ラブウィザード! 〜希望の柱〜   作:しょくんだよ

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はい、お知らせがあります。(>_<)
予想ですがちょっと長くなりそうなので
後編は1と2で分けさせてもらいます。
(; ̄ェ ̄)

今回はほとんど戦闘シーンです(>_<)
それではどぞ!(^^)

評価をくれた赤羅忌さん!
どうもありがとうございます(*^^*)


UA記念コラボ後編 互いの守るべき世界 1

秋葉原 マンションの屋上にて。

 

 

 

 

「‥‥で、貴方達はさっきの怪物を

やっつける為にこの世界に来た‥

‥‥‥って事でいいのかしら?」

 

 

「そうなるね、君は物分かりで助かるよ、

それでいて‥こんなに綺麗な子だし。」

 

「おいカメ!こんな時にナンパすんじゃねぇ!」

 

 

 

 

屋上に集まってるμ'sメンバーの6人、

高坂穂乃果、園田海未、南ことり、

小泉花陽、星空凛、西木野真姫は

とある買い物の為、買い出しに秋葉原に

来ていたが突然とモールイマジン、グールに

襲われた。だがそこへ駆けつけたのは

4体のイマジンと1人の戦士だった。

その戦士は学校にいるμ's3年組と

もう1人の戦士の手助けに行くべく一旦離れ、

残ったのは4体のイマジンだった。

 

そして何をするのかと思いきや

穂乃果、海未、花陽、凛の身体に入り込み

戦士へと変身しだしたのだ。

あらかた片付いたのだが街でド派手に戦い

今秋葉原は大混乱。

一旦屋上に逃げて今起きてることを

事情を説明してるのだが。。

 

 

 

「わー!人いっぱいいるねー!

僕も参加してきていい!?」

 

「うるせぇ!小僧は大人しくしてろ!」

 

「別にモモタロスに聞いてない。」

 

「んだとぅ!?」

 

 

 

「け、喧嘩しないでよ〜!穂乃果ちゃん、

凛ちゃん!」

 

「‥ことり、今喧嘩してるのは

中に入ってるイマジン達よ。」

 

真姫の言葉にことりはう〜 と俯く。

目の前にいるのは穂乃果と凛だが

穂乃果は髪がワックスしてるかの様に

盛られて、サイドポニーに少し赤いメッシュ、

学制服の胸元は暑苦しいのか

外してかなり険しい顔で瞳は赤。

その中にはモモタロスというイマジンが

入っている。

 

一方で子供みたいにはしゃぐ凛は

紫で汚れた薄い服を制服の上から羽織っており

首にはヘッドホンをかけ、頭には帽子、

紫に伸びたメッシュに紫の瞳。

その中にはリュウタロスのイマジンが入っている。

 

 

「ごめんね、少しだけ身体を借りてるだけだから。

でも安心して、この子達を

傷つけたりしないからさ。」

 

 

「zZZ‥‥‥っは!せやで!俺らの強さは!

ハンパやないで!」

 

 

海未とさっきまで寝ていた花陽が起き、

親指で首を鳴らしてそう言う。

 

眼鏡をかけてこちらも穂乃果同様、胸元を開け

かなりお姉さんキャラになっている海未。

前髪は別けて片方は

青いメッシュになっており、瞳は青。

その中にはウラタロスというイマジンが入ってる。

 

そして花陽は前髪は別けておでこを見せ

後ろ髪は伸びていて結んでいる。

制服の上から黄色に黒の線が入った和服を

羽織っており髪の先に

黄色のメッシュ、そして黄色の瞳。

その中にはキンタロスという

イマジンが入っている。

 

 

「けっ!それより晴真はどうした!?

急にどっか行きやがってこっちは

大変だったってのによ!」

 

「先輩、晴真は行く前に学校の方で

戦ってる人を手助けに行くって言ってたでしょ?」

 

「‥え?そうだっけ?」

 

勝手にキレるM穂乃果にU海未はそう言って

ため息を吐く。

 

 

「人の話まるで聞いとらへんな。」

 

「モモタロスのバーカ、ドジ、スケベ。」

 

「テメェ!?スケベはこのカメだろうが!」

 

K花陽が首を鳴らして、R凛はバカにしてると

M穂乃果が眉をピクピクと動かして怒ってくる。

 

 

「ちょっと!先輩それは酷いんじゃないかな!?」

 

「うるせぇ!ぺったんこな胸元開けやがって

‥ぶはぁっ!?」

 

 

M穂乃果がU海未の胸元を見てそう言うと

突然U海未はM穂乃果の頬をビンタする。

 

 

「いってぇ〜!なんだよっ、やるのかカメ!」

 

 

「ち、違うよ先輩!今のは僕じゃないって!」

 

 

「どう見てもお前だっただろーが!?

何だ?ぺったんこがそんな気に入らな‥

ひでぶっ!?」

 

M穂乃果は頬を片手でおさえて

またU海未の胸元を指差してそう言うと

またもやビンタされて倒れこむM穂乃果。

 

 

「ええっ!?身体が勝手に!?」

 

 

「‥‥多分、海未先輩が怒ってるのよ。」

 

 

戸惑うU海未に真姫がジト目でそう言って

ことりは苦笑する。

 

 

「‥‥てゆうか、貴方達。先輩や花陽達から

出てくれる?これだと話辛いわ。」

 

 

「こ、ことりもそれがいい、お願い☆」

 

 

真姫の言葉に続き、ことりは悩殺ボイスの

お願いを憑依穂乃果達に浴びせる。

 

「っ!‥仕方ないね、

ことりちゃん達のお願いなら。」

 

 

U海未は了承してM穂乃果は舌打ちしながら

頭を掻く。K花陽とR凛も了承して

それぞれは憑依を解いた。

 

 

 

「うわわっ!?ふぇー!自由だー!」

 

 

「っ!!な、何で胸元のボタン外すのですか!?

