ラブウィザード! 〜希望の柱〜   作:しょくんだよ

25 / 54
ついに‥ついにきたぜ!
ますたーつりーさんとのコラボ回!!
この日をどんだけ待ちわびたことか‥
友達にも急かされて大変だったですよ笑

あ、ストーリーなどは私の方で
考えさせてもらいました(>_<)

ですが内容はますたーつりーさんとは違うと思いますのでそこを踏まえて見ていただければ
幸いです(^^)


ジーク「降臨!満を持ちして!
‥‥ふむ、これは期待できそうであるな。」

うおぉお!?( ゚д゚)ジークが何でここに!?

ジーク「我が作者から聞いてこの私が直々に
挨拶にきたのだ。光栄に思え、作者のお供その1!」

お、お供その1て‥
そ、それでは気を取り直してどうぞ!

ジーク「ところで作者のお供その1、
この回は私の最高の出番はあるのか?」

それは秘密です。


UA記念コラボ 前編 入り混じる世界

 

時の列車

 

 

 

デンライナー

 

 

 

魔法の指輪

 

 

 

 

ウィザードリング

 

 

 

次の駅は、過去か未来か‥

 

 

それとも‥‥希望の世界か

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラブライブ! 仮面ライダー×仮面ライダー

特別コラボ記念ストーリー!

 

カウント0のショータイム!

ウィザード VS NEW電王!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜の住家街にて。

 

 

部屋の灯り、賑わう夜店

夜の時間は人によっては

楽しい時間なのかもしれない。

 

 

だが、

 

そんな日も突然変わる事がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぁああっ!?く、くるなぁ!?」

 

 

人気のない公園へ逃げ込んだ中年の男は

怪物に追われていた。

その男の追いかけてくる物は怪物なのだ。

だがその姿はどうもおかしい。

上半身が地面に埋っており、下半身が

虚空から生えているという奇怪な姿だった。

 

その下半身からは砂が流れ出ており、

言い方を変えればまるで砂時計のようだった。

 

 

 

「待てって言ってるだろ!俺はお前と

話がしたいだけだ。」

 

 

その怪物らしき物は男に叫ぶが

男はいきなり現れた恐怖(怪物)で

頭がパニックになって逃げ回る。

 

 

「うわっ!?」

 

だが先ほどから追いかけられて疲れたのか

男は躓き顔面から地面へ転んでしまう。

鼻血が出ているがそれよりも背後の方が

気になり咄嗟に振り向く。

 

 

「な、何なんだよお前!?

光の玉みたいので現れたかと思えば、

俺の中に入って出た瞬間化け物だし!

俺が何したってんだよ!?」

 

「‥もうしているから俺はお前を

追いかけてるんだぞ?」

 

「え‥?」

 

砂の怪物の言葉に男は唖然とする。

その怪物と会ったのはつい先ほどだ。

男の記憶では何もしてない。

そして砂の怪物は静かに笑うと

男にこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前の望みを言え。

どんな望みも叶えてやる。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「の、望み‥?」

 

 

「そうだ、さっきお前が言ってた事。

俺なら直ぐ叶えられるぞ?」

 

怪物の言葉に男は躊躇う。

本当に願ってくれるのか?

嘘を付いて殺してくるかもしれない。

男の脳内は困惑するが、

一応、喋るだけ喋ってみることにした。

 

 

 

 

 

 

「お、俺は‥、 」

 

 

 

 

 

望みを言う瞬間、夜の公園の隣、

辺りを明るく照らす路線電車が通り過ぎる。

 

 

 

「ふははは‥その望み、聞いたぞ。」

 

 

「え‥‥!う、うぁああああっ!?」

 

 

 

砂の怪物は成功したかのように笑うと

頭上に浮かんでる下半身と繋がり

灰色だった体に色が付き、実体化する。

 

背中にラッパの様な物がついており

身体の具合を確認する馬の怪人

〝ホースイマジン〟は男に近寄る。

 

 

「怖がることはない‥‥‥。お前の願い、

すぐに叶えてやる。」

 

「ほ、本当なのか‥‥!?」

 

「あぁ、本当だとも。‥‥‥お前の名は?」

 

 

ホースイマジンはヘタれてる男の周りを

ゆっくり歩き回りながらそう言う。

 

「‥‥‥や、八木原浩二っ。」

 

 

「そうか、では八木原。

お前の望みが叶えれば

俺にも利益が付く。‥‥ただその代わり、

お前が払う代償は‥‥‥」

 

 

 

 

 

 

「そーの話、面白そうだな。」

 

 

ホースイマジンが言いかけようとした時、

公園の出口で低い声が聞こえた。

八木原とともに振り返るとそこには

数体の魔法石で造られた怪物、グールと

その真ん中に立つ全身真っ黒な怪物が立っていた。

 

 

「ひえぇああっ!?ま、また怪物!!?」

 

 

「‥誰だ貴様?」

 

 

「お、失礼、申し遅れた。

俺は〝ブラックヘルハウンド〟

ファントムだ。」

 

ブラックヘルハウンドはそう言って

お辞儀をする。

 

 

「ファントム‥?知らねぇな‥。

そのファントムさまが何の用だ?」

 

 

「なーに、お前のその化け物姿を見て

声をかけたのさ、‥どうだ?」

 

 

ブラックヘルハウンドは一旦区切ると

突然、自身の影に入るように地面へ

潜って行き、八木原とホースイマジンの前へ

あらわれる。

 

 

「っ!」

 

「ひぁやあああっ!?」

 

 

 

 

「おやおや、驚かせてすまない。

どうだろうか‥?

俺と、この世界を支配しないか‥‥?」

 

 

「‥‥支配?」

 

 

 

 

「あぁそうだ。いかがだろう?

お前も中々の強さを持ってると見える。」

 

 

 

「‥‥‥‥‥‥。」

 

 

 

ブラックヘルハウンドが交渉してくるが

ホースイマジンはかなり黙っていた。

が、その交渉に乗ることにした。

 

 

 

「(な、何なんだよ一体‥‥!?)」

 

その隣で八木原は突然、

いや‥見たことがない怪物に驚くばかりだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まずいですね‥‥

この世界にも怪物が現れるなんて‥

急いで晴真に知らせないと‥。」

 

 

 

禍々しい気配を感じてビルの屋上から

それを見据える銀髪に白ワンピースの女性は

そう言って夜の空を見つめる。

 

 

 

「いいえ、彼だけでは今回は苦戦する‥‥。

別の次元の方も呼ばなければ‥この世界‥」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()の世界が‥滅びる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーー

 

 

ウィザードとラブライブ!の世界、

音ノ木坂学院お昼休みにて。

 

 

 

「ん〜‥‥‥!」

 

屋上で大の字になって寝そべっているのは

操真晴希。ラブライブの世界へ転生され

その世界で人々を襲うファントムに立ち向かう

仮面ライダーウィザードの力を授かった少年だ。

 

「たまにはいいよな、

騒がしいのもいない事だし。」

 

晴希はカフカを食べながらそう呟き

日差しが差し掛かる空を見上げた。

因みにμ'sのメンバー達は部室で

マヨネーズとお食事中だ。

 

 

 

‥‥‥‥しかし、暑いな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お休み中のところごめんなさい。」

 

 

 

 

 

 

「え?‥うわぃあっっ!!?」

 

 

完全に気を抜いてる瞬間、

いつのまにか柵越しに立っている

白ワンピースの女性に気付き驚く晴希。

 

久々に変な声だしたぞ‥‥‥。

いや、そんなことより

 

 

 

「だ、誰だあんたっ‥‥!ファントム!?」

 

 

「あんな怪物と一緒にしないでください。

私はこう見えて一応ですが女神です。

あ、気軽にお母さんと呼んで構いませんよ?

