「成る程直哉君は、僕や真宮寺直哉君と違い、帝国華撃団の存在を知らないまま、帝劇に来たんだね」
「ええ、そうですね直哉さんは違うんですか?」
「僕の場合は、違うね」
「そうだね、直哉君」
「「そうなんですか?」」
「だって帝国華撃団を作ったのが、僕の両親だからね」
「「「「「「「ええーーーー」」」」」」」
僕達全員直哉さんの言葉に驚いた。
「そう言えば直哉さん。真宮寺直哉さんて誰ですか?」
「それじゃあ次は僕が、話しますね」
「さくらさんちょっと、これから出かけるので一緒に来てくれますか?」
「ええ、私ですか?」
「一応護衛と言う事で」
「わかりました、着替えるので、待っててください」
そして、さくらと直哉は、帝劇から出て行った。
上野公園・・・
「ねえ直哉君どうして、上野公園に来たの?」
「それはね、この手紙の差出人に会う為さ、さくらちゃん」
「そろそろ出てきて良いよ、ご希望の人を連れて来たから」
「さくらお姉ちゃん探したよ」
少年がいきなりさくらに抱きついた。
「きゃあ何この子!!直哉君見てないで助けて」
「落ち着いて、僕名前は、なんて言うの?」
「ごめんなさい僕の名前は、真宮寺直哉18才です。巴里から日本に戻る途中に、僕の持つこのリングが光りだして気がついたらここに来てたんです」
「なるほどね、君は並行世界から来たと認識して良いのかな?」
「はいその認識で良いと思います。それで貴方の名前はなんでしょう」
「僕は紫藤直哉、この世界で、帝国華撃団の総司令をしてるよ」
「ええーー米田さんいないんですか?」
「いるのはいるけど、帝劇にいないんだ」
「そうなんですか?」
「ところで直哉君、君帝劇に来ないか?君のお姉さんも探してあげるよ」
「え、でも・・・」
「直哉君だっけ一緒に行こうよ、君のお姉さんが見つかるまで、私が一緒にいてあげるから」
「わかりました・・・」
「これが、僕達と真宮寺直哉君との出会いそして、新たな敵との遭遇の切欠となる出来事だった」
暫くして・・・
「皆さんお疲れ様です。さくらさん、アイリス、そして直哉君は、私と一緒に来てください」
「直哉お兄ちゃんどうしたの?そんなに慌てて」
アイリスが、直哉に質問する。
「実は先ほど、直哉君のお姉さんであるもう一人の真宮寺さくらさんが見つかりました」
!!
「それで、さくらお姉ちゃんはどこにいるんですか?」
「直哉君落ち着いて、君のお姉さんは、今芝公園で、君のお姉さんを襲撃している相手と戦っているらしい、だからさくらさんとアイリスは、もしものために付いて来て下さい」
「「「了解」」」
「他の皆さんは、現状維持のまま待機しててください」
「「「「はい」」」」
芝公園に向かう車中・・・
「直哉さん、お姉ちゃんを襲う敵とは何ですか?」
「ああ、憑依獣と言う者らしい、今お姉さんを襲っている敵はね」
!!
「直哉君その様子だと君は、憑依獣について何かを知ってるみたいだね」
「・・・直哉さん、お姉さん・・・」
「良いさ、直哉君今は、もう一人のさくらさんを全力で助けよう」
「はい直哉さん」
「ねえさくら大丈夫?」
「頭では、わかってるけど、直哉君にさくらさんなんて呼ばれたくない」
「ああ、ごめんごめんさくらちゃんさくらちゃん、これでいい?」
「うん良いよ直哉君ごめんね、ワガママ言って」
さくらは、直哉に謝った。
「直哉さん、さくらさんどうしたんですか?」
少年直哉が、直哉に質問する。
「ああ、直哉君気にしないで、実はね僕とさくらちゃんは幼馴染で、僕にさんずけで呼ばれるのを極端に嫌うからね、でも直哉君のさくらさんとさくらちゃんの違いをつけるには、直哉君のお姉さんをさくらさんと呼ぶしかないからね」
「ですね、同じ人物ですし」
芝公園・・・
「ついたか」
「あ、お姉ちゃん」
!!
「直哉君来ちゃだめ、そいつのターゲットは私たちなのよ」
「見つけたぞ真宮寺直哉!!」
「お前は京極なのか?」
悪霊憑依獣となった、京極が真宮寺直哉を襲う。
「アイリス」
「うんわかった直哉お兄ちゃん」
「悪い奴はどっか行っちゃえーーー」
「うおおおおお。」
アイリスの超能力で、京極を吹き飛ばした。
こうして、離れ離れだった姉弟は再会を果たした。
「まるで今の僕達見たいですね」
「そうだね不思議な出会いだったよ」
「それでどうなったんですか?その後は」