へ、変態です!!」

 

 

「うっ‥‥‥やっと離れたぁ‥‥。

く、首が‥‥‥。」

 

 

「にゃにゃっ!?動けるにゃ!

でもさっきの少し楽しかったかも。」

 

 

「穂乃果ちゃん!皆んな!」

 

穂乃果は自身で動かせる身体を確認して

バンザイし、海未は急いで胸元のボタンをしめて

ウラタロスに怒り、花陽は首をおさえて座り込む。

凛は穂乃果と同様だが少し物足りない顔をしていた。

そしてことりと真姫は元に戻ってる

4人を見てほっと腕を下ろす。

 

 

 

「‥‥‥モモタロスさん‥?誰が

ぺったんこですか‥‥‥?」

 

 

「い、いや俺はカメに言ったわけでよ!」

 

 

「あー!そうだよ海未ちゃん酷いよ!

2度もビンタするなんて!

親にもぶたれたことないよ!?」

 

「えぇ‥!?ご、ごめんなさい‥。」

 

砂の身体のモモタロスに

海未は怒るがビンタされた身体は

穂乃果自身なので

穂乃果はそう言って海未を怒る。

 

 

「さて、少し休憩したら晴真達を探さないと‥

デンライナーの時間にも乗れなかったし

ここに居続けるのもそろそろ不味いし。」

 

 

「‥‥‥けっ!こうも人が多いと戦い辛いっての。」

 

 

「とか言ってモモタロス暴れてたじゃん。」

 

 

「リュウタ、お前も十分暴れてたで?」

 

 

砂の身体でウラタロス、モモタロス、

リュウタロス、キンタロスの順で喋る。

穂乃果と凛は屋上から下を見下ろすと

あちこちのビルは窓ガラスなどが割れており

煙も上がってかなり被害が出ている。

 

 

「‥‥‥‥。」

 

「あの怪物は‥また出てくるの?」

 

 

その光景を見て穂乃果は黙り込み

凛はウラタロス達に聞いていた。

 

 

「うん‥、まだ湧き出てくるかな。」

 

 

ウラタロスのその言葉にμ'sの皆は

暗い表情になる。それを見たモモタロスは

空気が重たすぎるのか あー と叫ぶ。

 

 

「要はボスを倒せばいいわけだろ!?

なら被害が出る前に

さっさと見つけてぶっ飛ばそうぜ!」

 

 

「せやな!モモの字も

たまにはええ事言うやないか!」

 

「モモタロスのくせにね。」

 

「お、おうよ‥。」

 

モモタロスがそう言うとキンタロスと

珍しくリュウタロスも褒めると。

 

 

 

 

 

 

「‥よし!決めた!

私も出来るだけ手伝うよ!」

 

 

 

「ほ、穂乃果!?」

 

「穂乃果ちゃん?」

 

 

街を見下ろしてた穂乃果が

そう言って振り返り、

海未とことりが反応し、戸惑う。

 

 

「よく分からないけど、モモタロス達は

あの怪物を倒すために来てくれたんだよね?

だったらまたさっきみたいに身体使っていいから、

穂乃果も協力させて!」

 

 

「‥‥‥覚悟はあるんだな?」

 

 

「ちょ、ちょっと穂乃果!

またさっきみたいに無理矢理

戦うつもりですか!?」

 

 

穂乃果の決意に海未が割入る。ことりや

1年組も不安そうな顔をして穂乃果を見る。

 

 

「確かに1人だとちょっと怖いよ‥、でも

モモタロス達がついてたら

ちっとも怖くなかった!それにさっきみたいに

戦えるのなら、私達の手で守れるのなら!

あの怪物から、この街を守りたい!」

 

 

「穂乃果‥‥‥。」

 

 

「‥‥わ、私も‥‥‥いきます‥。」

 

「ちょ、花陽?」

 

 

穂乃果の言葉に海未は目を見開き、

その背後から花陽が手を上げて真姫は

びっくりしてしまう。

 

 

「こ、怖いけど‥‥街を守るためです!

あ、でもあまり首を鳴らさないでください‥ね?」

 

 

「かよちんっ‥かよちんが行くなら凛も行く!

かよちんや街を守るにゃ!」

 

 

「花陽‥‥凛まで‥‥‥。」

 

花陽、そして凛も賛成し、

穂乃果の隣に並ぶ。

そして残った海未とことり、真姫は

互いを見つめ苦笑する。

 

 

「‥‥はぁ、この人言い出したら

止まらないものね‥‥。」

 

 

「昔からだよ真姫ちゃん☆。」

 

 

「全く‥‥分かりました。

イマジンの皆さん、私達も手伝います。

ですから、どうか‥この街を守ってください。」

 

 

 

 

「「「‥‥!!」」」

 

「うん!僕も頑張るよっ!」

 

 

真姫、ことり、海未も了承し、

海未の真剣な眼差しにモモ、ウラ、キンは

片手で口をおさえて泣きそうになり、

リュウタロスだけは張り切っていた。

 

 

「っ、‥‥言われなくても分かってらぁ!」

 

「あ、先輩泣きそうなの我慢したでしょ?」

 

「ば、バカ!泣いてねぇよ‥‥。」

 

 

「モモの字。涙はこれで吹いとき。」

 

 

「おークマすまねぇ‥、ズビーッ!

