見える世界が歪んでる   作:藤藍 三色

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第三章

 

 

 授業内容は考えていたよりも難しくなく、弦は変に焦ることもなかった。一年生は必修科目ばかりなのでほぼテリーと共に行動し、授業以外の時間は図書室で勉強か読書をするようになった。

 談話室や寮の部屋はあまり居心地が良いとは言えず、それは自分の容姿が原因なのだとわかっていても変える気はさらさらなかった。それに授業で点さえ稼いでおけば友達も作らず一人でいても一匹狼なのだと認められたようなので気にしなかった。

 

 というか、談話室に居づらい原因はなにも弦にだけあるわけじゃない。

 

 弦はともかくどの授業でもその優秀さを評価されていた。薬草学では扱う植物に誰よりも詳しかったし、魔法史ではほとんどが寝てしまう中でもしっかりノートをとって最初から最後まで眠らなかった。呪文学では呪文を一発で成功させ、変身術ではマッチ棒を銀色のとがった針に変えた。闇の魔術に対する防衛術では先生の質問によどみなく答え、天文学では綺麗な星図をかいた。魔法薬学では誰よりも素晴らしい薬をつくったし、飛行訓練では難なく箒を乗りこなした。

 

 弦からすれば薬草学や魔法薬学はできて当然のことだし、呪文学や変身術だって今はそこまで難しくない。闇の魔術に対する防衛術や天文学は知識でどうにかなる。みんなの眠りを誘う魔法史は手を動かしていれば眠くはならない。箒だって自信を持てば初心者でも乗りやすかった。というか運動神経は生まれつきのものなので優秀だと言われてもどうしようもない。

 

 今のところ死角なしの彼女に同寮同輩のマイケル・コナーはプライドを刺激されているらしく、つっかかってくることはなくてもかなり敵視してくる。だから談話室には居づらいのだ。図書室で一人でいるほうが何倍もいい。

 

 そういえばもう一人、グリフィンドールのハーマイオニー・グレンジャーにもライバル視されているようだ。まあ、彼女の場合はいくらか友好的なのだけど。

 

 テリー以外とたいした交流もなく二か月たち、ハロウィーンの日になった。日本でも限定的な場所がお祭り騒ぎ(伝統もクソもないただの祭り)になるこの日はホグワーツも例外ではないらしい。ここは本場だからそれなりにみんな楽しみにしているらしく、城内も甘いお菓子の臭いがどこからか漂ってきていた。

 

 甘いものが苦手なわけではないが、やはりイギリスのお菓子は甘すぎる。列車の中で買った飴玉はフルーツ味で好みだったが、クッキーやミルクチョコレートといったものは日本の一般的な製菓よりも甘かった(甘い臭いを辿れば厨房に行けるかとも思ったが、どこも甘い臭いがして断念した)。

 テリーに「トリック・オア・トリート」と言われ通販で定期的に補充している飴を渡せば彼はその場で口にいれた。透明な包み紙を無造作にポケットに入れる。

 

「ユヅルは?」

「いい。自分のがあるし」

「ふーん」

 

 別に誰もテリーのように言ってこないだろうと高を括っていたのだ。それにハロウィーンでも変わらず図書室にいるつもりだった。あそこは飲食禁止なので心配はいらない。

 授業後に図書室で課題を終わらせ読書にふけっていれば夕食が始まる時間を大幅に過ぎていた。早くしないと甘ったるいデザートの時間になってしまうと図書室をあとにした。途中でお手洗いに行きたくなったので手近の女子トイレに入る。

 

 しかし入ってすぐ失敗したと思った。いくつかある個室の一つからすすり泣く声が聞こえてきたのだ。扉がしっかりしまっている。入っているのは生徒だろう。

 ともかく用を済ませようと一番離れた個室に入った。弦が入ってから声は潜められたがこらえきれない嗚咽が続いている。

 手を洗ったあとに弦は嗚咽の声がハーマイオニー・グレンジャーであることに気が付いた。気の強い彼女が泣いているのは単純に珍しいなと思いながら、気まぐれに声をかける。

 

