ラブウィザード! 〜希望の柱〜   作:しょくんだよ

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ミニミニタイム!


「炒飯対決とコーヒー」


デンライナー、食堂車にて。

待たされたμ's3年生組の
絢瀬絵里、矢澤にこ、東條希は‥
オーナーと炒飯対決をしていた!
因みにしてるのは希ちゃんだ!


オーナー「‥‥‥‥では。」チーン

オーナーは愛用のスプーンを手の平で回し
もう一つのスプーンと合わせ
金属音を鳴らすと静かに炒飯をすくい、
口へと運んだ。

希「おぉ、やるやん!ならウチも。」チーン

希も支給された2つのスプーンを持つと
‥豪快にすくい、口へと運んだ。

オーナー「豪快なひとすくいですねぇ‥‥、
あとあとが厳しくなりますよ?」

希「ええんよ、これがウチのやり方なんや
(こ、この炒飯めっちゃ美味しいやん!)」





にこ「‥‥‥‥にこたち何してるの?」

絵里「え、え〜っと、炒飯対決かしら?」


ナオミ「はーい、コーヒーいかがですか?」


オーナーと希の炒飯対決を別の席で見ていた
にこと絵里の前にナオミがピンクと水色の
ホイップらしきものがのったコーヒーを
差し出してくる。
しかしにこと絵里は先ほど知らずに飲んでしまい
これは不味いと重々分かっていた。

にこ「うっ‥‥‥、に、にっこにっこにー❤︎」

絵里「あ、ありがとうございます‥‥。
‥こ、このコーヒーって人気なのですか‥?」

ナオミ「あ、はいっ。美味しいって
言われてますよー(モモタロス達には)」



絵里&にこ「‥‥‥ハラショー‥‥‥。」


UA記念コラボ後編 互いの守るべき世界 2

モールイマジン、グール、

そしてブラックヘルハウンドを一掃した

ウィザードと電王達。

だがそこへ現れたのは

ホースイマジンと契約者の八木原だった。

 

 

 

 

 

「邪魔者ってどうゆうことだ?

さっき倒した奴は仲間じゃないのか?」

 

 

ウィザードの変身者、操真晴希は

目先にいるホースイマジンへと問いかける。

 

 

「‥‥勝手に組もうとか言ってきた奴だ、

正直目障りだったし、鬱陶しかった。

だがお前らが代わりに倒してくれたお陰で

面倒事を解決できた、礼を言うぞ。」

 

 

 

「敵が礼を言うんじゃねぇ気持ち悪りぃ!」

 

「それより、あの黒い奴が邪魔者って‥

何が目的なの?」

 

 

モモタロスが憑依した高坂穂乃果は

そう言って顔が険しくなり、

ウラタロスが憑依した園田海未は

相手の出方を伺っている。

それは晴希、そして野上晴真やテディも同じだった。

 

 

 

「ふん、そいつは世界を征服したいだの

訳のわからない事をいいだしてな‥

面倒だが俺は了承し、そいつをいつ倒すか

出方を待っていたんだ。するとどうだ?

どこから突然現れた貴様らのお陰で

俺は隠密に行動ができたんだ‥‥‥。」

 

 

 

ホースイマジンが一旦区切ると

背後から現れたモールイマジンの一体が

人間を抱えて八木原の前へと放り投げた。

 

 

 

 

「っ!!きゃあっ!?」

 

「っ!見るなっ!!」

 

 

放り投げたのは無残にも血まみれに

なっている人の死体だった。

それを見たことりは悲鳴を上げ

M穂乃果は慌てて目を塞がせる。

キンタロスが憑依した小泉花陽、

リュウタロスが憑依した星空凛も

本人の意識を見せたらまずいと思い

視線を少し逸らす。

西木野真姫は血相を変えてるが

見れないわけではないらしくその死体を見ていた。

晴希や晴真、テディも若干引いてはいるが

それよりも、まず怒りを覚えたのだろう、

拳を作りホースイマジンを睨む。

 

 

 

そしてホースイマジンは八木原に

向かって喋り出す。

 

 

 

「願いは叶えてやったぞ。

お前の願いは()()()()()()()()()()()

‥‥だったな?」

 

「こ、殺すなんて頼んでない!

ただ、少しいじめてやりたいって

思っただけで‥‥‥‥!!」

 

八木原が言い終わる瞬間、八木原の身体が

裂けた様に別れその身体の中には

ゲートの様な緑の空間ができていた。

 

 

 

「!なんだあれ‥‥!?」

 

「ひ、人が割れた‥‥‥!?」

 

「イマジンの狙いだ。アレを通ると

その人の持ってるもっとも強い時間に

タイムスリップして過去を破壊する気だ‥!」

 

驚く晴希、真姫に晴真が説明してると

M穂乃果達が前に出てくる。

 

 

「行かせてたまるかよ。」

 

「そうだね、僕らの目の前でそんなこと

できると思う?」

 

「せや、させへんで!」

 

「お前、気色悪い!ここでやっつけるけど

いいよね?」

 

M穂乃果、U海未、K花陽、R凛が喋ると

ホースイマジンは少し笑いながらこちらを

見てくる。

 

 

 

 

 

「‥てめえらの相手はこいつらだ。」

 

 

 

 

すると、

 

 

 

 

「ケヒャヒャヒャ!やっちゃうよぉ!?」

 

「ここは任せてください!」

 

「身体がうずいてきたぜぇっ!!」

 

 

ホースイマジンの背後、物陰、そして地面から

モールイマジンが次々と現れる。

 

 

 

「っ!!まだいたのかっ!?」

 

 

「ちっ!面倒くせぇなぁ!!」

 

 

晴希、晴真はそう言ってドライバーオンリング、

電王ベルトを持って構えるとU海未が

手を向けて一旦制した。

 

 

「晴希君に晴真、ここは僕達に任せてくれないかな?」

 

「い、いやでもそうゆう訳には‥!」

 

「よく見なよ、明らかにさっきより数が少ない、

そろそろ手数が無くなってる証拠だよ。」

 

U海未の言う通りモールイマジンの数が

先ほどの数より少ない。

だが、そんな会話をしてる間に‥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「契約、完了‥‥‥‥。」

 

 

 

 

ホースイマジンは

身体が裂けた八木原の身体へと

入り込んで行った。

 

 

 

「やっべ!急いで追いかけねぇと!」

 

「お、追いかけるってどうするんだっ?