‥‥‥ってちげぇっつってんだろ!?」

 

 

モモタロスとウラタロスの会話中に

キンタロスがポケットティッシュを差し出して

それをモモタロスは鼻をかむ動作をしてつっこむ。

 

 

 

「あははっ、でも、そのボスはどこにいるの?」

 

そのやり取りを見てた穂乃果はふと

モモタロス達に聞いてみる。

 

「はぁ?それはな‥‥‥カメ、どこにいるんだ?」

 

「え?僕に聞かれても困るよ先輩。

先輩なら探せるでしょ?」

 

 

「それがよ‥、おいっ、ちょっと身体借りるぞ。」

 

 

「え、うわわっ!?」

 

 

モモタロスはそう言って穂乃果に入り込み

M穂乃果になって辺りをくんくんと嗅ぎ始めた。

 

 

「ん〜‥匂わねぇ‥‥。

‥‥‥いや、でも変な匂いがするな‥!

あっちだな!カメ、クマ、ハナタレ小僧!

行くぜ行くぜー!!」

 

 

「あ、ちょっと先輩!

ごめんね海未ちゃん、また借りるよ!」

 

「俺も借りさせてもらうで!」

 

「あ、じゃあ僕もー!」

 

 

M穂乃果が走り出すと

再びウラタロスは海未に憑依、

キンタロスは花陽に憑依、

リュウタロスは凛に憑依し

M穂乃果を追って行った。

 

 

「あ、待って皆んな!」

 

「や、やっぱり見慣れないわね!」

 

 

ことりと真姫も後を追い

その光景をウィザードの使い魔、

レッドガルーダともう一つ、

光る球体がその側を

ふよふよと浮かんでいた。

その球体から鳥の羽らしきものがおちていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

大きな廃棄工場にて。

 

 

 

 

 

「はぁあっ!!」

 

 

「ぐあっ!?」

 

 

NEW電王はデンガッシャー ソードモードを

振りかざしウィザードはそれをくらって

吹き飛んでしまう。

 

 

「ぐっ!晴真君!どうしたんだよ!?」

 

 

「ハッハッハ!今の俺はこいつじゃない!

ブラックヘルハウンドだ!」

 

 

「何!?さっき倒したはず‥!

‥‥まさか影に入る能力か‥!?」

 

 

ウィザードは斬られた所を抑えて立ち上がると

高笑いしながらNEW電王はそう言ってくる。

 

 

「ほほぉ、俺の能力をご存知か?

だが少し違うな‥‥俺はそいつの身体に

入り込み、乗っ取ることができる!まさか

テメェらの隙をついて仮面ライダーに

乗り込めるとは思いもしなかったけどな!」

 

 

『くっ!!おい!晴真から離れろ!』

 

 

NEW電王はそう言って再び笑うと

手に持っているマチェーテディが激しく動き叫ぶ。

 

 

「ちっ、うるさい武器だな!おらっ!!」

 

 

『ぐわっ!?』

 

 

NEW電王はマチェーテディを離して

デンガッシャーで斬りつけ、ウィザードの近くへと

吹き飛びイマジンの姿へと戻った。

 

 

「テディ!大丈夫か!?」

 

 

「うっ‥すまない大丈夫だっ‥私より晴真が‥!」

 

 

ウィザードはテディの肩を持って心配し、

テディとウィザードはNEW電王を見る。

 

 

 

「これじゃあ手が出せない‥!」

 

「‥‥なら!」

 

 

ウィザードが何もできず唇を噛み締めてると

テディはそう言って身体が光りだし、

NEW電王の身体に入り込んだ。

 

 

 

「ぐっ!‥無駄だぁ!!」

 

 

「うわっ!?」

 

 

 

入り込んだがそれも一瞬。

すぐに追い出されテディは再び吹き飛ぶ。

 

 

 

「おいっ!?大丈夫か!?」

 

 

「ぐっ‥私が入って追い出そうとしたが

奴の憑依力の方が圧倒的に強い‥‥!

一瞬だが晴真も必死にもがいてた‥!」

 

 

 

「‥‥なら!」

 

テディの言葉を聞いてウィザードは

NEW電王へ向けてウィザーソードガンを構える。

 

 

「ハッハッハ!ヤレるものならやってみな!」

 

「晴真君!少し我慢しててくれっ!

テディ、あいつを追い出すのに協力してほしい!」

 

「っ!‥‥仕方ない!」

 

 

少しダメージを与えればファントムは

晴真から出るかもしれない。

そう思ってウィザードは

ウィザーソードガンを持って

テディと共に駆け出し、

ウィザードはフレイムリングを付けて

シフトレバーを動かし、ドライバーへとかざした。

 

 

《フレイム!・プリーズ

 

ヒーヒー・ヒーヒーヒー!!》

 

 

音声が鳴り響き、ウィザードは左手を前に

突き出すと前方に魔法陣が現れる。

それをくぐり抜けウィザードは

ウォータースタイルからフレイムスタイルへと

姿を変えた。

 

 

 

「フン‥そらよ。」

 

 

NEW電王はグールの魔法石をばら撒き

大量のグールが湧き出てくる。

 

 

 

 

「ぐっ!邪魔だ!!」

 

 

「! ハッ!」

 

 

立ち塞がるグールの群れに

ウィザードはウィザーソードガンで斬りつけ

テディは拳でグールを殴り飛ばす。

 

 

 

「ハッハッハ!まだまだあるぜ!」

 

 

NEW電王は笑いながらグールの魔法石を

さらにばら撒き、先ほどの倍の数のグールが

ウィザードとテディの前に現れる。

 

 

「っ!これでは拉致があかないぞ!?」

 

 

「クソっ!‥晴真君を巻き添えたくないが‥!」

 