「早くしないと喰いっぱぐれるぞ」

 

 その声に「ユヅル…?」とか細い声が帰ってきた。弦は仕方ないとしまっている個室に近づきもう一度声をかける。

 

「ハロウィーンだろう。もったいないんじゃないか?」

「ほうっておいて! あなただって私のこと悪魔みたいだって思ってるんでしょう!」

 

 被害妄想がすぎる。

 

「誰かにそう言われたのか?」

「……」

「無言は肯定とみなすぞ」

 

 弦は小さく息を吐きだした。まったく、なんともデリカシーのない発現をした馬鹿がいるものだ。

 

 ハーマイオニー・グレンジャーはグリフィンドールに所属する優等生だ。規則に厳しく、勉強が好きでとても優秀。彼女はグリフィンドールでなければレイブンクローに入っていただろう。頑固で自他共に厳しいようだが、それだけ規則を重んじているということである。ともかく真面目なのだ。気も強く物言いもちょっと気取っているからぶつかる奴とはぶつかるだろう。友達と言える友達もいないようだったと弦は考えた。

 

「君は確かに真面目で規則を重んじる。気も強いし頑固だ」

 

 だが彼女の本質はどこまでも優しい。周りに規則のことを言うのだって、寮の減点を少しでもなくそうとしているだけだ。全体を見ている証拠である。

 

「だが君は自分本位じゃない。周りを思って行動することもある。それをわからない周りが悪い。かといって君に非がないわけじゃない。話を聞いてほしいならもう少し穏やかな物言いにしろ。意見を押し付けるだけじゃ伝わらない。そうやって泣くだけ自分を追いつめていたんだ。もう少し勉強以外に時間を割け。本を読むのが好きなら物語でもいい。勉強以外の本を読めば少しは気分を張れるだろ。君にお勧めなのは旅行記だな」

 

 弦がそう言い終えるころには彼女は落ち着いていた。そっと扉が開けられおずおずと顔を出す。目が腫れていた。

 

「……いつからいたんだ。すっかり目が腫れてる。今夜は冷やしながら寝るしかないな」

「わかってるわ……ユヅル、ありがとう。あなたってしゃべるときにはしゃべるのね」

「それが必要なことだったらな」

 

 すっかり時間をくってしまったわけだが、別に悪い気分ではなかった。

 

 

 

 

 ハーマイオニーに顔を洗うように促せば彼女は従った。ハンカチで顔を拭う彼女をなんとなしに待っていると、異臭が鼻につく。

 

「あ?」

 

 思わず訝しげな声をあげた弦が鼻を覆えば、ハーマイオニーも気付いたのか同じように鼻を覆う。次いでドシンドシンと重い足音が聞こえてくる。

 

「ね、ねえ……ユヅル。私、なにがいるのかわかるわ」

 

 ハーマイオニーの声は震えていた。

 弦も硬い表情で言う。

 

「私はわかりたくなかったよ」

 

 トイレに入ってきたのは二人の身長を足しても足りないくらい大きなトロールだった。鼻につく異臭は彼らの特徴の一つであるし、巨体の足音は重く響く。

 二人は獣のような雄叫びをあげたトロールから全速力で離れた。ハーマイオニーは悲鳴を上げつつ壁に張り付き、自分を守るように前に立つ弦の背中を掴む。弦は右手で杖を抜き、トロールに向けた。しかし一年生が使える呪文などたかが知れている。あんなに大きなトロールには警棒だって無駄だろう。

 

 さてどうしようかなと他人事のように考えたところでトイレに突入してきた無謀な二人組がいた。

 ハリー・ポッターとロン・ウィーズリーだ。

 二人はトロールが破壊したものの残骸から投げれるものを拾い上げてトロールの気を反らす。二人に気付いたトロールが背を向けたので、弦はチャンスとばかりにハーマイオニーの腕をつかんで走り出した。