俺たちもあの人の中に入るのかっ?」

 

 

 

 

 

 

「その前に俺たちが相手だよぉ!!」

 

「死ねμ's共〜っ!!」

 

「風穴開けてやるぜぇ!」

 

 

 

晴真の言葉に晴希はたじろぐと

モールイマジンが雄叫びをあげて

こちらへと走ってくる。

 

 

 

「魔法野郎、晴真!先に行け!」

 

 

「ここは俺らに任せとき!」

 

 

「うん!僕も頑張る!」

 

 

「真姫ちゃん、ことりちゃん、

もう少しだけどこかに隠れててくれる?」

 

 

M穂乃果、K花陽、R凛、そしてU海未は

真姫とことりを物陰に隠れさせるように

言ってそれぞれは再び電王ベルトを取り出し

腰に勢いよく巻きつけた。

 

 

 

 

 

「「「「変身っ!」」」」

 

 

 

《SwordForm》

 

《RodForm》

 

《AxForm》

 

《GunForm》

 

 

それぞれの電王ベルトにM穂乃果達が

同時にライダーパスをセタッチし、

フリーエネルギーが身体を包み

プラットフォームを纏うとそれぞれの周りに

オーラアーマーが現れ4人の戦士に装着される。

そして桃、亀、斧、龍の様な電仮面が

後頭部のデンレールを走り顔辺りでリバースされ、

再び仮面ライダー電王へと変身した。

 

 

 

 

「へっ!行くぜ行くぜ行くぜぇええ!!」

 

 

M電王は自身を奮い立たせ駆け出し

U電王、K電王、R電王もそれに続いて後を

駆け出し、前方に群がるモールイマジンを

蹴りや拳を使って交戦し始める。

 

 

「俺らも行くぜ、晴希!」

 

「おぉっ!?ちょ ちょっ!?」

 

ある程度八木原の周りからモールイマジンが

いなくなると晴真は晴希の手を掴んで

引っ張り、八木原の所へ向かう。

 

すると八木原に向けて一枚のカード‥?

を頭の方へ向けると先ほどのホースイマジンと

過去の日付が表示された。

 

「晴真君‥これは?」

 

 

「ああ、これはライダーチケット、まぁ単に言えば

過去へ飛んだイマジンの後を追うことができる。

1996年、10月9日か‥‥おっさんっ、

この日に心当たりは?」

 

日付を見ながら晴真は八木原に

チケットの日付を見せるとびくびくしながら

八木原は答えた。

 

 

「こ、この日は仕事の上司に騙された日だ‥!」

 

 

「騙されたって‥‥?」

 

 

「自分の仕事を俺に任せて上司は

その日遊びやがったんだ‥‥、

文句言える自信もなくてその仕事が終わらず

何故か俺だけが怒られた日だ‥‥!

そんなブラックな会社を辞めて

今はスーパーの店員‥‥。

あぁ、思い出しただけでイライラする‥!」

 

 

八木原は愚痴の様に過去の話をベラベラと喋る。

ん〜‥、話の内容的に最悪だなその上司‥。

 

 

 

 

 

「ぐわぁあっ!!?」

 

 

その時、晴希達の前へ1体のモールイマジンが

ダメージを負い 吹っ飛んでくる。

どうやらM電王がデンガッシャーの

ソードモードで吹き飛ばしたのだろう。

こちらに向けてM電王が叫ぶ。

 

 

「チケットかざしたならさっさと行け!

ここにいたら邪魔なんだよっ!」

 

 

「っ、邪魔って‥!」

 

 

「晴希君、先輩なりの言い方だから

気にしなくていいよ。きっと

ここは俺らに任せて先に行けってことだから。」

 

 

M電王の言葉に少しイラっとする晴希に

隣で戦ってるU電王がモールイマジンを

吹き飛ばすと肩にデンガッシャー、

ロッドモードをのせてそう言ってくる。

 

 

「よ、余計な事言うんじゃねぇカメ!

とにかく行け!」

 

 

 

「お前ら‥‥頼む!行くぜテディ、晴希!」

 

「もちろんだ!」

 

「わ、分かった!」

 

 

戦う4人の電王の後ろ姿を見て

晴真は力強く頷き、テディ、晴希と共に

八木原の過去へと飛ぶため

デンライナーに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「でりゃあっ!‥‥行ったな、おい。

もう少しだけ身体を使わせてもらっていいか?」

 

「(大丈夫だよ!てゆか、もう使ってるじゃん!)」

 

モールイマジンを斬りつけるとM電王は

中の高坂穂乃果にそう聞いて

穂乃果は元気よく答える。

 

 

「‥へへ!そう言ってくれるとありがたいぜ!

よし、お前には特別に後でプリン食わしてやる。」

 

「(え、プリン!?食べる食べるー!)」

 

 

 

「モモの字!喋らんと前の敵に集中せんかい!」

 

 

「んもう!こいつらウザいなぁ!」

 

 

M電王のそばでK電王、R電王が戦いながら

そう叫ぶとM電王もモールイマジンと向きあい

デンガッシャーを構える。

 

 

「言われなくてもわかってらぁ!

行くぜ、穂乃果っ!!」

 

「(うんっ!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

1996年、10月9日。

秋葉原、とある会社の出口にて。

 

 

 

「ちくっしょー!あのクソ上司が!

俺に仕事押し付けて自分はキャバクラってか?

ふっざけんなよっ!!」

 

書類などを持って出てきた八木原は

キレており、あまりにもイラつくのか

書類を地面へと叩きつける。

その周りの人々は他人ごとの様に

八木原をチラチラと見る。

 

 

その時だった。

 

 

 

「ん‥?何で足に砂が‥?」

 

 

 

八木原がふと自分から流れ出てると知らず

自信の足元が砂がある事に

疑問を抱いてると‥‥。

 

 

 

 

 

「‥‥‥‥‥んぁ〜‥‥‥。」

 

 

 

「っ!!う、うあああぁぁあっっ!?」

 

 

 

砂が出終わるとそこから肩を回しながら

ホースイマジンが実体化し、八木原は

突然現れた怪物に驚き、その場にへたれこむ。

 

 

 

 

「ははは‥‥‥壊してやる‥‥!」

 

 

「な、なんだよ!?怪物‥!?」

 

 

「うるせぇ。」

 

 

「ぎゃあっ!?」

 

ホースイマジンは辺りを見て静かに笑い、

イマジンの姿を見て腰を抜かす八木原を

軽く蹴っ飛ばし、背中に付いている

ラッパの様な物から衝撃波を放つ。

 

 

 

「っ、きゃあぁぁぁっ!!」

 

 

「な、なんだ!?」

 

 

「うわっ!か、怪物だぁあ!!」

 

 

衝撃波によりホースイマジンの前方の

ビルの屋上辺りが壊れ、周りの人々は

突然の爆発、怪物を見て叫び、逃げ出す。

 

 

 

「ははははっ!もっとだぁ‥‥!

もっと破壊してやる‥!」

 

 

ホースイマジンは次々と衝撃波を放ち、

辺りのビルは壊れ、逃げ惑う人々に

瓦礫が降り注ぐ。

 

 

 

「うぅっ、‥お‥母さん‥‥‥!!」

 

 

その中に母親を瓦礫で潰されて

泣きわめく少女の頭上に瓦礫が落ちてくる。

 

 

 

 

 

《ディフェンド!・プリーズ》

 

 

 

瞬間、間一髪で晴希が少女の頭上に

魔法陣が現れ、瓦礫を受け止めた。

 

 

「‥‥ふぅ、あぶなかった‥‥!

