転生したら猫かぶりのあの子になっていた   作:秀吉組

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今回ちょっとした試みを



第44話

「木下です。失礼します」

 

 

学園長室のドアを数回ノックして部屋に入ると学園長先生が片手を下の方にかざしたまま部屋中を移動していた

 

 

「遅かったじゃないか。うん? どうかしたのかい? そんな不機嫌そうな顔して」

 

 

「……別になんでもないですよ。それにしても何してるんですか?」

 

 

「ん…。いや、ちょっと探し物してただけさ」

 

 

「はあ、そうなんですか」

 

 

にしても手をかざしながら室内を動きまわるのも怪しい光景に見えるな……

 

 

あ、部屋の端で止まった。何さがしてるんだろう?

 

 

よく見たらかざしてる手に何か持ってるような?……

 

 

あ!そんなことより言うことがあったんだ!!

 

 

「学園長先生!! 愛子達になんて物を渡すんですか!!」

 

 

「うん?なんだったかね」

 

 

「猫耳ですよ! ピコピコ動くやつ!」

 

 

「ああ、アレかい。 そりゃ前に清涼祭の時に少しくらいなら大目に見るとの約束だったしね。それに」

 

 

「それに?」

 

 

「なかなか面白い事になりそうだしね」 ニヤニヤ

 

 

学園長がこんなんで本当に大丈夫だろうか文月学園……

 

 

「…それはそうとアンタを呼んだ要件だが」

 

 

学園長はそう言うと椅子に座り机の引き出しからメモ帳に何か書き込むとそれを見せながらこう切り出した

 

 

『はなしは簡単だよ。清涼祭で行われる召喚大会に出場しFクラスを叩き潰して欲しいのさ』

 

 

!?……

 

 

『なぜFクラス限定なんですか?』

 

 

『しょうもない話なんだがね。 さっきFクラスのあのバカコンビがやってきてね。教室の設備の改善を要求してきたのさ』

 

 

『あたし達Aクラスがわざわざ出なくても他のクラスにやらせてはいいのでは?』

 

 

『わかってるさ。だけどああいうバカ共にはもう一度圧倒的にそして徹底的に分からせないといけないのさ』

 

 

『せっかく試召戦争の時に実力の差を思い知らせてあげたというのに』

 

 

『ろくでもない奴らの集まりだからね。Fクラスは。 まあそう言うことだから頼んだよ』

 

 

そうして会話は終了し学園長は背を向け、私は学園長室を去った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃Aクラスの教室はというと

 

 

「のう?工藤よ。 清涼祭では姉上「だけ」猫耳で接客すると聞いたのだがどういう事か詳しく教えてもらえるかの?」ニコニコ♪

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!

 

 

ガタガタガタガタガタ (クラス女子一同)

 

 

「え、えーと、これは、予想外だったな~。 だ、代表!?どこいったの!? 代表!!!」(泣

 

 

「……こちらの予測を上回るシスコン、と」←既に避難していた

 

 

自分のクラスでえらい事になってることも知らずに優子は学園長に渡されたメモ帳の二枚目を見ながら歩いていた

 

 

 

全くメンドくさい事に巻き込まれちゃったな……

 

 

二枚目のメモにはこう書かれていた

 

 

 

「Fクラスのバカ二人を優勝出来るようにサポートすること」と

 

 

 

 

 

 




メモの一枚目はなんと書かれていたのか。それは今回のお話の中に隠れています。…まあ察しのいい人はもう見つけちゃってるとはおもいますが( ̄◇ ̄;)
ヒントはある部分を縦読みにすると…

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