そして初めまして操真晴希さん。またの名を」

 

 

色々とツッコミたい感情が込み上げたが

心の奥にしまった晴希。

女神と名乗る彼女は一旦区切って

こちらを見つめる。

 

 

「指輪の魔法使い‥、この世界の、

仮面ライダーウィザード。」

 

 

「!‥‥‥‥神様の親戚か何かなのか?

その女神様が何か用ですか?」

 

 

「‥神? まぁ要件の方ですが、貴方に

ある世界を助けていただいてほしいのです。」

 

「ある世界‥?え、でも俺には

この世界を守る指名が‥」

 

 

「ここは今は放っておいて構いません。

あちらの世界に行かれても

こちらの世界の時間が経つこともありません。

要件が終われば今いる

お昼休みの時間にはもどれますよ。 」

 

 

 

「は、はぁ‥。」

 

先ほどまで真剣な表情だった女神は

少しだけ表情が緩みそう言って

俺は言ってることが何気に凄い女神に頷く。

そして女神は言った。

 

 

 

 

「貴方に、別のラブライブ!の世界を

守ってほしいのです。」

 

 

 

「ン‥‥?ラブライブ?」

 

 

 

 

 

 

ーーシバラクオマチクダサイーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっと、別のってどうゆうこと‥ですか?」

 

 

‥すまない、頭の中がパニックになってしまった。

晴希は頭を整理しながら再度問い掛ける。

 

 

「そうですね‥‥いきなり言っても

困りますよね、

‥貴方はパラレルワールドをご存知ですか?」

 

 

「え、えぇと一応‥‥。」

 

 

確か、ある世界から分岐し、それに並行して存在する別の世界を指すみたいな‥‥

並行世界とか、何とか世界って呼び方だったっけ?

 

 

「例えば、ラブライブ!の世界に

仮面ライダーが現れればどうなるか‥‥、

ラブライブ!のメンバー達が能力を持ってたら

どうなるか‥‥。そういった物が次々と

生まれてラブライブの世界が徐々に

増えていってます。そして

とあるラブライブ!の世界に

あってはならない怪物が誕生してしまった。

‥まぁ、早い話ですが。一部の世界にバグが

生じたのでそれを退治してきてください。」

 

「ば、バグって‥‥。

‥‥じゃあこの世界もそのパラレルワールドで作られた世界‥ってことですか?」

 

その問いに女神は頷く。

なんかすげぇ事知ってしまった‥。

‥‥‥‥‥今の聞かなかった事にしたいな‥‥。

 

 

「あちらの世界の怪物を

倒した後にその時の記憶を消す事も可能ですよ?」

 

「え、そうなんですか?でしたらお願いし

‥‥‥‥‥‥。

なんで心読めるんですか?」

 

 

「女神ですから。」

 

 

そう言って少しドヤ顔で晴希の前で言う。

 

 

「‥っと、もう時間がありません。

既にあちらの世界で私が務めてる

ラブライブ!の世界の転生者が戦っています。

彼だけでは苦戦しますので‥‥‥。」

 

 

「俺の力も貸してほしい‥と?」

 

「はい、そうです。話が早くて助かります。」

 

女神が言い終わる前に晴希は察して

少し息を吐く。

 

 

「‥‥どっちにしろその世界が

危機なんですから、当然行きますっ。」

 

 

 

「流石ですっ。本当は列車で行かせるつもり

だったのですが時間がありません。

では、お願いします!」

 

 

 

「えっ列車?ち、ちょ!?まだ準備‥‥!!」

 

 

 

女神は笑顔でその隣の空間が捻じ曲がり、

ゲートらしきものができる。

 

 

 

「うぉあああああっ!!?」

 

 

晴希はそのままゲートの中に吸い込まれ

一瞬だけ、世界が反転したようになった。

(酔ったって意味ですね。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

20××年、7月22日、

音ノ木坂学院屋上にて。

 

 

 

 

 

 

 

 

「うおああああぁ!?ぶっ!?

‥いってえ!!」

 

 

 

ワープホールみたいなのをくぐり抜けてきた

晴希は目的地に着いたのかと思いきや

思い切り頭から落ちて顔面を強打する。

 

 

「いぃいたいっ!!‥‥‥って、あれ?

ここは‥屋上?着いたのか?」

 

晴希は鼻をおさえながら

辺りを見回すがそれは先ほどいた

屋上と変わらない。

 

幸いに屋上には誰もいないのでカオスの光景

(ゲートから落っこちて顔面強打)を

見られてないので少しホッとする晴希。

ラブライブ!の世界だから変わらないのは

当然なのかな‥?

 

 

 

「ふぅ、‥とりあえずっと。」

 

 

晴希は使い魔の指輪をそれぞれ出して

ベルトにかざした。

 

 

 

《ガルーダ!》

 

《クラーケン!》

 

《ユニコーン!・プリーズ》

 

 

 

音声が鳴るとプラモのような型枠に

はまった状態から素早く組み立てられ、

それぞれの使い魔、レッドガルーダ、

イエロークラーケン、ブルーユニコーンが

召喚される。晴希は使い魔の魔法リングを

それぞれの使い魔にはめ込と、元気に動き回る。

 

 

「よし、じゃあ怪物が出たら教え‥」

 

 

 

 

 

 

 

ドォォオン‥‥

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルーダ達に指示を出そうとした瞬間、

学校で突然の爆発音が聞こえる。

 

「っ! さっそくかっ。」

 

その先にある体育館で煙が上がる方角を見つめ

晴希はドライバーオンリングをかざした。

 

 

《ドライバーオン・プリーズ》

 

 

音声が鳴るとベルトはウィザードライバーに

変わり、シフトレバーを上下に動かした。

 

 

 

 

《シャバドゥビタッチヘンシーン!

 

シャバドゥビタッチヘンシーン!

 

シャバドゥビタッチヘンシーン!》

 

 

 

 

テンションの高い待機音声が鳴り響き、

フレイムリングを左手の中指に取り付ける。

 

 

 

「変身。」

 

 

 

《フレイム!・プリーズ

 

ヒーヒー・ヒーヒーヒー!!》

 

 

 

 

バイザーを下げながら魔法の言葉を言って

フレイムリングをドライバーへかざす。

音声が鳴り晴希は屋上から飛び降ると同時に

瞬時に魔法陣が晴希を通り抜ける。

そして空中で晴希は、

仮面ライダーウィザードへと姿を変える。

 

「‥っフン!」

 

落ちる際に校舎の壁を蹴り

宙返りしながら地面に着地するウィザード。

 

 

「うし、行くか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

体育館裏にて。

 

 

 

 

 

 

「もぉ!何なのよアンタ達は!?」

 

「た、体育館が‥‥!」

 

「にこっち!えりち!早く逃げるで!」

 

 

体育館の壁の一部に大きな穴が開いて

生徒達が逃げ惑う中、μ's3年生メンバーの

矢澤にこ、絢瀬絵里、東條希は背後から

追いかけてくる3体の怪人を見る。

 

 

 

「あいつらがμ'sって奴ら?」

 

「μ'sだね。」

 

「μ'sだよ。」

 

にこ達を確認するなり順番にしゃべる3体の怪物、

メカメカしい姿に赤いコートらしきものを

羽織っており、その手には凶器が備わっている

〝モールイマジン〟

 

 

「早く殺そう。」

 

「殺そうか。」

 

「殺すよ。」

 

 

それぞれのモールイマジンはそう言って

武器を構えてにこ達へと走ってくる。

 