‥‥‥‥‥‥‥‥っ!大丈夫かい‥‥?」

 

 

駆けつけた晴希は魔法陣で受け止めた

瓦礫を人のいないところへ落とし、

目の前に瓦礫で潰されてる母親らしきものを

見ながら少女にそう言った。

 

「お母さん‥‥お母さんは‥死んじゃったの‥?」

 

 

「‥‥‥‥‥っ、すまない‥‥。」

 

 

まだ幼い少女は聞いてくるが

晴希は謝ると少女にスリープリングを付けて

その手をベルトへとかざした。

 

 

 

《スリープ・プリーズ》

 

 

 

音声が鳴るとピキン!と音と共に少女の

意識は眠りにつき、晴希は少女を抱きかかえる。

 

 

 

「おい晴希!急に走るなっ‥て‥‥!!」

 

「‥‥‥‥‥くっ‥‥なんてひどい‥‥っ!」

 

 

後から来た晴真とテディは母親の死体を

見てその場に立ち尽くす。

 

 

 

「ん‥?お前ら‥‥何でここにいるんだよ?

まさか、俺の邪魔をする気じゃないだろな?」

 

 

晴希達の存在に気付いたホースイマジンは

いつの間にか持ってる槍を肩にのせて

そう言うと晴希は今にも爆発しそうな

目付きでホースイマジンを睨む。

 

 

「‥あいにく邪魔をするのが

俺の役目なんでね‥‥晴真君、

この子を安全な場所へ移動させるから、

少しこの場を任せていいか?」

 

 

「‥‥‥あぁ、任せろ。

今回はさっきの怪物より腹が立ってきたぜ‥‥!」

 

「うん、じゃあ任せるぞ。」

 

 

晴希はそう言って少女を一旦静かにおろし

晴真と横に並んでドライバーオンリングを

ベルトへとかざした。

 

 

 

《ドライバーオン・プリーズ》

 

 

音声が鳴ると晴希のベルトは

ウィザードライバーへと形を変え、

晴真は電王ベルトを勢いよく腰に巻きつけ

待機音声が流れはじめる。

それと同時に晴希はシフトレバーを上下に動かす。

 

 

 

《シャバドゥビタッチヘンシーン!

 

シャバドゥビタッチヘンシーン!

 

シャバドゥビタッチヘンシーン!》

 

 

 

互いの待機音声が流れ晴希は左手の中指に付けた

ハリケーンリングのバイザーを下げ、晴真は

ライダーパスを取り出して腰を下げながら

大きく手を広げ構える。

 

 

 

 

 

そして、2人は魔法の言葉を言った。

 

 

 

 

 

 

「「変身っ!」」

 

 

 

 

 

《ハリケーン!・プリーズ

 

フーフー!フーフーフーフー!!》

 

 

《StrikeForm》

 

 

 

 

晴希はハリケーンリングをドライバーへかざすと

真上に左手をかざして風の魔法陣が現れる。

風の魔法陣は晴希の身体を通り抜けると

仮面ライダーウィザード、

ハリケーンスタイルへと姿を変えた。

それと同時に晴真はライダーパスを

バックル部にセタッチ、

すると周りに藍色のオーラアーマーが形成され

プラットフォームを覆う様に装着し、

電仮面が頭のデンレールを走る。

顔までくるとそこでリバースされ、晴真は

仮面ライダーNEW電王へと姿を変え、

2人の戦士の後ろをデンライナーが横切っていく。

 

 

 

「え!?なにあれ電車!?」

 

 

「す、すげぇ!!空を走ってる!」

 

 

「写メ写メ!ツイッターに載せよ!」

 

「てゆか、あの怪物の前にいた2人

姿変わってるわよ!?」

 

 

逃げ惑う人々の中には突然変身する2人と

空を走るデンライナーを見て驚愕している人も

ちらほらといた。

 

 

 

 

「テディ!」

 

「あぁ!」

 

 

それはさておき、NEW電王は

指を2回鳴らしてテディを呼ぶと

テディはマチェーテディとなり、

ウィザードは寝ている少女を抱える。

 

 

 

「じゃあ、少しだけ頼む‥。」

 

「任せろっ、行くぜテディ!!」

 

『了解だ!』

 

 

NEW電王がホースイマジンへ走り出すのを

見て、ウィザードは振り返ってできるだけ

遠くへと行くため、ウィザードは足に風を纏い

その場から飛んで行った。

 

 

 

 

「ふん、あの魔法使いは逃げたのか?」

 

 

「喋るなクソ馬!

テメェの相手は俺で十分だ!!」

 

 

「‥綺麗事を抜かすなっ!」

 

 

NEW電王、ホースイマジンはそう言って

互いが振りかざす武器が接触し、火花を散らして

戦闘が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーー

 

ホースイマジンから離れたとある美術館にて。

 

 

 

「‥‥‥っと、‥‥‥。」

 

 

ウィザードはその場に降り立つと

先ほど現れたホースイマジンの騒ぎを

聞きつけたのかここの人々達も困惑していた。

 

 

「‥‥‥‥みゆきちゃん‥‥?」

 

ふと、ウィザードの隣から声が聞こえ

振り向くと30代の女性らしき人が

ウィザードの抱えてる少女を見てそう呼ぶ。

この子の知人か‥‥?とりあえず助かった‥。

 

 

「あ、あなた誰ですか‥!?

な、何でみゆきちゃんを‥‥!?」

 

 

「えと、‥‥とりあえず、この子の知り合いですね?

なら、‥‥この子をお願いします‥‥。

母親とはぐれて気を失ったみたいなんで‥。」

 

「ほ、本当ですか‥っ?わ、分かりました‥‥。」

 

ウィザードはとっさに思いついた

嘘を言いながらその女性に少女を託した。

女性はウィザードの姿をびっくりしながら

少女を預かる。

‥‥‥ごめんな‥‥‥お母さんを助けてやれなくて‥

 

 

「‥‥‥‥。」

 

ウィザードは全身に怒りが込み上げながら

ホースイマジンとNEW電王が戦ってる場所へ

飛び立とうとした。その時だった。

 

 

「おいっ、なんだあれ!?」

 

 

突然、その場にいた男性が叫ぶ。

ウィザードは自分の事かと思いながら

叫ぶ男性へと振り向くと、

その男性の斜め上、美術館の上に

黒い渦みたいなものが見えた。

 

 

 

「‥‥?なんだ‥‥?」

 

 

 

周囲の人、そしてウィザードも驚きながら

その渦を見てるとその黒い渦から

何かが飛び出してきた。

 

 

 

 

「‥‥‥‥‥。」

 

 

 

「っ!な、なんだこいつ‥‥!?」

 

 

 

ウィザードの前へと飛び降りたのは

白い身体に全身赤い装甲を纏った怪物だった。

頭には目玉の様な物があり、

何とも不気味な姿だった。

 

 

 

 

 

