魔法陣が通る。

するとウィザードの身体が緑色へ変わり、

ハリケーンスタイルへと姿を変えた。

 

「色がかわっただと⁉︎」

 

「見せてやるよ、ハリケーンの力。」

 

ウィザードはウィザーソードガンを

ソードモードに構え、

ヘルハウンドへと跳躍した。

 

ウィザードの周りに大気の風が

集まり竜巻の様にウィザードを包み込む。

 

「っらあ‼︎」

 

「ぐはっ⁉︎‥風を操れるだと‥⁉︎」

 

ハリケーンスタイルの属性は風、

 

この姿でウィザーソードガンを使うと風属性の攻撃を行える。

能力は風や大気を操り、

風を纏うことによる高速移動や飛行。

 

ウィザードはヘルハウンドを

高速でウィザーソードガンで

切りつけ空中に舞い上げる。

舞い上がったヘルハウンドに

追い打ちをかけるかのように

ウィザードは跳躍して風を纏った

回し蹴りをあたえる。

さらに空中に舞い上がる隙に

ウィザードは前から持ってた魔法リング

〝ビッグリング〟を付け、ドライバーにかざす。

 

《ビッグ・プリーズ》

 

すると横から魔法陣が浮かび上がり

そこに手を通すとウィザードの倍以上に

なった手が出て来た。

 

「うぉ〜、でかぁい‥!そらよっと!」

 

 

その巨大な腕を振りヘルハウンドを

殴り飛ばす。

悲痛な声を上げ、ヘルハウンドは

建物の壁にぶつかり、

瓦礫とともに地面へ落下する。

 

「‥‥!一旦、出直すか‥」

 

瓦礫を跳ね除け口から

火炎攻撃を繰り出すヘルハウンド。

ウィザードは

ウィザーソードガンを構え、防御した。

 

「‥ん?あれ?」

 

顔を上げるとそこには

ヘルハウンドの姿がいなかった。

 

「うわ‥最悪。

逃げられたか‥‥」

 

ウィザードは周りを確認して変身を解く。

 

「さっきの子供がゲートなのか‥?

なら急いで探さないと‥」

 

「あ、あのっ!」

 

声に振り返るとそこに花陽が立っていた。

しまった、こいつらの前で

変身しちゃったんだよな。

観念したかのように俺は花陽の顔を見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

凄い目をキラキラさせている彼女の顔を。

 

「操真さんって!魔法使いなんですか⁉︎」

 

「え?あ、はいっ、そうです。」

 

「凄いです!感激です!」

 

思わず敬語になる俺。

待ってくれ、なんだこの子。

いつも小さい声で喋るのに

凄い勢いで目を輝かせながら俺に

詰め寄って来た。

その後を凛と真姫が来る。

 

「本当に魔法使いにゃーっ!」

 

「し、信じられない‥

貴方‥一体何者?」

 

凛と真姫もウィザードの姿に

未だに驚いている。

もっと驚いているのは俺の目の前にいる

彼女だ。

 

 

「どうやって魔法使えるんですか⁉︎

やっぱり魔法って箒を使って

空を飛んだりするんですか⁉︎

あのシャバドゥビってどんな意味があるんですか⁉︎」

 

めちゃくちゃな勢いで質問されまくる俺。

 

「ちょ、ちょっと小泉っ。

落ち着けって‥」

 

「こ、小泉さん‥?」

 

淡々と喋る花陽に

俺と真姫は動揺する。

凛は見慣れているのか

特に気にすることなく、俺を見ていた。

そこへウィザードの使い魔、

ガルーダ、ユニコーン、クラーケンが

俺のもとに集まる。

 

「にゃにゃ⁉︎なんにゃ⁉︎」

 

「なにこの生き物⁉︎」

 

「こ、これは使い魔か何かでしょうかっ?」

 

察しが早いな。

 

「そんなとこかな。3匹とも、

まだ近くにファントムがいるかもしれない。

探してくれるか?」

 

俺の指示に3匹は頷き、

散り散りになってどこかへ行ってしまった。

 

「さて、小泉っ。事情を説明するから

一旦落ち着こう、な?」

 

俺がそう言うと花陽は

はっと我に返り、そして徐々に

顔が赤くなっていった。

 

「あ、‥あわわわ‥‥‥

誰か助けてぇぇぇぇ!」

 

 

「えええぇ、あ!小泉っ!」

 

 

花陽は自分がした行動が恥ずかしかったのか

泣きながら走り出した。

 

 

「凛はこっちのかよちんも好きにゃ!」

 

こっちって何?え?あの子二重人格?