 

 

「きたわよっ!?」

にこの叫びで絵里と希も走り出そうとするが。

 

 

 

「っ!!きゃあっ!?」

 

 

「「えりち!(絵里!?)」」

 

 

逃げようとすると絵里が躓いてこけてしまう。

にこと希は慌てて絵里を起こそうとするが

既に目の前までモールイマジンは来ていた。

 

 

「‥じゃあ、やっちゃうよぉ!」

 

 

「「「っ!!」」」

 

1体のモールイマジンが手についてる

アックスハンドを振りかざそうとした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハァッ!!」

 

 

「っ!?ぎゃあ!?」

 

 

振りかざそうとするモールイマジンに

ウィザードが現れ ウィザーソードガン

銃モードで振りかざそうとする

モールイマジンを撃つ。

 

「何だ!?敵か!」

 

「敵だね!?」

 

吹き飛ばされるモールイマジンを見て

2体のモールイマジンは

ウィザードを見ながら言う。

それは絵里達もだった。

 

 

「大丈夫か、にこ、希さん、絵里先輩。」

 

 

 

 

「え‥‥‥あ、アンタ誰よ!?」

 

「は、ハラショー‥‥‥‥!」

 

「何で、ウチらの名前知ってるん?」

 

 

 

 

「え‥‥?あ。」

 

座り込んでる3人の前へウィザードは来て

3人の心配をするが、

自分のことを知らない素振りを見せる

にこ達にウィザードは驚くが直ぐに理解する。

ここは俺がいた世界ではないと。

なら俺の事を知るはずがない‥と。

 

 

「‥話は後です。3人共、あっちへ避難してる

生徒らと一緒に逃げてください。」

 

ウィザードはそう言って立ち上がり

絵里達の前へ行き、モールイマジンの前へ

立ちはだかる。

 

 

「邪魔者。」

 

「邪魔者だね。」

 

「邪魔者だよ。」

 

 

 

「‥‥見たことない連中だな‥。ファントム?

‥‥‥まぁ何にせよ、お前らが

この世界を壊す元凶みたいだな。」

 

ウィザードはそう言って区切り

右手を顔元まであげて

いつもの決め台詞を口にした。

 

 

 

「さぁ、ショータイムだ。」

 

 

 

3体のモールイマジンがそれぞれの

武器を構えてウィザードを睨む。

ウィザードもウィザーソードガンを

剣モードに変えて決め台詞を言って

お互いが突っ込んで行った。

 

 

「セイッ!」

 

 

「ぐあっ!?」

 

まず真ん中にいるモールイマジンに

ウィザーソードガンの突きを入れて

モールイマジンは怯む。

 

「ッラァ!!」

 

 

「「ぎゃあっ!!?」」

 

 

その直ぐ後、2体のモールイマジンに

横一閃と斬りつけて吹き飛ばす。

 

 

 

「うぅっ、やるな。」

 

「やるねっ。」

 

「やってくれるよ。」

 

 

3体のモールイマジンは互いが頷くと

 

 

「「おらぁ!」」

 

 

2体のモールイマジンが足踏みを起こす。

 

 

「うおっ!?何だ!?」

 

 

「「「きゃあぁっ!?」」」

 

 

その足踏みで地面が大きく揺れ

ウィザードと後ろで絵里達はバランスを崩す。

 

 

「行くよぉぉおおっ!!」

 

 

そして1体モールイマジンは叫ぶと飛び上がり

身体をきりもみ回転させて巨大なドリルの様にこちらに突っ込んでくる。

 

 

「くっ‥!!‥‥‥うっ!?」

 

 

なんとか避けようと体制を傾けるが

微かに脇腹辺りに当たり膝をつくウィザード。

モールイマジンはそのまま回転し地面に

穴を開けて地面を掘り進む音が聞こえる。

 

 

「ひゃはぁっ!!」

 

 

「ぐあっ!?」

 

 

地面からモールイマジンが飛び出し

もろに喰らい吹き飛ぶウィザード。

 

 

「俺たちもいるぜぇっ!」

 

 

「よそ見すんなよぉ!!」

 

 

 

「くっ!?」

 

 

地中に潜ってるモールイマジンに目を向けてると

地上にいた2体のモールイマジンが

アックスハンドとクローハンドを

大きく振りかざしてくる。ウィザードは

よろめきながらも何とかウィザーソードガンで

受け止めて距離を取る。

 

 

 

「‥地中からなら、空から攻めてやる!」

 

 

 

ウィザードはそう言ってハリケーンリングを

左手の中指に付け替えて

シフトレバーを上下に動かし

ハリケーンリングをドライバーへかざした。

 

 

 

《ハリケーン!・プリーズ

 

フーフー!フーフーフーフー!!》

 

 

 

音声が鳴るとウィザードは頭上へ手をかざし

緑の魔法陣が浮かび上がる。

ウィザードはそこへジャンプし、くぐり抜けると

フレイムスタイルからハリケーンスタイルへ

姿を変えた。

 

 

 

「なっ!?色が変わったわよ!?」

 

「ハラショーっ!」

 

「スピリチュアルや‥‥‥。」

 

 

初見??のウィザードの変わる姿を見て

驚く3年生のメンバー。

それに思わず笑ってしまうウィザード。

 

 

「色が変わったからって何になるんだい!?」

 

 

地面を潜っていたモールイマジンが

そう言って飛び出し、きりもみ回転をしながら

ウィザードへ突っ込んでくる。

 

 

「ふんっ、こうなるのさ‥‥ハァ!」

 

 

ウィザードは風を纏い

突っ込むモールイマジンが

とどかないくらいまで飛び上がる。

 

 

「ゲッ!?とどかないぞ!?」

 

回転の勢いを止めて頭上を見るモールイマジンを

確認してウィザードはウィザーソードガンの

ハンドスプリングを開く。

 

 

 

《キャモナスラッシュ!

シェイクハンズ!

 

キャモナスラッシュ!

シェイクハンズ!》

 

 

 

ウィザーソードガンから待機音声が流れ

そのままハリケーンリングをウィザーソードガンの

ハンドオーサーにかざした。

 

 

 

 

《ハリケーン!スラッシュストライク!

 

フーフーフー・フーフーフー》

 

 

 

 

待機音声が鳴り響き剣先に

風のエネルギーが纏い始める。

 

「な、なんかまずいよ!?」

 

空中に飛び上がったモールイマジンは

逃げようとする。

 

 

「逃がすかっ!!フッ!」

 

 

ウィザードは風の力でそのまま

モールイマジンへ向けて急降下する。

 

 

 

 

 

 

 

「でぇえやぁぁあああっ!!」

 

 

 

 

 

「っ!?ぎゃああぁあぁぁあっ!!」

 

 

 

 

 

勢いに乗せて風のエネルギーを纏った

ウィザーソードガンを斬りつけて

モールイマジンは爆散する。

 

 

 

「っと。さて、残るは‥」

 

 

 

 

「動くな!赤いの!」

 

「動くなよ〜〜っ?」

 

 

 

「っ!?」

 

着地したウィザードはモールイマジンを見ると

その手にはにこが捕まっていた。

 

 

 

「にこっちっっ!」

 

「にこっ!!」

 

 

 

「‥‥う‥‥っ!」

 

 

その隣で絵里と希が叫ぶが

にこは強く首を絞められ声が出せずにいた。

 

 

 

「‥おい、にこを離せよ」

 

 

「離せって言われて離す奴いるか?」

 

「いないね。」

 

 

ウィザードは忠告するがモールイマジンは

聞く耳をもたない。

ウィザードは息を吐いて

ウィザーソードガンを銃モードに替えようとした。

 