 

 引きずられそうになりながらも懸命に足を動かすハーマイオニーをつれて弦はトロールのすぐわきをすり抜け、ハリーたちのもとへ駆けこんだ。

 トロールが棍棒を振り上げる。それに向けてハリーとロンが同時に魔法をかけた。浮遊呪文だ。二人の詠唱が重なり、完成した時には棍棒はトロールの手から奪われていた。それが脳天に落とされトロールはふらりと膝をつき、頭を抱えるように背中を曲げる。

 

 その隙を弦は見逃さなかった。左太腿のホルダーから警棒をぬき、折りたたまれたそれを一振りで形態変化させる。三段式のそれは縮めた状態の三倍の長さとなった。

 警棒を扱う護身術は所謂「特殊警棒術」と呼ばれ日本の警察などに取り入れられている技術だ。父からそれを伝授され、さらに彼の死後はその同僚たちに鍛えられた弦はその手によく馴染む警棒を技も何もなく思いっきり振り上げ、そして振り下ろす力に自重を加えながらトロールの脳天に叩きこんだ。

 

 トロールは完全に気を失った。弦は後ろに跳んで距離をとり、トロールが起き上がらないことを確認すると警棒を縮めてホルダーにしまう。

 ハーマイオニーがへなへなと座り込み、ロンとハリーが大きく息を吐きだしながら力を抜いた。

 

「これ……死んだの?」

「いや、ノックアウトされだだけだと思う」

「縛れれば一番いいんだが、この巨体にそれは難しいな」

 

 こんなことなら縛り呪文も縄を出す呪文を覚えておけばよかった。

 弦は徐々に血色を取り戻していく三人を見て、これだけ騒いだらただでは済まないなと思っていた。その証拠に何人かの足音がこちらに近づいてきている。

 まず最初にトイレに入ってきたのはマクゴナガルで、それを見た弦はどう弁解したものかと小さく息を吐きだした。

 

 

 

 結局、減点されたのはハーマイオニーだけだった。彼女がマクゴナガルと、そのあとにきたクィレルとスネイプに向かって堂々と(この場合は躊躇いもなくと言った方が正しいか)嘘をついたためだ。

 

 彼女は自分がトロールを倒せるのだと考え、トロールを探しに来たのだと言った。しかし本で読んだ以上に実物は大きく恐ろしく、逃げこんだトイレにユヅルがいたのだと彼女はうそぶく。そこで弦と共に追い詰められ、そこに助けに来てくれたのがハリーとロンだったとはっきりと証言したのだ。二人がトロールに膝をつかせるほどのダメージを与え、弦がトドメをさしたことまで彼女は明言し、三人はなにも悪くないのだと、悪いのは自分一人なのだとマクゴナガルに示した。

 

 マクゴナガルはその場でハーマイオニーを五点減点し、先に彼女を帰した。それからハリーとロン、そして弦にも事実を確認し三人がさもそれが事実ですというふうに頷くと納得して、一人五点ずつ与えてくれた。

 弦がなぜトイレにいたのかという理由についてスネイプが怪しがっていたが生理現象ですと告げれば沈黙した。マクゴナガルはもう少し恥じらいを持てとばかりに顔をしかめたが、弦は痛くもかゆくもなかった。

 

 三人もすぐに寮へと帰された。弦はハリーとロンとなんの惜しげもなく別れ、さっさとレイブンクロー寮にむけて歩き出してしまう。その背中をロンが呆然と見ている横で、ハリーが「ユヅルって本当にドライだよね…」と呟いているなど知らずに。

 

 寮に帰った弦は談話室で賑やかにハロウィーン・パーティーを楽しむ寮生たちを見てさっさと部屋に引っ込んだ。

 早々にベッドにもぐりこみ、さきほどの戦闘経験を振り返る。

 

 あのトロール、もう一発くらい殴っておけばよかった。

 