「‥新たな標的を確認、これより排除します。」

 

 

 

 

 

「っ!?うわっ!!」

 

 

機械音が混じった声でその怪物は

ウィザードを確認すると突然手から

火を出して攻撃してきた。

ウィザードは紙一重で転がってかわすことができ、

その背後で火が爆発すると人々は悲鳴をあげて

逃げ惑い始める。

 

 

 

「っ!こんな時に新手の敵か!?」

 

 

ウィザードは舌打ちしながらウィザーソードガンを

剣モードで取り出し、怪物へと走り出した。

 

 

 

「はぁっ!!」

 

「‥‥‥。」

 

 

「何っ!?ぐぁっ!!」

 

 

ウィザードはウィザーソードガンを

振りかざすがそれを容易く受け止められ

怪物は手のひらをウィザードの胸部に押しつき

ウィザードは吹き飛ぶ。

 

 

 

 

「ゴホッ!‥‥何て力だ‥‥!うらぁっ!」

 

 

「‥‥‥。」

 

よろめきながらもウィザードは立ち上がり

ウィザーソードガンを銃モードに変えて

怪物に向けてコントラクトリガーを引くが、

その怪物は素早く魔力で作られた弾丸を

全て片手で受け止める。

 

 

 

「っ!!」

 

 

「排除‥‥します。」

 

 

怪物はそう言って手から火を作り出す。

ウィザードは背後にいる女性と少女を見ながら

まずいと言ってウィザーソードガンの

ハンドスプリングを開き、ディフェンドリングを

ハンドオーサーへとかざした。

 

 

《ディフェンド!・プリーズ》

 

 

「ハァッ!!」

 

「‥‥‥っ。」

 

 

ウィザーソードガンから音声が鳴ると

怪物はこちらに向けて火を放つ。

それと同時にウィザードは怪物に向けて

再びコントラクトリガーを引くと

風の魔法壁が勢いよく飛び出て

火とぶつかり、その場で爆散する。

 

 

「ぐっ!?」

 

「きゃあっ!!」

 

 

その爆風に飲まれないようウィザードは

女性と少女から身を呈して守る。

 

 

 

「‥‥‥だ、大丈夫ですか‥?」

 

 

「え、えぇ‥‥!うしろっ!」

 

 

「っ!?ぐはぁっ!!」

 

 

女性の言葉にウィザードは振り返ると

怪物はまた手から火を放つ。ウィザードは

急いで女性と少女の前に立つとそれを諸に受けて

吹き飛んでしまう。

 

 

 

 

「う‥‥ぐっ‥‥!!」

 

 

 

「‥‥‥‥‥。」

 

 

 

焼け付くような痛みに耐えながら

ウィザードは立ち上がろうとすると

怪物はゆっくりとこちらへ向かってくる。

 

「‥こんな、ところで時間を

‥‥‥使ってる暇はないんだ!」

 

 

ウィザードはそう叫びながら

フレイムドラゴンリングを取り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

その時、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《グレイトフル!!》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!?」

 

 

 

何かを叫ぶような音声が聞こえ

ウィザードはその聞こえた音声の方を振り向く。

そこには先ほど怪物が出た物と同じ

黒い渦が出来ていた。ウィザードは

またかと思いながらそれを見てると

また、そこから音声が鳴り出す。

 

 

 

 

《ガッチリミーナー!コッチニキナー!

 

ガッチリミーナー!コッチニキナー!

 

ガッチリミーナー!コッチニキナー!》

 

 

 

 

「な、何だこの音‥‥‥‥!?」

 

 

「‥‥‥‥‥?」

 

 

 

突然と鳴り出す黒い渦をウィザードは驚きながら、

そして怪物も何事かと見ている

それはまるで、ウィザードライバーの様な

待機音声にも聞こえていた。

 

 

 

 

 

 

 

《ゼンカイガン! 

剣豪発見巨匠に王様侍坊主にスナイパー!

大・変・化〜〜!!》

 

 

 

 

 

 

 

 

壮大で半分聞き取れない音声が

鳴り響くと黒い渦から

怪物‥‥ではなく、金と黒い素体の戦士が現れた。

 

 

 

 

「お、お前は‥‥‥!?」

 

 

「‥‥‥再度、標的を確認。排除します。」

 

 

 

身体にはいくつもの紋章の様な物があり、

変身ベルトと思われるものは目玉みたいな

形をしていた。ウィザードは驚いてると

怪物はその戦士を見てそう言って睨む。

 

 

 

「‥‥‥‥命、燃やすよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

《ゼン ダイカイガン!

グレイトフル!・オメガドライブ!!》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦士は静かにそう言うとベルトの

ボタンらしきものを押す。すると

ベルトから音声が鳴り響き、戦士の足に

エネルギーが収縮していく。

そして戦士は勢いよく飛び上がると

その背後に何かの紋章が浮かび上がりながら

 

 

 

 

 

「はぁあああっ!!」

 

 

「っ!?」

 

 

掛け声と共にエネルギーを帯びた

ジャンプキックを放ちその怪物に直撃する。

 

 

 

 

 

「‥‥‥っ!!!」

 

 

 

諸に受けた怪物はダメージに耐え切れず

その場で爆散した。

 

 

 

 

 

「‥‥‥す、すげぇ‥‥‥。」

 

 

 

ウィザード、そして少女を抱えた女性も

びっくりしながらその戦士を見てると

戦士は集中して見てなかったのか

こちらの存在に気づく。

 

 

 

 

「えっ!‥‥‥‥ええっ!?」

 

 

 

「えっ!?な、何‥?」

 

 

その戦士はウィザードを見ると

びっくりしたかの様に声を上げ、

ウィザードもそれにびっくりしてしまう。

 

 

 

「えっと‥あの!せん‥‥!!」

 

 

その戦士は何かを言いかけようとした瞬間

戦士の周りに再び黒い渦が出来て

数秒の内に戦士を飲み込み、

その場から幽霊の様に姿を消した。

 

 

 

「‥‥何だったんだ?‥‥‥‥!

しまったっ!急いでいかないと!

すみません、その子をお願いします!」

 

 

「あ、‥‥‥あのっ!

助けてくれてありがとうございます!」

 

 

 

ウィザードは晴真達の場所へ戻ろうとすると

少女を抱えた女性が謝ってくる‥‥だけど。

 

 

 

「‥‥‥当然の事をしただけです‥それと、

ごめんなさい‥‥。」

 

 

「えっ‥‥‥‥?」

 

 

 

その子の母親を救えなかった‥‥

ウィザードはその事で胸がいっぱいになり

お礼の言葉すら申し訳なく感じた。

そしてウィザードは身体に風を纏い、

戦場へと飛び立った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

秋葉原、大通りにて。

 

 

 

 

 

「ぐはぁっ!?」

 

『晴真っ!大丈夫か!?』

 

 

 

爆風の中からNEW電王は吹き飛び

車の上へぶつかり、窓ガラスが割れるとともに

車から転げ落ちるNEW電王。

テディに心配されながらもNEW電王は

立ち上がり、爆煙の中から出てくる

ホースイマジンを見る。

 

 

 

「なんだ、その程度か?

