佐谷直哉が正式に帝国華撃団隊長になってから数日後・・・
漸く帝劇内部のごたごたが解決の目処が立ち、未来に抜け動き始めていた。そんなある日の事・・・
「あ、直哉君おはよう」
「あ、おはようございます。さくらお姉さん」
「ねえ、直哉君今聞いたんだけど、直哉君今日から劇場のお仕事をするんだって?」
「あ、はい実はそうなんですよ」
「でも、自分に本当に出来るのか不安ですけど」
「大丈夫だよ直哉君なら」
「そうですかね?」
「それで直哉君は、何の仕事をするの?」
「えーと聞いた話だと、帝国華撃段の隊長になった者がしなければいけない仕事があるらしいですね」
「それをさせていただけるようになりました」
「えーーーそれは、モギリだよ、直哉君」
「え、モギリですか?さくらお姉さん。良かったら説明お願いします」
「それは俺がするよ。さくら君」
「「あ、大神さん」」
直哉とさくらが話していると、大神が来たので、二人は少し驚いていた。
「直哉君、モギリとは、劇場に来た、お客様の券を切ることが仕事だよ。
「へえ、そうなんですね」
「さくら君少し手伝ってもらっていいかな?」
「え、大神さんどういう事です?」
「実際に、直哉君に見てもらうんだ」
「成る程、そういう事なら協力しますよ大神さん」
そして三人は、ロビーに向かった。
ロビー・・・
「成る程これが、モギリの仕事なんですね」
「ああ、そうだよ」
「直哉じゃないかどうしたんだ?」
「あれ、お兄ちゃんと直哉君どうしたの?」
大神とさくらが、直哉に仕事を教えていると、アイリスとカンナがロビーにやって来た。
「ああ、直哉君が今度からする仕事の説明をしてたんだよ」
「成る程な」
「そうなんだ」
「じゃあ今度はアイリスとカンナにも協力してもらって、直哉君が実際して見よう」
「ああ、いいぜ」
「アイリスもいいよ」
「お願いします。カンナさんアイリス」
だがその時、致命的な事に気が付いた5人だった。その理由は、直哉の身長が届かず、モギリを出来ないという事実が、判明したのだった。
「グスン・・・僕なんて、何も出来ないんですね、皆さんありがとうございました、僕は部屋に戻ります」
直哉は部屋に戻った。
「待って、直哉君」
さくらは、直哉の後を追いかけた。
「直哉君かわいそう」
「どうするんだ?司令」
「・・・そうだな・・・」
ジリリリーーーン
その時大帝国劇場に緊急出撃を知らせるサイレンが鳴ったのだった。
!!
「さくらお姉さんこれは・・・」
「ええ、直哉君。地下司令室に急ぐわよ」
「うん」
直哉とさくらは、地下司令室に急いだ。