 

 

 

 

 あのトロール事件以来、ハーマイオニーはハリーとロンの二人組に加わり、すっかり三人は仲の良い親友となっていた。

 その三人(主にハーマイオニーとハリー)は弦にも親しげに接してくれるため、弦は図書室で彼らの課題を手伝うことが増えてしまった。多くは弦が読書する横でハリーとロンが課題に苦戦しそれをハーマイオニーが教えるという状況が出来上がるのだが。ちなみにハーマイオニーが困ったら弦が口を出す。

 

 その三人のもっぱらの興味はグリンゴッツから盗み出されたものと、四階の廊下の先にいる三頭犬のことだった。なんでもその三頭犬は何かを守っているらしく、その何かがグリンゴッツから盗み出されたものだと三人は考えているようだった。

 ぶっちゃけ弦は面倒事だと煙たがったが、彼女が無視できずにいた不確定要素があった。

 

 少し前にあったグリフィンドール対スリザリンのクディッチ戦で、ハリーの箒が暴れたのだ。呪いが欠けられたとしか思えないその暴れように会場中が肝を冷やしたのは記憶に新しい。そのハリーのデビュー戦にはテリーに引っ張られて弦も渋々観戦していた。

 生徒達が箒を惑わすほどの呪いをかけられるとは思わず、弦はまっすぐ教員席を貸してもらっていた双眼鏡で見た。するとそこにはハリーを凝視して口を動かすスネイプ、そしてクィレルがいたのだ。

 

 グリフィンドールにいたハーマイオニーたちはスネイプしか見ていなかったようだが、弦には確かに二人とも口を動かしていたように見えた。つまりどちらかが呪いをかけ、どちらかが反対呪文を唱えていたのだ。

 ハリーたちはスネイプを犯人だと断定しているようで(それぐらいハリーたちグリフィンドールに対するスネイプの態度は理不尽)、弦に熱心にその話をしてくれた。そしてハグリットから聞きだしたニコラス・フラメルという人物が今回のことに関わっているということも教えてくれたのだ。

 

 弦はまず三人に可能性としてスネイプ犯人説は正しいとは言いきれないと言った。

 

「なんでだよ!」

 

 ロンがすぐに意を唱えたが、弦は冷静だ。もともと彼はレイブンクロー生という理由でハリーやハーマイオニーより弦に親しげではなかった。

 まるで「スネイプが犯人ではないと断定した」と彼は思っているようだったのでそれを訂正する。

 

「誰もスネイプが犯人じゃないと言ったわけじゃない。可能性の話をしているだけだ」

「可能性?」

「あのときクィレル先生も口を動かしていた」

「それは反対呪文を……」

「落ち着け。まずは話を最後まで聞いてくれ。別に君達の考えを否定しているわけじゃない」

 

 弦は一つ溜息をつくと、とつとつと自分の考えを話しだした。

 

「まずあの場で呪いとその反対呪文がハリーの箒にかけられたことは間違いない。呪いのほうはハリーの箒を暴れさせ、反対呪文はそれを抑えていた。反対呪文がないとハリーは箒から振り落とされていただろう」

 

 ハリーは顔を青くしたが、彼は弦の言葉の続きを待った。

 

「そのあと教員席でおきたボヤ騒ぎで呪いは止まり、同時に反対呪文を止まった。ここでよく覚えておいてもらいたのが、ボヤのせいで二人ともハリーから眼を離したからどちらが呪いをかけていたのか断定できないことだ」

 

 呪いをかけるには対象をよく見ていないといけない。それは呪いをかけるときの基本だ。

 

「そこで可能性の一つ目。スネイプ先生が呪いをかけ、クィレル先生が反対呪文を唱えていた」

 

 三人がうんうんと頷く。

 

「可能性の二つ目。クィレル先生が呪いをかけ、スネイプ先生が反対呪文を唱えていた」

「それはないよ!」

 