 

「それより、どうゆう訳か説明してくれる?

あの怪物はなんなの?」

 

真姫が髪をくるくる髪を回しながら

聞いてきた。

 

「そ、そだな。」

 

 

俺はファントムについて、

ウィザードについて説明した。

 

 

「ふぅん‥‥そのゲートを守る為に

操真さんはウィザードとして戦う‥

ってことね?」

 

「そうゆうことだ。」

 

さすが医学を目指す子、

話の呑み込みが早い。

凛はと言うと‥

 

「あんだーわーるど‥‥?

げーと‥‥‥?

シャバドゥビタッチヘンシーンっ」

 

 

待機音声について話した覚えないんだが‥‥

凛は頭にハテナマークが浮かび上がり、

悩んでいた。

 

「まぁ、要は悪者を倒す為に

俺は魔法使いになったんだ」

 

「おぉ!なるほどにゃ!」

 

園児かお前の脳内は。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

花陽Part

 

 

「はぁ‥はぁ‥着いた‥」

 

私はとある小さな図書館に辿り着いた。

 

うぅ‥先輩の前であんな態度をとるなんて‥

恥ずかしかったよぅ‥‥

涙目になりながら私は図書館の中に入った。

ここは私が小さい時から来てる図書館なの。

今もたまに勉強する為に使わせてもらってるんだけど‥

 

中に入った私は園児コーナーの方へ

向かってある本を探しました。

 

 

「えっと‥あ、あった。」

 

横長い一冊の薄い絵本。

それは森の魔法使いと書かれた、

子供が読みそうな絵本だった。

 

私はページをめくり絵本の内容を読んでいった

 

「ちちんぷいぷい‥か‥‥」

 

懐かしいなぁ‥小さい頃、ここで

よく魔法の練習してたんだよね‥

 

私はスクールアイドルが大好きなんだけど

もう一つ、凛ちゃんにしか言ってないけど

魔法使いも大好きなんだ。

魔法を使ってなんでもできちゃう。

私の小さい時の憧れだったの‥

でも、魔法なんてないのは知ってた‥

当たり前のことなんだけどね‥

でも今日、怪物に襲われたのは

怖かったけど‥でも、私は会えたんだ。

魔法使いに‥

 

「魔法は‥‥魔法は‥あったんだ‥っ。」

 

先輩が魔法を使えた‥

私も‥魔法が使えるのかな‥

 

「私にも‥魔法が使えたら‥‥

もっと積極的に‥‥‥」

 

私はその絵本を借りて、家に帰ることにしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

図書館を出る途中、怪物が

こちらを見てるのを気付かずに‥‥

 

 

 

 

 

 

図書館から出て帰ろうとした時、

 

「え‥‥えっ。」

 

目の前に大きな槍を持った怪物が

数体、こちらに武器を構えていた。

 

 

 

「ま、また、‥‥‥怪物っ!」

 

私は本を握りしめ、そこから逃げ出した。

 

 

 

 

 

ーーーー

 

 

 

 

俺は穂乃果達が練習してる屋上に向かおうと

歩いていた。

真姫はそのまま帰り、

凛は学校に忘れ物をしたので一緒に向かってた所。

 

「もーかよちん先に帰っちゃったにゃー。」

 

「恥ずかしかったんだろうな。

あんな小泉初めてみたし、」

 

「好きなことになるとかよちん、

凄く楽しそうになるんだよ!」

 

「そだな‥楽しそうだったな。」

 

俺と凛はそう言ってると空からガルーダが

鳴きながら俺に知らせてきた。

 

「ファントムか!」

 

「さっきの怪物にゃ⁉︎」

 

「ガルーダ、案内してくれ!」

 

俺はガルーダとともにファントムの場所へと

走って行った。

 

「あっちは‥かよちんの‥!」

 

凛はいつも花陽と帰る方角に晴希が

走って行ったので凛も後を追い掛けた。

 

 

ーーー

 

 

 

 

 

 