電王というものは大した事ないみたいだな。」

 

 

 

「っるせぇ!!まだいけるっての!」

 

 

 

若干煽り気味のホースイマジンに

苛立ちながらNEW電王はマチェーテディを

握って駆け出す。

 

 

「ッラァ!!」

 

 

「ふん、むぅんっ!!」

 

 

「ぅぐあっ!!?」

 

 

マチェーテディを振りかざすが

ホースイマジンは槍で受け止め、

それをいなす様に体を回転し、その勢いで

NEW電王の懐を斬りつける。

 

 

「はぁああっ!!」

 

 

「ぐあぁっ!?」

 

『っ!晴真っ!!』

 

ホースイマジンはそのまま槍を振り回し

NEW電王に斬り込んで行く。

そして一撃を浴びせるとNEW電王は

火花を散らしながら吹き飛ぶ。

 

 

「いってぇ‥‥‥!!やろぉ‥‥‥!」

 

 

「ふん、トドメだな‥‥。」

 

 

 

 

懐を抑えるNEW電王に

ホースイマジンは鼻で笑い、

背中のラッパらしきものに

エネルギーを溜め込んで行く。

徐々にそれは大きくなりホースイマジンは

NEW電王へと背中のラッパらしきものを向ける。

 

 

 

 

「死ね、電王。」

 

 

 

『まずいっ!晴真、避けろ!!』

 

「くっ、くそ!身体がうごかねぇ‥‥

マジでやばい‥‥!」

 

ダメージをくらいすぎて思うように身体が動かず

NEW電王にホースイマジンは衝撃弾を放った。

 

 

 

 

 

 

 

《チョーイイネ!

 

スペシャル!

 

サイコーッ!!》

 

 

 

 

 

「でぇやぁっっ!!」

 

 

 

刹那、NEW電王とホースイマジンの頭上から

ランドドラゴンスタイルとなったウィザードが

ドラゴヘルクローを装備して空から

斬撃を放ち、衝撃弾を真っ二つに裂き、

二つの衝撃弾は空へと飛んでいき、爆発した。

 

 

「っ!晴希!」

 

「指輪の‥魔法使い‥逃げたのかと思ったぜ。」

 

 

「悪い、かなり遅くなった。大丈夫か?」

 

「当たり前だっ。」

 

駆けつけたウィザードはNEW電王に

ドラゴヘルクローを解除した手を

差し伸べて立ち上がらせ、ホースイマジンと

向き合うと同時にフレイムドラゴンリングを

左手の中指に取り付ける。

 

 

 

「待たせたな馬野郎。ここからは、

俺も本気で行かせてもらうぞ。」

 

 

ウィザードはそう言ってシフトレバーを

上下に動かし、フレイムドラゴンリングを

ドライバーへとかざした。

 

 

 

 

《フレイム!・ドラゴン

 

ボウー!ボウー!・ボウーボウーボォ!!》

 

 

 

 

荒々しい音声と共に背中に魔法陣が現れ

NEW電王はウィザードから数歩、歩き離れる。

さらにウィザードから

炎を纏ったウィザードラゴンが出てきて

ウィザードの周りを飛び交いながら身体に入り込む。

そしてウィザードは紅蓮の炎の翼を広げ

フレイムスタイルから

フレイムドラゴンスタイルへと姿を変えた。

 

 

 

 

 

BGM 〜Just the Beginning

μ's version〜

 

 

 

 

 

 

 

「おぉっ!ドラゴン、スッゲェ!!」

 

 

「何だ?その姿は‥‥?」

 

 

NEW電王は興奮し、ホースイマジンは警戒する。

ウィザードは左手のフレイムドラゴンリングを

ホースイマジンに向けて口を動かす。

 

 

 

「見せてやる、ドラゴンの力。」

 

 

 

「おうっ!行くぜテディ、晴希!」

 

「あぁ、晴真君!俺たちは、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「カウント0からがショータイムだ!」」

 

 

 

 

 

 

2人の戦士は互いを見ながら声を上げ、

全身の闘志を奮い立たせ、ホースイマジンへ

駆け出した。

 

 

「っ、むぅんっ!!」

 

 

ホースイマジンは槍を地面へ突き立て

火花を散らしながら振り上げると斬撃ができ

それはウィザード達へ向けて飛んでいく。

 

 

 

「ハァッ!!」

 

「なにっ!?」

 

 

 

「オラァッ!!」

 

「うぐっ!?」

 

ウィザードはウィザーソードガンを

剣モードで斬撃を華麗に斬り裂き、

ウィザードの背中を踏み台にした

NEW電王は空中でマチェーテディの

刃先をホースイマジンに向けて

破壊光線を連射しながら地面へ着地する。

それを数発くらったホースイマジンは

痛みに耐えながら槍を構えてこちらに

接近してくる。

 

 

「特大の剣 見舞いしてやるよ。」

 

 

 

ウィザードはホースイマジンの攻撃をいなし、

NEW電王がマチェーテディで一撃を

くらわしてる隙にウィザーソードガンの

ハンドスプリングを展開し、ビックリングを

ハンドオーサーにかざした。

 

 

 

《ビック・プリーズ》

 

 

「晴真君、下がって!」

 

 

「っ!」

 

 

音声と共にウィザーソードガンの先端に

魔法陣が現れ、ウィザードはNEW電王に

向かって叫ぶと、すぐさまホースイマジンと

距離をとるNEW電王。ホースイマジンは

何事だとウィザードを見た瞬間、ウィザードは

魔法陣にウィザーソードガンを通すと

巨大な剣となってソレを振り上げる。

 

 

 

「うぉっ!でかっ!?」

 

 

 

「ッッラァアアア!!」

 

 

「何っ!?ぐぉおっ!?」

 

 

巨大な剣となって振りかざすその威力は

普通のウィザーソードガンとは比にならず

ホースイマジンは防御をとるも足は

コンクリートの地面へとめり込んでしまう。

ウィザーソードガンは元の大きさに戻り

ウィザードはそのすぐにスペシャルリングを

右手の中指に取付け、シフトレバーを上下に

動かし、ソレをかざした。

 

 

 

《チョーイイネ!

 

スペシャル!