 

その光景を見たテディは驚愕し

ウィザードはハリケーンドラゴンリングを

取り出そうとした瞬間。

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわっ!?」

 

 

「じ、地震!?」

 

 

 

 

 

 

「‥‥!これは‥‥‥!?」

 

 

 

突然辺りが揺れ始めテディ、ウィザード

そしてグールやNEW電王までもが

体制を崩してしまう。

 

だんだんと揺れは激しさを増していき

ウィザードとグールの群れの間から

無数の物体が地面から飛び出す。

 

 

 

「ひゃはぁっ!!加勢に来たぜぇ!」

 

 

「魔法使い!ぶっ倒す!」

 

 

「けはははは!!」

 

 

 

飛び出してきたのは数十体のモールイマジンだ。

50以上はいる数にウィザードとテディは

後ずさる。

 

 

「さ、さっきのイマジン‥‥!!

クソっ!こんな時に‥‥‥!」

 

「な、なんて数だ‥‥‥!?」

 

 

 

目の前に広がるグールの群れ、

モールイマジンの群れ、そしてその後ろの

NEW電王、これらを相手にするのは

流石に2人だけではまずい。

 

 

 

「‥あ!電王!?なんでこっちにいるんだよ!?」

 

 

「はっ!俺はブラックヘルハウンドだ。

今こいつの身体を使わせてもらってるんだよ。

間違えて攻撃したら殺すからな?」

 

 

「スッゲェ!それなら頼もしいゼェ!」

 

 

警戒するモールイマジンにNEW電王は

そう言ってモールイマジンの群れは

活気を上げるかのように声を荒げる。

そしてNEW電王は左手を上げ

ウィザードとテディに向ける。

 

 

 

 

 

「行け。」

 

 

 

 

 

 

「「「「うぉおおおおおおっ!!」」」」

 

 

「「「ーーーーーッッ!!」」」

 

 

 

 

 

 

モールイマジンの群れとグールの群れは

雄叫びをあげてこちらに駆け出してくる。

 

 

「っ!ハァッ!」

 

 

「フッ!たぁっ!」

 

 

 

ウィザードはスタイルチェンジをする暇もなく

テディと共に迎え撃つが数の方が圧倒的に不利だ。

 

 

 

「ぐはっ!?」

 

 

「うぐっ!?」

 

 

 

モールイマジンの武器ハンドの攻撃、

グールの槍の攻撃にウィザードとテディは

次々とくらっていく。

 

 

 

「ハッハッハ!あのイマジン共も強いなぁ!

さすがホースイマジンが送り込んだだけはある。」

 

 

 

NEW電王はやられていくウィザードとテディを

見ながらそう言って岩場に腰を下ろす。

 

 

 

「ひゃはー!数じゃ勝てないのかぁ!?」

 

 

 

 

「ぶはっ!!?」

 

 

「晴希君!うわっ!」

 

 

前方のモールイマジンを薙ぎ払っても

背後から斬られ、その怯んだ隙に左右からも

攻撃される。そしてモールイマジンの蹴りに

ウィザードとテディは吹き飛び

互いはよろめきながら立ち上がる。

 

 

 

 

「‥ぐっ‥‥‥!しっかりしろ‥テディ!

ここからが、正念場だ‥‥‥!

絶対、晴真君を取り返すぞ!!」

 

 

「あぁ、‥‥もち‥ろんだ!」

 

 

 

 

 

「ひゃはは!無駄だってのぉ!」

 

 

「死ね!魔法使いぃ〜!!」

 

 

 

先陣を切った2体のモールイマジンは

そう言ってウィザードとテディへ駆け出した。

 

 

 

 

 

 

その時。

 

 

 

 

 

 

 

「っ!?何だ‥このちっこいの!?」

 

 

 

2体のモールイマジンの周りに3匹の

使い魔が飛び交い攻撃する。

 

 

 

「っ!ガルーダ、クラーケン、ユニコーン!

‥‥いや、お前らだけじゃ勝てないっ‥!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そいつらだけじゃないぜ!」

 

 

 

「「っ!?」」

 

 

 

その時、ウィザードとテディの背後から

威勢のいい声が聞こえ2人は振り返る。

 

 

 

 

「助けにきたぜ!天丼!

ついでにそこの赤い奴!」

 

 

「うわー!たくさんいるよー!

ねーねー!早くやっつけていい!?」

 

 

「こら!リュウタおすなや!」

 

 

「ピンチみたいだね、

君が魔法使いの操真晴希君かな?」

 

 

 

 

ドンと立っていたのは、、

 

 

 

「えっ?‥‥穂乃果?海未に花陽に凛‥‥?

皆‥‥‥?」

 

 

 

そこに立っていたのは

M穂乃果、U海未、K花陽、R凛だった。

知ってるはずの顔見知りなのに声といい

外見といい全くの別人だった。

てか!穂乃果達、声違うから気持ち悪い!

目光ってるし‥む、胸元開けてエロいし‥

これがさっき絵里達が電話越しで

穂乃果達がおかしいって言ってたやつか‥‥。

 

 

 

「‥!来てくれたか!」

 

 

「えっ、テディ‥

‥‥‥‥‥‥まさか、お仲間のイマジン?」

 

 

ウィザードはそう聞くとしっかりと頷くテディ。

マジカヨ。

 

 

「んん?あれって‥μ'sだっけ?」

 

「この世界のメインの存在‥‥。」

 

「それなら先に潰せばいい話だねぇ!!」

 

 

M穂乃果達の登場にモールイマジン達は

そう言いながらそれぞれ武器ハンドを構える。

 

 

 

「穂乃果ちゃんっ、皆!」

 

「な、なんて数なの‥‥!