悲鳴をあげる人々の中に花陽も一緒に逃げていた。

怪物、グールから逃げる途中、

手に持ってた絵本を落としてしまい、

それを拾おうと立ち止まる。

 

拾った時には周りにグールが槍を構えて

こちらを睨んでいた

 

「い、いや‥‥こないで‥‥」

 

次の瞬間、1体のグールが花陽に向けて

槍を突き出してきた。

花陽は手に持ってた絵本にぐっと力を入れて

無意識に指を突き出して叫んだ。

 

 

 

 

「っ!ちちんぷいぷいっ!」

 

 

すると、

 

 

 

手から炎が出て、グールはそれをくらい、

身体が燃え上がり、爆散した。

 

「きゃっ⁉︎」

 

一体何が起きたのだろうか。

残りのグールが一緒に吹き飛び

爆散した衝撃にびっくりしながら

花陽は自分の手を見つめた。

 

そして建物の物陰から晴希が

ウィザーソードガンを

銃モードで撃ち、グールは

火花を散らして倒れる。

 

「子供じゃなくて小泉がゲートだったのか‥」

 

なぜか花陽が手を見て硬直してる。

グールがひるんでいる間に俺は

ドライバーオンリングをかざして

ベルトをウィザードライバーに変え、花陽に告げた。

 

「小泉っ。早く逃げろ。」

 

俺はドライバーのシフトレバーを上下に動かす。

 

 

 

《シャバドゥビタッチヘンシーン‼︎

 

シャバドゥビタッチヘンシーン‼︎

 

シャバドゥビタッチヘンシーン‼︎》

 

 

待機音声が鳴る中、フレイムリングのバイザーを下げ、

俺は魔法の言葉を言った。

 

 

「変身っ。」

 

 

《フレイム!・プリーズ

 

ヒーヒー ヒーヒーヒー‼︎》

 

 

ドライバーにフレイムリングをかざし、

真正面に手を突き出しすとそこに魔法陣が

現れ、俺はそれに向かって走る。

くぐり抜けると俺の身体は

仮面ライダーウィザードへと姿を変えた。

 

ウィザードはグールの攻撃を往なしながら

パンチやキックをグールにあたえる。

数が多い分厄介だが、所詮は雑魚の群れ。

上位のファントムに比べたらなんともない。

攻撃を続けてると先ほどから硬直している

花陽に目がいく。

 

「ちょ!何突っ立ってんの⁉︎早く逃げろ!」

 

近付こうとするもグールに行く手を阻まれ

花陽のもとに行けない。

そして、グールの1体が花陽に向けて槍を突き出した。

 

「まずい!」

 

俺は神様に貰った新しい指輪、

ライトリングを無意識につけようとした

その時、

 

 

「にゃあああっ⁉︎

ニャンター!キィイックッ‼︎」

 

遠くから凛がすごい速さで走ってき、

グールに向けてジャンプキックをした。

それをくらったグールは吹き飛ぶ。

な、なんて運動神経してるんだ‥!

 

「ふーっ‥‥」

 

何はともあれ、花陽は無事助かった。

俺はまとわりつくグールを蹴散らしていく。

 

「かよちん!大丈夫⁉︎」

 

「‥えっ?あ、凛ちゃん‥」

 

「何ボーッとしてるにゃ!

早く逃げるよ!」

 

「う、うんっ!」

 

凛は花陽の手を引っ張りその場から逃げた。

星空、やるじゃないか。少し見直したぞ。

 

「はぁぁぁあ‥‥」

 

その気持ちの勢いで俺は足に力を溜める。

そして繰り出した蹴りは炎を纏い、

グールにダメージをあたえる。

その威力にグールは耐え切れず

爆散していった。

 

「さて、あの炎使いは‥‥うわっと⁉︎」

 

突然後ろからバイクのアクセル音が聞こえ

反射的に避けた。

そのバイクにはヘルハウンドが乗っており、

そのままバイク、ブラックドックで逃走する。

 

「今度はバイクで逃走?そうはいかないぜ?」

 

《コネクト・プリーズ》

 

俺はコネクトリングを付け、ドライバーにかざし、

魔法陣からマシンウィンガーを呼び寄せた。

 

バイク対決!仮面ライダーの醍醐味だな!

テンション上がってきたぁあ!

