直哉君痛いでしょ.この痛みは貴方が生きている証拠なのよ、薫さんだって貴方には、生きていてほしいと願ってるはずだよ」
「さくらさん・・・でも僕は・・・死神なんですよ、それでもいいんですか?」
「どういう事直哉君?」
「僕と薫お姉ちゃんは本当の姉弟じゃないんです」
「え、嘘」
「薫お姉ちゃんの父親は米田司令で、僕の本当の両親は僕が生まれた直後に死んだそうです」
「だから僕には、本当の家族はいないんですよ、必要だから佐谷直哉という名前を使ってるんです」
「直哉君待ってそれじゃあ、貴方はすべて知った上で帝劇に来たの?」
「ええ、米田司令が、僕の力に興味を持っているのは、会った時から知ってましたし」
「そして僕に愛情を持って接した人は、経緯はどうであれ全員が死んでるんですよ。これを死神と言わずに、なんと言うんですか?答えろ!!真宮寺さくらーーー」
直哉は声を張り上げさくらに向かって言った。
「直哉君私は・・・ううん私達は、直哉君を死神とは思わないよ、貴方は私達と一緒だから」
「な、何を根拠にそんな事を言えるんです?」
「私も直哉君と同じ悩みを持ってるもの」
「ええーーどういう事ですかさくらさん?」
「直哉君今から話す事は、二人だけの秘密にしてね」
「ええ、わかりました」
「私には、特別な力があるの、その力を一度でも使うと、私は、死んでしまうの」
「ええーー本当に破邪の血を持つ家系が存在したんですね」
直哉は違う意味で驚いていた。
「え、直哉君破邪の血統の事知ってるの?」
「ええ、僕を引き取った、今の両親が教えてくれたんです」
「僕にも、破邪の血筋の血が流れているとね」
「それじゃ、私と直哉君は親族かもしれないの?」
「ですね、でも今となっては調べようにも無理ですけどね」
「直哉君。今度仙台の私の家に来てよ」
「えでも確か、さくらさんの家は、限られた人しか受け入れない家ではないですかね」
「僕も両親から聞きましたけど、わかりましたその時は行かせて貰いますさくらお姉さん」
翌日・・・
帝国華撃団副司令の藤枝あやめが、隊員達全員を地下司令室に集合させていた。
「皆おはよう」
「「「「「おはようございます」」」」」
「今日皆に集まってもらったのは、直哉君のこれからの事が正式に決まったの」
!!
花組隊員達はあやめの言葉聞いて、緊張をし始めた。
「それでは通達をするわね」
「はい」
「佐谷直哉殿貴殿に本日から、正式に帝国華撃団花組の隊長に任命する」
「だそうよ皆」
「「「「「良かったー」」」」」
「あやめさんそれ本気なんですか?」
「ええそうよ、直哉君上層部がそう決定したのよ」
「でも、僕が隊長になったら、大神さんは、どうなるんですか?」
「・・・それは」