トラックから余っていたテーブル等をもってくるとそれらをテーブルクロスで綺麗に整えた
「雅先輩、上城先輩。 手伝って下さって有難うございます!」
「さすが喫茶店で勤めてるだけあって手際がいいな」
私達も手伝いますよと雅とクリスもそれの手伝いをしたのだが、普段から喫茶店に勤めているからなのだろうかその出来は他のとは全くの出来栄えだった
「そんなことないですよ。 慣れれば誰にでも出来ますよ」
「そ、そうだよ~」
そうは言うもののちょっと嬉しそうな二人
これでテーブル関係の問題は大丈夫、と。後はあの常夏先輩の問題かなと考えていると私の携帯が鳴り出した
携帯をみると呼び出し人は愛子だった
「愛子?どうし「「優子!! い、いますぐ戻ってきて~!!」」
なんか凄い焦っているのが伝わってくるのが分かる
「ど、どうしたの?」
「なんか変な上級生二人組がやってきたかと思ったら席に座ったとたんにまるで回りに聞こえるようにあそこの店は酷かったとか言い出してさ。あと坂本君のことも、って!? だ、代表!? 包丁持って何処行くの!? ダメだって!? ストップ!! スト~プ!!!!」
そう言って電話が切れた。 うん。 なんか大変なことが起きているのは理解した
それは回りに居た皆にも聞こえていたようだ
「例の先輩達、私のクラスに来て色々やらかしてるみたい。 一緒に来てくれる?」
「ああ。 今度こそ「「交渉」」で片付けてやる」
「僕も行くよ!」 「ワシもじゃ!」
それじゃあ、と出発しようとすると
「すみません。 ……私も同行しても宜しいですか?」
雅さんが同行を求めてきた
「雅さんも、ですか?」
「はい。 それに私も一応ここのOGですから何かのお役に立てると思いますし。 彼ら上級生にしても私のほうが先輩に当たりますから説得できるかもしれませんし」
「あいつ等が素直に聞くとは思えないんだがな」
どうせ言っても無駄だと言わんばかりに坂本君がそういうと
「それでもやる価値はあると思います。 やらないで出来ないと思うのはもっとも取ってはならない選択だと私は思います」
「……そうだな。 確かにそれは一理あるわな」
何か思うところがあったのだろうか、一瞬遠い目をしていたかのように見えたがすぐにいつも通りの坂本君に戻った
「構いませんか? 優子さん」
「分かりました。行きましょう」
新たに雅さんも連れて急いでAクラスに戻るとクラスメイトが慌てたようすでこちらに駆け寄ってきた
「木下さん!! よかった~戻ってきてくれて」
「代表は?」
「控え室!! はやくはやく!!」
クラスメイトに急かされて控え室に行くとそこには
「どいて愛子。 じゃないとあの人達をシメラレナイ……」
鬼が居た……
「優子!!(泣) 優子も代表止めるの手伝って!!」
「どうどう代表、落ち着いて。 何があったのよ?」
「教室に入ってきてイスに座った途端にFクラスのお店の評判下げるようなこと言い出して仕舞の果てには雄二の悪口を何度も何度も言って……。 もう私我慢できない」
「気持ちは分かるけどそこで手を出したらますます向こうの思う壺よ?」
「でも!?」
「落ち着け、翔子。 あんなどうでもいい連中の口車に乗ってお前の所の評判まで下げてどうするんだ?」
こちらを振り切ってでも出ようとする代表を坂本君が軽くチョップを食らわせて止めに入ってくれた
「それでも……悔しい……」
「まあ、後はこっちに任せておけ。 オレの交渉術で……」
「あそこ、ですね……」
「雅、さん?」
いまだ大声で話している常夏先輩達を見つけると雅さんは坂本君を無視して先輩達のほうへと向かって行った
「テーブルは腐ってるわ、変な匂いはするわ、店員はバカばっかりと全くFクラスの行く奴の気が知れないな」
「全くだな!」
そう言って笑っていると後ろから
「それが最上級生にもなってやることですか? 常村君、夏川君」
「ああ?なん……だ……」
二人は声を掛けられたほうに振り向くとさっきとは打って変わって驚きの表情を浮かばせていた
「ま、松嶋……
「会長」?」
感想お待ちしてます。あとアンケートの期限は今のところ設けてません・w・;
それと活動報告書に今後書くかもしれない肝試し編でご意見を募集していますのでそちらもお待ちしてます