 

 

 

 

その時。

 

 

 

 

 

 

 

「ぎゃあっ!?」

 

 

「っ!ぐはっ!?」

 

 

 

 

 

モールイマジン、絵里達の背後から

光線らしきものが飛んできて

2体のモールイマジンは喰らい、

にこを離して吹き飛ぶ。

 

 

「っ、ケホッケホッ!」

 

「にこ!」

「にこっちっ!」

 

離されたにこは咳き込み絵里と希は

にこに近寄る。

 

そして何があったのかその場の

全員が後ろを振り返る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

BGM Double−Action StrikeForm

〜晴真&テディversion〜

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ、なんかあぶなそうだったみたいだな!」

 

 

 

 

 

 

そこにいたのは戦士だ。

全身が藍色で身体には電車の路線らしきものが

ちらちらと見え 顔は鋭利な仮面らしきものが

付いている。そしてその手には

巨大な銃剣を握ってこちらに向けている。

 

 

「ま、また変なのが来たわ‥!」

 

「ど、どうなってるん!?」

 

「身体にレール‥‥‥?」

 

 

 

 

 

「‥っ!‥お前は‥‥‥‥?」

 

 

 

「アンタが女神様に呼び出された

指輪の、‥‥え〜と、何だっけ?」

 

 

にこ、希、絵里の順番で驚き

ウィザードが聞いてみると藍色の戦士は

そう言って何故か手に持つ大剣に聞いていた。

 

 

 

『指輪の魔法使い、

仮面ライダーウィザードだ晴真』

 

 

 

「そうそう、それだよそれ!」

 

 

「え‥‥!?け、剣が喋った!?」

 

 

藍色の戦士と大剣が会話してるのを見て

ウィザードはびっくりする。

よく見たら顔みたいなのついてる‥‥。

 

 

 

「あー、すげぇだろっ、

こいつはテディっつっt」

 

 

「ねぇ!あいつ電王だよ!?」

 

「何でここに電王がいるの!?」

 

 

藍色の戦士‥‥‥‥‥電王?

はて‥どこかで聞いたことがあるような‥‥。

その電王が喋ってる途中に吹き飛ばされた

2体のモールイマジンが立ち上がり、

電王の名を呼んで驚愕する。

 

 

「電王‥‥‥‥‥。」

 

 

「残念だがちょっと違うな、

俺は仮面ライダーNEW電王だ!

‥‥‥‥ま、指輪の魔法使いさん!

とりあえず話は後だっ。

ここは俺に任せてくれないか?」

 

「え、あぁ ちょっ‥‥。」

 

改めて言い直しNEW電王は

ウィザードに歩み寄りウィザードの肩を

軽く叩いてモールイマジンらと向き合う。

 

 

 

 

 

「さぁて、今更だが‥‥んんっ!

俺!見参っ!!」

 

 

 

 

NEW電王は右手で大剣を肩に持ち

軽く咳払いをすると

左手を前に突き出してポーズをとった。

 

 

 

 

 

『晴真、カウントは?』

 

「んー、23‥いや20でいいや!」

 

 

 

 

大剣とNEW電王はそんな話をしている中

2体のモールイマジンはそれぞれの武器ハンドを

構えてNEW電王へ駆け出す。

 

 

 

「行くぜテディ‥‥GO!!」

 

 

『20‥‥19‥‥18‥‥17‥‥‥』

 

 

 

NEW電王の合図で駆け出すと大剣から

カウントダウンらしき声が聞こえ始める。

 

 

 

「ふんっ!!でりゃああっ!!」

 

 

「ぐわぁっ!?」

 

「ぎゃあっ!?」

 

『16‥‥15‥‥‥14‥‥‥』

 

NEW電王はそのゴテゴテしたスーツと裏腹に

素早い動きでモールイマジンに連続で斬りつける。

その間でもカウントダウンは続いている。

 

 

『13‥‥12‥‥11‥‥10』

 

 

「まずは!1体っとおっ!!」

 

 

 

 

「ぐぁっ!?ぎゃああああっ!!」

 

 

 

 

 

10秒に差し掛かる時、NEW電王は飛び上がり

1体のモールイマジンを縦一閃と斬りつけ

モールイマジンはダメージに耐え切れず爆散した。

 

『9‥‥8‥‥7‥』

 

 

 

「っ!!ヤバいよ!?」

 

 

残されたモールイマジンは逃げようと

NEW電王に背を向けて走り出す。

 

 

 

「はっ!逃がすかよぉ!!」

 

 

NEW電王はパスらしきものを取り出して

ベルトの中央にセタッチする。

 

 

 

 

《FullCharge》

 

 

 

 

『6‥‥5‥‥4‥‥』

 

そのベルトから音声が鳴りNEW電王は

パスを投げ捨てると同時に

大剣にエネルギーが収縮していく。

そしてNEW電王は跳躍し

モールイマジンの頭上まで来る。

 

『3‥‥‥2‥‥‥1』

 

 

 

 

「はぁぁああああっ!!!」

 

 

 

 

「っ!?ぐわぁぁあああっ!!?」

 

 

 

『0』

 

 

 

カウントが終了すると同時に

エネルギーを纏った大剣を喰らい

モールイマジンは爆散した。

 

 

 

「おし!やったなテディ!」

 

 

『あぁ、グッジョブだ晴真。』

 

 

NEW電王とテディはお互いを褒めた後

テディを投げる。すると大剣は光りだし

人型の姿へと形を変えた。

 

 

「‥‥はは、すごいな‥‥。

てか何だあの剣は‥。」

 

 

20秒で2体の怪物を倒した目先の戦士に

ウィザードは驚いて思わず笑みがこぼれる。

そしてNEW電王はこちらを振り向き

ベルトを外すと変身が解かれ、さっきの

活気な声と裏腹に爽やかそうな少年が現れる。

 

 

「んー、他にイマジンはいない‥な。

うし!とりあえずひと安心。

希先輩達も大丈夫ですかー?」

 

 

 

 

 

「あ、あの人も私達の事

知ってるみたいね‥もう何が何やら‥‥。」

 

「とりあえず、助かった‥

で、よかったんかな‥?」

 

 

少年の叫ぶ先、ウィザードの背後の

絵里と希は答えてにこも警戒しながら

こちらを見ている。

そしてウィザードも辺りに怪物がいない事を

確認して変身を解く。

 

 

「‥えと‥君が、女神様の言ってた

別世界の仮面ライダー?」

 

 

「おう!てか、そんなかしこまらなくていいって!

俺は野上晴真!そして

仮面ライダーNEW電王になれる者だ。

んで、こっちが相棒のテディ、

さっき見たいなイマジンじゃねぇぞ。」

 

「テディだ、よろしく。」

 

野上晴真の自己紹介と隣で礼儀正しく

立っている怪物?テディが頭を下げる。

 

 

「あぁよろしく。俺は操真晴希、

さっきその剣が言った通り、

指輪の魔法使い、仮面ライダーウィザードだ。

‥‥所で気になるんだけど、

さっき口にしてたイマジンって‥‥?」

 

 

 

「あー、今襲ってきた奴ら、

あれがイマジンだ。」

 

「イマジンは人間と契約して

その契約した人間の願い事を叶える事によって

過去に飛ぶことができ、過去を破壊しようとする

非道なやつらだ。」

 

晴真が説明しようとすると隣のテディが

代わりに説明してくる。過去に飛んで過去を壊す‥。

ふむ、何だかやり方は違うが

少しだけファントムに似てるな‥。

 

 

「あの!‥私たちにも

説明してもらえますか!?」

 

「そうね、ここまで見たら

聞かないとスッキリしないわっ。」

 

「教えんとアンタら不法侵入で警察呼ぶで?」

 

晴希と晴真が会話してると絵里達は

今起きてる事情を聞いてくる。

‥不法侵入て希さんがそんなこと言うとは‥。

 

 

「えっとじゃあまずな‥‥。」

 

晴真が話そうとすると絵里の所からだろうか

着信音が鳴り出す。

 

 

「っ、ごめんなさい‥‥。もしもし、ことり?

