ちゅんちゅん……
カーテンの間から光が差し、スズメが鳴き、朝が訪れたことを知る
「はあ……」
来ちゃいました。 ええ、来ちゃいましたよ、清涼祭が……
どうにもならない現実に私はため息を零しながらベッドからおり、リビングへと向かった
「はあ……」
「朝一番からため息とはどうしたのじゃ? 姉上?」
「ん?ああ…たいしたことじゃないわよ」
「ふむ。 ところで姉上は今日の清涼祭はどうするのじゃ?」
「一日目はクラスの出し物に専念して、二日目には召喚大会に出ないといけないから忙しい行事になるわね」
「召喚大会にでるのかの。 ところで相方は誰なのじゃ?」
ん?相方?
「相方って?」
「……もしやと思うが姉上。 召喚大会は二人ペアでないと参加できんぞ?」
…………
「…え?」
「ま、まさか相方まだ決まっておらんのか?」
し、しまったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!
昨日は色んなことがあって召喚大会の参加条件聞いてなかった!!
「まずい、まずい(汗)。と、とりあえず愛子達に相方決まっているか聞かないと」
急いで携帯で二人の所に電話をかけたが……
「二人とも相方決まってた……。 え、えーと大会参加応募は清涼祭一日目終了までに出さないといけない、か。ど、どうしよ~(泣)」
「…………」
そんなこんなで少し時が過ぎ、いよいよ清涼祭開始十分前と迫っていた
「優子、召喚大会の相方決まった? なんか朝すごく焦ってる感じで電話かけてきたから気になっちゃって」
「え!? あ、あー、アレね。 うん。とりあえずなんとかなりそう。 ……それよりも今はこれの羞恥心に耐えないと……」ぴこぴこ
「大丈夫だって♪ よく似合ってるって」
「……自信を持って優子。 今の優子はマスコットとして輝いてるから」
「似合ってないし自信なんて無理だから……、って!! 今マスコット言った!?」
ピンポンパンポーン~♪
只今より清涼祭を開催いたします。各クラスは各自の出し物の配置についてください
「さあ、始まるよ!! みんな!! 張り切っていこ~!!」
「おーー!!!!」
「お、おー(泣……」
開催してから暫くしてとある校内
「久々に来たけど清涼祭はやっぱり賑やかで楽しいよね~ミヤビ♪」
「そうですね。お店お休み貰ってきた甲斐がありましたね」
「じゃあどこから回る?」
「そうですね……。 是非行ってみたい所があるのですが」
「行ってみたい所? どこどこ?」
「はい。ここなんですが……」
校内で渡された清涼祭のマップに指差した所は
2-Aの教室だった