さっきより比にならないじゃないっ!」

 

 

 

 

「おい、どっか隠れてろ小娘共。」

 

「先輩、身体はμ'sの皆なんだから

傷とかつけちゃダメだよ?」

 

 

「僕は大丈夫!銃とダンスなら僕に任せてよ!」

 

「ふん!よっしゃ!ほな行こか!」

 

 

M穂乃果達の背後にいたことりと真姫は

その数に驚くがM穂乃果、U海未、R凛、

K花陽の順に喋ってそれぞれは電王ベルトを

取り出し勢いよく振り上げ腰に巻き付ける。

そして4人はそれぞれ電王ベルトの

赤、青、黄、紫のボタンを押し

それぞれの待機音声が不協和音で鳴り響く。

 

え‥‥?まさか‥‥‥?

 

 

 

「へっ、要は無傷で勝てばいい話だろ!

余裕だっての、変身!」

 

「そうなるね、変身。」

 

「変身!」

 

「ハハッ、変身!」

 

 

 

 

 

《SwordForm》

 

《RodForm》

 

《AxForm》

 

《GunForm》

 

 

 

 

 

 

それぞれの電王ベルトにM穂乃果達が

ライダーパスをセタッチし、

フリーエネルギーが身体を包み

プラットフォームを纏うとそれぞれの周りに

オーラアーマーが現れ4人の戦士に装着される。

そして桃、亀、斧、龍の様な電仮面が

後頭部のデンレールを走り

顔辺りでリバースされ、

4人は仮面ライダー電王へと変身した。

 

 

 

 

「ちょっ!?えぇ!?穂乃果達が

へ、変身しちゃった!!?」

 

 

目の前の4人の電王を見てウィザードは

かなり驚いていた。とゆうかこの現状に

頭がついていけない。

そして各電王はそれぞれウィザードとテディの

前に立ち、救世主の如く戦場に堂々と立つ。

 

 

 

 

 

 

 

「へへっ!俺、もう一度参上!!」

『よぉし!ファイトだよモモタロス!』

 

 

 

「お前達、僕に釣られてみる?」

『ウラタロスさんっ、こ、このポーズ‥

破廉恥ですよ!?』

 

 

 

「俺の強さに、お前が泣いた!」

『うっ!?キ、キンタロスさん!

首鳴らさないでって‥‥だ、誰か助けてー!』

 

 

 

 

「お前達倒すけどいいよね?

答えは聞いてない!」

『にゃーっ!リズミカルにいっくにゃー!』

 

 

 

 

それぞれの決め台詞と中の声

(ウィザード達には聞こえてない)

が決まり、モールイマジンやグールも怖気付く。

 

 

 

「おい!?あれ電王だよ!?」

 

「μ'sが電王なんて聞いてないよ!?」

 

「ど、どうするよ!?」

 

 

 

 

「慌てんな!4人に増えただけだろう!

この数に敵うわけがない!!」

 

 

 

怖気付くモールイマジンの中から

NEW電王が出てきてそう言ってくる。

 

 

 

「ん?あれ晴真じゃねぇか!?

何であっちにいるんだよ!?」

 

「どうなってるの!?まさかの寝返り?」

 

 

 

「いや、違う!あれは怪人が中に入って

操ってるんだ!今のあいつは晴真君じゃない!」

 

M電王とU電王、そして

K電王とR電王がNEW電王が彼方に

いることに今更戸惑うがウィザードが説明すると

なるほどとそれぞれの電王は腰についてる

デンガッシャーのパーツを組み合わせ、

ソード、ロッド、アックス、ガンへと

変形し、それを持って構える。

 

 

 

「じゃあ、無理矢理引きずり出して

追い出せばいいんだな?」

 

「先輩、まずは周りの雑魚片付けなきゃ、

先輩は晴真をボコボコにしかねないでしょ?」

 

「晴の字は怒らしたら怖いさかい、

慎重に行くで!」

 

「じゃあ僕も周りの奴やっつける!

いいよね!っね?」

 

 

 

それぞれが言い合って駆け出そうとする中に

ウィザードとテディも4人の電王の横へと並ぶ。

 

 

「電王の皆、晴真君は俺に任せてくれ、

あぁなったのも俺の不注意なんだ、頼む。」

 

ウィザードがそう言うとM電王は肩に

デンガッシャーを置いてへっと鼻を鳴らす。

 

 

「なら、しっかりやれよ?

言っとくが、俺は最初から最後まで‥‥」

 

 

「クライマックスだな?」

 

 

「おいっ!?天丼!俺の台詞取るんじゃねぇ!」

 

M電王が言いかけた側からテディが言ってしまい

1回足踏みをして怒るM電王。

 

 

 

 

 

「ひゃっはー!行くぜぇ!!」

 

「電王!死ねぇ!!」

 

「この数に勝てると思うなよ!!」

 

ゴタゴタしてる間にモールイマジンと

グールの群れがこちらに向けて走り出す。

 

 

「先輩、ここは道を作ってあげないとね。

魔法使いやテディの為にさっ。」

 

「よし!やったるでモモの字!」

 

 

「ははっ!じゃあ先にやるね!」

 

 

U電王、K電王、R電王がそう言って

R電王はデンガッシャーのガンモードを

向かって来るイマジン達に向けて

トリガーを引き、連発した。

 

 

 

 

「「うぐぁっ!!?」」

 

前列のモールイマジンは弾丸を食らい、

火花を散らしてバタバタと倒れていく。

 

 

 

「やったー!命中!もっと行くよーー!」

 

 

「おい小僧!お前ばかりに

いいカッコさせられっかよ!