‥‥‥‥え?穂乃果と海未がおかしい?

どうゆうこと?」

 

 

「あっ‥。」

 

絵里の通話相手はおそらくことりだろう。

会話をしてると晴真が声を漏らして

少し汗を掻く。

 

 

「‥‥何かあったのか?」

 

「まぁ色々と‥‥実はあっちにも

イマジンが出てな。」

 

「はぁっ!?早く言えよ!

ことり達は無事なのか!?」

 

晴真から事実を聞いて晴希は心配するが

テディが手を上げた。

 

 

「心配ない、あちらには私達の仲間が

戦ってくれているはずだ。」

 

「仲間‥‥?他にも仮面ライダーがいるのか?」

 

「まぁいるっちゃいるけど、

かなり強引の奴らがな‥。」

 

 

テディは礼儀正しく、

晴真は頬をかきながらそう答えると

今度はにこの方からだろうか。

にこのポケットから着信音が鳴り出す。

 

 

「もぉ何よ!こんな時にっ。

もしもし!?あ、真姫?

どうしたのよ?‥‥え?花陽と凛がおかしい?」

 

 

「‥‥‥‥まさかあっちも?」

 

絵里とほぼ同じ会話をしてるのを聞いて

晴希はテディと晴真を見ると

2人は大きく頷いた。

すると晴真は腕時計を見だす。

 

 

「そろそろだな。とりあえずっ、

一旦場所を変えて話そう!」

 

 

「場所を変えるって‥どうするんだ?」

 

今晴希達がいるのは体育館の裏。

だが戦いの影響で建物や地面など

壊れてたり穴が開いてたりしていた。

さすがにこれはまずい‥‥。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先生!あっちです!

変な化け物みたいなのがでたのは!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!?」

 

 

今のは生徒の声‥?まずいな‥‥!

この状態じゃ言い訳なんてレベルじゃ

通用しないぞ‥‥!

晴希は焦っているが晴真はどこか落ち着いていた。

 

 

「‥よし、頃合いだな。晴希!

それと絵里先輩、希先輩、にこ先輩!

特にそこの3人は

今から起こる事は絶対内緒な!」

 

 

「え、え?」

 

「何する気なん?」

 

 

通話を終えた絵里とにこ、希は

晴真の言葉に首を傾げながら聞いていた。

同時に晴希もその気持ちだった。

 

すると晴真は少し壊れてる

非常用のドアに手を伸ばす。

 

「お、おい!そこじゃバレるって!」

 

「まぁ見てな‥‥‥‥よし!」

 

何やら腕時計を見てカウントしてると

晴真は勢いよくドアを開けた。

 

 

「「「「っ!!?」」」」

 

ドアを開けた瞬間光り出し、

晴希と3年先組は目を瞑る。

 

 

「さぁ急いだ急いだ!見つかるぞー!」

 

「晴希君、こっちだ。」

 

 

晴希はテディに、3年生らは晴真に

引っ張られ、そのドアの中へと入って行った。

 

 

 

 

 

 

ーーー

 

 

 

 

「‥‥‥‥うっそやろ?」

 

 

思わず関西弁みたいな言葉になるほど

目の前の光景に驚いていた。

辺りは砂漠のように広がる荒野。

でも暑くはない。‥‥だが、

今晴希と3年生組が一番驚いてる物が

晴希達の前へ止まった。

 

 

「‥これ、電車‥‥?」

 

「電車‥‥やね‥。」

 

「てゆうか何処なのよここ!?」

 

 

「ここは時の砂漠。そして目の前の列車は

時を超える列車、〝デンライナー〟だっ。」

 

 

 

「「「「時を超える列車!?」」」」

 

 

μ's3年生と声が揃ってしまうほど

晴希は驚いた。時を超える列車だなんて

そんな夢の様なマシン‥‥羨ましいな‥。

目の前にある青色のデンライナー。

先ほど晴真が変身した

NEW電王と同じ色をしている。

 

 

「デンライナーに乗るには時計が

ゾロ目の数字になった時、なんでもいいから

ドアを開ける。そしたらここ、時の砂漠って

場所に出てデンライナーが来てくれるんだぜ。

まぁチケットがないと乗れないけどな!」

 

 

晴真の説明に晴希は自身の時計を確認する。

3時35分27秒‥あー大体分かってきたぞ。

つまり3時33分33秒に晴真回君は非常口のドアを

開けて出てきたわけだな?スッゲェな‥

‥あれ?ここ仮面ライダーがいない世界だよな?

じゃあデンライナーは何であるんだ?

これも女神様の力‥‥‥?

 

晴希はそんなことを考えていると

目の前の車両のドアが開き、

中から可愛いらしい白い服?女性が出てきた。

 

 

「あ、晴真さーん。それとμ'sの皆さんと

そちらが例の魔法使いさんですね?」

 

「こんにちはナオミさんっ。

モモタロス達は来てますか?」

 

「ううん、モモちゃん達は

まだきてないですよ〜?」

 

その人物、ナオミの言葉に

晴真はそうっすか‥と困った顔をする。

 

「心配ない晴真、別れる時に

俺たちなら大丈夫だ と言っていただろう?」

 

「‥あぁ、わかってる。とりあえずナオミさん。

この子達を中へ入らしてもらえますか?」

 

「はーいっ。どうぞー。」

 

テディの言葉に晴真は頷き

ナオミは笑顔でデンライナーから降りてくる。

 

「さ、入って入ってっ。」

 

 

「ど、どうも‥。」

 

「し、失礼します‥‥。」

 

「スピリチュアル全開や‥‥‥。」

 

「カメラとか持って来ればよかったわ‥」

 

晴希、絵里、希、にこの順番で

デンライナーに入っていき

晴真、テディ、ナオミもその後に入る。

 

3年組は先ほどから落ちつきが見えない。

突然起きた状況に頭が混乱してるのだろう。

だが俺らが別世界から来たなんて

信じてもらえるのだろうか‥?

 

そんな事を考えているうちに

車両のドアが開かれ、客席のある

車両へと晴希と3年組は周りを見渡しながら

中へ足を踏み入れる。

 

 

「ここはデンライナーの食堂車だぜ。」

 

「へ、へぇ‥‥。」

 

 

 

『それでは、デンライナー

間も無く発車致しまーす。』

 

 

 

晴真の紹介に晴希は感心すると

ナオミはマイクを持ってそう言うと

デンライナーはゆっくりと動き出した。

 

 

「え!?ちょ、ちょっと!