 

サイコーッ!!》

 

 

 

音声が流れるとウィザードの背中に

魔法陣が現れ魔法陣から

炎を纏ったウィザードラゴンが

咆哮を上げながら

ウィザードの身体を背中から

貫く様に合体する。

 

 

「ハァッ!!」

 

 

「ぐっ!!うぉああああっ!?」

 

 

ウィザードラゴンの口が開き

灼熱の業火の如く凄まじい火、

ドラゴンブレスが放出し、

ホースイマジンはその威力に

埋まっていた地面から足が外れ

空中へと飛ばされる。

 

 

 

「フッ!!」

 

 

それを見たウィザードは後を追う様に

跳躍するとハリケーンドラゴンリングを

取り付けシフトレバーを動かし、

ドライバーにソレをかざした。

 

 

 

 

《ハリケーン!・ドラゴン

 

ビュー!ビュー!ビュービュー、

ビュービュウ!!》

 

 

 

 

荒々しい音声が流れウィザードの頭上に

一回り大きい風の魔法陣が現れそこへ

ウィザードは潜り抜けると風を纏ったドラゴンが周りを飛び交い咆哮を上げながら

ウィザードの中へ入り込み、

ウィザードはフレイムドラゴンスタイルから

ハリケーンドラゴンスタイルへと姿を変え、

すぐにウィザードはサンダーリングを取り出し、

スペシャルリングと共に

ウィザードライバーのシフトレバーを

動かしながら2回連続でかざした。

 

 

 

 

《チョーイイネ!

 

スペシャル!

 

サイコーッ!!》

 

 

《チョーイイネ!

 

サンダー!

 

サイコーッ!!》

 

 

 

 

「っ!?ぐっ!!」

 

 

 

1回目の音声で魔法陣から風のドラゴンが現れ

ホースイマジンをさらに上空へ飛ばす。

そしてドラゴンはウィザードを背中から

包み込む様に覆うとウィザードは

ドラゴンの翼を纏う。

そして2回目の音声でウィザードは全身に

電気が迸り、ホースイマジンへ向かって

ドラゴンの翼を羽ばたかせ、飛んでいく。

 

 

 

 

 

 

 

 

「うっはぁ‥‥晴希の奴すげぇな!

空を飛ぶ能力まであるのかよっ!」

 

『まさにドラゴンの乱舞だな‥‥。』

 

 

NEW電王はマチェーテディとそんな会話を

しながら上空のウィザードたちを見てると

ウィザードはホースイマジンの周りを

高速で何度も旋回しながら飛行し、

その頭上に巨大な雷雲が出来上がる。

 

 

 

「ぐっ!?な、何だ!?」

 

「決めるぜ、ハァッ!!」

 

 

 

空中で身動きが取れないホースイマジンは

ウィザードの声と共に上空の雷雲から

巨大な雷、ドラゴンソニックサンダーが落ち、

凄まじい音が秋葉原に轟く。

 

 

 

「がぁあああっっ!!!?」

 

 

 

 

「うぉっ!うるせぇっ!?」

 

 

 

まともにくらったホースイマジンは

丸焦げになりながら落ちていき

NEW電王は仮面の上から耳を塞ぎながら

上空を見ていた。

 

 

 

 

BGM Double action

〜晴希&晴真 Specialversion サビ部分〜

 

 

 

 

 

 

「フィナーレだ!晴真君っ!」

 

 

「お、おぉ!行くぜっ!!」

 

 

 

 

ウィザードはそのまま急降下しながら

キックストライクリングを右手の中指に取り付け、

シフトレバーを動かしソレをかざす。

それと同時に地上でNEW電王もライダーパスを

電王ベルトのバックル部へとかざす。

 

 

 

《チョーイイネ!

 

キックストライク!

 

サイコーッ!!》

 

 

《Full Charge》

 

 

 

互いの右足にエネルギーが収縮していくと

NEW電王はホースイマジンへと飛び上がり

ウィザードも右足を向けてさらにスピードを

増して急降下する。

 

 

 

 

 

 

 

「でぇやぁぁぁああああっ!!!」

 

 

「いっけええええぇぇぇっ!!!」

 

 

 

 

「ぐあぁあああああっ!!!?」

 

 

上空からストライクウィザード、

地上からストライクスパートが炸裂し

ホースイマジンは叫びと共に爆散した。

 

 

 

「っと!やったな、晴真君っ。」

 

「いやいや、チョロいチョロいっての!」

 

 

ウィザードとNEW電王は地面に着地すると

そう言いながらお互いの手首を合わせて

勝利を勝ち取った。

 

 

 

 

と、思っていた。

 

 

 

 

 

 

ホースイマジンの爆発した所から

砂が地上に降り注ぎそこから

2頭を持つ馬の怪物、〝ギガンデスペガサス〟となり、

咆哮を上げて地面を左前足で蹴り

ウィザード達を睨む。

 

 

 

「えっ!?で、でかぁっ!!」

 

「おぉっと!暴走体だな!後は俺に任せろ!」

 

 

巨大な怪物となったギガンデスペガサスに

ウィザードは驚き、NEW電王はそう言って

マチェーテディを背中にさげ、

駆け出すと彼方からデンライナーが現れ

NEW電王はそこへ跳躍して

デンライナーへ飛び込む。

 

 

 

 

 

 

NEW電王はデンライナーの先頭車両、

運転席と思われる場所へ行くと

そこには電王のバイク、マシンデンバードがあり、

NEW電王はそこへ跨りライダーパスを

セットする。そしてアクセルを回すと

ギガンデスペガサスに向けて

デンライナーは動き出した。

 

 

「よし、行くぜ!」

 

 

 

「ーーーーーッッ!!」

 

 

ギガンデスペガサスは咆哮を上げると

デンライナーに向かって走り出すが

デンライナーはそのギガンデスペガサスの横を

走りながら突進攻撃をかわし、

上空へと線路を繋げて上がっていく。

 

 

 

「っしゃ!一気にお見舞いしてやるぜ!!」

 

 

運転席のNEW電王はそう言って

マシンデンバードのグリップ部分にある

スイッチらしきものを押すと、連結されてる

4車両が一気に展開され戦闘車両へと変わる。

順に1のゴウカノン、2のドギーランチャー

3のモンキーボマー、4のバーディーミサイルが

まるでシューティングゲームの様に

ギガンテスハデスへとミサイルやロケットなどが

派手にぶち当たり、ギガンデスペガサスは

苦痛の声を上げる。

 

 

 

「ーーーーーッッ!!?」

 

 

 

身体から煙が上がるギガンデスペガサスは背中に

大きな翼を広げてデンライナーの後を

追うように空中を駆け出していく。

 

 

 

 

 

 

 

秋葉原大通りにて。

 

 

 

 

 

「うわわっ!やべぇなこれっ‥!