行くぜ行くぜ行くぜぇーーー!!」

 

 

R電王は軽快にステップを決めて走り出し

M電王、U電王、K電王も続いて走り出す。

‥あの中身が穂乃果達だと思うと色々と怖いな‥。

そんな事を考えながらウィザードとテディも

電王達の後を走り出す。

 

 

 

「オッラァ!!」

 

「それっ!」

 

 

M電王はソードモードで斬りつけ‥いや、

鈍器みたいに殴りつけてるようにも見える。

U電王もその横でモールイマジンやグールを

巧みに振り回しあれだけの数を一掃していく。

 

 

「えいっ!」

 

 

「‥‥フンッ!!」

 

 

それに続いてR電王はガンモードのトリガーを引き

モールイマジンやグールに向けて撃ちまくり

K電王はモールイマジンが振りかざした

クローハンドを身体で受け止め‥‥

 

 

 

「お、おい大丈夫かっ?

中身は確か花陽だろ‥?」

 

 

「ん、おぉ しもうた!

大丈夫か嬢ちゃん!?」

 

「(だ、大丈夫です!

こ、この鎧凄い頑丈なんですね‥!)」

 

 

ウィザードがそう言うとK電王は

自身の身体に向けてそう言っていた。

 

 

「ラァッ!!へ、全然大した事ねぇな!」

 

「ふん!‥先輩、油断してるとやられちゃうよ?」

 

「えい!‥モモタロスはやられそうだよね。」

 

「そらぁっ!‥‥モモの字、気をつけるんやで?」

 

「うるせぇんだよお前ら!

人を雑魚呼ばわりにしてんじゃねぇ!」

 

 

戦ってるのに喧嘩をする電王達。

それぞれの武器を使いこなし

次々とモールイマジンやグールを爆散していく。

凄い‥‥これが晴真君の仲間のイマジン‥。

 

 

 

「おい魔法野郎、道は開けたぜ?」

 

 

M電王が顎をくいっとやる先には

既にモールイマジンやグールの数は

減ってNEW電王の姿がハッキリと見えていた。

 

 

「ば、ばかな‥!?あれだけの数を

一瞬でやられただと‥!!?」

 

 

「へ、俺たちがどんだけ戦いを

積んできたと思ってやがる。」

 

「今更この程度の数じゃ、怖じ気付きもしないよ!」

 

 

M電王が肩にデンガッシャーを置いて

仮面の下でドヤ顔を決めてると

U電王が残ったモールイマジンやグールを

薙ぎ払いながらそう言ってくる。

電王達は後方の敵を相手に、

そして前方のNEW電王の前に

ウィザードとテディが立ちはだかる。

 

 

「これで邪魔されることなく戦えるな。」

 

「あぁ、晴真からとっとと

出て行ってもらおう。」

 

 

 

「〜〜っっ!!いいぜ‥‥‥ならテメェら

だけでも潰してやるよ!!ハァッ!」

 

ウィザードとテディがそう言うと

足踏みをして苛立つNEW電王は

デンガッシャーを持って走り出す。

 

 

「でりゃあ!!」

 

 

「ぐっ!?」

 

 

NEW電王の振りかざすデンガッシャーを

ウィザーソードガン 剣モードで受け止めるが

やはり中の野上晴真が強いのか

その力強さに膝をつきそうになる。

 

 

「はっ!」

 

「フッ!!」

 

 

「ぐふっ‥!?」

 

刃と刃がぶつかり合う間にテディは

拳をNEW電王に入れ、怯んだ隙に

ウィザードは回し蹴りを入れる。

 

 

「‥‥クハハハハ!!

どうしたもっとしてこいよ!!」

 

 

吹き飛んだNEW電王は突然と笑い出し

両手を広げてそう言ってくると

テディが手を握りしめNEW電王を見ている。

やはり相棒が敵となると攻撃をしたくないのだろう。

よく我慢しているとウィザードは思い

NEW電王を再度見る。

 

 

「どうするかな‥‥痛めつけると晴真君に

負担かかるし‥‥‥。」

 

 

 

 

 

ウィザーソードガンを構えて考えてた

その時だった。

 

 

 

 

 

「‥‥っ!?」

 

 

 

 

突然背後から光る精神体がウィザードの身体に

入り込み、強制的に変身が解かれてしまう。

 

 

「っ、晴希君!?」

 

 

「‥‥‥‥何だ‥?」

 

 

 

テディとNEW電王が見る先の晴希は

身体が光りだし、髪はコーンロウ風、

肩には白いフェザーのファーをかけて

瞳は白色になる。

そして晴希は左手を少し上に掲げると

NEW電王に向けてこう言った。

 

 

 

 

 

「降臨、満を持ちして‥‥‥。」

 

 

 

 

 

 

「あ、鳥さんだぁ!」

 

「あ!?手羽野郎!?あいつ何でここに!?」

 

「とゆうか、晴希君に取り憑いちゃったよ!?」

 

 

 

「あ、あの人姿が変わったわよっ?」

 

「ふぁ〜‥‥鳥さんみたい☆」

 

後方で戦うR電王、M電王、U電王、そして

K電王が驚いていると物陰にいる

真姫とことりも驚いていた。

そして晴希は手を広げて答えた。

 

 

 

「(え、ちょ!?何だよこれ!?誰だお前!)」

 

「私はジーク‥。

気軽にプリンスと呼んでくれて構わないぞ。

安心しろ、少し身体を借りてるだけだ。

絵里様がいないので借りに、だが‥‥。

‥さて、家臣一同、そっちの雑魚は任せたぞ。」

 

 

 