 

ウィザードはバイクに跨り、ヘルハウンドの

かっこよくウィリーしながら後を追った。

 

追伸・コケるかと思った。

 

 

 

 

ーーーーーー

 

 

 

道路に出たウィザードとヘルハウンドは

通行中の車を避けながら

距離を縮めていく。

突然の2台のバイクに車は

急ブレーキをかけ道を塞いでしまうが、

ウィザードはそれをなんなく避けながら通る。

 

「(あっぶねぇ!いや、俺らが一番危ないよな)」

 

ヘルハウンドは口から火炎攻撃を放ち、

走行中の車を横転させウィザードに

向かって横転した車が接近してくる。

ウィザードはバイクを持ち上げ、

横転した車をバイクジャンプしてかわす。

 

そして真横に並んだ

ウィザードとヘルハウンド。

 

「ふんっ‼︎」

 

ヘルハウンドは剣を取り出してウィザードに

攻撃してくる。

 

「うわっ!あぶねぇっ!」

 

バカヤロウ!走行中だろ!

ウィザードは剣をバイクの上で避けた後、

ヘルハウンドに蹴りを入れた。

怯んだヘルハウンドはまた剣で攻撃してくる。

キリがないと思った俺はバイクの上で回し蹴りを

放ち、ヘルハウンドの剣を蹴り落とす。

 

 

バイクの上で戦う途中、正面から1台のトラックが

接近してきたので間一髪避ける。

 

「あれ?」

 

だがトラックが通り過ぎるとヘルハウンドの姿がなかった。

すると後ろからヘルハウンドは出てきて

口から火炎攻撃を繰り出す。

それは地面に当たり爆発。

その爆発をウィザードは避ける。

 

「やってくれるな!なら俺も!」

 

 

《コネクト・プリーズ》

 

ウィザードはコネクトリングをドライバーにかざし、

魔法陣からウィザーソードガンを取り出す。

 

「フィナーレだ!」

 

銃モードに構えたウィザードは

ハンドスプリングを開き、

 

《キャモナシューティング‼︎

シェイクハンズ‼︎

 

キャモナシューティング‼︎

シェイクハンズ‼︎》

 

待機音声が鳴る中、フレイムリングを

ハンドオーサーにかざす。

 

《フレイム・シューティングストライク!

 

ヒーヒーヒー・ヒーヒーヒー》

 

ウィザーソードガンの銃口に

エネルギーが溜まり

ウィザードはバイクごと振り向きながら

バイクを持ち上げる。

そして、空を走るように

エネルギーをヘルハウンドに撃ち込みながら

ヘルハウンドの後ろに回り込む。

 

 

「ぐおおおおおっ⁉︎⁉︎」

 

 

まともに受けたヘルハウンドは

バイクのバランスを崩し、目の前の

使われていない工場に突っ込み

爆発した。

 

「ふぃ〜、と‥」

 

バイクを停めたウィザードは

息を吐き、戦いを終えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーー

 

 

 

 

 

「はぁ、はぁ‥ここまでくれば‥大丈夫だよ‥」

 

凛が花陽を連れて花陽の家まで逃げた。

 

そして花陽は息を切らせながらも、

もう1度自分の手を見つめた。

 

 

『っ!ちちんぷいぷい!』

 

 

あの時、咄嗟の出来事だが、確かに

自分の手から火が出た。

 

 

「‥わ、私にも‥魔法が‥‼︎」

 

 

その手を見つめながら、花陽は

そう確信した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回、仮面ライダーウィザード

 

 

 

 

「本物の魔法だよ!凛ちゃん!」

 

指先から火が出る花陽に驚く凛。

 

 

「絶望の淵に沈め!」

 

花陽の首を絞めるヘルハウンド。

 

 

「人の心を踏み躙るお前は最低に腐ってるなぁ‼︎」

 

激昂するウィザード、その手には青い変身リングが。

 

 

 

「μ'sのメンバーにしてください!」

 

思いを伝える花陽。

その決意とは。

 

 

第5話 蕾が開く少女の願い




今回は1年メンバーをベースに出しました!
自分、何気にヘルハウンド好きです。
なんかかっこいいじゃないですか!笑
最近毎日投稿してますが、明日と明後日はバイトなので、
投稿が遅れます(>_<)

ご感想があれば是非お願いいたします!(≧∇≦)

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