んー、俺も何か手伝えないかなぁ‥‥!」

 

 

少し離れて見ていた

ウィザードはそう言いながら上空で戦う

ギガンデスペガサスとデンライナーを見てると。

 

 

 

 

 

「はーいっ、女神、参上!!」

 

 

 

「え、‥‥あの、何してんすか?」

 

 

ふらりと現れた女神様が何処かで見た

ポーズを取りながらウィザードの前に立ち、

ウィザードは汗を垂らしながら聞いてみた。

 

 

 

「流されましたか‥‥ま、まぁ

1度やってみただけですし。あ、これ

宜しければ使ってください。1回きりですけど。

それじゃあ、頑張ってくださいっ!」

 

 

「え!あの‥‥‥‥行っちゃった。

‥何だこれ?ドラゴン‥‥のやつだよな?」

 

女神はそう言いながら1つの指輪を

差し出してウィザードは受け取ると

女神はそのまま消え去った。

ウィザードは指輪を確認すると

ドラゴライズリングとよく似ているが

周りの色が金色になっていて

とてもゴージャスな感じだった。

 

 

「‥‥ま、使ってみれば分かるか。」

 

 

ウィザードはそう言いながら右手に

女神からもらった

〝スペシャルドラゴライズリング〟を取り付け

シフトレバーを動かし、ソレをかざした。

 

 

 

 

 

《スペシャルドラゴライズ!・プリーズ》

 

 

 

 

音声が鳴り響くとウィザードの身体が

光り出す、そして。

 

 

 

 

「ーーーーーッッ!!」

 

 

「うおっ!?‥えっ!?ドラゴン!!」

 

 

ウィザードの身体から晴希の魔力の源、

〝ウィザードラゴン〟が咆哮を上げて飛び出し、

ウィザードはフレイムスタイルへと姿を変える。

 

「これ‥‥現実世界にドラゴンを出せるのか‥

‥‥‥!?」

 

 

ウィザードはスペシャルドラゴライズリングを

見ながらそう言うとその指輪は砂の様に

サラサラと廃になって消えた。

どうやら本当に1度きりらしいな‥‥。

 

 

「ーーッ。」

 

 

ドラゴンはウィザードを見て軽く吠えると

自身の背中を見て顎をくいっと動かした。

ウィザードはふっ と笑い、コネクトリングを

付けてシフトレバーを動かし、

ソレをドライバーへとかざした。

 

 

 

 

「おし!俺に、あの列車に力を貸せよドラゴン!」

 

 

《コネクト・プリーズ》

 

 

 

 

ウィザードは上空で交戦中の列車と怪物を

見ながらそう言ってコネクトリングの魔法陣から

愛用のバイク、マシンウィンガーを出して

ウィザードラゴンの背中に合体させると

ウィンガーウィザードラゴンとなり

その大きな翼を羽ばたかせ上空を竜は舞うように

飛び上がった。

 

 

 

 

 

 

 

デンライナーの先頭車両にて。

 

 

 

 

 

「ーーーーーッッ!!!」

 

 

 

 

ギガンデスペガサスはデンライナーの砲撃を

くらいつつも突進攻撃を繰り出し、

デンライナーの車両は大きく傾く。

 

 

 

「おぉっと!!やりやがったな!」

 

『あまり敵の攻撃を許すなよ晴真!

このデンライナーには

μ'sの子達も乗ってるんだぞ。』

 

 

「あ、いけね!すっかり忘れてた!

なら慎重に‥‥‥‥‥‥え?」

 

 

背中にさげてるマチェーテディに言われて振り向き

NEW電王は頭に手を置きながら前を振り返ると

前方のギガンデスペガサスに突進する

ドラゴンの姿があった。

 

 

 

 

「は!?え、ドラゴン?‥‥てか、晴希!?」

 

 

 

先頭車両から見たNEW電王はそう言って驚き、

ウィンガーウィザードラゴンに跨った

ウィザードはデンライナーに乗ってる

NEW電王を見て大きく頷いていた。

それを見たNEW電王はニヤッと笑って

アクセルをさらに回した。

 

 

 

「‥‥‥うし!テディ!一気に決めるぜ!」

 

 

『き、決めるって何をだ!?』

 

 

「必殺技かなんかだろ!晴希に合わせるぜぇ!!」

 

 

 

 

 

 

そして晴希視点にて。

 

 

 

 

NEW電王にアイコンタクトで知らせた

ウィザードにNEW電王は頷いてくれて

さらにスピードを増してデンライナーは

こちらに接近してくる。

それと同時に突進攻撃で吹っ飛ばした

ギガンデスペガサスも咆哮を上げてこちらに

突っ込んできてドラゴンは挟み撃ち状態になった。

 

だがウィザードはそれを好機の様に笑っている。

 

 

「さぁ!ド派手なフィナーレだ!」

 

 

 

ウィザードはそう叫び、キックストライクリングを

右手の中指に取り付け、シフトレバーを動かし

ソレをドライバーへとかざした。

 

 

 

 

 

《チョーイイネ!

 

キックストライク!

 

サイコーッ!!》

 

 

 

 

音声が鳴り響くとウィザードは1回跳躍し、

ドラゴンの身体は変形して巨大な竜の足、

〝ストライクフェーズ〟へと姿が変わる。

そしてストライクフェーズを

デンライナーの先頭車両が押し出す様に

合体し、ウィザードはなんとかデンライナーの

先頭車両に着地すると

そのままギガンデスペガサスへと突っ込んだ。

 

 

 

 

 

「「いっけぇえええええっ!!!」」

 

 

 

 

 

 

ウィザードとNEW電王は高らかに叫び

炎を纏ったストライクフェーズとデンライナー、

〝デンライナーストライクエンド〟は

ギガンデスペガサスへと電光石火の如く衝突し、

上空に衝撃が走ると共にギガンデスペガサスは爆散した。

 

 

 

 

「うぉぉおおお!あの電車が怪物倒したぁ!」

 

 

「なんだかよく分かんないけど助かったぁ!!」

 

 

「どうなるかと思ったけどすごい戦いだったな!」

 

 

 

その下の地上では多くの人々が集まっており

勝利の勝ち取ったのを共に喜んでいた。

 

 

 

 

 

「おっしゃぁ!やったぜ晴希っ!‥‥晴希?」

 

 

運転席で喜ぶNEW電王は

なんとかデンライナーの上にしがみついてた

ウィザードをモニターで確認するがウィザードは

ぐったりしていた。

 

 

 

「‥‥い、勢いで魔力使いすぎた‥‥やばい、落ちる‥‥!」

 

 

そしてウィザードは魔力切れの身体が

言うことを聞かず、そのままデンライナーから

ずれ落ちていった。

 

 

 

 

 

「うぉぉお!?晴希が落ちたっっ!」

 

 

『晴真!急いでキャッチするぞ!』

 

 

「わかってらぁ!ってか、

このドラゴンの足

どうやって外すんだよーーーっ!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

その夜、カラオケの特大室にて。

 

 

 

 

 

「えぇっ!?もう帰っちゃうの!?」

 

 

 

「あぁ、やることはやったからな。」

 

 

 

穂乃果の言葉に晴希はジュースを飲みながら頷く。

あの後秋葉原の街はあちこちが

破壊されていたが負傷者だけで死人は

でなかったらしい。

そして現代に戻り、モモタロス達も無事に

モールイマジンを全て倒し、お互いのやるべき事を

終えると、なんとこの日はにこの誕生日だと

言うので穂乃果は晴希と晴真を招待して、

今カラオケ店に来てる訳だ。

因みに晴真は少し遅れると言って来ていない。

 

ただ、晴希は1つ大きな気掛かりがあった。

 

 

 