晴希が心の中で焦ってるとジークは答え

後ろにいる電王達に言ったのか

M電王が 誰が家臣だ!?と言う声が聞こえる。

そしてW晴希は前方にいるNEW電王を見る。

 

 

「我が友に取り憑くとは‥愚かな‥‥。」

 

 

「いや、君も取り憑いているぞ‥‥?」

 

 

W晴希がそう言うとテディが横から

静かにつっこむ。

 

 

「っ‥‥‥何図に乗ってんだ!!ハァッ!」

 

 

NEW電王はそう言うと手から黒い炎を

作り出してW晴希に飛ばしてくる。

 

だがW晴希は両手を広げると

どこから現れたか形が異なった

電王ベルトがW晴希の周りを

回転しながら飛び交い黒い炎を弾き飛ばす。

そして電王ベルトが腰に装着されると

ハープの様な待機音声が流れ出す。

 

 

 

「‥‥‥変身。」

 

 

 

《WingForm》

 

 

 

魔法の言葉と共にライダーパスを

取り出して電王ベルトのバックル部に

セタッチするとフリーエネルギーが身体を包み

プラットフォームを纏うと周りに

オーラアーマーが現れ、装着される。

そして白鳥の様な電仮面が

後頭部のデンレールを走り

顔辺りでリバースされると

白鳥の鳴き声に似た音が流れ、背中から

出現する巨大な翼が現れ

変化した羽が舞い落ちる。

そしてW晴希は仮面ライダー電王、

ウィングフォームへと姿を変えた。

 

 

 

「さて、セリフはもう言った。

我が友、少し我慢していただこう。」

「(えぇ!?へ、変身したぁっ!!)」

 

 

W電王はそう言うと腰のパーツの2つを

頭上に投げて残りのパーツを取り出すと

投げたパーツと組み合わさり

デンガッシャー、

ハンドアックス&ブーメランモードになる。

 

 

 

「っ!舐めんなぁっ!!」

 

 

NEW電王は雄叫びを上げて走り出すと

W電王はライダーパスを出して静かに構える。

 

 

「我が刃の前にひれ伏せ。」

 

 

 

《Full Charge》

 

 

バックル部にパスをかざし、パスを投げると

W電王の2つの武器にエネルギーが溜まっていき

 

「ふっ!!」

 

 

「‥っ!?ぐあっ!」

 

デンガッシャー、ブーメランを投げると

NEW電王に直撃し、身体から火花が飛び散る。

 

そしてW電王は疾風の如く走り出すと

もう片方のハンドアックスを構えて

 

 

 

「ハァッ!!」

 

 

「ぅぐあぁあっ!!?」

 

そのハンドアックスでNEW電王を

斬りつけ、投げたブーメランが手元に戻ってくる。

 

 

 

「ぐ、ぐあぁぁあっ!!!」

 

 

「うぉっ!」

 

そしてNEW電王は苦痛の叫びをあげると

その身体からブラックヘルハウンドが飛び出し

変身が解かれた野上晴真が倒れこむ。

 

 

「っ!晴真!大丈夫かっ!?」

 

「おぉあ〜‥‥いつつ‥‥ジーク‥!

もっと手加減しろよ‥!てか何晴希に

くっついてんだよ‥!?」

 

 

「仕方ないだろう、我が姫、絵里様の姿が

何処にもいないからこうしてるのだ。

さて、私はこれで失礼する。後は

あそこの家臣を使って頑張るがよい、我が友。」

 

 

晴真が腰を抑えてそう言うと

W電王は変身を解き、晴希の身体から

精神体が出て何処かへ去って行った。

 

 

「っ!‥ほぁ〜‥‥、晴真君、大丈夫か?」

 

 

「あぁ‥それより悪かったな‥‥

俺が油断してたせいで‥‥‥。」

 

 

戻った晴希は一息吐いて晴真を心配すると

晴真は謝りながら後方で戦う電王達を見る。

 

 

 

「おう晴真、無事に戻ったみてぇだな。」

 

「まさかあいつが来るなんて思ってなかったけどね。」

 

「今回はジークに感謝やな。」

 

「えー!鳥さんもう行っちゃったの!?

つまんなーい!」

 

 

M電王、U電王、K電王、R電王が

戦いながらそう言ってると

ブラックヘルハウンドの呻き声が聞こえる。

 

 

「ぐっ‥‥!くそったれがぁぁあ!!」

 

 

ブラックヘルハウンドが立ち上がり

咆哮を上げてると晴真も立ち上がる、

 

‥‥禍々しい気を出しながら‥‥

 

 

 

 

「テメェ、よくも好き勝手にやってくれたな

ゴラァ‥‥‥?」

 

 

「‥は、晴真君‥‥‥‥?」

 

 

先ほどと違う気迫に晴希は戸惑う。

そして晴真は電王ベルトを再度腰に巻きつけると

待機音声が流れライダーパスを持って走り出す。

 

 

 

「変っ身!!!」

 

 

 

「ぐあっ!?」

 

 

 

《StrikeForm》

 

 

 

 

魔法の言葉を言った瞬間、なんと晴真は

ライダーパスをブラックヘルハウンドに向けて

投げつけ、ブラックヘルハウンドの顔面に

当たると跳ね返り、バックル部に上手いこと

かざされた。

そこから藍色のオーラアーマーが形成され

プラットフォームを覆う様に装着する。

そして電仮面が頭のデンレールを走り

顔辺りでリバースされ、晴真は

仮面ライダーNEW電王へと姿を変えた。

 

 

 

「死んで償いやがれ!テディ!!」

 

 

「あ、あぁ!」

 

 

かなりキレてるNEW電王はテディを呼ぶと

テディはマチェーテディとなりNEW電王の

左手へ飛んでいきNEW電王は掴む。

掴んだ瞬間ブラックヘルハウンドに

容赦なく斬り込んでいく。

 

 

「おらぁっ!オラオラオラオラオラオラァ!!」

 

 

「うぐぉ!?ぐぼぉ!‥‥!!」

 

マチェーテディで乱撃していく

その姿はまさに鬼人。

反撃も怯む隙も与えないNEW電王に

ブラックヘルハウンドは

ただ、ただ、くらい続けていた。

す、凄いけどこぇえ‥‥‥。

 

 

「うっぐ‥‥!?ま、待て!