にこ達まだ学校の途中なのよ!?」

 

 

「あんな騒ぎがあったら

学校もクソもないだろ。

とりあえず席に座れ。」

 

にこが騒ぎ出すと晴真はそう言って

奥の席へと座る。

晴希と3年組も適当に席へ座ると

後方の車両から1人の男性らしき人が

入ってきた。

 

 

「無事に帰ってきた様ですねぇ‥晴真君。」

 

「あ、オーナーさんっ。

でも他のメンバーがまだなんだ‥。」

 

 

「彼らがいればとりあえずは一安心‥

と、言いたいところですが‥

油断はできませんねぇ。

‥そちらが、別世界の仮面ライダー、

ウィザードですね?晴真君から話は聞いてます。」

 

 

黒い駅員の様な服を着た人は

晴希を見てこちらに近寄る。

 

「チケットなしの乗車はいけませんが

今回は特別ですよ〜?そして

初めまして、このデンライナーの

オーナーです。お見知り置きを‥。」

 

 

「こ、こちらこそ‥‥。」

 

い、色々と凄そうな人だな‥。

オーナーはそう言って奥の席へと座り

ナオミに何かを頼んでいた。

 

 

「はーいっ。どうぞー。」

 

「あ、ありがとうございます。」

 

「ど、どうも‥。」

 

ナオミはコーヒーを入れて

晴希や3年組に渡していた。

‥‥え?なんだこのコーヒー‥

水色のホイップ‥‥?うっ、マズ‥。

 

 

「さて、そろそろ絵里先輩たちに説明しないとな。

今から言うことは信じられないかもしれないが、

真面目に聞いてくれるか?」

 

コーヒーを渡し終えるとそれと入れ違いに

晴真はそう言って立ち上がる。

絵里と希とにこは半信半疑で頷き

俺も黙って話を聞いた。

 

 

 

まずは、この世界にバグが生じて

悪のイマジンとファントムがいること。

まさかファントムもいるとは思わず

晴希は驚愕した。

 

それを倒すために別の世界から

晴希と晴真がやってきたこと。

 

 

 

そして先に着いた晴真は仲間のイマジン、

モモタロス、ウラタロス、

キンタロス、リュウタロスと共に

運悪くバラバラに行動してた

穂乃果達を守るべくその場所に向かったのだが

その後にきた晴希の応援に向かうべく

一旦モモタロス達と別れて晴希のもとへ

来た、とゆう訳らしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー

 

 

「つまり‥‥さっきの怪物‥

イマ、ジンとファントム?を倒すために

貴方達は来たわけね‥?」

 

 

「うぐぐ‥にこ、頭が

ごちゃごちゃになりそうよ‥」

 

 

 

「ま、そうなるわな。わかってもらえた?」

 

頭を抑えるにこを見て晴真は聞いてみる。

 

 

「‥‥信じたくはないけど‥信じるわ。」

 

「ここまで信じられない事が連続で

起きてるんやし、ウチも信じる。」

 

「に、にに、にこも信じるわよ!

‥‥でも早く帰してくれる?」

 

 

絵里、希、にこはそれぞれ信じてくれて

晴希はほっとするがにこは真剣な表情で

こちらを見てくる。

 

「それは危険だ。まだ怪物が

うろついて‥」

 

「なら尚更帰らせて!

じゃないと家族や穂乃果達が‥!!」

 

 

「「っ!!」」

 

晴希が止めようとするとにこは

焦って立ち上がり、絵里と希も顔色を変えて

席を立つ。

 

 

「心配すんなっ。言ったろ?今あっちには

俺らの仲間がいるって、な、テディ?」

 

「あぁ、心配ない。」

 

 

晴真はそう言ってテディの肩を持って

立ち上がり絵里達を落ち着かせる。

 

 

「それに、その怪物をぶっ飛ばす為に

俺たちが来たんだ。だろ、晴希。」

 

 

「‥‥そうだな。なら早いとこ

倒しに行かないと。」

 

 

 

晴希もそう言って立ち上がると、

希がふと思ったのか口を動かす。

 

 

「‥‥思ったんやけど、

2人共名前が似てんやね。」

 

 

「「え?‥‥あ。」」

 

晴希と晴真は声を揃えて互いを見る。

確かに違うのは希と真だけだ。

これだと呼ばれたら

2人同時に返事してしまいそうだ‥‥‥。

 

 

「そ、そんなこたぁどーでもいいだろ!」

 

「そ、そうだな!よし、さっさと行くぞ!」

 

 

2人は苦笑いしながら頷き、

晴真は絵里達を見る。

 

「絵里先輩達はここへ残ってくれ。

きっとあいつらはμ'sを襲ってくる。

‥心配しなくても大丈夫だ。

きっちり怪物共をぶっ飛ばして

穂乃果達とも合流するからよ!」

 

 

 

「‥‥頼んだわよ!」

 

「‥不思議やね、初対面なのに

何故か安心できる‥。」

 

「えぇ‥、なんでなのかしら‥‥?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の瞬間、周りが突然白黒に包まれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!?」

 

 

「何だ!?」

 

 

 

 

突然晴真と晴希は戸惑う。

戸惑う?‥‥いや、()()()()()のは

晴希と晴真だけだった。

 

「え!?絵里先輩?希さん!にこ!」

 

「ナオミさんオーナーさん!!

時間が止まってる‥!?」

 

 

オーナーやナオミ、μ's3年組は

周りの白黒に包まれて時が止まってるかの

様に微動だにしなかった。

 

 

「一体どうなってやがる‥!?」

 

「こ、これもイマジンとかの仕業か‥!?」

 

「くそっ!テディ!‥お前もかよ!」

 

 

晴真は動かないテディを見て頭を叩き

晴希はウィザードリングを取り付けようとした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ストップストップ!

怪物の仕業じゃないですよー!」

 

 

 

 

 

 

「っ!?あ、貴方は‥!?」

 

 

「女神様!?ちょ‥‥脅かすなよ!」

 

 

突然晴希らの背後に現れたのは

ここへ晴希を飛ばしたお方、

そして晴真がお世話になってる女神だった。

 

 

 

「な、何したんですか‥‥?」

 

 

「え?少し時間を止めただけですよ。

ほんの少ししか止められないですけど。

‥私の存在に、この方達が

知ったら慌てるでしょうから。」

 

 

晴希の言葉に女神はにこやかにそう返す。

やばい、この神様色々とスゲェ。

 

 

「はぁ‥‥で、何の用だ?」

 

 

呆れてため息を吐く晴真はそう言って

女神は本題に入った。

 

 

「あ、手助けに来たのです。

この世界の元凶の場所をつきとめましたよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーー

 

 

 

とある大きな廃棄工場にて。

 

 

 

 

 

 

デンライナーから降ろされた

晴希と晴真はここに怪物がいると

女神に言われ情報通りに来たのだ。

 

 

 

 

「如何にもボスがいそうなとこだな‥。」

 

「だな、早く行こうぜ。

行くぞテディっ。」

 

「あぁっ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「慌てんなって、御三方。」

 

 

 

「「「っ!」」」

 

 

廃棄工場にのりこもうとすると

その中から怪物とグールの群れが出てきた。

 

 

「‥‥お前‥!?

(いや‥色が違う‥別の奴か?)」

 

 

「おや、俺の事を知ってそうな顔だね?

俺はお前の事知らないけどさ。

だが、テメェらが仮面ライダーってゆうのは

聞いてるよ。」

 

 

晴希はブラックヘルハウンドを見て

以前戦ったことのあるファントムだったので

驚くが、色が違うので

別のファントムだと認識した。

 

 

「‥‥っは!だったら話が早い!

テメェがこの世界の元凶だな?

さっさとくたばってもらうぜ!」

 

「あぁ、その為に俺たちが来たんだからな。」

 

晴真は指を突きつけ、晴希も続いてそう言うと

ブラックヘルハウンドは笑い出す。

 

 

 

「ハッハッハ!臭い臭い!

臭いセリフだなぁ。

‥‥‥テメェら如きに俺の計画の

邪魔させてたまるかよ!」

 

 

「「「ーーーーッッ!!」」」

 

 

ブラックヘルハウンドが剣を出して

そう言うとグールの群れは雄叫びを上げ

槍を構えこちらを睨んでくる。

 

 

 

「うし!さっさと倒して

モモタロス達と合流だ!