「‥‥晴希さん?どうかされましたか?」

 

 

「‥え、あぁ‥‥‥なんでもないよ。」

 

 

 

海未に言われ晴希は我に帰り

誤魔化す様にメニュー表を見ていた。

その気掛かりは過去へ移動した時、

ある1人の少女の母親を救えなかった事だ。

 

もう少し‥‥もう少しだけあの時間に

行くのが早ければ‥‥。

 

 

晴希はそう思ってさらに暗い顔になっていると。

 

 

 

「いぇーーいっ!!俺、見参!」

 

「盛り上がっているか?」

 

 

「‥て、テディさん、何ですかその格好‥?」

 

「な、なかなか似合うのが不思議ね。」

 

カラオケ室のドアが開かれると晴真とテディが

現れ、テディに至ってはパーティ用の

衣装やグッズを身体に付けていた。

その姿に絵里とにこは苦笑しながら見ていた。

 

「おぉ、晴真君!やっときたんやな。」

 

「あ、あの、‥そちらのイマジンさんは

ここ入れたのですか‥‥‥?」

 

 

今、凛とことりが歌っているのを

手拍子で応援していた希と花陽が

晴真達に聞いてると晴真はご心配なくと言って

晴希の横へ座った。‥‥元気だなぁこいつ。

 

 

 

「どぉした晴希!もっと盛り上がろうぜ?」

 

「‥‥いや、無茶言うなよ‥‥。」

 

晴真に肩に手を置かれてそう言われるが

晴希はあの少女の顔を思い出して

盛り上がるどころか元気すらでなかった。

 

 

「そっか、じゃあ!元気になる事を言ってやる!

‥‥あの女の子のお母さんは無事だぜっ。」

 

 

 

「‥‥‥‥え?」

 

 

カラオケで歌うμ's達の中、晴真の言葉は

なんとか聞き取れてその言葉に晴希は

目を見開くと、テディが晴希の肩に手を置いてくる。

 

 

「実は私達もあの時その少女が気になってね。

晴希をこちらに戻した後、

もう一度デンライナーに乗って

あの時、あの時間帯の1分前に行ったんだ。」

 

 

 

「っ!!そんなことがっ!?」

 

 

「できるんだよっ。あの母親に降ってきた

瓦礫を俺が華麗に撃ち抜いてやったぜ!

‥‥まぁ、その破片が母親の足に当たって

結局晴希が運ぶ形になったけどな。」

 

 

晴真はテヘッと言いながら晴希の見ていた

メニュー表を取って見出す。

‥‥‥そっか、無事なんだ‥‥よかった‥‥!

 

 

 

「晴真君‥‥ありがとうっ。」

 

 

「‥お、おうよ‥‥‥‥。」

 

 

 

 

「ふぅ、緊張しちゃった☆」

 

「あ、次晴希さんの出番にゃ!」

 

 

「これは知らない曲ね‥。」

 

 

歌い終わったことりと凛がそう言って

マイクを渡してきて、真姫は画面に出てきた

曲名を首を傾げて見ていた。

暗い気分を紛らわすために入れた曲だが

今なら思い切り歌える。

 

 

 

「あ!これ俺も知ってる!

デュエットしようぜ晴希!」

 

「お、いいねぇ!いっちょやりますか!」

 

 

晴真もマイクを持って立ち上がり

晴希と共に前へ行くと曲が流れ出し

μ's達は拍手し、テディに至っては

何故かオタ芸を迷惑かけないように

小振りで踊り出した。

 

 

 

 

その曲名は、

 

 

「Life is SHOW TIME」

 

 

 

 

「さぁ、ショータイムだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

 

晴希の世界、音ノ木坂学院屋上にて。

 

 

 

 

「よっと、‥‥戻ってきたぁ‥‥。」

 

 

「あの‥本当にゲートでよろしかったのですか?

列車を使えばまだ晴真達と長く居られることが

できましたのに。」

 

 

「いいんですよ。それにデンライナーで

ここに来たらこの世界の穂乃果達が

びっくりしてしまいますからね。」

 

 

ゲートで戻ってきた晴希は

女神にそう言って女神はあることを

思い出したのか口を動かす。

 

 

 

「あ、晴希さん。記憶の方はどうします?」

 

 

「え?記憶?‥‥あぁ。」

 

 

そういえばそんな話最初にしたっけな‥‥

晴希は考えたがすぐに答えは出た。

 

 

 

「いや、消さなくていいです。

いい経験や、仲間に巡り会えたし。」

 

 

「‥‥そうですか。分かりました。

では、私は失礼しますね。

晴真のいるラブライブ!の世界を見るのが

私の役目ですから。‥では失礼しますっ。」

 

 

晴希の返答に女神は笑顔でそう言って

ゲートと共に姿を消した。

そして風が吹き、髪が微かに靡く中、

晴希は青い空を見上げた。

 

 

 

 

「‥‥‥いつか、また。‥‥‥‥あ。」

 

 

 

晴希はそう呟くと、とある事を思い出す。

 

 

 

 

「そう言えば、あの金と黒の戦士‥‥

結局誰だったんだろ‥‥?ま、いっか。」

 

 

晴希はそう言ってこの世界の、

この世界の大切な仲間のいる部室へと

向かうため、その屋上を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーー

 

 

少し先の未来にて。

 

 

 

 

「うわっとと!‥‥‥

‥‥‥ふぅ‥‥‥‥。」

 

 

 

《カイサーン!》

 

 

 

突然現れた戦士は

異次元から飛び出るように帰ってきて

息を吐きながら変身を解いた。

高校生と思われる少年で

和服の様な着物風ジャケットを着込み

その周りには目玉の様な物が

ふよふよと飛んでいた。

 

 

 

「‥‥ま、まさか過去に飛んだなんて

びっくりだよ‥‥‥あ、でもそれより‥‥」

 

 

少年は異次元が消えていくのを見ながら

ふっ と笑顔になって空を見上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「魔法使いの時の晴希先輩に会えるなんて‥‥!

全然喋れなかったけど‥‥‥、

でもやっぱかっこよかったなぁ‥‥!」

 

 

 

 

 

 

 

少年はそう言ってその場から

満足したような顔で歩き出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは少し未来のお話。

 

この少年が何者なのか‥

なぜ、仮面ライダーなのか‥‥

 

 

それを知るのは

あの悲劇が‥起こる後の話である‥

かもしれない。

 

 

 

 




はい!
どうもしょーくんです。
今日は早めに学校終われたので
ついでに仕上げました!
ほとんど晴希と晴真の
活躍だったのですが‥‥(>_<)
いいよね、答えは聞いてない!(殴)

ますたーつりーさん!この度はコラボ
ありがとうございました!(*^^*)
もしまた、コラボが実現できたら
その時はよろしくお願いします!(*^^*)
お互い頑張りましょう!

それでは、次回は
ラブウィザード本編へと
書かせていただきますね(*^^*)



え?何か忘れてる?気のせいですよ☆

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