 ハリーが我慢ならないとばかりに声をあげた。それに弦は「言うと思った」と呟く。

 

「スネイプは僕が嫌いだ!」

「だろうな。君がスネイプ先生の標的にされていることぐらい知ってる。だが私がそう考えたのには根拠がある。もう一度言うが最後まで聞け」

 

 とりあえず落ち着かせるために三人に瓶詰飴を渡した。すぐに三人がそれを口にいれるのを見届けてから再び口を開く。

 

「呪いや反対呪文に関してはクィレル先生は防衛術の担当教授だからどちらを知っていても不思議じゃない。反対呪文を覚えるならそれの対となる呪いを知っていなければ意味ないからな。防衛術の教授になるくらいだ。防衛術と同じくらい闇の魔術について知っているだろう」

 

 弦に三人は反論できないようだった。

 

 毒は人を害することもあるが薬にもなる。それはどんなことでも言えた。魔法にだって毒となるものも薬となるものもあり、ようは使い方が重要なのだ。魔法が悪いわけではない。使う人間が悪いのだ。

 

「スネイプ先生のほうは長年、防衛術の教授になりたがっているという噂を聞いた。それならそれだけ自信があるとみて間違いない」

 

 個人的には、あの人の才能は魔法薬学にこそあると思うけれど。

 

「つまりスネイプ先生はクィレル先生と同じくらいかそれ以上に防衛術も闇の魔術も知っていると言う事だ。二人とも犯人になりえるのはこれで理解してもらえたか?」

「うん……それはわかったけど……」

「不満そうだな。まあ、それはいい。問題は二人ともそれだけ実力があるってことだ。どちらが犯人にしても警戒していたほうが良い」

 

 最後の言葉に三人は眼を見開いた。どうやら三人が三人ともスネイプを弁護したがっていたように聞こえていたらしい。

 

「教師だって犯罪者になることもある。可能性の三つ目。二人がタッグを組んでいて、わざとそうしている」

「まさか!」

「真実は紐解かなければわからない。その紐のときかたを私たちは知らない。可能性として頭に留めておけばいい」

 

 そう言った弦にハリーが尋ねた。

「ちなみにユヅルはどの可能性がいちばんあり得ると思う?」

「二番目。クィレルのどもり方はちょっとひっかかる。わざとらしい」

 

 ロンが鋭く切り返す。

「その根拠は?」

「勘」

 あっけらかんとそう言った弦にロンはぽかんとした。

 

 ちなみに言わせてもらえばただの勘じゃない。刑事だった父から教わった人間観察に基づく勘だ。しかしそれを説明するのも面倒だし、所詮は勘なのでそれで押し通す。

 ともかく三人は弦を仲間だと決めたらしい。なんでもかんでも相談してくる。勘弁してくれ。

 

 図書室で課題をするハリーとロンの横でハーマイオニーは本をめくる。冬休み間近で十二月に入ってから一番寒いのではないかと思うぐらい、今日は朝から寒かった。

 膝にかけた厚いストールがずれたのでひきよせていれば、ハーマイオニーは本を閉じて息を吐きだした。どうやらその文献でもニコラス・フラメルについて見つけられなかったらしい。

 

「ねぇ、ユヅル。ニコラス・フラメルって誰だと思う?」

「知らない。ダンブルドアの関係者ならダンブルドアの功績でも調べて見たらいいんじゃないか? 共同研究でもしてれば名前ぐらい載ってるだろうよ」

「あれっ?」

 

 ハリーが声をあげた。聞けば彼はもともとニコラス・フラメルという名前にひっかかっており、いま弦が言った「共同研究」という言葉にも覚えがあるらしい。

「どこだったっけ?」

「君が見るものと言えば教科書か……あとはクディッチ関係、お菓子のパッケージだな。そう言えばカエルチョコのカードにダンブルドアもいるんだろう。見てみたらどうだ?」

 弦の言葉にハリーは笑顔で頷いた。

 

 

 


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