行くぜテディ、晴希!」

 

「あぁ 晴真君!」

 

「おうっ!」

 

 

晴真は電王ベルトを取り出して

腰に巻きつける。

勢いよく回してベルトの先端部分は

中央の電王ベルトに上手いこと装着する。

 

 

《ドライバーオン・プリーズ》

 

 

晴希はドライバーオンリングをベルトにかざして

音声が鳴ると共にベルトは

ウィザードライバーへと変わる。

 

 

「おぉ、スゲェなそのベルトっ!」

 

「晴真君こそ。」

 

 

お互いの変身ベルトを褒めながら

晴真の電王ベルトから

待機音声が流れ始める。

それと同時に晴希も

シフトレバーを上下に動かし

フレイムリングを左手の中指に付ける。

 

 

 

《シャバドゥビタッチヘンシーン!

 

シャバドゥビタッチヘンシーン!

シャバドゥビタッチヘンシーン!》

 

 

 

互いの音が重なり合う中

晴希はフレイムリングのバイザーを下げ

晴真はライダーパスを取り出して大きく構える。

 

 

 

 

 

「変身。」

 

「変身!」

 

 

 

《フレイム!・プリーズ

 

ヒーヒー・ヒーヒーヒー!!》

 

 

 

 

《StrikeForm》

 

 

 

 

 

2人は魔法の言葉を言い放ち

晴希はフレイムリングをドライバーへかざすと

真上に左手をかざして魔法陣が現れる。

魔法陣は晴希の身体を通り抜けると

仮面ライダーウィザードへと姿を変えた。

それと同時に晴真はライダーパスを

バックル部にセタッチ、

すると周りに藍色のオーラアーマーが形成され

素体のスーツ〝プラットフォーム〟を

覆う様に装着する。

そして電仮面が頭のデンレールを走り

顔辺りでリバースされ、

晴真は仮面ライダーNEW電王へと姿を変えた。

 

 

「(‥‥変身シーンかっこいいな‥‥。)」

 

 

「(ウィザード‥中々かっこいいじゃんか。)」

 

 

ウィザードとNEW電王は心の中で

そう思いながら目の前の敵へ目を向ける。

 

 

 

「テディ。」

 

「あぁ、 フッ!」

 

 

するとNEW電王は指鳴らしてテディの名を呼ぶと

テディは返事をして身体を先ほど見た

銃剣〝マチェーテディ〟へと姿を変えた。

 

 

 

 

「ふん、どうせ雑魚だろ‥‥やれ。」

 

 

 

 

変身終わるとブラックヘルハウンドは

鼻で笑ってグールの群れをこちらへと向かわせる。

 

 

 

「雑魚かどうかその目で見ときな!

行くぜテディ、晴希! GO!!」

 

『任せろ!』

 

「ああ。さぁ、ショータイムだっ。」

 

 

NEW電王とウィザードは互いに息を合わせ

ウィザードはウィザーソードガン 剣モードで

取り出して向かってくる

グールの群れに突っ込んでいく。

 

 

 

 

 

 

BGM Double action

〜晴希&晴真 Specialversion〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハァッ!」

 

「オラァッ!!」

 

 

ウィザードは横一閃にウィザーソードガンを

振り払いグールの数体はダメージに耐え切れず

吹き飛ぶとともに爆散する。

NEW電王は跳躍するとマチェーテディの剣先を

グールに向けると剣先から破壊光線を連発し

グールから火花が飛び散り爆散していく。

 

 

「まだまだ行くぞ!」

 

 

ウィザードはビックリングを右手の中指に付け

シフトレバーを上下に動かし、

ビックリングをかざす。

 

 

 

 

《ビック・プリーズ》

 

 

音声が鳴ると目の前に魔法陣が現れ

そこに右手を入れると反対側から

巨大なウィザードの手が出てくる。

 

 

「うぉ!!でかぁ!?」

 

「おらよっ と!!」

 

NEW電王は驚きながら距離を取り

ウィザードは思い切りその右手を振り回す。

それを受けた、または風圧でよろけたグールの隙に

ウィザードはバインドリングを取り付け

シフトレバーを上下に動かし、ソレをかざした。

 

 

《バインド・プリーズ》

 

 

「ジッとしてろよ?」

 

ウィザードがそう言って手を突き出すと

グールの群れの足元に無数の魔法陣が現れ

そこから鎖が飛び出しグール達に巻き付く。

 

 

「晴真君!」

 

 

「おうっ!任せろ!

ちょっとごめんテディ!」

 

 

『ん?うぁっ!?』

 

ウィザードはNEW電王を呼ぶと

NEW電王はマチェーテディを頭上へ

少し高めに放り投げ、腰に付いてある

4つのパーツの内、パーツを2つ組み合わせて

それも放り投げ残りの2つのパーツを組み合わせる。

そして放り投げたパーツと連結させるように

組み合わせると刃の様な物が先から出現する。

電王の武器〝デンガッシャー〟ソードモードだ。

 

 

「よっと!それじゃあ行くぜテディ!」

 

『あ、あぁ!』

 

放り投げたマチェーテディも掴んで

さながら二刀流のように腰を下げて

構えるNEW電王はそう言って拘束された

グール達へと突っ込む。

 

 

「はぁっ!はぁっ!でりゃあああぁっっ!!」

 

 

NEW電王は素早い動きで次々と

グールを切り裂いていき拘束されながらも

ダメージに耐え切れずグール達は爆散した。

 

 

「ふぅっ。ザッとこんなもんよ!」

 

『‥‥!晴真!後ろだっ!』

 

 

「ハッハ!余所見は命取りだ!!」

 

 

NEW電王は肩にデンガッシャーを乗せて

そう言うと背後からブラックヘルハウンドが

剣を持って振りかざそうとする。

 

 

 

 

 

 

「‥‥‥っぐあ!?」

 

 

だが先に苦痛を上げたのは

ブラックヘルハウンドの方だった。

 

 

 

「大丈夫か?」

 

 

「おーっ、サンキューな!」

 

『すまない、助かった。』

 

 

ウィザードはウィザーソードガン、銃モードを

ブラックヘルハウンドに向けながら

NEW電王に近寄る。

 

 

「くっ!これならどうだ!」

 

 

撃たれた所をおさえながら

ブラックヘルハウンドは立ち上がると

おさえてない方の手から黒い炎の様な

エネルギーを作り出す。

 

 

「ハァッ!」

 

 

 

「ぐあっ!?」

 

「あつっ!」

 

そのエネルギーを投げるとウィザードと

NEW電王は当たる瞬間瞬時に爆発して

2人の戦士は吹き飛ぶ。

 

 

『大丈夫か晴真!?』

 

「あちちっ‥どうってことないぜ!」

 

「くっ、炎を使うのか‥‥それなら。」

 

 

NEW電王はテディに心配されながらも立ち上がり

ウィザードは以前戦ったヘルハウンドのことを

思い出し、ウォーターリングをフレイムリングと

付け替え、シフトレバーを動かしソレをかざした。

 

 

 

《ウォーター!・プリーズ

 

スイ〜スイ〜スイ〜スイ〜》

 

 

 

音声が鳴り響き真下へ左手をかざすと

足元に水の魔法陣が現れウィザードの身体を

通り抜ける。そしてウィザードは

フレイムスタイルからウォータースタイルへと

姿を変えた。

 

 

「おぉ!青色に変わったっ!」

 

「はは、他にももう一色あるんだぜ?」

 

 

 

「?だから何だっていうんだ?ハァッ!」

 

 

 

ブラックヘルハウンドは再度手から

黒い炎を作り出す。ウィザードは

ディフェンドリングを付けてシフトレバーを

動かし、ソレをかざした。

 

 

《ディフェンド!・プリーズ》

 

 

 

「ハアァッ!!」

 

 

音声とブラックヘルハウンドの気合いの声が

同時になり、ウィザードは真正面に左手を

かざすと水の魔法壁が現れる。

飛んできた黒い炎は魔法壁に当たると瞬時に

蒸発してなくなった。

 

 

「な、何!?」

 

 

 

「残念だがもう通用しない。

晴真君、一気に決めるぞ。」

 

 

「おうっ!俺らもいいとこ見せようぜテディ!」

 

『了解だ!』

 

 

 

ウィザードはウィザーソードガンの

ハンドスプリングを開き、

ウォーターリングをウィザーソードガンの

ハンドオーサーへかざし、

NEW電王もデンガッシャーを地面に軽く

突き刺してライダーパスを取り出し

ベルトのバックル部にかざした。

 

 

 

 

《ウォーター!シューティングストライク!