俺はまだこんなとこでくたばるわけには‥!」

 

 

「っしゃあ!とっととくたばれぇ!てか死ねぇ!」

 

 

「は、話聞いてない!?」

 

 

 

《Full Charge》

 

 

 

止めようとするボロボロの

ブラックヘルハウンドの

言葉を普通に無視してNEW電王は

ライダーパスをバックル部にかざす。

 

 

 

その後方でも、

 

 

 

 

 

「決めるぜ!準備はいいな小娘!」

「(あ、あの飛ばすやつだね!!

よぉし、一気に行くよ〜!)」

 

 

 

《Full Charge》

 

 

 

「じゃあ決めますか、海未ちゃん。」

「(は、はい!お願いします!)」

 

 

 

《Full Charge》

 

 

 

「行くで‥お嬢ちゃん!」

「(は、はぃい〜〜!)」

 

 

 

《Full Charge》

 

 

 

「猫のお姉ちゃん!僕たちも行くよ!」

「(ね、猫じゃないにゃっ!)」

 

 

 

《Full Charge》

 

 

 

NEW電王、4人の電王は

目の前にいる怪人に向けてパスをかざし、

それぞれの武器にエネルギーが溜まっていく。

 

 

 

 

 

 

 

「俺流の必殺、一の技!!

スタースラッシュ・ストライクっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「必殺!俺の必殺技!スペシャルバージョン!」

 

 

 

 

 

 

「釣り頃だね、でぇやぁああっ!!!」

 

 

 

 

 

 

「ダイナミックチョップ!」

 

 

 

 

 

 

 

「よぉし!いっちゃえっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「ぐぁああああっっ!!?」」」

 

 

「うっ!?ぐ、ぐぉああああっ!!」

 

 

 

それぞれの必殺技がド派手に炸裂し、

辺りは怪人の爆散で包まれ

各電王はかっこよくポーズをとっていた。

 

 

 

 

「っしゃあ!ザマァみろ!」

 

 

「よ、よかったな晴真君。」

 

 

変身を解いてガッツポーズを決める晴真に

晴希は苦笑しながら言う。

そして思った、こいつは怒らせたら

1人でも十分強いんじゃないかと‥。

 

 

 

 

「ん〜‥‥やっぱり変だぜ‥‥。」

 

 

その言葉に晴希は振り返ると

同じく変身を解いた穂乃果達‥‥いや、

身体はμ'sの皆んなだけど中身は

モモタロスだったな‥。

M穂乃果はくんくんと辺りの匂いを嗅いでいた。

 

 

 

「モモタロス‥?何してるの?」

 

 

「お、真姫。それにことり、

お前らは大丈夫か?」

 

 

「あ、さっきの人っ!えぇとお名前は‥?」

 

「あぁ、俺は野上晴真、こっちは

操真晴希だ。」

 

敵がいなくなり物陰から出てきた

真姫とことりがM穂乃果に尋ねてると

晴真が2人の無事を確認する。

俺らは知ってるのに真姫達は知らないって

少し複雑な気持ちになるよな‥。

 

 

 

「先輩、どうかしたの?」

 

「やっぱまだ変な匂いがする‥‥

いや、これは‥‥‥!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「イマジンの匂いでも嗅ぎ当てられるのか?

そいつはスゲェな。」

 

 

 

 

「「「「っ!?」」」」

 

 

 

 

U海未がM穂乃果に聞いていると

少し遠くから声が聞こえ皆は振り向く。

そこには馬の形をした怪物と1人の男性が

立っていた。

 

 

 

 

「‥!まだいたのかよ!」

 

 

「隣のおじさんは誰‥?」

 

「‥‥恐らく契約者かな‥?」

 

 

晴希、ことり、U海未が喋ると

ホースイマジンは急に笑い出す。

 

 

 

 

「急に笑い出したであのイマジン。」

 

 

 

「何がおかしいんだ‥?」

 

 

 

K花陽、晴真がそう言うと

ホースイマジンはしゃべりだす。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ご苦労だった。お前達のお陰で、

()()()が消えて上手く事が運べた‥‥。

なぁ、八木原?」

 

 

 

「ひ、ひぃい‥‥っ!」

 

 

 

 

 

 

「っ!?邪魔者‥‥?」

 

「どうゆうことだっ!?」

 

 

 

 

 

ホースイマジンの言葉に隣の人物、

八木原は怯えながら頷き、

晴希と晴真はそう聞いて

ホースイマジンを警戒したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後編、続く。

 




晴真を無事救出!
怒る晴真の強さにボロボロにして
ブラックヘルハウンドを倒しました笑
そして、電王達の前に
現れたのは今まで姿を消していた
ホースイマジン!奴の狙いは一体!?
そして次回は‥‥、


予想外のお方が出ます!
え、何で?ってなるかもしれませんが
多分察する方もいると思います。 (>_<)
こちらの今後ストーリーに関わるかもしれない
人物なので、、


感想、評価の方があれば是非お願いします(^^)

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