何とか黒乃巣会幹部の羅刹を倒した帝国華撃団だったが、彼らの弱点も敵である黒乃巣会にもばれていた。
「ミロクよ、此度はお前に作戦を任せるが、帝国華撃団の弱点を必ず突けいいな」
「はっ承知しました天海様。私に妙案があります。必ず帝国華撃団を倒して見せます」
「うむ期待しておるぞ、ミロクよ」
ミロクは、作戦を実行する為の準備に取り掛かった。
そのころ大帝国劇場では・・・
次回公演予定の西遊記の舞台練習が行われていたが、問題が発生していた。
その問題とは、主演の二人である桐嶋かんなと、神埼すみれの関係が最悪だった。簡単に言えば火と油のような関係だった。
「今日も二人は衝突してますね,二人を止めないと」
「・・・何故僕を捕まえるの?さくらお姉さんとアイリス」
「だって捕まえないと、直哉君すみれさん達の喧嘩に巻き込まれるから」
「そうだよ、だからお兄さんを止めてるの」
「でも僕隊長だよね、だったら隊員のトラブルを解決するのも、僕の仕事だよ」
「「それはそうだけど」」
直哉がすみれ達に近づこうとした時、大神がやって来た。
「すみれ君カンナ少し、支配人室で、話がしたいから来てくれるかい?
大神の言葉を聞いた。二人は喧嘩をやめて大神と共に、支配人室に向かった。
その状況を見た、直哉が呟いた。
「大神さんが僕の仕事を奪った.酷いよ」
さくらとアイリスは、大神に感謝をしていた。
支配人室・・・
「すみれ君、カンナすまないが俺とある任務について来てくれないか」
「どういう事ですの?司令」
「実は、米田元司令が、黒乃巣会に捕まったんだ」
「「えええーーーー」」
「マジカーー」
「本当なんですの?」
「ああ、それで隊長と君達が指名されている」
「でも直哉さんは・・・」
「そうだぜ、直哉は米田のおっちゃんに、嫌われていてなおかつ、直哉に救出作戦なんて、無理だろ?」
「ああ、だから俺が行くんだ。君たち二人とね」
「場所は深川だ、二人とも、準備が出来次第ロビーに来てくれ」
「「了解」」
「この件は俺たち以外には、あやめさんしか知らない」
「くれぐれも直哉君に知られるのは、拙いからな」
「わかってますわ、これ以上直哉さんに、米田さん関連で負担をかけさせるわけには、いけませんからね」
「そうだな、直哉には、人を信頼する事を、漸く出来るようになったしな」
そして大神達は、それぞれが任務の為の準備の為に部屋に戻った。
そのころ直哉は・・・
「やっぱりすみれさんたちは、僕より大神さんを信頼してるのかな?」
直哉は、少し悩んでいた。