 

スイースイースイー・スイースイースイー》

 

 

《Full Charge》

 

 

 

互いの音声、待機音声が鳴り

ウィザードはウィザーソードガンの銃口に

水のエネルギーが纏い始める。

NEW電王はパスを投げ、地面に突き刺した

デンガッシャーを持ち、マチェーテディとともに

武器全体にエネルギーが溜まっていく。

 

 

 

 

「っ!させるかぁあっ!!」

 

 

 

ブラックヘルハウンドは両手に黒い炎を

作り出しウィザードとNEW電王に向けて

ソレを飛ばしてくる。

 

 

 

 

「うぉおおおおおおおっ!!」

 

 

 

NEW電王は技名を言うと走り出し

黒い炎を2つの武器で切り裂いていく。

 

 

「っ、バカなっ!!?」

 

 

「おら行くぜぇえ!!」

 

 

攻撃を防がれたブラックヘルハウンドは

動揺する隙にNEW電王は跳躍し

ブラックヘルハウンドの頭上へ飛ぶ。

 

 

 

「おい、余所見は命取りじゃないのか?」

 

 

「しまっ!?」

 

 

 

 

その声にブラックヘルハウンドは前を見ると

こちら‥ではなく、なんと飛んでるNEW電王に

ウィザードはウィザーソードガンを向けて

コントラクトリガーを引いた。

 

そして水のエネルギー弾は勢いよく

NEW電王へ飛んでいく。

それを見たブラックヘルハウンドは

馬鹿かと笑い出す。

 

 

 

 

「はっ!血迷ったかい!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうかな?」

 

 

 

ウィザードがニヤリと笑うと

NEW電王は空中で身体を捻り、

 

 

 

 

「おっっっらぁっ!!!」

 

 

 

「!?ぐぁあああっっっ!!!」

 

 

 

飛んできた水のエネルギー弾を

マチェーテディとデンガッシャーで叩きつけ

真下へいるブラックヘルハウンドにぶつけたのだ。

 

 

 

「うぐっ‥‥バカな‥!!」

 

 

「まだ行くぜぇええ!!」

 

 

蹌踉めくブラックヘルハウンドの頭上で

NEW電王はそう言うと2つの武器を構え、

 

 

 

 

 

 

「俺流の必殺、 ニノ技!!!」

 

 

 

「っ!!? ぐぁああっ!!!」

 

 

 

NEW電王は落下する勢いに身を任せ

ブラックヘルハウンドをXを描くように

エネルギーを帯びた武器で斬りつける。

 

 

 

 

 

 

 

「シグナス・オンスロート。」

 

 

 

 

 

 

 

「ぐ、ぐああぁあああああっ!!」

 

 

 

技名を静かに言って後ろへ振り返り

NEW電王はかっこよくポーズを取ると

真後ろでブラックヘルハウンドは

苦痛を上げながら爆発した。

 

 

 

 

 

「ふぃ〜‥やったな晴真君。」

 

 

 

「‥‥‥。」

 

 

ウィザードはそう言って歩み寄り

NEW電王は黙って頷く。

 

 

でも、

 

なんかおかしい。

こんなにあっさりやられるなんて

 

いや、ただ弱かっただけか?

 

 

ウィザードはそう思いながら

NEW電王に近寄ったが、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その考え事は的中した。

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ!!」

 

 

「ぐあっ!?」

 

 

 

NEW電王は突然

ウィザードを斬りつけた。

 

 

 

 

「ぐっ!?何すんだ!?」

 

 

 

『晴真!?どうした晴真!?』

 

 

マチェーテディもいきなりの行動に

おかしいと思いNEW電王に声をかけるが

NEW電王は無視する。

 

 

 

「‥‥‥‥くっくっく‥‥油断も命取りだなぁ‥?」

 

 

「っ!?‥晴、真君?」

 

NEW電王はそう言って

デンガッシャーとマチェーテディを構え

斬りつけられた所を抑えるウィザードへ

近寄っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回、コラボスペシャル

 

 

 

 

 

「ハッハッハ!ヤレるものならやってみな!」

 

「晴真君!少し我慢しててくれっ!」

 

 

突然攻撃しだすNEW電王!

どうなってしまったのか!?

 

 

 

「助けにきたぜ!天丼!」

 

「あはは!いっぱいいるー!

ねーねー!やっつけていい!?」

 

「こら!リュウタおすなや!」

 

「ピンチみたいだね、

君が魔法使いの操真晴希君かな?」

 

 

「え‥‥?‥‥みんな‥?」

 

 

ピンチに駆けつけたモモタロ‥‥穂乃果?

それに凛に花陽に海未‥?雰囲気違うっ!?

 

 

 

「契約、完了‥‥‥。」

 

 

八木原と契約完了した

ホースイマジンは八木原の中へ入っていった!

 

 

 

 

「行くぜ晴希!」

 

「あぁ、晴真君!俺たちは、」

 

「「カウント0からがショータイムだ!」」

 

 

過去で暴れるホースイマジンと決戦!

行くぜ行くぜ行くぜぇえ!!

 

 

 

 

 

 

UA記念コラボ後編 互いの守るべき世界

 




Double action
〜晴希&晴真 Specialversion〜



【2人】神の導(しるべ)に 答え
転生の戦士 舞い降りる〜。
闇の支配を絶つ者〜
指輪とパスを その手に持って 参上〜。

【晴希】絶望する人々を
救い出そうとしている〜。

【晴真】俺の見参待っていた〜。
見せてやるよ変身をな。

【晴希】(Right now!)
逃げ出した〜ら〜

【晴真】 崩れ 去ってく日常〜。

【晴希】体、さえも疼(うず)いている。
【2人】「「立ち上がれ今。」」

【晴真】彼女達の側にある
【晴希】小さな願いと希望

【晴真】Countzero「ここから」
【晴希】ShowTime「俺たち」
【2人】共鳴するこの心〜

【2人】2つの次元重なる時
互いの 力 高まる

共に行こうぜ!
Double action!

「時」と「魔法」1つになる瞬間〜。






はい、思い付きで作ってみました。
分かってます、私には歌作る才能はないんです!
自分が納得すればそれでいいんでござるよ
(≧∇≦)HAHAHA!
ん〜‥ますたーつりーさんは
気に入ってくれますでしょうか‥‥(>_<)
あ、歌のモチーフはソードフォームのやつです。

さて次回はイマジン達も加わりカオスな戦場に‥?
晴真君はどうしてしまったのか!?

評価、感想などがあれば是非お願いします(^^)




ジーク「これ!我が出番がなかったではないか!」

あ、次回です次回。はい笑

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。