とある休日
メイド喫茶ひだまりポケット
店内の一角にて数人の女性客が集まっていた
「え~と皆、飲み物は行き届いた?」
「「は~い」」
「では、かんぱ~い♪」
「「かんぱ~い♪」」
グラスが発する気持ちの良い音をスタートの合図のように女子会が始まった
「んん♪ このレアチーズケーキ美味しいです♪」
「いちごのクリームケーキもいけるわよ。 葉月のお土産に買って帰ろうかしら」
席の右側には姫路、美波が
「へ~、これが新作の栗のタルトなんだ?」
「はい。 結構好評なんですよそれ」
左側には愛子、小町が居た。 ちなみに小町は今日は非番である
「く、工藤よ」
「うん? どうかした? 弟君」
中央の席には何故か秀吉が座っていた
「この集まりは女子会なのじゃろ? ならワシはこの場にいないほうがよくないかの?」
「ああ。 それなら弟君ならなんの問題もないよ」
「それは一体どういう意味じゃ!?」
喫茶店の中に入るとたまたま(?)そこに秀吉がいたので強制参加させたのだった
最初のうちは最近身近にあった面白いことや今流行りの物の話などが話に上がっていったがそれが次第に気になる人に変わって行った
「ところでさ。 姫路さん、島田さん」
「なんですか?工藤さん」 「ん? 何?」
「……吉井君とは一体どうなの?」
そう聞かれると一斉にブッッ!!!!と飲み物噴出す二人
「え!? ええっ!? え、えーと……」
「な、何を言ってるのよ!? べ、別にウチとアキは……」
「あ、うん。 なんとなく分かった」
そのリアクションを見れば聞かなくとも分かることであった
「そ、そういう工藤さんはどうなのよ!?」
「どうって?」
「土屋君との関係について、です!!」
「なっ!?」
予想外のことを聞かれたのか頬を赤くしながら驚く愛子
「ふ~ん。 うん、なんとなく分かったわ」 「ですね~」
フフンとさっきの仕返しとばかりにドヤ顔する二人
「べ、べつにそんなんじゃないよ!? ムッツリーニ君とはライバルみたいなもんだよ!!」
このように女子会を始めていると
「あ、あの、お客様? 他のお客様の迷惑になりますのでもうちょっと静かにしてもらえます? というか早く帰れ」
ポニーテールの髪型をしたメイドに注意を受けた
「えーと、いくらご友人といってもそれは不味くないですか?……木下先輩」
そのメイドは優子だった。 制服の胸の辺りにプレートが付けられておりそこには「カガミ」と書かれていた
それはここで働く時に使う偽名である
雅は「識」 クリスは「アリス」 小町は「小春」といった感じである
「小町ちゃん、この店員さん態度悪いよ? 」
「うっさい!! 愛子! 何アタシの出勤日に女子会開くのよ! 」
「そりゃ恥ずかしがりながらメイド服着て働く優子を見たいがために決まってるよ!」きっぱり
「きっぱり言うな!」
「「カガミ」ちゃん、お友達が来て嬉しいのは分かるけどもう少し静かにね。 後あちらのお客様のオーダー取って来てね」
「す、すいません!! いますぐ行きます!!」
店長に注意され、覚えてなさいよ~!!と言わんばかりに愛子をムッと睨むと優子は急いでオーダーを取りに言った
「あちゃ~、ちょっとからかいずぎたかな?」
愛子は真っ赤になって急いでオーダーを取りに行く優子を見てちょっとやり過ぎたかな?と思っていると
トントントントン!!!!!
「ん?」
振り返ると隣に居た小町が怯えた表情で自分の肩を叩きつつとある方向を指差していた
「どうしたの? 小町ちゃん。 一体何が……」
指差す方向に視線を向けるとそこには……
「イッタイナニヲヤッテオルノジャ? ノウ? クドウヨ?」
そこには鬼が居た
「すんませんでした!!!!!」
それを見た愛子は瞬間的に土下座した
近くに居た彼女達によると土下座するのに掛かった時間は一秒にも満たないほどの物だったらしい
個人的な事なんですが新しい仕事を始めまして。なかなか慣れるのに時間が掛り、このままでは更新がさらに遠退くと思い短いなと思ったのですが出すことにしました。なんか言い訳になってるかも知れませんがこれ以降も読んで頂けるなら幸いです・w・;